韓国ドラマ 師任堂(サイムダン) 最終回28話 あらすじ 感想 後半
その後、不毛の地の話になりウォンスについて口にするウ ( イ・シフン ) に「 父上の事は口にするなと言っただろ!」 と叱るヒョンリョン。
これに黙り込むウを見て、ヒョンリョンに「 止めろ!」 と注意するソン( カン・スハン )。
そんな三人の息子たちを見て、父親への理解を求めるサイムダン。
「 少し父上のことを分かって上げて。私は父さんのお陰で皆良い子に育ってくれたと思っているのよ。お前たちにとっては素晴らしい父親じゃないの?」
そこへ弁当を持って現れたウォンスを見ると、ウは直ぐに駆け出した。
師任堂に促されたヒョンリョンとソン、そしてメチャンも、閉じていた心の鍵を開け後に続いた。
そんな家族の姿を見て微笑んだ後「 母上、こちらに来て下さい」 と叫ぶ子供たちに背を向けて、海岸を歩いて行く師任堂( サイムダン )。
( この後、イタリアのギョムの元へ行くサイムダンの魂… )
思い出に浸るギョム( ソン・スンホン )
イタリア、ボローニャ、” 月のシエスタ ”に留まりギョム ( ソン・スンホン ) は、師任堂の肖像画を描き始めていた。
師任堂への思いに苦しみながら取り憑かれるように美人画に熱中し、とうとう描き上げるギョム。
師任堂( サイムダン ) が宮殿の内外にいるように感じ、比翼堂に埋めた遺言を思い出すギョム。
” あなたはあなたの人生を選び、私は死を受け入れる事を選んだ。この世に生まれ出るのがた生なら、来た所に戻るのが死。あなたを守る事を私は選ぶ ”
” 月のシエスタ ”の中で師任堂が常に傍にいるような幻想に陥ったギョムは、サイムダンの魂と昼間は共に庭で走り回り、夜は庭で語りあった。
「 どうか大きな世界に出て行って下さい。幸せになって下さい 」 と言った師任堂との別れを思い出し、涙を流したりした。
現代のソ・ジュン( イ・ヨンエ )
ジュンは、家族と共に ” 申師任堂思親詩碑 ” を訪れていた。
すっかり元気になった息子のウンスが、石碑に刻まれた漢陽へ引っ越す前にサイムダンが詠んだ詩を読んだ。
ミンソクとジュンは事故以前の様に仕事だけにあくせくするのは止め、園芸をしたり家族で外出したりと余裕のある幸せを楽しむようになっていた。
サンヒョンとヘジョンとは変わらずに親交を深め、義母のジョンヒは化粧品セールスで成功し表彰サれるほどになっていた。
そしてラドの一員として働くようになったジュンは、贋作の分析調査を仕事とし、その内メンバーから創設者が画家で写真家でもある隊長( ソン・スンホン ) であると知るようになる。
ギョムが遺言と共に埋めた師任堂との共同制作の金剛山図が建築現場で発見され、その卓越した画法は安堅と勝るとも劣らないと専門家が讃えていると報道された。
また画家が誰であるかが、美術界でのホットな話題となっているとも。
その報道を聞いて微笑んだ後、イタリアボローニャヘ出発するジュン。
「 彼の魂がある所に彼女を連れていきなさい 」と言う隊長からのメッセージを受け取り、運命の始まりの地ボローニャへと向かったのだった。
月のシエスタで…
” 月のシエスタ ”に入った途端、ギョムと師任堂の魂を強く身近に感じるようになるジュン。
宮殿内を周り、美人画を発見した部屋に入ると「 ウイソン君、参りました 」 と扉に手を当てた。
「 ここにウイソン君と師任堂の哀しい恋が眠っているのね…」 と佇んで二人の魂をジュンは感じた。
” たとえ我々の運命が平行線だとしても、人生の最後の瞬間まで私は生涯そなたの傍にいる ”というギョムの魂の声を聞き、美人画を描くギョムの幻覚を見るジュン。
