空から降る一億の星韓国版 最終回16話 あらすじ 感想 後半
韓国ドラマ 空から降る一億の星 最終回16話 あらすじ
食べもの買って家に戻ったムヨンは、” ご飯の炊いた匂いがする暖かい家に住むべきだ ”と言ったジンガンを思い出しながら「 いただきます 」と言って食べ始めた。
その後森の中で、ジングクの話を思い出した。
宗教に夢中だった親のせいで放置されていたジンガンを世話していたのは、お前だった。
お前がジンガンには世界の全てだった。だからお前が消えた時、言葉を失ったジンガンは3ヶ月以上話をしなかった。
毎日門を見つめて太陽が沈むと泣いていた。やっと俺に馴染んでくれた時でさえ、お前と同じ年の男の子を見ると走っていき、顔を見て泣いていた。
お前がジンガンの心に愛を植えつけたんだ。お前の肩の火傷が証拠だ。
俺の銃弾でお前の父親が倒れた時、音を聞いて家に入って来たジンガンが誤ってストーブにぶつかった。
だがお前がジンガンの上に覆いかぶさって熱湯から守った。だからお前の火傷はジンガンより大きいんだ。
*
その後、草の上に寝そべって夜空に輝く星を見ながら、傍に現れたジンガン( チョン・ソミン )の幻影と話をするムヨン( ソ・イングク )。
「 どうして泣いているの?幸せだから、それとも悲しくて泣いてるの?」
「 幸せだから。」
「 何が?」
「 空だ。」
「 空?」
「 ああ、とてもきれいだ。なぜ知らなかったのだろう。世の中に、沢山の美しい物があるということを」
「 そうね。」
「 以前、僕たちはここに一緒に住んでいたんだ。」
「 本当に?」
「 僕が君にした事を全て知ると、君はきっと恩返ししたくなるだろう」
「 恩返し?ええ、するわ」と言ったあと手を握ったジンガンは「だから、長~く一緒に生きようね。」と微笑んだ。
ムヨンはそんなジンガンの溢れる愛に抱かれて、胎児の様に丸まって眠った。
*
同じ頃、眠れずにいたジンガンは、ワークアウトをした校庭でムヨンが子供の頃住んでいた家を森の中に見つけたと言ったことを思い出して、机に向かった。
そしてムヨンの絵を引き出しから出すと、クムア山をサーチして森の中を拡大し、天使像のある家を発見した。
あの時嘘だとムヨンは話したが、ジンガンは彼が家を見つけたと確信してヘサン行きの電車の早朝便のチケットを買った。
その後、チェ秘書から送られてきたカン・スングのクムア山殺人事件の記事を読んで、自分が被害者の娘である事実を知った。
*
夜勤明けで帰宅してジンガンの部屋をチェックしたジングクは、クムア山行きの電車のメモを机の上で見つけて顔色を変えた。
そしてコンピュータの履歴から、ジンガンが森の教会の家へ向かったのではないかと思い外に飛び出した。
そこでノ・ヒジュン( ホンビン )から「 兄さんから三時間後に連絡する様に言われたんですが心配なんです。カン・スングと会った場所に行くように伝えれば分かると言ってました 」と聞いて車を走らせた。
*
僕が言いたいこと話す前に、先ずあなたが言った話を終わらせる必要があります。
おじさんは心がないのは悪魔だと言ったが間違ってはいなかった。
僕は本当にそんな風だった。その理由がわからないが...。
僕はいつも人が奇妙だと思っていた。なぜ奇妙な事で幸せになったり悲しくなったり怒っているのかと...。
いつからか人を憎むようになり、いつからか楽しませてもらうようになっていた。
構いたいことだけ構うようになり、見たいものだけ見て、戦いを挑んできたら戦った。
ユリにもスンアにも興味はなかった。最後に心がない僕が勝つと分かっていたので....
