韓国ドラマ あなたが眠っている間に 最終回16話 あらすじ 後半
ユボム( イ・サンヨプ )の逮捕
ホンジュは穏やかに目を覚ました、窓にはメモがなく朝日が明るく部屋にさしていた。
午前のニュースでは、逮捕されたユボムが犯罪を全面的に告白し起訴に直面していると報道された。
そうして時は過ぎていき、また少しづつ夢のメモで埋っていくホンジュの部屋の窓。
*
朝食の食卓で、ホンジュは未だに目立つほど震えているジェチャンの手を見た。
「ウタクは?もう朝食に来ないのか?」 と尋ねるスンウォン (シン・ジェハ) に、ホンジュは電話しても出ないと答えた。
食べ物を送るべきかを尋ねるムンソン (ファン・ヨンヒ)。
その後出勤途中、ホンジュは「過去にそう言う事が自分にもあった。収まるには時間がかかる」とジェチャン ( イ・ジョンソク ) に話した。
ホンジュがジェチャンの手に指を絡ませて手を繋ぎ「心配しないで。私がついている。残りの人生を毎日あなたの傍で過ごすから」 と言うと慌てるジェチャン。
自分が言うべき言葉だと言うジェチャンに「彼が一年程後の未来のある時点で言った言葉だ」 とホンジュは打ち明けた。
ホンジュが夢の中で見たことだと理解したジェチャンに、未来の彼が現在のジェチャンに言いたいことがあると話したことを伝えた。
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尋問室でユボム は、犯罪を告白した後でさえ変わらず傲慢な態度を取り続けた。
彼は、今日の自分の姿は明日のあなた方だとマジックーミラーを見つめて別室にいる検事たちに向かって持論を話した。
「他の人々の人生を左右する決定を一度も判断ミスなしでしたと言えるのか?間違いが発見されてないのは幸運だったからで、今私がこの場所にいるのは、たまたま運が悪かっただけだ」
だがジェチャンは「不運だったわけではなく兄さんは、ただの悪党だ。間違いだと知っていてそうしたから、私たちをにひどく腹を立てたのだ」と指摘した。
それを強く否定するユボムに、ジェチャンは彼の思い違いを正した。
「間違いを洗い流そうとしたかもしれないが、それは肌の下に深く入り込んでいた。間違ったからここにいるのではなく、それを正答だと主張しハ・ジュワンとチェ係長を殺したからここにいるんだ」
ユボムの目は涙でいっぱいだったが、笑いながら自分の反応を隠そうとした。
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結審で、ジェチャンは被告人の行為のために人生を犠牲にした人たちに検事として謝罪したいと言いながら傍聴席に座るデグを見つめた。
そうして彼はユボムに無期懲役を求刑した。
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その朝、上半身裸の状態でベッドにいたジェチャンは、ホンジュの声で目覚めて動揺した。
だがホンジュ( スジ )はジェチャンの姿にまったく無反応なまま、本棚から彼の法律書を選んで鞄に詰め込んでいった。
ハン・ウタク ( チョン・ヘイン)が法律学校に行くので彼に渡すというホンジュに「本当か?一度もそんなことを聞いてない」 と言うジェチャン。
ホンジュは夢で見たと打ち明け、今後数年間は学校に通ってお金が掛かる彼を援助したいと話した。
そうして毛布のぐるぐる巻きのままピョンピョンしながらスーツケースを取りに行くジェチャンを見て、ホンジュは笑った。
*
暗いアパートの中で無精髭を生やして漫画を読んでいたウタク( チョン・ヘイン )は、インターホンでホンジュとジェチャンの姿を見て慌てて周りの物を片付けた。
部屋に入りカーテンを開けたホンジュは、ウタクが仕事をしていない時のジェチャンとよく似ているとコメントした。
ホンジュは今から1年後にはウタクが法律学校に入学し、皆にショックを与えたと話した。
ジェチャンが若い女性と一緒に学校に通うことを羨ましがると、ホンジュは彼の腰をつねって苦痛を与えた。
自信なさそうにするウタクにジェチャンは、彼が友人のハギョンを擁護していた時に法律を熟知していると感心した事を思い出させた。
警察大学で法律に関してはトップだったと誇らしげに言うウタク。
ホンジュは母親が準備してくれたおかずを持参して、学校に通っている間食事の面倒は見ると言っている事を伝えた。
ジェチャン( イ・ジョンソク )は、感謝しているのなら髭を剃って部屋を掃除しろと叫び、ウビンに向かって赤ちゃん言葉で話しかけながらホップして、二人を恥ずかしがらせた。
車を持たずどうやって運んだのかと不思議に思うウタクに、ホンジュは車を持っていると話した。
その頃ジェチャンに車を貸していたイ検事は、混雑したバスの中から謎のガールフレンドに会いに向かっている途中だと電話していた。
(いい人笑!)
