埃りだらけの事務所に場所を移した後、スホは先ず一週間前に脚本を受け取りたいと要求した。
それに「ラジオはそんな風に機能しない」と反論するグリムに、スホは「”ソン・グリム契約書”で、君は僕の言うことを何でも聞くと承諾しただろ?」と指摘した。
そしてこれは脅しではなくラジオに慣れていない僕が何を言うかを監視する多くの人がいるからだと説明した。
これにグリムが同意し、2人は契約を交わした。
その後合流したイ・ガンは「イ・ガンです」と名乗り手を差し出し、スホは「ジ・スホです」と手を握った。
ガンが「僕は2つの放送賞を取っているPDだ。信頼してくれ」と続けると「ジ・スホです」と名前だけスホは繰り返して手を振り払った。
そして「週末にショーについて話し合おう」とグリムの肩に置いたガンの手に目を釘付けにしたスホは、その誘いを断リ部屋を出た。
スホを追いかけて行ったグリムは、彼に感謝をして「スホさんがラジオを好きになってくれるように努力します」と約束した。
その後中に戻ったグリムは、ロビーでラ作家に出くわした。
「今度の番組が戦いだと知ってる?あなたと私が比べられるなんて…自信あるの?」とあざ笑うように訊ねるラ作家に、グリムは「一生懸命やります」と答えた。
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ガンは新しいラジオ番組のスタッフを集め始めた。
誰もが一緒に仕事をすることを嫌がる中、机の上で居眠りをしているホンジュンを見つけたガンは、強引に自分のADにした。
そしてグリムとホンジュンに以下の様に規則を出した。
* 他のショーをコピーするな。
* 時間を埋めるために音楽を使うな。
* リスナーのコメントを無視するな。
続けてサブ作家を探し始め、インタビューで奇妙な質問に正しく答えた最初の女性を雇った。
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その後チーム結成祝いに飲みに出かけたガンは、3人に乾杯のポーズをさせたまま無慈悲に酷評した。
ホンジュンにのろくてコミュニケーションがひどいと言い、グリムを悪い作家でトラブルメーカーだと呼び、新しいサブ作家には怠慢になるなと脅した。
だがそう言った後、全員厄介な経験をしているので一緒に生き残るべきだと主張した。
「ブースの中で上手く働かない奴は、僕が素手で殺してやる。相手のチームに勝てないかもしれないが良い戦いをしよう」と話した後、やっと乾杯をさせた。
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家に到着したグリムは、母親が作家の昇進を祝って隣人と計画した小さなパーティーで迎えられた。
その後散歩しながら夢を実現した気持ちを尋ねられたグリムは、まだ達成していないと答え「母さんが毎日聞いてくれるラジオ番組を作るように頑張る」と誓った。
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翌朝、グリムはスホの母親に呼び出されてJHエンターテインメントビルに向かった。
ナム・ジュハ(オ・ヒョンギョン)は別の契約書を差し出して、それを読んで署名するように話した後、見直すことができるように事前に原稿を送信するようにとグリムに指示した。
そこへ突如押しかけてきたスホはグリムの手から契約書を奪い取ると、原稿は彼だけに送るように指示してゲストも彼一人で選ぶと言い母親の要求を完全に退けた。
これに話題をかえたジュハが「ブースの中に二人っきりでいることで熱愛の噂がでたらどうするのか?息子の家でこの間みたいにソン・グリム作家を再び見るようになるのか」と心配した。
これに「決してそんなことは起こらないので心配はいりません。絶対に!」と保証するグリムに、視線が又も釘付けになるスホ!(複雑?笑!)
