韓国ドラマ キム秘書はいったいなぜ 1話 あらすじ 感想 後半
キム・ミソの退職宣言に慌てるヨンジュンと家族
和やかに食事を済ませた後、ヨンジュンは会長の書斎で航空会社合併の話を報告した。
だがそれを聞き流した会長は「結婚するつもりはないのか?もう長くは生きられないと思う」 と胸を押さえた。
そして、健康診断の結果は良好だったと指摘するヨンジュンに「自分の体は自分が一番良く知っている。死ぬ前の望みは一つだけだ。孫が欲しい。義理の娘に口出しはしない。」と言った。
そして「キム・ミソが辞めたいと聞いたぞ!」 と叫んだ。
(ミソをとても気に入ってる両親。彼女を義理の娘にしたい?)
これに「そんな事はさせません」 と言い切るヨンジュン。
一方のミソは、ヨンジュンの母親チェ女史と話していた。
ヨンジュンの女性関係の噂を聞いたチェ女史は「誰とも真剣には交際していない。見せかけとは本当なの?誰にも身体に触れさせないというのも本当?」と尋ねて「ええ」とミソは答えた。
これに「じゃあ私のヨンジュンは、ゲーーーーィ」と体を震わせる母親に「 ゲイ?もちろん違います!」と否定し、長年働いているので知っていると安心させた。
これにチェ女史は、ヨンジュンについてどう思うかミソに訊いた。
ミソが完璧だと答えると「だれか素敵な人と付き合って欲しい…、例えばキム・ミソのような?」と見つめて冗談だと笑った。
でも「もしあなたのような人だったら、すぐに彼と結婚させるのに…」 と言った後、再び冗談だと笑った。
そこへヨンジュンが現れ、困惑していたミソを救った。
庭で、ミソは「副会長と私を結び付けたい思っているようです」 とヨンジュンに話した。
「それで?どう思ってる?」と自信満々で見るヨンジュンに「確信しました。そういう事に巻き込まれる前にできるだけ早く辞めたいです。」ときっぱりと答えた。
これに眉をひそめたヨンジュンは、深い一息を吐いた。
「その話は片がついた筈だ。特別待遇だと分かっているんだろ?」
「ええ、特別良い条件だと思いますが辞めたいです。申し訳ありません」
これに口を覆いミソに近づくと「こんなことで僕の勝負欲を刺激するな!」 と睨みつけるヨンジュン。
*
その夜、ヨンジュンはユシクの家へ行き、特別待遇を提示してキム・ミソに拒否された話を伝えた。
これに大笑いしたユシクが「ミソが特別な取引を望んでいるとは思わない。彼女が辞めたいと思わせた何か引き金があるはずだから思い出してみろ。」と言うと、ヨンジュンは考え込んだ。
そしてスペイン大使のパーティでオ・ジランに誕生日の花束を渡した瞬間まで記憶を巻き戻したイ・ヨンジュン(パクソジュン)は、キム・ミソ(パク・ミニョン)が涙を目に溜めていたのを思い出してハッとした。
本当は花束のせいでアレルギー反応が鼻と目に出ていただけだったが、ヨンジュンはそれを嫉妬して泣いたのだと勘違いしていた。
「それって” 別の女性のために何で私が花を買わなければならないの!もう我慢できない!辞めてやる! ” というシチュエーションか?」
だがヨンジュンは違うと頭を振って「やっとキム・ミソが辞めたい理由がわかった!」と手を叩いて笑った。
「話せない個人的な理由というのは…とテーブルを叩いて立ち上がった。
「キム・ミソが...僕をすきだからだ!僕を好きにならないようにとても慎重にしていたが、9年間も僕の傍にいて何の感情もわかなかったならキム秘書はロボットだ。」
そして「それはどうかな」とコメントするユシクを無視して「キム秘書、もちろん僕を好きなんだ。」 とヨンジュンは満足そうに微笑んだ。
*
同じ頃「副会長が私を好き?アハハハっ!」 とキム・ミソは、焼き肉屋で大笑いしていた。
ミソにあれやこれやと買い物をして車まで購入したと聞いた二人の姉が、ヨンジュンがミソを好きだと言ったからだった。
ミソは「ありえない。副会長は自身を愛し過ぎて他の人を気にかけないから誰かを好きになったことはないの。副会長と私の間にはロマンスはない」ときっぱり否定した。
「父さんも姉さんたちも安定しているし、借金を全て返したので辞めたいの。今の年齢とキャリアで、より良い仕事を見つけることができないかもしれないので少し心配だけど、辞めるには良い時期だと思ってる」
そうミソが説明している時に、ヨンジュンの電話が入った。