*
車に戻ったジェチャンが手の揺れが止まった事に気づいて驚くと、「予想どおりウタクだった」とホンジュ( スジ )は微笑んだ。
(ウタクへの罪悪感からだった?)
ジェチャンが何を意味しているのかと尋ねると、ホンジュは約束したように手の震えを治してあげたと答えた。
「僕を助けたって?いつ?」
「今よ!たった今」
二人が帰った後、明るく日当たりの良いアパートの中で、ウタクは机の前に座り満足そうな顔で最初の法律の本を開いた。
*
スンウォンは、ジェチャンからの知らせをテグに伝えにコンビニへ駆け込んで行った。
ユボムが無期懲役刑を言い渡された事を聞くと涙を浮かべて床に座り込んだテグは、兄さんに感謝していると伝えてくれと頼んだ。
そこへソユンからの電話が入り、後で電話すると答えるスンウォン。
「ソユニ?なんで?」 と携帯を覗き込むテグに、スンウォンが付き合っていると携帯の写真を見せるが「画像加工?」 と全く信じていないテグ(笑)
*
一年後のホンジュ( スジ )ジェチャン( イ・ジョンソク )ウタク( チョン・へイン )
貼られていた夢のメモが全てなくなったホンジュの部屋の窓。(夢は?)
再びロングヘアになっているホンジュ。
*
朝、食卓を準備している時に、ジェチャンは「同僚が花嫁と新郎の場合の結婚式の祝い金はどうすればいいのか」 とムンソンに尋ねた。
すると横から「結婚式の進行をするんだからその上払う必要はない」 と言い切るホンジュ。
その時引き出しの中で何かを探していたジェチャンは、検事と警官のポイントを記したムンソンのメモを発見した。
メモを手に持って何であるかを問い詰めるジェチャンに、慌てたムンソン( ファン・ヨンヒ ) は、随分前に点を集計することを止めたと主張した。
その後急いで出かける準備を始めるムンソンの後を、点の意味を教えて欲しいと追いかけるジェチャン。
*
ウタクの所へ着いたムンソンは、持参したおかずで彼の冷蔵庫をいっぱいにし、ウタクに別の料理を作る方法を教えた。
「ポリスハンとはもう呼べないわ。何になるつもり?ハン検事、ハン裁判官、ハン弁護士?」
と尋ねるムンソンに、ウタクは弁護士になると答えた。
人を裁くよりも救う弁護士の方が性分に合うと付け足した。
「ハン弁護士ね?わかった!」
*
イ検事 ( ミン・ソンウク ) とソン首席検事 ( ペ・ヘソン )のガーデンウェディングに続々と集まってくる人々。
スンウォンに連れてこられてテグはネクタイ地面に叩きつけると、なぜここに連れてこられたのかわからないと文句を言った。
これに「会わせたい人がいるから」 とスンウォンが言った途端、現れるソユン。
唖然としてデグが落としたネクタイをセクシーな動きで地面から拾うと、髪の毛を後ろに振って「これあなたのタイなの?」 と流し目で渡すソユン 。(笑!)
その仕草にくらっ!とくるスンウォンとぽかんと口を半開きにしたまま見つめるテグ!
そしてスンウォンの腕に自分の腕を絡ませて「会えなくて寂しかった?」 と見上げるソユンに、まだ彼らが本当に付き合っているとは信じられないと言う反応をするテグ。
( なぜ信じないの? )
するとソユン( キム・ソヒョン )は、携帯の写真を見せて写真加工にみえるかとどうかを尋ねた。これにやっと現実のようだと認めるテグ。
ジェチャンは、結婚式のピアノを弾くために本当に飛行機で戻ってきたソユンに驚いた。ホンジュはまるで別れた姉妹が再会した様だった。
寮のバスルームの排水はパワフルなのかと尋ねるホンジュに、ソユンはトイレの詰まった便は自分のものではないと既に証明されていると言い返した。
そうやって以前と同じ調子で口喧嘩を始めたソユンとホンジュの傍から、恥ずかしそうに離れるジェチャンとスンウォン。
*
結婚式が始まり、チャンホが花を撒きながらバージンロードの先頭を歩きその後ろにソン検事が続いた。今になってチャンホが彼女の息子だったと知るジェチャンとホンジュ(スジ)。
本当のキスをせがむ招待客の為に、イ検事は気合を入れてソン首席検事 を腕に抱え熱烈なキスをした。
その後記念写真の時間になりヘミン が受け取る準備をしている中、ソン検事が投げたブーケを受けるジェチャン!!
