韓国ドラマ キム秘書はいったいなぜ 9話 あらすじ 感想 後半
口論するキム・ミソ(パク・ミニョン)とイ・ヨンジュン(パク・ソジュン)
「コミュニケーションデーだって?お前は何て名案を思いついたんだ!」
自己満足の笑みを浮かべていたヨンジュンは、所属室から戻ってきたミソに「副会長が私用をご自分で処理されると困ります」と注意を受けた。
「困る?助かるの間違いじゃないのか?」
「いいえ、困るんです。付き合っているからと特別な扱いを受けたりすると私の誇りが傷つけられます。9年間それをやってきたので続けさせてください。」
「それは理解できるが、僕はこんなつまらない仕事をキム秘書にさせたくなかったんだ」
「これは私の仕事の一部です。私はこの仕事を完璧にやるつもりですが、”つまらない仕事”だ言われたら悲しいです。」
「悲しいのは僕の方だ。他人から支えて貰うのが普通だった僕が、初めて誰かのためにやりたいと思い、簡単ではなかったが自分でしてみたんだ。」
「ですがもうしないで下さい。これからはキム秘書とキム・ミソの間に線を引いて下さい。どうかご理解を…」
これに、あまりにも理性的だと反論したヨンジュンは、淡々として仕事に戻っていくミソに「キム秘書が言ったことは正しいと思うが、なぜこんな気分になるんだ?」 と落ち込んだ。
*
ユシクからケンカをして長引かせると別れることになると警告されてオフィスに戻ってきたヨンジュンは、退勤時間になるとミソの前に立ち、今日の仕事を全て終えたかどうかをミソに確認した。
これに”夕食を一緒にして誤解をはっきりさせよう”と言ってくれたらと期待しながら「他のスケジュールはありません」と答えるミソ。
「そうか。では帰宅するべきだな」
”まだ帰宅するな。一緒にするべき事があると言えよ”と念じながら、ヨンジュンはそう返事をした。
「ではそうさせて頂きます」
とニッコリして答えたミソだが、”キム秘書は家へ帰ればいいが、キム・ミソは僕とデートしようと言ってよ…”と心の中で思っていた。
だが「分かった。では帰宅する」と答えるヨンジュンに”何してる?一緒に来いって言ってよ~”と思いながらミソは見送った。
ヨンジュンの方は”行くなと言えよ~!”と思いながら本音を明かさないまま、その場をぎこちなく去った。
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コ・グィナム( 2PMチャンソン )とキム・ジナ( ピョ・イエジン )
ゲームの賞品で得たタブレットを見ながら帰宅したコ・グィナムは、引っ越し途中のジアが道端に置いていた扇風機をそうとは知らず持ち帰り、屋上で使っていた。
そこへ探していた所で大家から屋上で見たと聞き「私の扇風機を盗んだわね!引越中でしょ!これを投げ捨ている人がいます?こんなちゃんと動いている良いものを?」 と怒って現れるジア。
これに「この頃は壊れていないものを捨てるんだ。このテーブルがそうだ。ともかく悪かった。四の五の言わずに返すよ」とグィナムに「これは私のものです!あなたに返すように頼む必要はないでしょ!」 とさらに怒りを募らせた。
だがその後手作りプチトマトを5つビニール袋に入れて謝りに来たグィナムに、言い過ぎたと思ったジアは配達された食事の残飯を減らす提案をされた事を思い出して、食べる前に取り分けて彼に持参した。
だが「多すぎるからおすそ分けします」と言うジアに「次はエビピラフを注文すべきだ。それから豚の甘酢がけも好きだがソースを浸して食べるのが好きだから上には掛けないでくれ」 と図々しい彼に怒った。
「じゃあ、返して」 とトレーを掴むジアに、グィナムは「親切心に感謝して頂きます」 と焦ってトレーを掴んだ。
「親切心からじゃないの。単なる形式的にしただけよ。本当はプチトマトではなく大きなトマトが好きなのよ」
「じゃあ次はあそこの大きなトマトをやるよ。」
「未だ熟れてないないでしょ?返してよ。私が全部食べるから!」
とトレーを引っ張り合いながら二人は言い合いを続けた。
*
退勤後、長姉のキム・ピナム(ペク・ウネ)に飲みに誘われたミソは、疲れているからと断って帰宅していた。
だがヨンジュンと話をなしないまま別れたことが気になるミソは、ベッドに寝そべって何度も携帯を見てがっかりとしていたが、そこへドアベルが鳴る。
