師任堂 サイムダン 13話 14話 あらすじ 感想
師任堂を守るため、ギョムは中宗との対立を避ける道を選びましたね。
主要登場人物
師任堂(サイムダン) イ・ヨンエ
イ・ギョム ソン・スンホン
フィウム堂 オ・ユナ
ミン・チヒョン チェ・チェロ
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それでは イ・ヨンエ ソン・スンホン主演韓国ドラマ 師任堂 サイムダン 13話 14話 あらすじ 感想 色の日記 (사임당, 빛의 일기 Saimdang Light’s Diary サイムダン ピチェ イルギ) を紹介します。
韓流時代劇 師任堂 サイムダン 13話 あらすじ 墨葡萄図
師任堂 (サイムダン/イ・ヨンエ) に謝罪し気持ちを告白したギョム (ソン・スンホン) は、陛下への複雑な気持ちを整理しようと一心不乱に筆を動かした。
そんな彼の頭に過ぎる大叔母と親衛隊長クウァン・ジンの忠告....。
"陛下を敵にしてはならぬ!"
*
孔子の「志学」 の1篇についての解答を読み上げた後、イ教授官はミン・ジキュンに "通(合格)" ヒョルリョンに "大通 (最高点) " を言い渡した。
今まで常にトップだったジキュンではなく、ヒョルリョンが選ばれた事にざわめく生徒達。
その後お昼の時間を迎え下女が付き豪勢なお膳を食べる子ども達の中、握り飯だけを食べるヒョルリョン。
周りからからかわれても「食べやすくて美味しい」 とその時は平気そうだったが、ヒョルリョンの"大通"の解答を取り上げ丸めて捨てるジキュンに怒った。
そして二人の取っ組み合いが始まる。
それを見つけ、イ教授官に詰め寄るフィウム堂 (オ・ユナ) 。
一方的にヒョルリョンに謝罪を要求し「悪い事はしていない」 と主張すると彼に平手打ちするフィウム堂。
そしてイ教授官に向かい「このままにはさせませんのでそのおつもりで...」 と警告を発した。
*
負けを嫌うミン・チヒョン(チェ・チェロ)を恐れ、ジキュンの試験結果に過剰反応するフィウム堂。
首席を取られたとしてジキュンを竹鞭で打ち据えた後、さらに彼を叱った。
「父親にどうやって見せるつもりだ!こんな事が続いたら本当に大変な事に...」
その後、ヒョルリョン殺してやる...と心の中で毒づくジキュンとヒョルリョンの賢さを呪うフィウム堂。
*
大叔母とジンの忠告を聞きれたギョムは、漢陽に戻ると中宗 (チェ・ジョンファン) の元を訪れ、命に背いた事を詫びた。
20年も破落戸 (ハラッコ/ならず者の意) だったくせが抜けないとし、新鮮な空気を吸いに漢陽を出たと何もなかったように振る舞った。
その後、陛下と一緒にした狩りを思い出し眠れず描いた、として扇子を中宗に贈るギョム。
扇子に描かれた金剛山の紅葉を描いた絵に、感嘆の声を上げる大臣達。
扇子の柄には、翡翠に龍が刻んであり 「この国の民の象徴、王の印です」 と言った後、鷹狩りを提案するギョム。
そこでも贈り物を準備すると言うギョムに、すっかり上機嫌になり大臣達も鷹狩りに招待する中宗。
*
家の外壁で泣いているヒョルリョンから訳を聞いた廃姫シン氏は、翌朝師任堂 (サイムダン) を呼び出した。
差し出されたチマチョゴリに戸惑う師任堂に、ヒョルリョンの様子を説明し「これを身につけて慈母会へ行く様に」と勧める廃姫シン氏(ユン・ソクファ)。
「息子の気持ちと置かれている立場を考えなされ。友の心からの贈り物として受け取る様に...」
と遠慮して断る師任堂に忠告した。
*
ヒョルリョンの処置を決めるため緊急に招集される慈母会 (チャモフェ/保護者会の意)。
頭目であるフィウム堂と母親達が勢揃いしている中、遅れて現れた師任堂の別人の様な美しい姿に息を呑む母親達。
