韓国ドラマ キム秘書はいったいなぜ 8話 あらすじ 感想 後半
キスに悩むイ・ヨンジュン(パク・ソジュン)
オフィスに入ったヨンジュンは、挨拶をしたミソのちょっといつもと違った表情が気になり「昨晩もキスができなかったからかも…」 と悩んだ。
「したくなかったわけじゃない!したいんだ!したいんだよ!」
そこへジアがスナックを運んでくると、ヨンジュンは指をこめかみに置きまるでテレパシーを送るみたいに「会議がしたい!会議!ヨンジュナ!」と自身に言い聞かせてから、週間業務連絡にチョン部長を来させる様に指示した。
そして報告に現れたチョン部長から、ユミョンランドの夏フェス ”ロマンチックナイト”のテーマポスターを受け取って、ミソとのキスシーンを思い出して紙をクシャッと潰した。
そしてハッと我に返り「オーケーだ。このコンセプトで進めてくれ」と指示を与えたが、チョン部長はしきりに謝罪した後「アップグレードしたバージョンを作成して持参致します」と退出した。
*
ミソにキスの失敗をどう説明するか悩んだ末に、ヨンジュン(パク・ソジュン)はロビーで頭の中に浮かんだ浮動文字のテキストの入力を始めた。
”キム秘書…次は...甘いキスをすると誓うよ。”
だがそれを吹き飛ばしたヨンジュンは、別のテキストを打った。
”キム秘書...僕はトラウマが...。”
だが又それを消したヨンジュンは、結局メッセージを送ることを諦めてただ窓の外を見つめた。
その頃、ミソはワークショップの”リボン探し”ゲームで一位になった賞品のタブレット二つをジアに渡して、グィナムに与えるように頼んでいた。
グィナムに会わなければならないという考えに顔がサーッと青ざめるジナだが、それを隠して立ち上がると彼に届けに向かった。
その後お腹の虫が鳴ったミソがキャラメルと食べようしている時戻ってきたヨンジュンは、いきなりミソの手からキャラメルを奪い取ると口に放り込んだ。
「それが最後だったのに…」
「それで?」
「いえ、何でもありません」
その後不自然にオフィスのドアに向かったヨンジュンは、振り向いて「乗り越える。イ・ヨンジュンに克服できないものは何もない。」
そうミソに宣言してオフィスに戻った。
*
ミソに頼まれて仕方なく賞品のタブレットをグィナムに届けるジア。
「キム・ジアさん、俺に感謝しているだろう?俺がリボン二本を見つけて君は一本だった。それなのに君がタブレットを受け取るのは公平じゃない。お金を2/3と1/3に分割すべきだろう」
これに呆れているジアに「だが僕は紳士だから文句を言ったりしないよ。とにかくタブレットを受け取ったんだから、俺の秘密を地獄に行くまで守るべきだな」とグィナムは凄んだ。
これに「何で地獄なんて言うの?私は天国に行くつもりなんだから!」 と言い返すジアに高笑いした。
そしてジアから数日後に引っ越す事を聞いたグィナムは「いいな。では配達された食事を食べる前に半分にカットして僕に渡してくれ。そうすれば残飯にならず双方にとってプラスだ」と提案して去って行った。
「ワぁー、なんで堂々とそんな事言えるの?引っ越し止めた方がいいかも…」 とジアは眉を潜めた。
*
その頃、セラは、赤毛のアンのような三つ編みをしてデスクに現れヤン・チョルに可愛さをアピールしようとしていた。
だがチョン部長は「親しみやすい髪型だな。そうだ!母の卒業写真の髪型だったんだ。」 とからかって笑った。
これにつられて笑うヤン・チョルの姿にショックを受けたセラは、トイレに引っ込んで髪を解いた。
「何で彼のことばっかり考えているの?ちょっと落とした胸パッドを拾ってくれたくらいが何なの?自分のスタイルに戻ろう。彼なんて私のタイプじゃないんだから…」
*
ソンヨンから誘拐された時に一人ではなく女の子も一緒だったと告げられたチェ女史は 「誰がそんな事を話したのか知らないけど信じないで」と警告した。
そしてその少女がミソだと知ったチェ女史は、ミソ(パク・ミニョン)を呼び出してソンヨン(イ・テファン)の話しが本当かどうかを確認した。
「ええ本当のことです。とても幼くて確信が持てませんでしたが、先生が書いた記事を読んであの時の少年が彼だと悟ったんです」
そして何が起こったのかを詳細に伝えるように頼むチェ女史に、ミソは記憶を辿って話をした。
「その部屋は小さくてとても寒かった。部屋に入った時、先に拉致されていた少年が部屋の隅に座っているのを見ました。私を見た少年は馬鹿って怒っていましたが、自分と同じ様に拉致された私に同情して、怖がっていた私を慰めようとしてくれました。」