それを受けて断ろうとするミソに、今すぐに代行運転に来るように言うと切るヨンジュン。
*
車に乗り込んできたキム・ミソに、イ・ヨンジュン( パク・ソジュン )は花束を渡した。
だがアレルギー反応が出てしまったキム・ミソ( パク・ミニョン )は、車を降りて花束をトランクに投げ込んだ。
だがそれを知らず花束に感動したと思い込みニヤリとするヨンジュン。
その後ミソが運転を始めると、ヨンジュンは「ジランと別れるつもりだ。それでいいな?」 と話した。
「他の女性と又付き合うんですか?」
「しばらく誰とも付き合わない。それでいいか?」
「なぜ私にいいかどうか訊くんです?」
「寝なかった。それでいいか?」
「ええっ?」
「オ・ジランとはしてないんだ。彼女と僕がビジネスパートナーだと知っているだろ?」
「知ってます」
「君がどれほど辛いのかを少し理解したから、明日家に来なくていいからゆっくりしろ。もう一度考えてくれ」
これに喜んでいるキム・ミソに、ヨンジュンは「辞めた後働く場所はあるのか?ソウルに来るのか?」 と尋ねた。
そしてわからないと答えるキム・ミソに「そんな基本的な計画もせず辞めるのか?なぜ辞めるんだ?」 と続けた。
キム・ミソは「自身の人生を見つける必要があるんです。誰かの家長でもなく誰かの秘書でもなくキム・ミソの人生を行きたいのです」 と答えた。
*
キム・ミソの言葉に悩んだイ・ヨンジョンは「僕と過ごした時間はどうなんだ?それも人生じゃないのか?」 と辛くなり、その夜眠れなかった。
翌朝、疲れ切った体にシャワーを浴びたヨンジュン(パク・ソジュン)は、額のニキビを見て怖がり、ネクタイを付けようとしたができないまま、出勤した。
そしてミソのいない受付を睨みつけてオフィスに入った後、机についてミソの辞表を見てショックを受けた。
それに対してミソの方は、朝の光を浴びながら明るく目を覚まし、久々にゆっくりと眠れた喜びに笑い声をあげていた。
そして身支度を済ませると外に出て深呼吸をして自由な気分を味わい、友達と連絡を取った。
*
ユシクのオフィスに入ったヨンジュンは、高麗人参スティックをスナックの様に食べ始めた。
「自分の人生に戻りたいと言った。一体どういう意味だ?1日8時間働いて9年間で59130時間一緒にいて、普通の夫婦よりも多くの時間を過ごして、何の意味もない?」と呆然と呟くヨンジュン。
「かなり動揺しているが、もしかしてキム・ミソが好きなのか?」
ユシクがそう尋ねると、即座に否定したヨンジュンは「女性は嫌いだ!」 と言った。
「キム・ミソも女性だ!何が違うんだ?」
「キム・ミソは…キム秘書だ。」
*
オフィスに戻ってきたヨンジュンの顔色の悪さと額のにきびを見て、キム・ミソは医者に電話しようとした。
だがそれを断ったヨンジュンは、心配しているかどうか尋ねた。
これに「もちろん、心配しています」と答えるミソに「キム秘書としてか?キム・ミソかどちらだ?」 と続けた。
だがミソが答えに困っている内に、後任秘書の候補生の到着を告げられて話は打ち切られた。
*
イ・ヨンジュン(パクソジュン)は、キム・ミソ(パク、ミニョン)の準備した質問リストを無視して、キム・ジア( ピョ・イエジン )の面接を始めた。
「あなたがキム秘書になった場合、あなたはあなたの人生をどのように生きますか?キム秘書ですか?それともキム・ジアですか?」
「もちろんキム・ジアです。キム秘書になりますが、私はキム・ジアですので」
「完璧な上司の為に働くのをどう思いますか?」
「とてもわくわくします」
と子供っぽい質問を続けるうヨンジュンにムッとし、キム・ミソも質問を開始した。
「あなたは、完璧な上司を完璧に満足させることができると思いますか?」(ミソ)
「それはきっと難しいでしょう」
「僕は”個人的理由で辞める”とか言わない人が必要なんだ。そんなことはしないという責任がありますか?」
「はい、もし雇ってもらえたら死ぬまで働きます」
「働いているときに本当に死んだら?」(ミソ)
「仕事は大変だが、他のどこよりも良い報酬を支払っている」
「報酬はいいですが、キム・ジアは存在せず、キム秘書だけしかなくなります」
そういうキム・ミソに視線を向けたヨンジュンは「だったら、君が僕と過ごした時間は、君の人生ではなかったのか?キム・ミソ?」と尋ねた。
これにヨンジュンを振り返って深呼吸をするミソ!