参加者の誰もが彼にブーイングをする中、再度ソン検事が投げると次に受け取るホンジュ!!
そうしてヒミンに睨みつけられながらカメラの前でポーズをするジェチャンとホンジュ。
新婚のチャ・ジェチャン( イ・ジョンソク )とナム・ホンジュ( スジ )
現在二人の寝室のナイトスタンドに置かれているその時の結婚写真、そして壁にかかっている自身の結婚写真。
ホンジュが別の夢から目を覚ました時、隣りにいたジェチャンは悪夢かどうかを尋ねた。
「恐れないで。僕はここ君の傍にいるから。毎日僕たちの人生が終わるまでここにいる」
そう言った後、1年前にホンジュがこの言葉を言ったことを思い出すジェチャンに、一年前にこの瞬間の夢を見ていたことをホンジュは打ち明けた。
ウタクとチェ係長に罪悪感を感じてかなりボロボロの時期だった、と言うジェチャンに、ホンジュは、あの当時の自分に何か言いたいことがあるかどうかを聞いた。
「全て通過する。例え大きな物のように見えても通過する時はそれ程でもない。それについて冗談を言う日が来るだろう。だからあまり心配しない様に。一年もすれば今日みたいな朝を迎えると信じて耐えて下さい。」
ホンジュは、夢で見たこのジェチャンの言葉を1年前ジェチャンの手の震えが止まらなかった時に彼に伝えて励ましていた。
その後ベッドの上でキスを交わしてから、ホンジュは自分の選択で全く後悔していることがないかと尋ねた。
「ああ、バス停だ」
引っ越ししてきた翌朝、13年前と同じ野球帽を被ってバス停に座っているホンジュを見つけた時、彼はタクシーに乗る所だった。
あの時の子供は少年だったので単なる偶然だと思いながらも、とにかくバスに乗ることに決めて彼女の隣に座った。(1話)
了
前回のお話は⇒ あなたが眠っている間に 15話
韓国ドラマ あなたが眠っている間に 最終回16話 感想
結末の感想
悲しみと幸せが混在したインパクトがある最終回でした。
チェ係長が13年前に予知夢でこうなると知っていながら警官を辞めて捜査官になりジェチャンを探していたという事実が最後に明らかになりました。
今までの予知夢は自身又は誰かを救うための道具でしたが、死にたかったチェ係長にとっては、生きる目的=ジェチャンの傍に先輩として留まり恩返しをする、となっていたようです。
ウタク、ホンジュ、ジェチャンがお互いを助けるだけではない別バージョンの予知夢が最後に現れて、悲劇でしたが話としては面白かったです。
チョン・ヘインについての感想
孤独に生きていたウタクは、結局生き残り、友達そして冷蔵庫をいっぱいにしてくれるお母さんと明るい未来を手に入れましたね。
友達ハギョンを巡ってジェチャンと対立するシーン、ホンジュへの片思いがバレるシーン、警官を止めるシーンと幾つかハイライトシーンがありました。
明るく元気なウタクをチョン・ヘインが上手く演じてくれました。
イ・ジョンソクについての感想
主役のジョンソク君を見るのは実は初めてでした。体型はがっしりして大きいのですが、演技は繊細で顔の表情が独特で細かい。
又次期作を是非見たいですが、入隊が噂されていますよね。
スジについての感想
スジちゃんは「九家の書」以来ですが、ホンジュ役がピッタリはまっていたからなのか格段に演技が上手くなっているように感じました(笑!)
ただウタクとジェチャンと同い年の29歳には無理があったような…。そこまで成熟した雰囲気はなかったです。
ドラマ全体についての感想
少し残念だったのはホンジュの予知夢とユボムの素性について疑問のまま終わってしまったことでしょうか。
ジェチャンとウタクは、死ぬのを助けられたことで予知夢を見るようになったのですが、ホンジュが死んだシーンはなかったような…。
バスで父親に助けられて死ななかったから予知夢を見るようになったのでしょうか…。
ユボムも誕生日はチェ係長が祝ってくれたとは言ってましたが、それ以上彼の家族については何もわからないままでした。
彼の成功願望と潔癖症になった理由も不明のまま…。崩壊家族だったのかもとは想像はできますが…。
タイムスリップとは又違う”予知夢”という題材は新鮮で、その上にロマンスありスリラーあり、涙と笑いが上手くブレンドした作品でした。
最後まで読んで頂いてありがとうございました♪
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