スーツ 韓国ドラマ 12話 感想 あらすじ 後半
その後療養所に向かったガンソクは、先に着いていたヨヌに、ハム代表が裁判所からストライキ禁止命令を獲得したと告げた。
「ハム代表が?彼は天才的なヘビですかね…」
「気に入ったのなら彼の元へ行けばいい」
「馬が合うかもしれません。天才はお互いがわかると言いますよね。」
「そうか?ならいつか、お前の前でヘビを解放するとしよう」
その後、労働組合の事務所に入ったガンソクは「禁止命令は明日から始まるとあなたの上司から聞いた」と看護師が出した勧告書を「上司ではない」と言いながら破った。
そして新しい協議書を差し出し「もし望むならストライキは継続できます。ですがどんなストライキだとしても、病院は3日以内に閉鎖されるでしょう。これが経営者の結論です」
これに看護師が「病院ですよ!」と抗議すると「ここは病院で、あなたは患者を世話する看護師だ。」とガンソクは冷たく言い返した。
「最初の弁護士の提案通り、給料の5%の増加と休暇の補償つきです。これ以上の交渉はありません。病院が閉鎖となれば給料をもらうことはないとご存知ですな?」
その後二人っきりになると、「労働組合との給料交渉だ。これで目的意識を持つだろう。”働けない”時に”働かない”事を選べないからな」と言うガンソクに「厳しすぎませんか?」とヨヌは反論した。
だがガンソクは「過酷な状況に追い詰めているんだ。合意したくない両者に対して、誰かがこれを終わらせなければならない。」*
「では患者さんたちは?」と尋ねるヨヌに、ガンソクはおばあさんを別の病院に移すように伝えた。
*
その後祖母の病室へ寄ったヨヌは、病院を移さなければならないかもしれないと伝えた。
だがヨヌの祖母は、自分のことよりも担当の若いキム看護師の話しを始めた。
職場で先輩からイジメられ、若い看護師たちが苦しんでいると打ち明けられた事実をヨヌに告げて、同情した。
*
その夜「お前の為に勝ち取った一週間をダメにしたな。」と現れたハム代表に、ガンソクは「そうではない。裏で裁判官と取引をする人とは違う解決をしている。」と静かに答えた。
「お前の安っぽい方法で解決出来なければ、我々の事務所を危険にさらすだろう」
「あなたが汚い手を使わなければ、こんな安っぽい方法を取る必要はなかった。」
「私の言うことを聞いて職場を混乱に陥れ服務規律に違反しているとすれば良かったんだ!」
「私のアソシエイトと同じ考えですね。この法律事務所の代表なのに、アソシエイトと同じ様なことを考えるんですな。」
そう言ってあざ笑うガンソクに、ふふっと微笑んで出ていくハム代表。
ダハム(チェ・ジョンアン)と飲みいくキム・ジナ(コ・ソンヒ)
キム・ジナとダハムは退勤後、ゆったりとラウンジバーで飲んでいた。
「飲むムードになりますよね」(ジナ)
「いいえ、私はムードじゃなくて美味しいから飲むの」(ダハム)
「そうですね。ソジュは苦い所が美味しいし、ビールは爽やかでワインは甘くて酸っぱくて。」
「美味しいものは全て良いけど。良いものは危険よ。だから危険を…」
「危険を取り除くために飲むんです。コ弁護士も」
「本当ね。危険なコ弁護士を殺そうか?」
そう言って笑みを浮かべるダハムに、ジナも笑った。
その後のジナは「母親に弁護士になる夢を持たず、諦める勇気を持てと言われた。だがコ弁護士が今、弁護士になるのを諦めるべきではないと私を信じさせて、希望を与えているんです。」と打ち明けた。
「でもコ弁護士がくれるのは、それだけじゃないでしょ?もっと情熱的で危険なものもくれるんでしょ?」
これにジナが同意するように微笑むと、ダハムは「しなさいよ。あなたがしたい様に!したい事を何でもしてください。その時が来れば別れたらいいのよ。私のように後悔しないで。もう好きなんだから…さあ、飲みましょう。」
だが、ふと思考の中に沈むダハムに、ジナは「姉さん?」と声をかけて呼び戻し、一緒に乾杯をした。
その頃グンシクは、独りで劇場前に立ちダハムを待っていた。
そして孤独についての話をヴォイスレコーダーに撮り始めたが、強風ではためく旗が顔を覆い続けて話ができなかった。これに怒った彼はここを離れると緑音すると劇場を去った。
ヨヌ(パク・ヒョンシク)に近づくハム(キム・ヨンホ)代表
その頃、コーヒーを入れて祖母の病室に戻ったヨヌは、祖母ベッドの傍に座っているハム代表に驚かされた。
外のベンチで、ハム代表はガンソクからアソシエイトのヨヌが同じアイデアを思いついたと聞いて試しに来たと話した。

KBS 画面 キャプチャー
そしてストライキの交渉をガンソクが始めていると言うヨヌに、既に組合の敵となっている自身とガンソクでは交渉は難しいと話した。
「では僕にそれをしろと?」
「君は頭が良いな。やはりガンソクは正しかった。君が交渉に最高の人だと言っていたが信じることができなかった。だから今日テストに来たことを分かって欲しい。」
「本当にチェ弁護士さんが私を最高だと言ったのですか?」
「人々の話にとても共感できるそうだな。若いが単なる良い人ではなく、人々の心を変えられるとか…。私のテストは終わりだ。君は組合長を説得できると思うか?」
「わかりました。やってみましょう」(騙されてません?)
