韓国ドラマ 100日の郎君様 5話 あらすじ 後半
ホンシム( ナム・ジヒョン )のジェユンへ( キム・ソノ )への手紙
提灯ありがとうございました。ほんとうに暫くぶりに心を動かされる贈り物を受け取りました。
ですから私の願いが実現しなくても十分に幸せです。
生き別れた兄に会うためにこの橋に来るようになって10年経ちました。
最初の数年間は希望を持っていましたが、時間が経つにつれて傷ついていました。
兄が生きていないことを確認するためにしていたので…。
どうかもう私に会うために橋に来ることは、お止め下さい。
もう二度と行かないつもりでいますので…。
*
翌朝、ウォンドゥクは、お給金を取りに行くグドルと一緒に、パク令監 (ヨンガム※) の屋敷に向かった。
(※ヨンガム:従二品および正三品の品階を持つ官吏への呼称)
60歳の誕生日の宴の準備を手伝って、ここで作られている美味しい肉チジミを食べる魂胆だったのだ。
門で「アスナム (役立たず) に何ができる?」と疑わしそうに見るボクムに、グドルが頼み込んだおかげで、ウォンドゥクは屋敷に入ることに成功した。
その後、大樽を庭に運んでいたウォンドゥクは、屋敷の拭き掃除をしていたホンシムを数日ぶりに見かけて微笑んだ。
眼の前でおやつを食べている兄妹を見ていたホンシムが、自分と兄を思い浮かべて微笑むと、それを自分に向けて笑っていると思って微笑み返したのだった。
だがウォンドゥクに気づいたホンシムは、眉をひそめて通り過ぎた。
そして地面に肉チジミを見つけてウォンドゥクが拾い上げた時に現れたホンシムは、食べないと言いながらチジミを捨てる彼を「ここで何をしているの?」と睨みつけた。
その後グドルから、肉チジミを食べたいと言うから連れてきたと聞いたホンシムは、地面からチジミを拾い上げると「これを食べて家に帰って!郎君様 (旦那様)」と怒って去った。
*
誕生日の宴の席で、パク令監 (ヨンガム※)が書いた詩を、とてもいい詩だと招待客が褒めている時、使道(サト)が民の商人から調達した燕の巣のスープ (燕窩※)が運ばれて来た。
(※つばめのす:古くから美容と健康に良いとされる漢方食品で贅沢品)
だが靴を履こうとした招待客につまずいた給仕の女性が高級スープを落としてしまい、その場に衝撃が走った。
これに怒ったチョ県監が「その女を縛り上げて叩け!」と叫ぶのを聞いたホンシムは、パク令監 (ヨンガム※)の前に出て「今日のおめでたい日を愚かな者の血で汚すべきではありません。どうかお慈悲を。」と嘆願した。
だがスープを全てダメにされたチョ県監は、間違いだったと女性を庇うホンシムにカッとなり「いくらするか分かっておるのか?両方連れ出せ!」と怒声を上げた。
それを止めたパク令監 (ヨンガム※)は「そなたが傍に来て酒を注げばスープを飲んだことにしてもよい。手首に触る事ができれば、そなたの無礼を見逃してやっても良い」と笑い声を立てた。
「私の手首をそんなに高く評価して下さったことに感謝します。」ホンシムは冷ややかに礼を言って、祝のテーブルへ進もうとした。
と、その時、ホンシムの隣に現れたウォンドゥクは彼女の手を引っ張り自分の方に顔を向けさせた。
「一歩たりともここを動くこと許さぬ!私の許しなく!」
そしてパク令監に向き直ったウォンドゥクは「高位のお方が既婚女性と遊んではなりませぬ。この失礼な宴から去らせて頂きます。」とホンシムの手を取り歩き始めた。
「男だから勇敢だと見せているのか?役立たたずだという噂だが…。自分の妻の前で男だということを見せているつもりなら馬鹿げているぞ!」と言うパク令監に、同調した招待客たちは笑った。
「 8歳の子供が書くような詩を作ったお方が、私をバカだと?」
「読めもせぬのに分かった振りをするでない!」
ウォンドゥクは漢詩の朗読を始めた。それは赤色の赤い花と黄色い黄色の花について歌った子供の歌だった。
「これが良い詩なのか?」
「そうだ。素晴らしい。黄色い黄色の花と赤色の赤い花!なんて愛らしいのだ!お前もなにか詩を作って見ろ!もしうまくいかなければ、お前とお前の妻の命はない!」
これに漢詩を暗唱したウォンドゥクは、理解できずショックを受けている両班たちに「意味を教えなければならぬのか?」と皮肉を言った。
