韓流時代劇 師任堂 サイムダン 14話 黒牡丹の女
この頃、牡丹の刺繍を入れた黒頭巾で顔を隠した女人が比翼堂に出没し、その魅惑的な踊りで人気を得るようになっていた。
黒牡丹の女の正体は、素性を隠し情報を探ろうとするフィウム堂だった。
その夜、明に派遣されている朝鮮の使臣セヤンと酒席を共にする黒牡丹の女。
だが彼女の意図に気づき、明の意向を探る問いを上手く外らすセヤン。
その後セヤンは、黒牡丹の女はチヒョンと関係があるとギョムに伝えた。
手に深い傷があると聞き、フィウム堂が思い浮かべるギョム。
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師任堂は、流民達の税を紙で納める時間が欲しいと頼んでいた。
だが、チヒョンに買収されている 捕盗庁(ポドチョン) 長官キム・ムソンは、冷徹に告げた。
「払えなければ約束通り、土地と家を差し押さえる。夫人も牢に入ってもらおう」
「もう少しだけ時間があれば払えます。時間が必要なんです!」
「一日たりとも待てない」
かたくななムソンの態度に途方に暮れる師任堂。
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紙匠マンムクから師任堂の紙を手に入れたフィウム堂は、その質の高さに驚く。
彼から紙質は日々向上していると聞き、顔色を変えるフィウム堂。
そこへ「大変です!市場に御触書が出ました!」と入って来る家来。
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《全国高麗紙造紙競合ー高麗紙の最高品を作った者に、紙屋商人の頭の地位を与える》
捕盗庁の帰る途中その御触書を見た師任堂は、目を輝かせた。
「もし良い高麗紙を納品できれば、もう二度とお腹を空かせることはない。これはチャンスよ!」と。
店で高麗紙として売られていた紙が、本来の高麗紙とは全く違うとのパルボンの意見は、正しかったのだった。
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明の使臣と会おうとして賄賂を家来に渡すチヒョンだが、家来は銀子を突き返し彼を門前払いした。
そこへセヤンが現れ、退くしかないチヒョン。
明の使臣ワン・チョンチュルは、本物の高麗紙を三日以内に持って来いとギョム達に命令した。
半月あれば本物の高麗紙を見せると使臣を説得するギョム。
その話を聞いた中宗は、ギョムの貢献を讃え、高麗紙にまつわるの不正の捜査と全権をギョムに与えた。
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命を受けたギョムは、高麗紙に関連する全ての記録を押収し汚職に関与した人物を 義禁府(ウイグムブ)にて取り調べる様指示を出した。
そレて、師任堂の紙工場にも警護をつけた。
チヒョンはその頃になり扇子から鷹狩り、高麗紙そして明の使臣までの一連の動きが、全て自分を陥れるギョムの画策だと気づいていた。
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師任堂を道端で待ち伏せ野花を渡すギョム。
20年ぶりに見た葡萄の絵に興奮し嬉しかったと述べた後、明から取り寄せた200年前の高麗紙を師任堂に渡した。
「競合まであまり時間はないのだ。流民と紙を作るのに使いなさい。そして雲平寺の高麗紙の上に絵を描いてくれ」
そう言ってギョムが去った後、師任堂はその絵を腕に抱え嬉しそうに微笑んだ。
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ギョムは、比翼堂に戻ってきたヒョンリョンと話をした。
ヒョンリョンは、慈母会の母親達が父と祖父を侮辱して自主退学をした事や父親を小さいと思ったりかわいそうに思ったりと複雑な心境を打ち明けた。
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その話を聞いたギョムは、イ・ウォンスが科挙試験の準備に滞在している寺を訪れた。
僧から「おかしな儒生だ。寺に来て肉を頼むのですから...」
そう聞いた後、眠気を覚ますために石塔をぐるぐる回っている情けないウォンスの姿にため息をつくギョム。
それでもギョムは、ヒョルリョンを助けようとしてウォンスに官職を与えた。
その夜意気揚々と帰宅したウォンスは、奉教(辞令)を見せると子供たちにお餅とお菓子を与えた。
「もう必要ないから本を売って買った!」と笑う父親に固まるヒョンリョン。
そんな中へ帰宅した師任堂に、奉教と官服を誇らしげに見せるウォンス。
*
翌日目を覚ましたウォンスは、空の寝床と師任堂の手紙を見つけた。
そこには、官職を授かったことへのお祝いと雲平寺 (ウンピョンサ) へ行くので子供達を頼むと記されていた。
師任堂は、高麗紙の秘密を探るため雲平寺(ウンピョンサ)にある 水月観音図を探すためにパルボンと旅立ったのだった。
だが、それを紙匠のマンムク(ウ・ヒョン)から知ると手下を連れ馬で追いかけるフィウム堂と手下たち。
現代のジュンへ
ジュンは久しぶりに念入りに化粧をしバシッとスーツを着て、ソンギャラリーのソン館長(キム・ミギョン)と取引へ訪れていた。
失うよりも得る方が多ければ申請を下げるのでは、と希望を持って……。
「勇気があるのか、向こう見ずなのか」と言ってジュンを部屋に迎え入れるソン館長。
ジュンは直ぐに本題に入り、展示されている金剛山図 (クンガンサムド) は偽作だと告げた。
「これが、金剛山図(クンガンサムド)の真作です」
ジュンはタブレットの画像を証拠として見せると、それについて言及してある古書もあると館長に告げた。
「これ以上は言えません。館長がまだ私の側にいらっしゃらないので……」
*
三日前、金剛山図(クンガンサムド)の調査についてRade(贋作調査研究所)から手紙を受け取ったミン教授(チェ・ジョンファン)は、その事を相談するためソンギャラリーを訪れた。
だが、館長から冷たくあしらわれたミン教授は、責任は全て負うと館長に誓った後、ジュンのアパートへ向かった。
ジュンが居ないのをいい事に彼女の部屋へ上がり込むミン教授。
その後帰宅したジュンは、慌てて美人画の隠してある洋服ダンスの前に立ち塞がった。
「国宝への登録に異議を唱えるとラドに申し立てたのは、お前だと聞かなくてもわかっているぞ!」
「何が怖くてここに来たのですか?金剛山図が真作なら申し立てなど問題じゃないでしょ!」
そう言い返すジュンに対して、お前の様なクズは簡単に潰せると脅し出て行くミン教授。
その後、美人画を取り出したジュンは、偶然にも裏紙が剥がれているのに気づいた。
早速、美人画を腕に抱えへジョンとサンヒョンに会いにアジトのナイトクラブへと行くジュン。
その様子をミン教授の命令で尾行するジュンのミン教授の弟子たち。
*
加湿された部屋の中で、さらに麦芽粉 (ヨッキルム) 水を使い美人画の裏紙を湿らすヘジョン。
その後慎重に剥がされ、現れる絵。
その絵には、師任堂の日記に記されていた様に、ギョムと師任堂の添詩そして比翼鳥の紋章が押してあった。
そうしてついに、地谷可度(安堅)作、真作の金剛山図(クンガンサムド)を発見する三人。
師任堂(サイムダン)~(15話観音図16話貴人南氏)あらすじ
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師任堂 サイムダン 12話 あらすじ イヨンエ ソンスンホン