これに泣き出したチェ女史だが、その後を続けるようにミソに頼んだ。
少し考えたミソは、記憶の中の彼について語った。
「元気そうでした。あの家から逃げた後私を家に送ってくれて、もう一度会うことを約束して別れました。私の記憶の中のオッパは勇敢で思いやりのある少年でした。」
その後チェ女史は当時を振り返って語った。
「そこは寒かったの?彼は寒さに敏感だったのよ。あの日デザイナーのカーディガンを着て出ていった彼を見てとても良く似合ってると思ってたけど、行方不明になってから、もっと暖かい服を着せていたらと3日間とても苦しんだわ」
そしてミソからヨンジョンの記憶喪失を訊かれたチェ女史は「その後も兄妹が争って地獄が続いていたの。そんなある日、朝食中に突然ヨンジュンが気絶して目を覚ましたあと何も覚えていなかった。そして家族に平穏が戻った」
その時、バスローブ姿のソンヨンが現れて夕食を一緒に食べていくように誘ったが、ミソは仕事に戻らなければならないと断った。
すると玄関まで送るから待っていてと部屋に戻るソンヨンの足首に傷がないことを確認するミソ。
その後でソンヨンは「本のコンサートは明日だ。最初は後悔したが今は楽しくなった。それがきっかけでミソにも会えたし…。」と話し、ミソは明るく微笑んだ。
「日差しが強くなった。冬の方が好きだ」と言うソンヨンに「冬?」と驚くミソ。
そして「寒さに敏感なのに?」と尋ねるミソに、ソンヨンは「寒がりじゃないよ」と答えた。
その後バスに乗ったミソは、頭の中の混乱を整理しようとした。
”奥様は寒がりな子だと言っていたのに、ソンヨンオッパは違うって…。そして副会長は寒さに敏感。もしかしてオッパは..? 何考えてんの?ナンセンスよ!”
*
その頃ヨンジュンは、実家の書斎でミソの”オッパへ”の日記を読んでいた。
『今日父さんがキャラメルを買ってきてくれた。』
『お兄ちゃんの為に沢山取って置いたよ。』
『姉ちゃんが全て食べようとしたのを、ミソがちゃんと守ったからね。』
そうしてヨンジュンの脳裏に、蘇るミソの家の前で別れた日の光景…。
「ここが家なの」
「本当に近くだな」。
「お兄ちゃん、ミソ、お兄ちゃんと結婚したいの。」
「けっ!結婚?」
「急いで約束して!ミソと結婚するって」
「できない」
「何でよ…」
「結婚って、大人になってから愛する人と結婚するもんだよ」
「じゃあ大人になってミソを愛して結婚してくれたらいいじゃん!」
「わかったよ。じゃあ結婚してやるよ。」
「約束だよ~」
「僕がミソに会いに来るよ。」
そうしてミソと指切りした事を思い出し、ヨンジュンは少し涙ぐんだ。
だがそこへ「それに触るな!とても大事なものなんだ!」とソンヨンが現れたため、ヨンジュンはノートを置いて立ち上がった。
「感謝しているよ。お前のおかげでミソに再会できた。お前があそこに置き去りにしたから、そしてお前がミソを秘書に選んでくれたから。心からの感謝だ」
そう言うソンヨンに、ヨンジュンは「そう、これからも僕に感謝してくれ。僕の傍にいるミソに会えるんだから、将来も僕に感謝しろ」と言い返して去った。
その後「どうかな…誰がミソの隣にいるか見ていろよ」と呟くソンヨン。
*
いつになく深刻な顔で座り飲もうともしないヨンジュンに、ユシクは「キム秘書の事か?」 と尋ねて話し始めた。
「恋愛は、お互い裸を見せ合うものだと思うんだ」
「お前は変態か?」
「そうじゃない。お互いに完全に正直になるべきだと言っているんだ。例えば一緒に服を脱ぐと決めたとして、相手が裸になったのにお前が下着を着たままの場合、どれだけ向こうは恥ずかしいと思う?そしてなぜ脱がないのかと裏切られたように感じるものなんだ。」
「それで?」
「だから心の下着を脱ぐんだ。お前はキム秘書に何かを隠しているだろ?」
「何が言いたいのか分からないが…」
「俺は元妻が最初の嘘に気づいた後、何も隠さなくなった。なぜならば、嘘がドンドン大きくなって破局を迎えるからだ」
「嘘は何だったんだ?」
「彼女が最初の人だと言ったんだ。だが結婚初夜に嘘だとばれた。とにかく一つだけ言いたい。何かキム秘書に隠しているなら、付き合い始める前に全て打ち明けろ。例え長い間着ていて身体の一部になったような下着だとしても捨てるんだ。」
「そんなに簡単なことじゃない。知ると辛すぎる真実もあるんだ。」
*
その夜、「オッパ怖い!」と泣き叫んでいる幼い頃の自分の夢を見てうなされて目が覚めたミソは、”オッパに会った時に全てを覚えていると思ったのに…混乱が酷くなっている”と不思議がった。