その後、ヨヌは報告しようとしてガンソクに二度電話を入れた。だが電話が繋がらないまま、ヨヌは労働組合長に会いに向かった。
ヨヌを見た組合長は「5人目の弁護士を寄こしたの?つまり、もう交渉のチャンスがないということなのね」と考え込み去ろうとした。
「弁護士は皆同じだといわれましたね?では僕でもいいですね?」と確認して祖母の病室へ看護師を連れて行き引き合わせた。そしてどれだけ大変かここの事情を良くわかっていますと伝えた。
これに看護師は、ヨヌの祖母が「あなたたちが日夜頑張っていることを良く孫に話している。」と言うとほっとした表情を浮かべて感謝した。
続けて「でもまだ仕事に慣れない若い看護師に厳し過ぎない?あなた達にもそんな時期はあったのに?」と苦言するヨヌの祖母に「そうです。改めなけれればならない悪い伝統です」と看護師はイジメの存在を認めた。
「一人15人患者さんを担当している。そんな人手と時間がない状況では、どうしても新人にしわ寄せがいくものです。」
「”人手が足りないから時間がないから自分で学べ”ですか?誰かが苦しんでいる状況は、全て言い訳です。仕事場やシステムに関係なく」
これに頷いた看護師は「私達も努力します。患者さんの為に一緒に懸命に働きます。ですが病院も改善すべき点があるでしょう?」とヨヌを見つめた。
これに同意したヨヌが「祖母は人は失敗からを多くを学ぶと教えてくれました。我々も看護師さんを理解しようと努力しますので、オープンな交渉をしましょう」と提案した。
これに「それならストライキ中止して交渉します」と看護師も同意した。
*
翌朝ヨヌは、労働組合長の看護師と話し合った後作成した協議案をガンソクに得意そうに報告した。

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「看護師は給与の引き上げを望んでいません。人員の増強を望んでいるのです。人手が足りないせいで新人看護師へのイジメが起こっているそうです。ですから給料は凍結し、20%の人員増を広告と改装費の予算から回せば問題は解決できます。」
「この条件で彼らは交渉の場に応じると言っているのか?」
「もちろん、そうです。どうしますか?完璧ですよね。」
ハム代表とガンソク(チャン・ドンゴン)の対立
その後ガンソクは、トイレにいるハム代表を捕まえて話した。
「仕事を台なしにするために新人に嘘をついたのか?」
「嘘を着いた覚えはない。賢く若い弁護士がお前の代わりに、この問題を完璧に解決したようだな。」
「解決した?あなたは私を断つことを長い間計画していたようですが、分かっていなかったようですな。病院側は人員削減をしたかった。広告と改装費に予算を使うことも既に決定している。私がやっと説得して解雇を阻止したのに増強ですか?」
病院側の方針を説明したガンソクは、ハム代表の介入で協議が台なしになったことを指摘した。
そして「汚い手で我々の会社を危険にさらしたあなたが解決する必要があります。そうでなければ責任を取ることになるでしょう」
*
交渉が解決したことが嬉しくて資料室にジナを呼んでいたヨヌは、現れたジナをいきなり抱きしめて驚かせた後、照れ笑いをしてごまかした。

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「超幸せ、みたいね?理由はわからないけど私もうれしいわ」
「ハム代表とチェ弁護士が出来なかった問題を、僕が解決したんだ。クールだろ?」
「まあ、すごいわ。お祝いするべきじゃない?」
「だよな?これからミーティングがあるけど、終わったらメッセ-ジを送るよ。OK?」
「うん」
*
だが会議に出席したヨヌは、遅れて入ってきたガンソクが自分の協議案の代わりに解雇通知を渡す姿を見て驚愕した。
「5年以上勤務の看護師あなたも含めて23人。若い看護師へのイジメが理由の解雇です。見逃せない問題だとして病院側が決定しました。」
「これがあなたが話していた理解ですか!」
涙を浮かべて叫んでいる看護師に、ガンソクは「契約書に署名するように。この提案は今日のみ有効です。」と言うと会議室から去った。