ドアを開け、そこに緊張した顔で立っているヨンジュンに唖然とするミソ。
「もう寝てたか?」
「眠るには早すぎますよ。」
「まあ...今日のことだが……」と言いかけたヨンジュンを「宅配です!!」と背後から遮った配達人が突然ミソの方へ走ってきて箱を渡して去った。
「ドルサン牡蠣キムチ?」
「あっあの、ホームショッピング定番人気商品なんです。とてもおいしいんですよ。」
「じゃあ...僕も食べたいな ..一緒に食べよう。これと!」 と持参した袋を見せて「キム秘書の好きな食べ物だ」と言うヨンジュンに、ミソは「まあ..そういう事ならどうぞお入り下さい」 と彼を中に入れた。
その後、コッテギ(豚皮)を食卓に出すヨンジュンに「このレストランの常連なんですよ。このためにわざわざ行ってくれたんですか?」 とミソは感動した。
そして「自分で焼いてお持ち帰りにしてもらった」と説明するヨンジュンに、お店の派手なエプロンで煙と奮闘しながら焼く彼の姿を想像して笑った。
「前にキム秘書と一緒に行った事を覚えた店主が昆虫をサービスしてくれたんだ。キム秘書が好きだからって…」とポンデギ(蚕のサナギのおつまみ)を出すヨンジュンに、ミソは嬉しそうに笑みを浮かべた。
これにヨンジュンは「豚皮に昆虫か…僕の彼女の味覚は独特だ」とあ然とした。
*
その後ミソから「ここまで来てくださって感謝しています。会いたかったので…」と言われたヨンジュンは感動したが、職場で理性的な態度を取る理由を尋ねた。
「職場では副会長の立場と秘書の立場があるので、気をつけた方がいいと思って線を引いたのです。ですが悲しませてしまって申し訳ありません。副会長」
これに照れ笑いをした後「気に入らないな!」 と口を尖らせたヨンジュンは「今から僕をオッパと呼びたまえ!」 と爆弾を落とした。
これにビールを飲んでむせ返ったミソは「お互いに今まで通りの呼び方でいいじゃないでしょうか?副会長も私をキム秘書と呼ばれてますし…」 と反論した。
「じゃあミソと呼ぶよ。ミソよ、”オッパ”と呼んでごらん」 と期待に目をハートにして見つめるヨンジュンに「オ…オっ…オッ…また今度にしますね。こういう事はゆっくりとしましょう」とミソは困り果てた。
そんな中、2人の姉の突然の訪問に大慌てになったミソは「お姉さんたちに挨拶をしないと…」 と言うヨンジョンに口に指を当てて黙るように示し引っ張ってクローゼットに押し込んだ。
キム姉妹の噂話…
「待てよキム秘書!イ・ヨンジュンはユミョングループの副会長だぞ!」
「今は私の彼氏でしょ?。ここにいて下さい」と頼んで玄関に向かい、うたた寝をしていたふりをして2人を中に入れた。
そしてテーブルセットが2人分あるのを見てヨンジュンが豚皮を食べて帰ったと知ると、ピナムは「又来たの?財閥なのに行くところがないの?前はあなたにラーメンを作らせて、今日は豚皮?」 と呆れた。
「違うわ。これは彼が買ってきてくれたのよ!」とヨンジュンを庇うミソに、姉たちは悪口を並べ立て始めた。
「あの人はダメだって。別世界の人だといったでしょ?」(ピナム)
「そうよ2人が愛し合っていたとしても、家族はきっと反対するわ。そしてお母さんがあなたの顔に紙幣を投げつけるでしょうよ」(マルヒ)
「ちょっと、ドラマの見すぎじゃない?」
「それに私が許さないからね!彼は利己的で自分のことしか考えられないと言ってなかったっけ?」(ピナム)
「キスさえできないって言ってたし、性機能障害の彼に私の診療所ヘ来るように伝えといて!」(マルヒ)
「さあ、それについて話しながら食べましょ!」 と2人はソファに座った。
その一部始終をクローゼットの中で聞いたヨンジュンは、爆発しないように懸命に自身を抑えた。
♥ クローゼットキス
その後、全てを平らげて満腹になった姉達を家から追い出したミソは、クローゼットを恐る恐る開け、ギロっと睨みつけるヨンジュンと対峙した。
「キム秘書、僕について一体何を話したんだ?ブロックバスター級のデートについて何も言わずに、ラーメンを食べて帰ったことだけ話したのか?僕が利己的だったら君が好きな昆虫や豚皮を買ったりすると思うのか?」
「ごめんなさい。お怒りになって当然だと思っています」 ミソは項垂れて弱々しく呟いた。
これにヨンジュンは「ここまででやめよう。又ケンカになりそうだから。仲直りしたばかりだろ?」 と穏やかな表情でミソを見つめた。