そして漢詩の意味を”厠のネズミは簡単に驚き、寺のネズミは疑い深い。官衛のネズミは蔵の米を無駄にしている。欲心とお腹を満たすことだけを望んでいる令監は、世界が変わると危険に陥るだろう。”と説明した。
これに激怒したパク令監が官衛へ二人を連れて行けと叫んでいた時、「大事です!令監ナウリ」と駆け込んできた歩兵は、左議政が遺体を発見して戻ってきたことを告げた。
そして「それが…の遺体だと…」と彼のささやきを聞いたパク令監は「直ちに全てを片付けろ」」と宴を終了させて客を退散させた。
この機に乗じて、ウォンドゥクはパク令監の屋敷からホンシムを引っ張りだした。
*
道端で二人っきりになったホンシム(ナム・ジヒョン)は「どこであの詩を聞いたの?どうしてあんな事を知っているの?軍隊でなにをしていたの?」と次々と質問を浴びせた。
「それを知っているならば記憶喪失だとは言わぬ」
「両班に敵対したらどうなるか知っているの?死ぬまで打たれるのよ!」
「だが我々は生きて出てきた。そなたの計画はなんだったんだ?令監に酒を注ぐつもりだったのか?令監の所に働きにくるのに、なぜ口紅をつけたりするのだ?」
「良く見せるためですよ」
「何だと!?」
「宴だから、綺麗にして来いと言われたのです。そうしたからこそ私は働けて、お金がもらえたんです。妾になれっていったんじゃないの?なのにやきもちやいてるの?」
「この不快感が嫉妬だというなら、嫉妬なのだろう。もうあの家には行ってはならぬ。私以外の誰かのために口紅をつけてはならぬ。」
そう言ってウォンドクは、ホンシムの紅を拭った。
「そなたの記憶がないのでうんざりしていたが、1つだけは確かだ。私はバカではない。漢詩を知っている。ああ〜!肉チジミ、結局一つも食べなかった。ただの無駄骨だったな。」
そう悔しそうに言ってウォンドクは歩き去った。
*
その夜ホンシムは「50通りのグレイ」の本を見せて、タイトルが読めるかどうかをウォンドゥクに尋ねた。
そしウォンドク(EXOディオ)が正しく読むと、別の本を出して次々とタイトルを読ませた。
そしてウォンドゥクが、恋愛小説だろうから読む必要もないと言うと、ホンシムは嬉しそうに笑みを浮かべて抱きついた。
「アスナムなんてとんでもない。あなたは役に立つ超クールな男よ」と彼の手を振って大喜びした。
これに嫌な予感がしたウォンドゥクは「そなたの笑顔が私を不愉快にさせる」と眉をひそめた。
宮殿で
チャオンの帰還の知らせを受け、遺体の安置所へ入ってきた王は、止める大臣を振り切って遺体に掛けてある布を引いた。そして腐乱した顔を見てショックを受けて腰を抜かした。
その後、チャオンは王命を招集した重臣たちに読み上げた。
王子を殺すことは私を殺すことと同じである。
これは許されるべきではない明らかな反逆行為だ。
直ちに特別部門を設置して、この反逆に加担した者たちを捕らえて、罰して、規範を示せ。
左議政にこの特別捜査部門を率いてもらうことを望む。
葬儀は少数の人だけで行う。あまり多くの人に、私の世子の悲惨な姿をさらすのを望まぬ。
民意を考慮して、短く簡潔な葬儀を望む。
この事実を聞いた中殿パク氏は、息子に会い、とても幸せそうに「遂に実現したわ。王世子の座はあなたのものよ。」と涙ぐんだ。
だが王子は「兄上に何か起こったのですか?では世子嬪様はどうなるのでしょうか?」と二人のことを心配した。
だが中殿パク氏は「宮殿内には沢山の目と耳があります。もしあなたが今感じていることを誰かが知ったら、私たちは二人共死ぬでしょう。」と警告した。
その頃、ジュユンは医女殺しを自白した男を牢から開放していた。
「あの男は犯人ではない。弓矢を2年間使っていたと言いながら、まるで初めて触っている様に見えた。そして家の靴を調べた結果、彼が弓職人の山に行っていないのは明らかだった。」
そう上司に説明したジュユンは「尾行して誰が自白をさせたのかを探す方が、拷問よりも人道的で早いのです」と笑った。
だが彼を尾行したジュユンは、狭い路地で彼を見失った。そしてその直後ぶつかったアウォルから、王世子が亡くなったと漢城府の立て札で読んだと聞いて驚愕した。
その夜ムヨンを呼び出したチャオンは「大変な間違いをしでかしたお前は、死に値する。死んだ者は王世子ではなく護衛官だった。服を交換していたに違いない。」と、跪いた彼の首に刀を当てた。
