韓国ドラマ キム秘書はいったいなぜ 12話 あらすじ 後半
ヨンジュン(パク・ソジュン)の努力
来週のスケジュール帳をミソに渡されたヨンジュンは、ちらっと確認して閉じると、ユシク( カン・ギヨン )の助言”パートナーを失って後悔しないように頑張れよ”を話題にした。
「 もしキム秘書が僕から離れたらとても後悔するだろう…と考えたよ。だから傍に僕がいる間、頑張ってくれ給え。キム秘書!」
「 私達お互いに頑張るべきじゃないでしょうか…」
「 だが僕はもう頑張ってる。もちろん将来もな。」
「 ええまあ…、そうですね」(笑!)
「 今日一緒に昼食しよう。傍に君がいる間、もっと頑張りたいから美味しいものをご馳走するよ」
ヨンジュンは、ユシクの失敗を教訓にしてミソを積極的に誘って連れ出した。
*
企画室の会議が終わった後、不注意でヨンジュンに渡さなければならない議事録のメモを細断してしまったキム・ジア ( ピョ・イエジン )は、シュレッダーの前の床に座り込み途方に暮れていた。
そこへ通りかかり何が起こったかを知ったコ・グィナム ( 2PMチャンソン )は「 落ち着けよ。手書きメモは多くないから、そう難しくはない。一緒に見つけよう 」とシュレッダーから細断された紙の短冊を全て取り出した。
そうして見つけ出した細断処理された議事録メモを、グィナムは会議内容を振り返りながら難なくテーブルでまとめてテープで貼りつけてジアを助けた。
その後元通りになった会議禄のメモに感動したジアは「 完璧なキム秘書先輩にストレスなんです。頑張っているけれど失敗が多くて、これをどう報告するかとても心配でした。助けてくれてありがとう 」と感謝した。
これに「 隣人同士助け合わないとな」と笑顔で答えたグィナムは、読めなくなっている予算比率に慌てるジアに、数字を思い出して教えると去って行った。
そんな彼を「 流石に社内No.1の男だけあるわね」とジアはハートの目で見送った。
その頃昼食から帰り席に座っているヤンチョル( カン・ホソク )を見たポン・セラ( ファン・ボラ )は、セールのメッセージを近所の男性からの誘いだと偽って煮え切らない彼を刺激した。
「 忙しいと言っても諦めないから困っちゃう~。私がフリーだと思ってしているのよ。だから誰かが告白してくれればこういうテキストに悩まされないのにね~」
そしてコーラを飲み続けるヤンチョルに「 私だってコーラ好きなのに、一人だけで飲むから頭にくる!」と睨みつけた。
その後、ロビーで「 一人で飲んで下さい!」とコーラを渡して逃げるヤンチョルに、セラは意味不明だと思いながら飲み始めた。
すると少し飲んで、” ポン課長 ”、又少し飲んで” 可愛いです 付き合いませんか? ”と出て来る告白文字に、セラは嬉しくて笑った。
*
昼食の後ミソ(パク・ミニョン)は、系列百貨店に入ると誰もが緊張するからとして競合会社のデパートへヨンジュンを連れて行った。
そして食器コーナーへ手を掴んで引っ張っ行くと「 これはどうです?副会長に新しいカップをプレゼントしたいんですけど...」とカップを見せた。
「 今朝カップが割れたのが気になったんです。新しいのを買って幸運を招きましょう。」とニッコリするミソに、ヨンジュンも微笑んだ。
そこへ現れた担当の店員は、カップとお揃いの新婚夫婦に人気の食器セットがあると勧めた。
これに購入すると即答するヨンジュンに対して「 いいえ!マグカップだけ購入します 」とミソは店員に答えた。
そして「 セミ同居中だから、僕たちは新婚カップルのようなものだろ?」と抗議するヨンジュンに、止めるように言って先に進んだ。
その後、嬉しそうに青とピンクのパステルカップを眺めながら歩いていたヨンジュンは、袋に入れるように言うミソを無視して「 僕もキム秘書のジンクスに対する対処法を思いついた」と話し始めた。
「 第一に、従業員全員にスニーカーを着用させるというのはどうだ?そうすればハイヒールを履く必要はなくなるだろ?」
「 全従業員にスニーカー?それはやり過ぎだと思います」
「 第二に、キム秘書が歩く時間を最小限にしようと思う。車と運転手をキム秘書に与えるのはどうだ?今回は車を売ったりするなよ」