その後、ルーベンスの” 韓服を着た男 ”の絵の前に進んだジュンの目に、ギョムの生涯が鮮明に蘇った。
*
そうして、宮殿の庭に出たジュンは写真を撮って回るラドの隊長と遭遇した。
ジュンは不思議な感覚に包まれながら微笑み、彼も写真を撮ってジュンを見つめた。
( 最後の最後にやっと登場したスンホンでしたが、これだけ?笑! )
その後宮殿から出た所で師任堂の魂と出会ったジュンは、微笑んで後ろを歩いた。
そこへギョムも現れ、結ばれなかった二人がボローニャの並木道を歩いていく姿を心で感じ満足そうに微笑むジュン。
” 私達の魂は繋がっている。私が去ったとしても別れるわけではないのです。薄く伸ばされた金箔の様に、ただ間が離れたというだけ…。 ”
了
前回のお話は 師任堂・サイムダン 27話あらすじ
師任堂のドラマ情報は、サイムダン キャスト 登場人物 視聴率 にまとめています。
ソン・スンホン 日本公式FC
韓国ドラマ 師任堂サイムダン 最終回28話 感想
サイムダンの出演者について
子役は可愛くて青年時代のヤン・スギョンとパク・ヘスは、初々しくて良かったです。
『 浪漫ドクターキムサブ 』で注目された後、二役で時代劇に挑戦したヤン・スギョンは、ライジングスターとなりそうですね。
なぜか演技論議が出ていたパク・ヘスちゃん、とても初々しくて演技で上手いと私は思いましたけど…理由は不明です。
サイムダンの視聴率について
現代と過去の主人公が生まれ変わりではない設定だったの登場人物が多かったのと、現代と朝鮮時代の切り替わりの多かった点が序盤気になりました。
この地点でのリタイヤの視聴者が多かったようです。
その後編集が修正され頻繁な切り替えが減ってからは、史劇の方のストーリへの没入度も上がり視聴しやすくなったと思います。
ですが既に視聴者は去っていたのでしょうか?後半の視聴率が伸びず、結局ドラマは短縮されました。
サイムダンの結末について
もしかしたら最終回でギョムと師任堂の再会があるのかな?と期待しましたが、結局船着き場での別れが最後となりましたね。
生き延びたものの、師任堂には夢の中でしか会えないという切ないギョムの晩年でした。
イタリアで師任堂がまるで隣にいるかのように振舞うギョムが哀れで、本当に最後まで純愛、純愛の美しく幻想的な終わり方だったと思います。
静かな微笑みを家族に、ギョムにそして視聴者に残して去って行った師任堂でした。
師任堂の美人画を完成させ完全体の比翼鳥の刻印を押したギョムは、芸術の中で純愛を貫けたので満足だったのではないでしょうか…?
ボローニャでジュンと師任堂、ギョム、ラドの隊長と再会してジ・エンドの穏やかな作品に似合う綺麗なエンディング。
男女間のロマンスは少なめでしたが、家族愛、夫婦愛、純愛と友情に溢れた良質のドラマでした。
最後散歩するする二人の後ろ姿が美しく、綺麗な終わり方だったと思います。
ドラマの最初から散りばめられた疑問( 美人画、スジンバンの日記、金剛山図 ) が最終回で全て綺麗に解決されてスッキリ爽快な結末でした。
最後まで読んで下さってありがとうございます。
ユン・サンホ監督の時代劇⇒『王女ピョンガン月が浮かぶ川』『風と雲と雨』
キム・ナムギル、キム・アジュン主演の時代劇⇒『医心伝心~脈あり!恋あり?』
イム・シワン、ユナ( 少女時代 )の愛憎時代劇 ⇒ 『 王は愛する 』
イ・ミンホ主演の詐欺師と人魚のロマンス(史劇付) ⇒ 『 青い海の伝説 』
キム・レウォン主演のファンタジーロマンス(史劇付) ⇒『 黒騎士 』