ジンカンに良い人になるように言われた。それで僕は良い人になりたかったが殺人犯になってしまった。
誰も理解してくれるとは思っていないけれど、これだけは言いたいだ。僕は後悔しています。
あの日、僕は本当に自分が人間だと感じた。誰かを殺して一番自分が人間だと感じ、同時に人生の終わりに気づいた。
さようならおじさん
もう僕にすまないと思わないで下さい。25年間で充分ですから
ユ・ジングク氏へ
2018年11月22日カン・ソノより
遺書を書き終えたムヨン(ソ・イングク)はペンを置き、遊園地で撮った自分とジンカン(チョン・ソミン)の写真を見つめた。
*
その時森の教会の傍いたジンガンは、幼い頃自分がムヨンと森の中をロボットで一緒に走り周っていた光景を思い出して、周りを見回した。
その後家の前でも別の記憶が蘇るジンガン!
夜、空腹のジンガンたちを外に放ったまま親たちが集団で祈っている姿だった。
お腹が空いたと言う自分に、ムヨンがポケットからピーナッツを与えてくれたことを思い出すジンガン。
*
家の中で物音を聞いたムヨン( ソ・イングク )は、身を隠して様子を伺った。そしてジンガン( チョン・ソミン )を見てゆっくりと歩き出し、銃に気づいて緊張した。
「 兄さんを殺すつもりで拳銃を手に入れたの?それで私と別れたいと思ったの?兄さんがあなたの父さんを殺したから?」
と尋ねるジンガンに、ムヨンは全て「ああ」と同意した。
そして「 他に何があるの?あなたが準備した嘘以外に...ウンウン言いながら何を隠しているの?」と続けるジンガンに「そんなもの何もない 」と微笑んだ。
だが頭に銃口を当てたジンガンを見て笑いを止めた。
「 何をしている。 それはおもちゃじゃないんだ !」
「 申し訳ないから。兄さんがあなたのお父さんを殺してしまって悪いから。とても申し訳ないから私が代りに死ぬ。」
「 それを僕に渡せよ。」
「 死なないって言って。死なないって約束して!」
これにジンガンの腕を掴んで止めたムヨンが「 狂ったのか?本当に死ぬつもりか?」と訊くと「いいえ、私はあなたと一緒に暮らしたい 」と告白した。
そして出ていくように言うムヨンに「 一人では行かない 」と答えた。
「 あなたの父が私の両親を殺したから、だからなの?でも兄さんがあなたの父を殺した時、何があっても僕には君、君だけだと言ったでしょ?私にとってもあなた、あなただけなの!」
「 僕は人を殺したんだ。」
「 自首すればいい。罪を償ってやり直せるわ 」
「 いいや、ここまで来たらもう取り消せない。僕は死にたいんだ 」
「 ほんとに悪い奴!なんて身勝手なの!じゃあ私はどうなるの?どうしたらいいのよ?」
「 戻れよ。」
「 どこへ?」
「 僕に会う前に」
「 最初からわたしたち一緒だったでしょ?これ私でしょ?あなたが死ぬなら私も死ぬ。」
そう言ってムヨンの絵を広げたジンガンは、泣きながらムヨンを説得した。
「 あなたがここにいたので私がここにいるのに。あなたなしで私がどこかに行けると思ってるの?私がこれだけ言っても死にたいの?」
これにムヨンは「 いいや、僕は生きたい。」と絞り出すように本音を言った。
だが二人がやっとお互いに気持ちを確認したその時、チャン会長の命令で復讐に来たチェ秘書に撃たれた二人は、隣り合って床に倒れた。
その後全ての力を注ぎ込んでジンガンにすり寄ったムヨンは、森の中で想像したようにジンガンの手の上に顔を置いて涙を流した。
そして二人は、互いに「 愛している」と心の中で告げながら目を閉じた。
*
森の中で銃声を聞いたジングク( パク・ソンウン )は「 ジンガーン!!」と叫びながら必死に走り家の中に飛び込んだ。