「イ・ヒョルリョンの母シン氏です。事情があって今まで参加できませんでしたが、次回……」
と挨拶する師任堂を、次回あなたを見ることはないと思いますが、と遮るフィウム堂。
戸惑う師任堂に、慈母会 (チャモフェ) の規則書を持ち出して「学校の名誉を著しく傷つける者の入学不許可」と12条を読み上げるフィウム堂の右腕のソ氏夫人(チョン・スギョン)。
イ・ウォンス (ユン・ダフン) が20年も科挙に落ち働いていない事が、中部学堂にふさわしくないと言うのが理由だった。
それに対して、官位のない父と教育は無関係としウォンスを良い父親だと称する師任堂。
だが彼を不合格のプロだと馬鹿にするフィウム堂。
続けて両班の娘が肉体労働し学堂の名誉を汚していると指摘される師任堂。
「子供達が読んで書く紙を作っている事に恥じることはない。人は外見で判断すべきではない」」
と何をどう言っても理路整然と反論する師任堂に、舌を巻く慈母会の母親達。
だがフィウム堂はその後も怯むことなく攻撃し、居所が廃姫シン氏の隣である事や祖父が「己卯士禍(きぼうしか、キミョサファ)」の関係者である事などを持ち出した。
そして始まる慈母会 (チャモフェ) の投票。
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その頃、鷹狩りに出ていたギョムは、天幕に集まっている大臣達と中宗に、自身の鷹の絵を見せていた。
「まるで生きているようだ!」
「信じられない筆使いだ!」
「今にも絵から飛んで行ってしまいそうだ!」
そう感嘆の声が上がる中、鷹の絵を厄除け (架應図) として中宗に贈り意味深に告げるギョム。
「陛下、お傍に置かれれば隠れている誰かが本性を出すやもしれません」
喜んで受け取る中宗に、わざと塗らないままにして置いた鷹の目を完成させるように勧めるギョム。
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慈母会での投票結果は、予想外のも引き分けだった。
もう一度投票すると喚くソ夫人を止め、お茶の時間を取った後に挙手すると告げるフィウム堂。
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鷹の目に墨を入れ満足そうに高笑いをする中宗に、添詩を勧める領議政ユン・ギョンホ。
そうして機嫌よく詩を書き始める中宗だが、何度も擦れる筆に困惑した。
「昔は一度で描けていたのですが、この絵を仕上げるのに何度も塗り直さなければならなかった。技術は進歩してしますが紙については、そうではない様です」
と紙の質に触れチヒョンを挑発するギョム。
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下女に師任堂にお茶をこぼす様に密かに指示するソ氏。
だがそれを耳にしたクウォン氏(パク・ジュンミョン)が足を引っ掛け、師任堂の隣の母親にかかるお茶!
途端に「どうしましょう!お隣に借りたチマなのに~」
と泣き出す彼女を見て周りの母親たちが嘲笑う中、筆と墨を持ってくる様に言いつける師任堂。
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地面に降りている鳥を狙い矢を射るギョム。
その直後、自身に向かって弓を構えるミン・チヒョンに驚いた瞬間、傍をスレスレで通り過ぎイノシシに刺ささる矢。
「危ない所でしたな!ウイソン君」
そう告げるチヒョンから、ただならぬ気配を感じるギョム。
*
筆と墨を握った師任堂は、誰も予想しなかった行動に出た。
ーできるわ。こうすればいい!