そうしてミソを膝の上に乗せたヨンジュンは「それにとっても可愛い君を見たら怒る気にはなれないよ」 とささやくように言って唇を重ねた。
ミソもヨンジュンの首に手を巻き付けて深いキスに応えた。
*
翌朝、ソンヨンから”あの日に困らせたんじゃないかと気にしているから会って話をしたい”とメッセージを受けたミソは、出社してきたヨンジュンに携帯を見せて。気持ちを伝えてはっきりしたいから会ってもよいかどうかを尋ねた。
これに微笑んで「そうしなさい」と許可を出すヨンジュン。
その後カフェで会ったソンヨンは「電話を避けているみたいだったから少し不安だったが来てくれてありがとう。それから突然告白して悪かった。驚いたのか?」と尋ねた。
「はい、そんなつもりでオッパを見ていなかったから。幼い時に私を助けてくれたオッパに会いたかったのですが恋人としてではなかったんです。だからあなたを受け入れることができません。」
「もしかしてヨンジュンのせいか?」
「そうです」
「君はヨンジュンのせいで僕がどんな目に合ったのか分かっていない。僕が彼のせいで全てを諦めて国を出なければならなかった事を知らないのか?」
「又その話か?お前はいつまでその話を続けるつもりなんだ?」と不意に現れるヨンジュンに「僕には昨日のことのようだし未だ辛い。悪い記憶を全て消してしまったお前は平気かも知れないが…」 とソンヨンは立ち上がった。
「ミソを呼び出して無意味な話をするのは止すんだ。もしお前がこの話を続けるなら、例え家族でも容認するつもりはない。」
そう言ったヨンジュンは、ミソの手を掴んで外へ出た。
*
その後「ドライブしよう。今日が僕がキム秘書の秘書だ」と運転を始めたヨンジュンに、ミソは笑った。
「笑顔になるとさらに綺麗だな。どこに行きたいんだ?」
「そうね...。少し歩きたいです」
その後、川辺で散歩をする中で寒そうにするミソを待たせたヨンジュンは、車からカーディガンを持って戻ってくると、ミソの肩に掛けた。
「ありがとうございます。バーガンディ色ですね。副会長はバーガンディ色がよくお似合いだから…」
「違うな。全ての色が似合うがバーガンディ色が並外れて似合うと、母の友人のデザイナーがそう僕に言ったんだ。僕を可愛がっていた彼は僕だけに時々服を作ってくれていたんだ。」
その時、ヨンジュンの母親(キム・ヘオク)が語った話”友達のデザイナーが彼のためだけにカーディガンを作ってくれた。あの夜その服を着た彼はとてもハンサムで、背中が綺麗だった。”を思い出したミソは、ハッとしてヨンジュンを見つめた。
*
あくびをして「誤解するなよ。キム秘書といて退屈なんじゃなくて心地いいんだ。多分リラックスしているんだろう」というヨンジュン(パク・ミニョン)に、ミソ(パク・ミニョン)は車の中で休むように勧めた。
「デートなのに悪いがちょっとだけいいかな?」というヨンジュンに、ミソは微笑んで頷いた。
ヨンジュンが寝てしまった後バーガンディのカーディガンを見ながら、ミソはオッパについての今までの手がかりを整理した。
”寒がりなこと、デザイナーのカーディガン、そうよ”ヒョンニ”と名前を呼ばれていたわ。もしかして私似ている発音の何かと勘違いしたんじゃないかしら…”
そう疑惑を抱いたミソは、「 イ・ソンヒョン...オッパ?」と問いかけて「何だ?」と睡眠中に答えるヨンジュンに驚愕した!!
次回のお話は⇒キム秘書がなぜそうか 10話 あらすじ 感想
前回のお話は⇒ キム秘書がなぜそうか 8話あらすじ 感想
韓国ドラマ キム秘書はいったいなぜ 9話 感想
9話では恋人同士のクローゼットのキスが素敵でしたが、その前に友人ユシクの助言を聞いてに豚皮と蚕のサナギのおつまみを持って仲直りに来るヨンジュンの優しさにぐっと来ましたね。
その後ガンガン彼の悪口を言うミソのお姉さん達にも笑わされました。
誤解や反対する声がある中でも、順調に交際を続けていく2人が微笑ましいですね。
そして過去の誘拐事件の解明も少しづつ進んできました。
「ソンヒョンオッパ」とミソに問われてなぜヨンジュンは返事をするのでしょう?
真実を知っていながらそれを隠しているのは、家族だから病気のソンヨンを庇っているのでしょうか?
続きが気になりますね。
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