「スホさんの様な方とは恋に落ちる事は絶対にありません。私たちは完全に反対のタイプですので」とさらに念を押した後、グリムは契約書を取って去った。
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その夜机の上で眠りに落ちたグリムは、朝鮮時代の賤民(チョンミン)になった姿で悪夢を見た。
地主のスホの足元で「どうやって1ヶ月の契約で種を撒いて育て、収穫するのです?」と泣いてすがるグリムに「それは私の問題ではない。1ヶ月だけの土地契約を結ぶか消え失せろ。」とスホは冷淡に足蹴りをした。
その夢が代わり、次に餅を切ってグリムの書く能力を試すジュハに必死で書いている自分の姿を夢見た。
だがグリムがどんなに速く書いても、餅を切リ終わる前に必要な頁を終えることができず、不合格となった。
そうして契約書の山に埋もれた所で目を覚ましたグリムは、荷物をまとめているガンを見つけた。
そして住む場所を見つけたと言うガンに「今までここで寝泊まりしていたのですか?」と呆れた。
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その後帰宅したグリムは、隣の建物内にガンが部屋を借りたことを知りショックを受けた。
「これで昼と夜、一日中一緒に仕事をして過ごせる」と言うガンにグリムがうんざりすると「PDと作家は緊密に仕事をするものだ。お前は作家だっ?」とガンは主張した。
その言葉に、2年前ガンのチームで使い走りばかりしていた頃「お前は作家だっ!」と叱咤したガンをグリムは思い出し”この人が私を作家だと言った最初の人だった”と心の中で呟いた。
その後ガンの指示で、イPDとの計画会議に出てくるように連絡を入れたグリムに、スホは「忙しいから行けない」と答えて参加を断った。
だがそれを聞いたガンが「そういうのは良くないな。プロのスホさんならわかるだろ?ラジオはDJ、作家、PDで話し合って作るものだ。そんな生半可な気持ちで仕事をするつもりか?番組が失敗したらどうしてくれる?」とガンはスホを刺激して店に呼び出した。
*
だが出てきたスホに、ガンは「顔をみたかったんだ」と言うと酒を勧めた。
飲酒を拒否したスホが、飲まない理由はゴマンとあるが説明するつもりはないと怒り、計画会議ではないのなら去ると言うと「だめだ」とガンは命令した。
この緊張した状況を和らげようとして「仲良くして会議を始めましょう」と口を出すグリムに「仲良くしているさ。新しいDJと親しくなりたいだけだ」とガンは叫んだ。
これにスホが「信頼できない。又ブースの中でトラブルが起きたら再び去るんじゃないかと思っている」と答えると「俺の事前調査をしたのか?それとソン・グリムも?」とガンは驚いてグリムの肩に手を置いた。
だがその上で2人を選んだことを名誉だと喜ぶガンに、グリムは”このバカ者は一体どういうつもりなの”と疑問に思った。
それに対して「ラジオ番組をやると決定したのは、プロデューサーに惹かれたからではないのです。」と答えるスホにも”このトップスタ-もなんてバカなの?どうかしてる…”とグリムは心の中で呟いた。
そして「今とてもプロデューサーさんが気になっている。僕はラジオ辞めるべきでしょうか?」と尋ねるスホを、グリムは呆然として見つめた!!
ラジオロマンス 3話感想
誰かがグリムにタッチする度に視線がきつくなるスホ。
グリムに対する感情を否定していながらも、エレベーターでのミヌと同様にグリムに触るイ・ガンにも彼は敵対心を隠せない様子です。
親しげにしている2人に触発され、スホは自分の否定できない嫉妬心と対面することになりそうですね。
完璧な家族を演じることをスホに要求し、彼をコントロールしようとするジュハ。
地位と権力と名声、全てを持ったジュハの氷のような冷たさが不気味で、そのパワーを使って何をするかわからない怖さがあります。
そんな母親に反抗を始めたスホが、どれだけ彼女の怖さを知っているのか少し心配でもありますが…。
スホにプロになれ行動に責任を取れと迫るガン、スホの感情に注意を向ける精神科医のジェイソン、スホの冷淡な扱いに敏感に反応するグリムの三人が、母親のロボットとして生きてきたスホをこれから改造していくのでしょう。
シリアスな場面とコミカルな場面が程よくブレンドされている面白いドラマだと思います。
この軽快さを失わずストーリーが進んでいくと良いですね。
次回ラジオロマンス4話のあらすじと感想へ続く…。
前回のお話はこちらラジオロマンス 1話2話のあらすじと感想 ユン・ドゥジュンです。
ドラマの放送情報はこちらラジオロマンス キャスト 登場人物紹介 あらすじ 一覧で随時更新しています。