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翌朝スホは、グリムが目覚める前に何も告げずに島を発った。
フェリーがまだ出ていない為スホがまだ島にいると心配するチームメンバーだが、その頃スホはジュンウの車で家に向かっていた。
ジュンウは携帯なしで自分の番号を覚えているスホに驚いたが、スホは「どうして忘れることができる?僕はあの日何十回も兄さんの番号を押したんだ」と答えた。
自宅に到着した後「そんなに俺を嫌っているなら辞めるから新しいマネージャーを雇え」と言うジョンウに、スホは「本当に辞めたいか?」と尋ねた。
ジョンウが答えるのを躊躇すると、スホは「答えられないと知っていた」と言い残して家に入った。
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スホの母、ナム・ジュハはラ作家をJHエンターテイメントに呼び出してDJ、ゲスト、さらにはラジオ番組のスポンサーとして彼女をサポートすると申し出た。
そして「でも条件が一つあるの。ソン・グリム作家を一ヶ月以内に辞めさせることができますか?」とラ作家に尋ねた。
これはスホが辞めないのならグリムを辞めさせれば良いと考えた末にジュハが出した結論だった。
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自宅で待機していた事務所の企画チームと共に、ラジオショーの間に直面する可能性のある間違いや問題のリストについてスホは話し合った。
そして最初のエピソードの原稿をスホが読んでいる中、家に帰ってきたジェイソンは「予測していたが本当にここにいるのを見ると頭にくるぜ」と怒りを爆発させた。
「いなくなるのならそう言えよ。どれだけ心配させるんだ」とスホに叫ぶが、スホは彼を完全に無視した。
ジェイソンは「携帯を持つべきだと初めて願ったぜ」と言い捨てて自分の部屋へ入ると、グリムに戻っていることを伝えて安心させた。
グリムは、原稿をメイルで送ったのでスホに読むように伝えてと頼んで満足そうにベッドの上に横たわった。
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ショーの初日の数日前、最初のエピソードに使う原稿の修正を急ぎながら、スホから連絡が一切ないことをグリムは心配していた。
そんな中ジェイソンもグリムと連絡を取らないスホに理由を尋ねたが、スホは頑なな態度でその質問さえ無視した。
そうして遂に迎えたショーの初日。
イ・ガンに「最初のショーの前に緊張しているか?」と訊かれたグリムは「本当にここまで長かったから余計に怖いです」と正直に認めた
これにガンは、今まで会ってきた放送作家には、文章がうまい人、良いアイデアがある人、そしてゲストの招待を得意とする人と3種類いたと話した。
そしてどれもができる作家に会ったことは一度もないが「ソン・グリム、君がその最初の作家になると信じている」とガンはエールを送りグリムを喜ばせた。
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時間に通りに到着したスホは、玄関で待機していたファンの群れの中を進んで局に入った。
録音ブースに入ったスホは、落ち着いてプロフェッショナルに見えた。そして収録に入る直前にスホはグリムの方へ視線を向けた。
だが完璧に見えたのはスホが話し始める前まで。
最初の言葉を聞いた後、スホがグリムの原稿を読んでいないことが明らかになったからだった。
チームはすぐにスホが別のスクリプトを持っていることに気付いたが、オープニングコメントの録音が終了するまでは何もできなかった。
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何も知らないカン局長や他の役員たちが素晴らしいしと拍手で迎える中、ブースから出てきたスホは「全てソン・グリム作家とイPDのおかげです」と謙遜した。
これにグリムは視線を落としたが、ガンは高笑いをしてスホの手を取ると「今日は本当に素晴らしいかった!よくやったな」と皮肉を言った。
その後ジュンウを先に行かせたスホが一人でロビーにいる所に現れたグリムは、誰も言わずに島を出た時に心配したと声をかけた。
そして旅で親しくなれたと思ったが、今日見たスホは違う人だと悲しそうに告げた。
続けて「15の異なるバージョンのオープニングの原稿を電子メールで送ったのを知っていますか?メール開いていないですよね?」と尋ねた。
これに答えられないスホに、グリムは「書いてある言葉のどれを言うのかはスホさんの判断ですが、その決定を下す前に少なくとも読むべきじゃありませんか?」と非難した。
だが沈黙したままのスホに、グリムはがっくりとして背を向けた。
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その後車の中で考え込んでいたスホは、退勤していくグリムを見つけて車の中から見つめた。
そこへガンが現れて「おい末っ子!こんな日に一人で酒を飲むつもりか?」とグリムを掴んで自分の車に連れて行くのを目で追った。
「今日は俺のアジトを見せてやろう。車に乗れよ」と誘うガンに、グリムは「一人でいたい」と断るが、ガンは強引に車に乗れと命令した。
これに仕方なく乗ろうとしたグリムの前でドアをバタンと閉めたスホは、車の前に立ち塞がってグリムを見つめた!!
ラジオロマンス4話感想
スホが自分の事務所のスタッフに原稿を書かせていたので、もしかして?と予測はしていましたが、グリムの夢を聞いた後でもそれを放送で読み平気な態度をとる姿が残念でした。
これほどの侮辱を受けたグリムの信頼を取り戻すのは当然ながら至難の技となり、結局スホの方が後で後悔しそうですね。
トラックに轢かれた友達の夢が何度かフラッシュバックされ、マネージャーのジョンウとの確執や携帯を持たない訳が少し分かってきましたが、未だ何が起こったのかは謎です。
過去何度もグリムと会っている様ですが、スホだけが覚えていてグリムは全く気づいていない様子が不思議ですね。
’’正反対のタイプですからあり得ない’’とジュハに答えていたグリムですが、そんな2人がお互いを敵と見なすのを止めて近づく姿がいつ見られるのかな?とヤキモキさせられます。
愛らしいグリムを追うスホの眼力が凄い!(笑)
ガンについて行こうとするグリムを止めるつもりの様ですが、果たしてスホにそれができるのか?次回が楽しみですね。
ドラマの情報はこちらラジオロマンス キャスト 登場人物紹介 あらすじ 一覧です。
前回の3話はこちらラジオロマンス3話のあらすじと感想 です。