スーツ 韓国ドラマ 9話 あらすじ 後半
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ヨヌからもらった法律の本を持って資料室に現れたジナは「家庭教師が一緒に勉強する余裕がないようだ。」とヨヌのデスクに本を置くと不平を言った。
そして、チェ・グンシク (チョ・グィファ)がヨヌについて質問をしてきた事を伝えた。
「でも心配はいらないわ。コ弁護士さんについて多くを知っているわけじゃないから話すことはないもの」
そう言って微笑むジナに「それは僕だって同じだろ?仕事を離れたキム主任がどんな人なのかは僕だって知らないよ。」 とヨヌは答えた。
これに「私達ってお互いをあまり知らないのね」 と一瞬気まずくなったジナだが、それでもヨヌの前に座り調査の協力を始めた。
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翌日、検事局へ到着したガンソクは「怖いのなら車で待ってろ!詐欺がバレると思って怖がっているのが明らかだが?」 と玄関でヨヌの顔を覗き込んだ。
だがヨヌは頭を振り「怖がってませんよ。行きましょう」と強がって答えた。(怖がってますけど…笑!)
そこで、パク・ジュンギュのひき逃げ事件についての電話を受け取ったガンソクは「彼を逮捕したい」と言われて担当検事に会いに向かった。
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「とても素早く来られましたね」と驚きながらガンソクを迎えたキム・ユニ検事(ソン・ヨウン)は、ガンソクとはにこやかに手を握って挨拶をしたが、ヨヌを無視して座った。
ガンソクが「事件ではなく、ただの事故です」 と話を始めると、キム検事は「では誰が葬式の費用を払うのでしょう?」 と尋ねて2人を驚かせた。
そして被害者のカク・ソンファが脳出血で突然死したため、ひき逃げ事件として扱うと宣告した。
これに被害者が死亡しても事故である事実は変わらないと主張するガンソクに「ひき逃げにより被害者が死亡すれば、それは事故ではなく殺人事件となり少なくとも5年の実刑が下るだろう」と宣告した。
動揺したヨヌが「ジュンギュは飲酒運転をしていた訳ではなかった。暗闇で車に飛び込んできたのは被害者の方だった。」と主張すると、キム検事は立ち上がった。
そして「評判とは違うようですね。先ず調査をするべきじゃありません?」 と2人を嘲笑して去った。
これにガンソクは「状況は刻々と変化して予測はできないも。それに直面するたびに動揺するつもりか?」 とヨヌを叱責した。
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その後、ガンソクはヨヌと共にソクヒョンの再審を請求するためにハ・ジョン検事と会った。
だがハ検事が挨拶をするガンソクを見ようともせず「チャン・ソクヒョンは殺人罪が確定した薬物売買人だ。オ地区検事長とあなたが起訴した事件だ」 と反論した。
これにヨヌは、ハン検事担当事件で作成した再審請求リストを渡した。
そして特にハン検事を昇進させた最近の事件のやり直しを口にして圧力をかけた。
これに「カン&・ハム法律事務所は検察官と戦うつもりか?」笑うハン検事に、ガンソクは「社会貢献をしているだけだ。チャン・ソクヒョンは無実だ」 と主張した。
その後ヨヌを去らせ「したくないことをさせるつもりか?私が勝つと、ここの誰かが自分の法衣を脱ぐことになる。誰がそれをすると思うんだ?」と続けるガンソク。
だがハン検事は「辞めなくてはならないならそうする。だがもし私が勝ったら”先輩を売った裏切り者”の君は、検事局には来れなくなる」 と薄ら笑いを浮かべた。
「誰がそんなことを言ったんだ?決してそんなことはしていない」と反論するガンソクに「誰もが君とオ地区検事長との噂について知っている。実際に誰が証拠を渡したかは関係ない。あなたがしたと皆考えるだけ」 とハン検事は話した。
この証拠とは、ガンソクを助けようとしたダハムが、カン代表に託した証拠の日記帳のことだった。
その後オフィスに戻ったガンソクは、ダハムをオフィスに呼び入れて「見たり聞いたりしたことを口外するなと言った筈だ!私に何が起こっても、そんなことをする権利はない」と激しく叱った。
これにダハムは「私の日記帳で私の証拠を誰に渡そうが、あなたと関係ありますか?倒れそうなチェ弁護士さんを見ていられなかったからです。それで解雇されるのでしょうか? 」 と涙を浮かべた。
そこへ現れたカン代表は「辞めなくていい、やるべきことをしただけだから。私がホン秘書から日記帳を受け取り、あなたを救うためにアン検事に渡した。あなたが私の立場だったなら同じことをしていたわ。」 とガンソクに言い返した。
2人が協力して動いていた事を知り、さらに怒るガンソクに「だからホン秘書を責めないで、感謝すべきよ!」 とカン代表は怒って部屋から出た。
だがガンソクは「一度も君の解雇を考えなかった理由は、僕を心配してもらうためではなく信頼していたからだ。」 と苛立たしそうに背を向け、ダハムはため息を吐き出して秘書席に戻った。
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その頃ヨヌは資料室で、中国人学生のカク・ソンファの家で位牌の前で祈ったあと事故現場で撮ってきた写真を、眺めながら一晩中考え込んでいた。