そして彼に続いて出ようとするヨヌに、看護師は「チョさんが誇りに思うでしょう!」と叫んだ。
その後ガンソクに追いついたヨヌは、どうしてこんなことをしたのかとガンソクを責めた。
「誰の弁護士なんだ?我々には依頼人の要望を実行する責任があるんだ」
「ですが酷すぎます」
「私が弱点を見つけて使わなければならないと言ったのは嘘ではなかった。」
「これは看護師だけの問題だけではなく、病院と看護師たちが解決しなければならない…」
「止めたまえ。これを気に入らないことを知っているが、我々の仕事の一部だ。」
「僕を情報を得るために送って、裏切ることがですか?」
「誰が君を送ったんだ?わからないのか?お前はハム代表にはめられたんだ!」
だがヨヌは、ガンソクがハム代表に自分の事を自慢したと勘違いして反駁した。
「もしあなたがヒントを与えればハム代表が僕を訪ねると知っていた筈です!ハム代表は嘘をついたが、あなたも私を利用した。僕が組合長に会って失敗すればハム代表に圧力をかけられるからでしょう」
「何が言いたいんだ?」
「僕を最初から最後まで利用したのは、チェ弁護士です。あなたは僕を裏切ったんだ」
「 裏切り?私にハム代表と会ったことを教えていたらこんな事は起こっていなかったんだ!」
「あなたに報告?止めましょう。僕はあなた方の権力争いに捕まったりしたくありません」
目に涙を溢れさせてオフィスから出ていくヨヌを見た後、ガンソクは同じアイデアを持つアソシエイトがいるとハム代表を刺激したことを思い出し愕然とした。
*
混乱したヨヌは、ガンソクのオフィスから出るとホールを突っ切って建物の外へ出た。
その後ろ姿を見つめながら、ハム代表は誰かに電話をかけ「思っていた通り簡単な敵ではありません。だが多くの計画がありますので心配なさらず。最初にすることは彼の手と足を切ることです。」と報告した。(影の悪人!)
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ヨヌからの連絡を待っていたジナは、諦めて立ち上がり、赤い蝶ネクタイのウサギを、まるで怒っているかのように青の蝶ネクタイのウサギから離して向きを変え、去った。

KBS 画面 キャプチャー
その頃ヨヌは、建物の外に座っていた。
そして”ハム代表に会ったことを報告すべきだったんだ!”と怒るガンソクを思い浮かべた。
その後考え直したヨヌは、ガンソクと話そうとしてオフィスに戻った。
だがキム弁護士とお酒を飲んでいるガンソクの姿をガラス越しに見たヨヌは、話さないまま帰途に着いた。
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その後家の前でハム代表を目撃するヨヌ。
「どうしてここに住んでいる事を知っているんですか?」
自転車を停めて尋ねるヨヌを、ニヤリと見つめるハム代表!!
スーツ SUITS 13話 あらすじ 感想 へ続く…。
前回のお話は⇒ スーツSUITS 11話 あらすじ 感想
キャスト 放送情報は⇒ [ スーツ SUITS キャスト 登場人物 視聴率 ] へどうぞ。
スーツ 韓国ドラマ 12話 感想
蛇の様なハム代表の計略にはまってしまうヨヌとガンソク。
報告を怠ったと言えば、そうですが、ヨヌはハム代表の訪問を電話していますよね。
受けなかったガンソクは、こんな緊迫した状態なので電話をかけ直すべきだったのではないでしょうか?
ヨヌだけを責めるのは違う気がしますね。
ですがガンソクがヨヌを利用したとは思えず、ヨヌは”お前は弱点ではない」”言ってくれるガンソクをもう少し信じて欲しかったなと思います。
ハム代表から隠れるように何度も注意をしていたし、ヨヌが去った後に自分がハム代表に言った言葉を思い出していたので決してヨヌを利用するつもりはなかったのですから。
ですが、”同じアイデアを持つアソシエイトがいる”の言葉にハム代表が刺激されたのは確かなので、ヨヌの指摘も一理あります。
ガンソクの権力争いの中で、ガンソクの手足をもぎ取ろうとして、ヨヌをはめるハム代表ですが、次回はホン秘書に魔の手を伸ばすのでしょうか?
次回が気になりますね。