「狩りはまだ終わっていません。ですから狩猟犬を殺さないようにして下さい」とムヨンはチャオンに答えた。
「では直ちにチョンウ山に入り王世子の遺体を探せ。もしまだ生きていたら息の根を止めて、彼の首を私に持って来るのだ。」とチャオンは指示を出した。
その頃ジュユンは、チャオンと共に帰還してきたクォン・ヒョク(カン・ヨンソク)に会い、雨乞いの祭祀に出る前にユルから預かった封筒を受け取った。
「満月の日に渡すように言われた時は、なぜ私に頼むのか不思議に思った。だが考えてみると、戻って来れない場合にお前にこれを渡せと言う意味だったのだと思う」
その後ジュユンは、漢城府に戻り封筒を開けた。それはただ一つの文字 "踵(かかと)"だった。
恋愛小説の翻訳をするウォンドゥク(EXO ディオ)とホンシム(ナム・ジヒョン)
その夜ホンシムは、書房から預かってきたベストセラーの本をウォンドゥクの前に置いて、1冊につき2(チョン※)入るので全部コピーして売ればお金が儲かると顔を輝かせた。
(チョン:もう使われていない韓国の通貨、1ウォンは100チョン)
だが低俗な恋愛小説を読む気はないと拒否するウォンドゥクのために、ホンシムは本の朗読を引き受けて彼に書かせることにした。
だが、愛しあうシーンに読みづらくなって本を置いて立ち上がったホンシムを、ウォンドゥクは「2チョン欲しいのなら続けろ」と言って座らせた。
だが、恋人同士の脱衣シーンを聞いたウォンドゥクは「もうよい!」と卓を叩いた。
「有りえぬ。会ったその日になど…。」
「あら、一目ぼれっていうこともあるわよ。!」
「そなたも私を一目見て恋に落ちたのか?私のどこがそんなに好きなんだ?太ももが好きなのは知っているが、他についても言ってみよ」
「あなたが私を好きで毎日つきあってくれとつきまとうから、仕方なく付き合ってあげたんでしょ!」
「だがどう見ても、つきまとう様な顔ではないが…。」(笑!)
これにハハッとカラ笑いをしたホンシムは「私を見なさいよ!そうすれば分かるわよ。」
「そうか?では見てみよう」と接近して覗き込んだウォンドクは「そなたをみ見たが...何でもない。」と離れた。(笑!)
書房で
翌朝、二人は翻訳した全ての本を持って書房へ向かい、支払いを受け取った。
「他に何かあれば、私たちに仕事を与えてください。私たちは間違いなしの早くて良い手書きです!」とホンシムは売り込んだ。
そして「だが、これからは1冊当たり3チョンだ。」と値段交渉をするウォンドゥクに、あ然とした。
その後「一生の間にこんなにお金を稼いだのは初めてのことだ。」ホンシムが喜ぶと、ウォンドクはクッパを食べてスヘジャ (武官の長靴) を買おうと提案した。
「借金を返さなけいとだめだからスヘジャ は買えないけど、クッパを二人で分けて食べましょうよ」とホンシムは同意した。
だがその時先にマチルを見つけたホンシム(ナム・ジヒョン)は、ウォンドゥクを家の裏に引っ張って隠れさせて警告した。
「一見良い男のように見えるマチルが本当はとても残酷で、あなたを直ぐに刺すから注意してください。彼を見たら逃げるべきだ」
だがそんなホンシムを見つめていたウォンドゥクは「不愉快極まりない!」と怒った。
掴んでいた腕をはずしたホンシムが「狭い場所だから…でも申し少しだけ…」と諭すと「狭いからではないのだ。」と答えた
「では何が不愉快なの?」
「記憶が…戻ってきたようだ。」
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韓国ドラマ 100日の郎君様 5話 感想
護衛官のドンジュ( ト・ジハン扮 )が死んでいるということに、予想はしていましたがショックを受けました。
例え心臓を矢に貫ぬかれて崖から落ちたとしても、ドラマなので生き帰ってくるかも…と思って期待していたので残念でした….。
そして5話になってダメ男からできる男に大躍進したウォンドゥク。
ラストが意味深なシーンで終わりましたが、史劇ですのでキスシーンは早すぎるような気が…多分フェイントでしょう(笑!)
回を追う毎に縮まっている二人の愛らしい姿をもう暫く楽しんでいたいと思います。ダークなチャオンとムヨンが徐々に近づいて来ていますが…。
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