そして事件現場の壁にあった落書きアートを眺めている内に、被害者の位牌の横に飾っていたスプレーアートの”和”の文字が鮮明に記憶に蘇り、写真の印と一致する事を発見していた。
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翌日、秘書席で沈んでいるダハムを見たヨヌは、いつもの様に声をかけずにガンソクのオフィスに入った。
ヨヌは、ソンファがスプレーアーティストである事実をガンソクに告げて、現場で撮った落書きアートの写真と黒い服を来てフードを被っている写真を見せた。
「落書きアートをするのは違法です。だから黒い服とフードで身を隠して誰かが現れた場合に備えていた。あの夜も落書きをしていたが、人が来たので逃げている途中事故にあったのでしょう。」と推理を話した。
ガンソクは「キム検事が事件に勝訴して有名になろうとしている。だが私は新人の自演プロジェクトに関わるつもりはない。感情なしでキム検事と対面し、一人で事件を解決する準備ができているか?」と尋ねた。
これにヨヌは「多くの感情を持っていますが見せません。準備はできているので一人でキム検事に会いに行きます」と返事をして出かけた。
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ヨヌは、学年と年を尋ねて向かい側に座ったキム検事に「今それは重要ではない。最も重要なのは20歳になったばかりの若者の将来だ。先輩風を吹かせている場合ではありませんよ。失望しますね」 と答えた。
「それは私の言葉よ。チョ弁護士さんではなくてあなたが私の前に現れるなんて…」 とキム検事も言い返した。
その後、ヨヌが事件ファイルを差し出して、クァク・ソンファの事件前の行動について説明した後「何か暗いものが車の前に突然現れたなら、誰もが恐れるでしょう?」 と尋ねると、キム検事は和解すべきだと話した。
「チェ・ガンソク弁護士が弁護する事件は最も重い刑罰で起訴するようにと指示されていますが…。チェ弁護士さんに好印象を与えたいので慈悲を示します。私の輝かしい将来のために働いてくれるあなたのパフォーマンスへの公平な取引です。」
カン&ハム法律事務所への参加を希望するキム検事の裏の意図を読んだヨヌは「ではあなたの好意に敬意を払うべきですね」 と返事をした。
その後この事実を伝えるヨヌに、ガンソクは「ソンファの家族と和解するように。悲しみは時間とともに怒りに変わるので、これは正しい時にしなければならない。」 と指示した。
これにヨヌは、両親が亡くなった当時の話を始め、1ヶ月間昏睡状態になったあと両親が死んだ後、葬儀中に祖母とお金について話しあうために弁護士がやってきた事を告げた。
「高級そうなスーツ、ゴールドの時計、ピカピカに磨いた靴を履いた弁護士を見た時、凄く恐れた。その時初めて僕は、弁護士になりたい、ならなければと思ったんです」
「お前は彼とは違う。違う服と靴を身に着けて、顔も違う。お前の頭だけがそう考えているだけだ」
「でも結果が同じならどう違うんです?」と反論した後、ヨヌは被害者に感情的にはならないと約束した。
「被害者の心情を理解しているから、仕事に感情移入するとは言ってません。家族の同意を得て来ます。それより、あなたの方が感情的じゃないでしょうか?」
これに同意したガンソクは「ソンヒョクの人生がこれに依存しているという時に、お前の幼稚な苦情を聞かなくてはならないからだ」と頭を振って歩き出した。
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再審請求審が始まると「原告が犠牲者を脅しむりやり麻薬を服用したという状況証拠がある」 とハン刑事が発言をして、ガンソクはそんな証拠はないと意義を唱えた。
だがハン検事は「弁護人が提出した新しい証拠の手紙は、あの時発見されたものではない」 と再審請求の棄却を申し出た。
これに裁判官は、依頼人と協議した方がいいとガンソクに勧めて休廷を宣言した。
その後ハン検事に近づいたガンソクは「既に不当な有罪判決で12年も過ごした人を気にしないのか?」 と怒った。
だがハン検事は「剣を誰に対して使うかを注意しなければならない。この法廷で何が起こるか、今になってわかったようだな。」 と睨み返した。
スーツ SUITS 10話 あらすじ 感想 へ続く…。
前回のお話は⇒ スーツSUITS 8話 あらすじ 感想
キャスト 放送情報は⇒ [ スーツ SUITS キャスト 登場人物 視聴率 ] へどうぞ。
スーツ 韓国ドラマ 9話 感想
過去の過ちを正そうとして再審請求をするガンソク。
ですが ”先輩を売った裏切り者” として検事局から敵視されてしまい苦戦しています。
そしてヨヌの方は、亡くなった両親と同じひき逃げ事件を担当することになり、感情に流されず働く事を要求されています。
優しいヨヌが、感情をコントロールして被害者の方にも非があったことを明かし、和解することができるでしょうか?
2つの事件が同時に進行し緊迫したストーリーが続き、ブラックユーモアが効いた会話がオシャレでとても見応えがあるドラマです。
全く違ったタイプながら、時間が経てば経つほど絆が深くなっていくガンソクとヨヌのブロマンスも楽しめます。
2つの興味深い事件の先が描かれる次回が楽しみですね。