その時、ヨンジュンから”眠っていたか?ライトが着いたのを見えた”とテキストを受け取ったミソは、窓から車の傍に立っているヨンジュンを確認して外に出た。
ヨンジュンは「昼に僕が食べたキャラメルの謝罪だ。それと会いたかったんだ」とキャラメルを詰めた箱を渡した。
そして「さあ中に入って良い夢を見ろ」と車で遠ざかるヨンジュンを見送ってキャラメルを見たミソは、”本当に奇妙だわ。どうして泣きたい気分になるんだろう…”と心の中で呟いた。
*
翌朝、ユミョンアートセンターのオープニング当日
誰もが拍手する中、リボンの切断式が行われ、館内のあらゆる場所で一斉にイベントが開催された。
最終チェックのために図書館のブックコンサート、”一生に一度”へ訪れたヨンジュン(パク・ソジュン)は「非常に良い仕事をした」とミソを褒めた。これに嬉しそうな笑顔を浮かべ感謝するミソ。
そんな二人を物陰から密かに見ていたソンヨンは、その後ミソに連絡を取り傍に来させると、人前で話すのは緊張するとして、講演の台本チェックを頼んだ。
そして読んだ後ミソが「良い台本ですわ。聴衆に先生の原則、考え、繊細さが伝わるでしょう。」と感想を言うと 「ミソにそう言われると安心だ」と微笑んだ。
だが立ち去ろうとしたミソは、その後手首を掴んで止めるソンヨンに驚かされた。そしてそこに現れたヨンジュンを見て、彼の手を振り払った。
「そんな怖い顔するな。講演の台本チェックを頼んだだけだろ」 と言うソンヨンに、ヨンジュンは「そんな事も一人できないんだったら講演なんて引き受けるべきじゃないな」とその場を去った。
その後ミソは、スタスタと歩いていくヨンジュンに追いついて何か言おうとしたが、その時迎えに来たヤン・チョルと会長の元へ去った。
*
講演の後、ソンヨンは、ベストセラーの本についての雑誌社からの公開インタビューに臨んだ。
その様子をミソと見守っていたチェ女史は「ソンヨンが人前にでるようになった。これもキム秘書のおかげよ」と目を細めた。
その時ホールに入ってくるヨンジュンを見たミソは、チェ女史に挨拶をして立ち上がったが、その後のソンヨンの告白を聞いて凍りついた。
「新刊は”一生に一度”という題名ですが、先生は一生に一度の縁だと思われたことがありますか?」と問われたソンヨンが「はい、最近幼い頃暗闇の中で出会った子と再会しました。自分の全てをかけてその子を保護するつもりです」と答えたからだった。
パティオで熱いキス
自分の方を見つめて告白するソンヨンに驚愕したミソは、その時ホールから出ていくヨンジュンを見て後を追いかけた。
「どうしたんだ?」
「お話ししたいことがあります」
そう思いつめた目で言うミソを連れて、ヨンジュンは誰もいない静かなパティオへと移動した。
「何が言いたいんだ?」
「誤解です」
「何が?」
「さっき聞いたこととその前の事も全て誤解です」
「説明する必要はない。全て受け入れるから」
「でも、私は説明したいんです。はっきりさせたいから」
「なぜ突然こんな事を言い出すんだ?」
「誤解をされたくないからです。誤解されて、副会長が離れて行ってしまうのが怖いんです」
「どうして?」
「好きだからです。告白にこんなに遅くお答えして申し訳ありません。私は副会長が好きです」
目に涙を溢れさせて告白したミソを逃さないように抱きしめたヨンジュンは、ミソのうなじに手を当てて徐々に顔を寄せていった。
だがトラウマに襲われてできないヨンジュンを見たミソは、彼の頬を持ちキスをした。ヨンジュンはそのキスを受け入れ、開いていた目を閉じた。
そうして二人は、パティオで立ち尽くして熱いキスを交わした!!
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放送情報は⇒ キャスト登場人物視聴率
韓国ドラマ キム秘書はいったいなぜ 8話 感想
未遂キスを繰り返した後のパティオでのキスは、愛らしくとてもシンプルで情熱的でした。
勇気をだしたミソを受け入れて唇が触れた瞬間、トラウマを克服して目を閉じるヨンジュンが素敵でしたね。
ここ迄の道のりを考えるとやっとという感じですが、一旦そうなるとヨンジュンに助けがいるようには見えません。(笑)
これでサム(友達以上恋人未満)を精算し、晴れて恋人同士になった二人の今後の展開が楽しみです。
次回は、カップルになってルンルンしてしまうヨンジュンの姿が見られるみたいなので、それも気になりますね。
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