師任堂 サイムダン 16話 あらすじ 貴人南氏
その夜のテーマ"ムービースタークラブデー"に因んでサンヒョンは海賊に、ジュンは"親切なクムジャさん"に変装した二人は、隠れ部屋からミン教授を遠ざけようとした。
ジュンはミン教授に酒を注いで話し相手をして、へジョンの脱出準備への時間稼ぎをした。
サンヒョンもガールフレンド (ソンギャラリー娘)をへジョンの元へ送り、倉庫を探るミン教授の弟子を追い払わせた。
そうしてミン教授に気づかれる事なく、絵をギターケースに入れクラブから脱出する事に成功する修道女に化けたへジョン。
その後で何も知らず「図面ケースはどこだ?何が入っていたんだ?絵じゃないのか?」
とジュンを追求するミン教授。
クラブからの帰り道、ミンソク (イ・ヘヨン) との連絡ロッカーの中に"離婚はしない。愛している"と書いたメモとお金とを入れるジュン。
朝鮮時代で、斬首を言い渡されるミン・チヒョン
高麗紙事件の責任は、20年間紙屋商売を独占していたチヒョン (チェ・チェロ) にあるとし、斬首すべきだと王に進言する三議政。
「一人では決して死なぬ!」 とチヒョンから脅され、三人は保身をはかり彼を切り捨てるつもりでいた。
その夜、トスンスに斬首を言い渡され牢の中で怒り狂うチヒョン。
その頃にやっと雲平寺から屋敷に辿り着くフィウム堂。
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司譯院(サヨクウォン)から帰宅したウォンスから漂う酒の匂いに顔をしかめ、付けで飲んだりしては駄目だと戒めるメチャン。
その後、師任堂はいつ帰るのかとメチャン (シン・スヨン) が尋ねると、直ぐにヒョルリョン (チョン・ジュンウォン) も長すぎると不安を漏らした。
「母上は、まるで二度と帰って来ないかのように片付けて出ていった」
そうソン (カン・スハン) が言うと、幼いウン (イ・シフン) が泣き出してウォンスの顔色も青ざめた。
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明の使臣から二枚の絵を贈られた怒声を上げる中宗。
「一枚は私に、もう一枚は亡くなった兄 燕山(ヨンサン)君へだ。ミン・チヒョンが面倒を起こしたばかりにこんな辱めを受ける羽目になった。翌朝彼を斬首に処する!」
*
貞顕 (チャンヒョン)王后の命日に墓参りに訪れ、貴人南氏に出くわす中宗。
その後、明の使臣と高麗紙の話となり「問題の発端であるチヒョンを斬首の刑にするつもりです」 と中宗が言うと、両方を上手く操ったバランスが重要だと説く貴人南氏。
「一方だけを重宝せず、忠義な者と不忠義な者、綺麗な物と不潔な者を競走させる方が王座にとっては良いのだ」
貴人南氏の忠告に耳を傾けた中宗は、チヒョンの斬首を取りやめ釈放した。
その後、礼に現れたチヒョンに「死を免れ生きているのですから、王が必要とする誰かになれ。今は高麗紙が急務である」と告げる貴人南氏。
家に戻ったチヒョンは、雲平寺の高麗紙の秘密を見つけたがウイソン君に邪魔をされ全滅したと家来から聞き憤った。
そして彼が師任堂と共に漢陽(ハニャン)に向かっていると聞くや、手下を連れ慌ただしく出立するチヒョン。
その様子を直ぐに王に知らせるセヤン。
*
師任堂の置き手紙を読み直し、さらに不安になったウォンスは紙工房を訪れた。
だが頼みのヒャンも分からないと答え、全く掴めない師任堂の消息にオロオロするウォンス。
「未だ連絡がないのは変だ。何か大事があったに違いない!」
そう叫んだ後、走り去るウォンス。
*
1頭の馬に相乗りして山中を進んでいたギョムと師任堂は、チヒョンと手下達に周りを囲まれていた。
「どうやって牢から抜け出した!」
「こうやって又お目にかかると感慨深い...お前のおかげであの世の一歩手前まで行ったが、戻った。虎を捕まえたなら怪我をさせるだけでなく殺すべきだったのだ」
「虎だと?お前はただのコヨーテだ!」
馬を降り刀を抜くギョムとチヒョン。
「この手でお前の首を取ってやるーー!」 と叫ぶチヒョン。
そうして始まる二人の一騎打ちだが、殺気立っているチヒョンと対峙したギョムは、腕に深手を負った。
チヒョンの手下達に囲まれギョムが絶体絶命になるのを見た師任堂は、走り寄りギョムもろとも崖下に落ちた。
*
夜の闇にまぎれチヒョンの探索の手から逃れた二人は、洞穴の中に潜んだ。
出血が酷く死の危機に瀕したギョムを手当する師任堂。
そんな中、熱で朦朧としながら師任堂に告白するギョム。
「20年前、野原で並び二人で絵を描いた日を未だに昨日の事のように夢見ている。その記憶だけで私は一生生きていける!もしそなたの絵を見る事ができるならそれだけで充分だ」
そう言って目を閉じたギョムを切なく見つめ「あなたは負けたりしない。強い人だから...」 と涙を流す師任堂。
*
山中松明をかざし、顔見知りの捕盗庁の兵士と共に師任堂を探すウォンス。
そして、探索中のチヒョンとその手下達に出くわし危ない状況に陥るが、セヤンと王の親衛隊により救われる。
「女性と背の高い儒生を見なかったか?」 と尋ねるセヤンに 「そんな男は知らぬ。探しているのは私の夫人だ」 と答えるウォンス。
*
目が覚めたギョムは傍で看護をする師任堂を見て呟いた。
「こんな風に怪我をするのもそう悪くないな。そなたがこうして世話をやいてくれるのだから...」
その言葉にふっと微笑む師任堂。
*
「夫人~~~どこにいる~~~」
「シン氏~~~」
洞穴に入ってくる声に、立ち上がる師任堂。
その声がウォンスと捕盗庁の兵士だと知ると、二人でいたことが噂になれば立場が悪いとして、師任堂を先に行かせるギョム。
そんな彼を涙を浮かべ振りかえった後、出ていく師任堂。
司譯院(사역원サヨクウォン)朝鮮時代翻訳と通訳に関する事を任された官庁のこと
燕山(ヨンサン)君 中宗の兄で第10代朝鮮王(1494-1506)
師任堂サイムダン 16話 感想
師任堂(サイムダン)~(17話破字(パジャ)18話山茱萸(サンシュユ)あらすじ
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