そして床に死体となって横たわってる二人を見て崩れ落ち、変わりはてたジンガンの傍に這って行き号泣した。
キム・ムヨンの遺書の追記
P.S.ある日の午後、何かが恋しくて僕は旅立った。
歩いて歩いて又歩いて、ぶつかってぶつかって又ぶつかって、ジンカンに到着した。
そして再び僕は呼吸を始めた。
小さなピョンサン( 平床 )でジンカンの隣に横たわるムヨン。
「来たの?」
「ああ( 笑 )来た。」
了
前回の話 ⇒ 空から降る一億の星韓国版 15話 あらすじ 感想
最初(登場人物の紹介)の話⇒空から降る一億の星韓国版 1話2話
空から降る一億の星韓国版 最終回16話 感想
結末についての感想
予想通りのサッドエンディングでしたが、悲劇的ではあるものの悲惨ではなく、とても詩的だったと思います。
二人が撃たれてジングクが号泣する場面の後、二人の出会いと小さなピョンサンの上での可愛い二人が流れたので、それが少し胸の痛みを和らげてくれましたね。
ジンガンが傷つくことだけを恐れて、自分の人生が終わることを気にしなかったムヨン。
もし彼が自殺していれば残されたジンガンは傷ついていたので、二人共に亡くなったということでしょう。
嘘や誤解で別れたままではなく、お互いの気持を確かめあった後の愛のある逝き方だったと思います…。
もちろん、一緒に生きたいと前向きになっていた二人がずっと幸せに暮らしていた方が良いけれど、ドラマ全体の雰囲気にはこのエンディングの方がマッチしていたと思います。
ドラマ全体についての感想
日本のドラマのリメークで、プロットがある程度分かっている上に悲劇的な要素が強く難しいドラマだったと思います。
ですが始まりからとても良い構成で、最後までハラハラさせられました。
最初から悲劇ドラマを避けたり、途中から入りにくい内容のドラマなので、視聴率は韓国では伸びませんでしたね。
ですが、数字だけでは評価しきれない異色のドラマだったと思います。
日本のオリジナルが多くの賞を受賞したように、この作品に挑戦したPDと作家、俳優たち、そして関係者の方々が賞を取れると良いなと思います。
ドラマは良かったのですが、悲劇的な結末なので勧めて良いかどうか少し微妙ですが(笑!)、私自身は最後まで視聴を楽しみました。
出演者についての感想
序盤の自由奔放で冷血な男から、自分の人生を終わらせても愛する人を守ろうとする男まで、自然に眼差しや態度を変化させたソ・イングクに、演技の幅を感じました。
実は彼のドラマは初めて見るのですが、どうしてそれ程人気があるのか分かった様な気がします。
MVで歌声もききましたが、野性的な容貌と違ってとてもソフトな声に驚きでした。
チョン・ソミンは、キム・ナムギルの『2010年 赤と黒』で見て以来の二度目の作品でしたが、格段に演技がうまくなっていて、デビュー作とは別人になっていました!
透明感のある涼やかな女優さんなので、これからの作品を楽しみにしたいです。
チョン・ソミンのカメオ出演作 ⇒ キム秘書がなぜそうなのか?
ソ・ウンス出演のメディカルドラマ ⇒浪漫ドクターキム・サブ
チャン・ヨンナム出演の青春時代劇 ⇒ 王は愛する
ユ・ジェミン出演のラブコメ ⇒ 力の強い女ト・ボンスン
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アマゾンプライムではソ・イングクのドラマ「空から降る一億の星」「元カレは天才詐欺師」「ショッピング王ルイ」「応答せよ1997」「主君の太陽」「君を憶えてる」「王の顔」が見られます。
映画「パイプライン」「君に泳げ」が視聴できます。
本ページの情報は2020年8月12日のものです。最新の配信情報はU-nextサイトにてご確認下さい。