「 それもちょっと行き過ぎだと思います」
「 第三に、新しい靴を買ってプレゼントするのはどうだ?キム秘書に新しくて素敵な靴を履いてもらって、幸運のジンクスを呼びたいんだ」
「 三番目が一番気に入りました。」
「 ジンクスを気にするのはよそう。一緒にいる限り全てうまく行くから。さあ靴を買いに行こう。気に入った靴を全て買ってやるぞ」
「 不必要な物を買うのは愚行です。一足だけ買うつもりです。いいですね」
これに微笑んだヨンジュンは「 わかったよ。では典型的な財閥男のような行動を控えるとしよう。」と微笑んだ。
和解
オフィスに戻ったヨンジュン( パク・ソジュン )に、ジアはイ( キム・ビョンオク )会長とチェ女史( キム・ヒオク )の来訪を告げた。
イ・ソンヨン( イ・テファン )からヨンジュンが誘拐事件の記憶を忘れてはいないと教えられて、事実を確かめに来たのだった。
壁ガラスから二人を見た途端、深刻な表情で入っていくヨンジュンを見たミソは、会議へ代わりに行かせて議事録を書くようにジアに指示を出して秘書席から遠ざけた。
*
ソファに座ったまま何も語ろうとしないヨンジュンに、二人は話しかけた。
「 記憶を失っていなかったのは本当なのか?お前があの日の記憶だけ忘れたと言った時、私は疑うべきだったんだ。」と後悔するイ会長。
チェ女史は「 いいえ、全て私のせいだった。ソンヨンを精神病院に入れる様に言われた時に抵抗してはいけなかったのよ。」と涙ぐんた。
「 ヨンジュナ教えてくれないか?どうしてそんなことを思いついたのか、何が起こったのかを…。そんな質問をお前にする資格はないかもしれないが尋ねたいんだ」
そう心配そうに見つめている両親に、ヨンジュンは過去の記憶を語り始めた。
*
ヨンジュンが退院して帰宅したその日、予期せぬ事が待っていた。
ヨンジュンの服を着たソンヨンが、ヨンジュンの部屋で「 お前のせいで3日間も閉じ込められて死にそうな目にあったんだ。」と叫んで物を投げ飛ばしヨンジュンを部屋から追い出した。
罪悪感で記憶をすり替えたソンヨンは、自分を誘拐された被害者だと思い込み、ヨンジュンがどこにいても離れろと叫んで物を投げつけるようになった。
以来、トラウマに襲われて苦しんでいたヨンジュンは、自分を加害者に変えて責めてくるソンヨンと顔を見れば殴り合いのケンカをするようになり、争いは日に日に悪化していった。
するとイ会長はソンヨンを精神病院に入れる必要があるとチェ女史に話した。
そして、一時的な記憶障害だとソンヨンを庇うチェ女史に「ソンヨンがバットを振り回しているのを見なかったのか?あんな事件があった後こんな状態ではソンヒョンは回復しない。このままでは二人共失う! 」と説得した。
だがチェ女史は「 ソンヨンを精神病院へ送ったりできない。もう我慢できない。死にたい」と泣き崩れた。
これをドアの隙間から偶然耳にしたヨンジュンは、誘拐犯の女性の首吊り自殺を鮮明に思い出し、母を失う恐ろしさから加害者のフリをする事を決心して食卓で倒れた。
その後目が覚めた時ヨンジュン(パク・ソジュン)は、何も覚えていないふりをして、置き去りにしたことをソンヨンに謝罪した。
ヨンジュンは「あの当時、これしか誰もが生き残る道はないだろうと僕は思った。」と自己犠牲の事実を打ち明けた。
「全て私のせい。誘拐されたと信じていたソンヨンは、実際には何もなかったのであなた程のトラウマはないと思っていた。だからこのまま両方を守れると信じていた。」
そう自責するチェ女史。そしてイ会長は「お前一人に大きな負担を負わせた事が本当に残念だ。すまなかった」とヨンジュンに謝罪した。
これに「 分かっています」と答えるヨンジュンに「いいえ、分かろうとしないで。とても苦しんできたんだから私達を責めて恨んでもいいの。辛かった寂しかったと、そう言ってもいいの。」
とチェ女史が言うと、うつむいたヨンジュンは声を殺して泣き出した。
それを全てドアの外から聞き取っていたミソは、お茶を入れたトレーを持ったまま、ヨンジュンの姿を見て涙を流した。