と自分にそう言い聞かせ、一心不乱に鶯色のチマの上に筆を運ぶ師任堂。
そうして大胆に描かれていく墨絵に、一斉に向けられる慈母会 (チャモフェ) の母親達の視線。
ため息が漏れる中、垂れ下がった葡萄図の墨絵を描ききった師任堂は、これで面目を失わずに済むでしょうと持ち主の母親に渡した。
その後、子供よりも父親の勢力を気にするような古い考えの所で学ぶことはないとして、ヒョルリョンを自主退学させると宣言し出ていく師任堂。
校庭へ追いかけて出て来たフィウム堂は「あなたが辞めたのではない。私が追い出したのよ」と言い放った。
だが師任堂は憎悪に満ちた顔をしているフィウム堂を真っ直ぐに見返し、昔命を救ってくれた事に感謝すると頭を下げた。
「ですが昔のあなたはもういません。外見は華やかな蝶ですが内面は虫けらのようですね。人を傷つけ権力をふるうために慈母会の頭目になったのなら、これからもお続け下さい」
そう言って去る師任堂を怒りを露わにして見つめるフィウム堂。
*
仕留めた獲物を持ち寄り天幕に集まっている鷹狩りに参加した重臣たち。
猪を指し高笑いした後、ギョムを救ったとしてチヒョンを褒める中宗。
「矢に草鳥毒 (花の毒) を塗っていた様ですが、狙ったのは猪かそれとも私だったのか?」とギョム
「命を救った私に対してかける言葉とは、思えませぬ」
と言い返すチヒョンを無言で見つめ、ギョムはお茶を飲んだ。
その時、数頭の馬が天幕に近づいた。
驚く中宗に、まもなく明の使臣が勅書を携え到来すると報告するソ・セヨン(キム・ジングン)。
その言葉に顔色を変えて立ち上がり、急遽王宮へと戻る中宗と大臣達。
*
慈母会の処置が気になったヒョルリョンは、家の外庭で師任堂を待っていた。
そんなヒョルリョンを家に入れ話をする師任堂。
ヒョルリョンは自分の意見も聞かず中部学堂を勝手に自主退学させた師任堂に、涙を流しながら辞めさせないようにと訴えた。
だが、そんな息子を諭す師任堂。
「学校自身も問題だが、それと同様にお前の心の方もまともではない。生まれ持ったその才を正しく使うためにも学ぶ前に良い人間になりなさい」
そうして、翌日より紙作りを手伝う様ヒョルリョンに告げる師任堂。
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宮殿に帰った後、直ぐに正殿に招集される大臣達。
そんな中セヨンを従えて入って来る王。
「一体何についてだ?」
「高麗紙についてだと聞いております」
聞き返す王に、高麗紙で作られた書の紙が20年も持たず色あせているとして、皇帝がご立腹だと答えるセヨン。
鷹の絵に使われた紙の質の悪さを思い受かべ、納得する中宗。
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チヒョンを大臣の列から前に出させ、問い正だす中宗。
「私が仕切る市場に出回る紙は最高級品です。これは誤解、又は紙商売に対しての陰謀かと…」
そう申し開けを言うチヒョンに苛立ちを露わにする中宗。
「使臣が来ればはっきりする。もしこれが本当なら考えがあるので覚悟をしておけ!」
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ギョムはセヤンを比翼堂に招いた。
「危険に身をさらすな。こういう事に勝ち負けはない。結局最後には、どちらも身を滅ぼすようになる」
と警告するセヤンに、もう黙って見ているつもりはないと答えるギョム。
そこへイ・フが入って来て、師任堂の葡萄の木の絵を見たさに市場に人だかりができていると伝える。
ギョムは直ぐにイ・フ(ユン・ジュンソン)に案内させて師任堂の絵の元へ行った。
鶯色のチマの上に描かれた見事な墨葡萄図を見たギョムは、息を呑んだ。
「ついに筆をとったか……」
そう呟いて涙を浮かべるギョム。
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ギョムが三倍の値で買い取ろうとした師任堂の絵は、フィウム堂が手に入れていた。
「燃えろ!燃え尽きてしまえ~」
とチマを火にくべ、灰となる様を見ながら心に誓うフィウム堂。
「師任堂、ウイソン君、私があなた達を消してやる……。」