そんなまるで夫婦喧嘩のようなやり取りを続ける二人を、キム・ジアは困り果てた顔で見つめた。
するとヨンジョンは「キム・ジアを雇う!!」と急に叫び「指導して君のクローンを作るように」とミソに指示を出した。
そしてジアの後に続いて去ろうとするミソを引き留めると、自分の人生がほいいとは何を意味するのかと尋ねた。
これに「すでに29歳です。誰かと出会いデートして結婚する事を真剣に考えています。」 と答えるミソに、愕然とした。
*
帰宅したミソは、箱を引っ張り出して仕事関連のファイルを全ての物を中に入れ、鞄の中から彼の為に常備していた薬はその他の小物も放りこんだ。
そしてジナに渡す引き継ぎマニュアルに『最も重要なことは、あなた自身の時間を持つことです。』と書いたメモを貼り「全て完了」と呟いた。
その夜オ・ジウンと出かけていたヨンジュンは「僕をどう思う?」 と訊いた。
「オッパは完璧な人よ。能力があって背が高くて、ハンサムで、マナーがあり、セクシーで…」とジウンが答えるのをうわの空で聞くと「じゃあ、キム・ミソはなぜそうなんだ?」と呟いた。
その後何かが閃いたヨンジュンは、ジウンを置き去りにしてキム・ミソの元へ車を飛ばした。
*
片付けが終わったキム・ミソ( パク・ミニョン )は、トレーナーウェアでビールを開けてくつろいでいた。
そして玄関をノックする音に立ち上がり、穴からイ・ヨンジュンの姿を見て慌ててドアを開いた。
中に入るように勧めるキム・ミソに、ヨンジュンは「命令するな!外で話そう」 と言った。
「恋愛と結婚について話してたな。本当の気持ちか?」
「そんな事を訊くために、こんな時間に来たんですか?」
「突然どうしてだ?それとも僕に内緒で誰かと会っていたのか?」
「怒っているんですか?」
「キム・ミソが誰と会おうが僕とは関係ない。どうして僕が怒らなくてはならないんだ?」
キム・ミソは笑顔でヨンジュンを見上げた。「そうですよね?」
「僕の質問に答えて」
「誰ともお付き合いはしていません」
「そうこなくっちゃ」ヨンジュンはニヤッと笑った。
「ええっ??」と驚いた後、キム・ミソはちょっと肩をすくめて話し始めた。
「6時には仕事を初めなくてはならず、いつ終わるかわからない。副会長が電話をしてくれば、いつでもたとえ寝ていても仕事に行きました。」
「それが何だ?それでは充分な説明ではない」
「このまま副会長と働いていたら、一人で老いて結婚することはできません。」
「それが唯一の理由か?」
「唯一の?では私が年を取ったら、誰が私の世話をしてくれるんですか?年老いて職を失ったら?」
「わかった。永遠に解雇しないと保証するよ」
「いいえ。それって副会長の世話を一生しろという意味ですよね?秘書としてあなたのために働き、孤独に老いろと?」
「結局は結婚のために仕事を辞めたいということだな?それほど結婚したいのか?」
「はい!」とキム・ミソはニッコリと笑った。
すると「では仕事を続けろ。僕イ・ヨンジュンが君と結婚しよう。」 と唐突にプロポーズするヨンジュンに愕然とするキム・ミソ!!
ドラマの放送情報は⇒ キャスト登場人物視聴率
最終回までのまとめは⇒キム秘書はいったいなぜ あらすじ・感想全話一覧
韓国ドラマ キム秘書はいったいなぜ 1話 感想
退職願いから始まった騒動がエスカレートして、1話でプロポーズまで行ってしまいました。
なぜヨンジュンがこんな極端な提案をしたのか?
キム・ミソは結婚したいと思っていて、彼は秘書としての彼女を失いたくはないので、もし結婚すれば両方とも望むものを手に入るという合理的な発想ですよね。
でも、ミソが望んでいるのは、”結婚”のそのものではなく、愛や自由、そして彼女が選んだ人生なのに、ヨンジュンはそれを理解していない…。
完全に的はずれな思慮のないプロポーズをして、受け入れてくれると期待しているヨンジュンが笑えます。
でも、2人が腹を割って話を始めたのは良い兆候ではないでしょうか。
今まで一緒に過ごす時間は長かったかも知れませんが、どれだけ正直な会話があったかは疑問なので…。
いつも笑顔を見せながら、このままで良いのかと不安を抱えていたミソと彼女の時間を独占して、それがどれほど不公平だったかを理解していないヨンジュン。
ヨンジュンは、ミソを意識しているのは明らかですよね。
パーテティーで男性の注目を集めているミソに嫉妬したり、彼女が仕事をやめることに対する拒否感は、ビジネスと言うより完全に個人的な感情から来ていると思うので…。
でもナルシストなので、自分自身以外の誰かを高く評価する習慣がなくて!(笑!)ミソに対する自分の気持ちが分からないのでしょう。
パク・ソジュンが、傲慢で自己中心的な人物なのに嫌いにはなれないヨンジュンを生き生きと楽しそうに演じてくれています。
パク・ミニョンが演じているキム・ミソは、10年近く笑顔をはりつけて、ヨンジュンだけではなく家族友人皆に陽気で楽しい態度で接していて、本音が見えないタイプです。
退職願いを出して自分探しを始めたミソ、”キム秘書”とは別の自分を果たして見つけられるでしょうか。
予期しないほど明るくて陽気なラブコメで、とても面白く視聴しました。
出会いがあって発展していくオフィスラブではなく、長年連れ添ってきた夫婦のような2人のロマンスは、意外な衝突や発展があって面白く複雑に進んでいくのではないでしょうか?
サム、マイウェイでは、長年の知り合いだった2人がいつのまにか恋人へと発展していく中で苦労したり、不自然で奇妙な関係がラブリーでした。
パク・ソジュンが爆発的な演技を見せてくれる『キム秘書がなぜそうか』も期待できそうです。