その後部屋から出てきたチェ女史は、イ会長を先に行かせてミソの方へ向くと「 キム秘書、ヨンジュンを頼むわね」と見つめた。
これに「 心配なさらずに、奥様 」と答えるミソに、微笑んで去った。
*
チェ女史からソンヨンが渡仏すると聞いたヨンジュンは、ミソを乗せて帰宅していた途中にUターンして実家に向かった。そうして部屋を整理して渡航準備をしているソンヨンに対峙した。
「 また逃げている。それがお前の選択か?」
「 何だと?俺が弱くて哀れな男だと思ったから、当時お前はあんな傲慢な決定をしたんだ。俺が苦しみを克服して真実を話すまで信じるべきだったのに!お前の傲慢な決断のせいで、俺は人生の半分をお前を嫌い自身を哀れんで生きてきたんだぞ!」
「悪かった。」
「何だと?」
「イ・ソンヒョンだと兄さんが混乱するから名前を変更し、ヨンジュンで生きれば全て上手くいくと考えた。自己犠牲をすれば大丈夫だろうと思ったんだよ。」
記憶を失ったふりをするのが最善の選択だと思った理由を、ヨンジュンはそう打ち明けた。
「 だが生涯に渡って罪悪感に苛まれていたと母さんから聞いて思った。苦痛でも一緒に乗り越えなければならないと。それが家族だと。僕が傲慢だった。兄さんから修正する機会を奪って本当に残念だ」
「 長い間拷問したことを許してくれるのか?」
「 辛くなかったといえば嘘になるが、兄さんのせいじゃない。あの事件のショックが大きすぎたからだ。兄さんのせいじゃなかったんだから許す必要もない。だから罪悪感を払拭して自由になってくれ。」
そう言って去りかけたヨンジュンの背中に向かって、ソンヨンは謝罪した。
「 すまなかった。あの当時、他の人間になる必要があった。それだけが生きる道だったんだ」と悔恨の涙に咽び泣いた。
その後、外に出たヨンジュンは、庭で待っていたミソに微笑んだ。
ヨンジュンの自宅で…その夜、ソファに座ってワインを飲む二人。
「 過去の全てが明らかになった時不快になるかと思っていたが、気分は良くなった。何でも正直に伝える方がいいと分かったよ」
「 ええ、正直なのが一番ですよ」
「 本当にそう思うか?だったら今の気持ちを正直に話してもいいかな?」
ヨンジュンはそう言うとミソの首に手を当ててキスを続けながら彼女の体をソファに横たえた。
そして顔を離してミソの瞳をじっと見つめたヨンジュンは「 今夜、このまま行かせたくない」と言って再びミソにキスをしてブラウスのリボンを解いた。
次回のお話は⇒キム秘書がなぜそうか 13話 あらすじ 感想
前回のお話は⇒ キム秘書がなぜそうか 11話あらすじ 感想
出演者・放送情報は⇒ キャスト登場人物視聴率
韓国ドラマ キム秘書はいったいなぜ 12話 感想
11話に続いて、笑いと涙、愛と感動のギューっと詰まった内容の12話でした。
自己愛の塊のナルシストと思われてたヨンジュンが、これほどの自己犠牲をしていたことが分かり衝撃的でした。
両親に全てを告白した後、あの最強ナルシストのヨンジュンが泣く姿を見て、肩に負っていた負担がいかに大きかったか分かったような気がします。
そしてその後、怒りの炎を鎮めて最終的にソンヨンに謝り和解するヨンジュンの強さに脱帽ですね!
ジアとグィナムの隣人愛、家族愛、兄弟愛のあと最後の最後に恋愛、恋人たちのキス!が来て終了で残念ながら次回に…(笑!)
あっという間に12話まで来て後4回!過去が全て明らかになり兄弟も和解したしたので、後は二人のロマンスが中心でしょうか?
次回が楽しみですね(^^♪
- パク・ソジュンの最新作 ⇒『 梨泰院( イテウォン )クラス 』
- パクソジュン キム・ジウォンのアラサー奮闘記⇒『サムマイウェイ』
- パクソジュン パク・ヒョンシク Araの青春時代劇⇒『花郎ファラン』
- イ・テファン エル クォン・ナラの時代劇⇒『暗行御史 朝鮮秘密捜査団』
- イ・テファン ソン・イェジンのメロドラマ⇒『39歳』
- パク・ミニョンキム・ジェウクのラブコメ⇒『彼女の私生活』
- パク・ミニョン ソ・ガンジュンのヒーリングドラマ⇒『天気が良ければ会いにゆきます』
- パク・ミニョン ソンガンのオフィスラブ⇒『気象庁の人々』