雲が描いた月明かり 10話 あらすじ おとぎ話のように パク・ボゴム キム・ユジョン 主演 韓国ドラマ
手話告白でラオン(キム・ユジョン)の心の扉を開かせたヨン(ヨン)。
それからの甘い二人のシーンが沢山でてくる 雲が描いた月明かり 10話 あらすじ をどうぞ。
雲が描いた月明かり 10話 あらすじ
花園で向き合っているヨン(パクボゴム)とラオン(キムユジョン)。
可憐な乙女姿のラオンを前にしてヨンの心は躍る…。
「ラオンとは”楽しみ"と言う意味ではないのか?」
「そうです。私が人生を楽しく過ごせるようにと父が名づけたと聞いています。」
「そなたにぴったりの名前だ。」
*
ラオンが来るのが待ちきれず扉の隙間から廊下を覗いたり、部屋をうろうろと歩き回っているヨン。
チャン内官と共に現れたラオンは、彼を差し置いて部屋に向かって元気に声を張り上げた。
「邸下!!お目覚めでしょうか!!」
ラオンの声に嬉しそうに振り向き、入る許可を与えるヨン。
ラオンに身支度を手伝ってもらい、ヨンは上機嫌!
「外の天気はどうだ、ラオナ?」
「ええっ!!日差しが強いです。」
「そうか…。私に持ってくる本を用意したか、ラオナ?」
「はい!!邸下。ですが…、私をそう呼び続けるおつもりでしょうか?」
「ラオナにラオナと呼んでるんだ、なぜ?」
「もし誰かが聞いたらどうなされます?」
「二人っきりの時だけ、そなたをそう呼ぶことにしよう。ラ・オ・ナ?」
嬉しそうに頷くラオンにヨンは、今まで呼べなかった分をこれから補うつもりだ、と告げた。
「そなた、恋愛関係の専門家として教えてくれ。全ての女性が王世子と恋に落ちるのを夢みるものではないのか?」
しれっとしてそう言うヨンに、呆れ顔のラオン。
*
頭目に報告するビョンヨン。
「ラオンの隣人は何も覚えていず娘はみつからず、名前も風貌も何も分らなかった」
とデタラメを告げた後、見つけてどうするつもりなのかをビョンヨンは訊いた。
「我われ自身で守る」と答える頭目に、探索を続ける、と出て行くビョンヨン。
だが頭目はビョンヨンの報告を信じず、彼の後姿を不審そうに見つめた。
*
市井に紙がばら巻かれた。
国は無能な王のためではなく民のものである、とホン・ギョンレの娘を掲げ民を反乱へと先導しようとする文面であった。
その事を知って「宮殿は安全ではない、反逆者達は前回同様私の寝室を攻撃してくる」と興奮する王に言葉を失うヨン。
王の書斎を退いた後、ホン・ギョンレの娘についてわかったかどうかをビョンヨンに訊く。
だがまだ何も、と答えるビョンヨンにヨンは頼んだ。
「領議政、ホン・ギョンレそして父、私はこの不快な関係を終らせるつもりだ。私を助けてくれ。」
「はい、邸下。」
*
回廊ですれ違い様、ヨンの背中越しにキム・ホンが問いかける。
「この突然の変化をどうお考えでしょうか?」
「何を言いたいのだ?」
「不安感というものは最も弱い所に漏れるもの」
「不安が私達をおそっているのは、弱い私が代理聴政をしているからだと?」
「変化を起こそうとする意志は讃えるが、現実的には混乱を招いているだけです。難しい時勢では経験ある者の助けが必要でしょう。私の庇護下に逃げ込まれてはいかがかな?」
「陰の下にいたとしても、足がぬかるみの上でもよいかどうかわからぬが…。」
と言い捨てるヨンの後姿を苦々しく見つめるキム・ホン。
*
王命により宮殿内の探索が始まった。私物を差し出し検査を受ける内官達。
不安そうに立っているラオンとトギに、内侍府だけではなく護衛官や尚宮の部屋も検査されていると小声で言うチャン内官。
10年前の暴動や市井にばら撒かれた紙についても教え、こういう情勢の時は気をつけろと二人に注意する。それを聞いて大きくため息をつくラオン。
*
ラオン(キムユジョン)が寝床の用意をしている所へ戻ってくるヨン(パクボゴム)。
やっとお戻りにと声をかけるラオンに、一日中そなたを見られなかった、と愚痴るヨン。
横になってお休みをと布団を示すラオンの膝の上に横たわったヨンは、驚くラオンに片目を開けにやりとした。
「良くお眠りになっていないのでしょうね?眠れるまで面白い話でもしましょうか?」
と提案し、目を瞑るヨンに語り始めるラオン。
このお話は、海に住んでいる人魚が王子に恋するお話で…。
とその内に寝入ってしまうヨンを見つめながら、目に触ろうと手を出すラオン。
と、ヨンがその手を掴み目をあける。
「その物語に出てくる王子は、私と同じくらい男前なのか?」
「ええっ?たぶん…そう。人魚は人目で恋に落ちたのですから…。」
「そなたの様にか?」
と自惚れをいうヨンに、くすっと笑うラオン。
「恋に落ちた人魚は声を犠牲にして足を手に入れ、王子に会いに行くのです。でも人魚は、自分が誰であるか何も言えないのです。」
「続けてくれ、ラオナ…。」
そんな二人の会話を扉の外で聞いているビョンヨン。
*
ハン尚膳が呼ばれていた。
不穏な情勢を嘆く王に「世子の結婚準備を延ばしましょうか」と訊くハン尚膳に王は告げる。
「世子の婚姻は国の祝い事である、揺れている民の心を掴んでこそ、王家もしっかりと存続していく」
「では、既に心当たりの家門がおありでしょうか?」
「礼曹判書、チョン・マニョンを秘密裏に呼んでくれ。」
「はい、チヨナ」
*
チョン・ドクホ(若様)が科挙の合格者一番手の名誉としてヨンに拝謁していた。ヨンの前に座すと長々と口上を始める彼をあっさりを遮るヨン。
「才能と興味が戦略の分野にあるようだから、東宮護衛隊(親衛隊?)に入り能力を見せてくれ。」
「はい、分りました。邸下」
と、そこへラオンが入って来る。
ヨンの前に書状を置いた時彼の顔を見たラオンは目を丸くし、チョン若様も慌てふためいた。その様子を見て、知り合いか?とヨンが眉を上げた。
慌てて、雲従街で数回お会いしただけで…、とごまかすラオン。
*
退出した後、チョン若様と外で話しをするラオン。
宮殿で遭遇し焦っているチョン若様に、一言も口にしない、と約束するラオン。
「科挙で一番だったのですか?」
「私も信じられなかった。食い物競争ではなく、科挙で一番だ何て…」
と大笑いしている二人の前にミョンウン公主が通りかかり、あっという間に消えるチョン若様。だが、ミョンウン公主が去ると直ぐにまた出てくる。
「どうやってあんなに痩せて弱々しくなったんだ?」と茫然として呟くチョン若様。
「これから頻繁に宮殿にいるのに、どうするつもり?」と訊くラオン。
「もしも恋文の相手が私だと知られたら大変だ、とにかくな避けなければ」と勘違いにやっと気付いた様子のチョン若様。