韓国ドラマ よくおごってくれる綺麗なお姉さん最終回 16話 あらすじ 感想 後半
辞職するジナ( ソン・イエジン )
ジナはチョン理事に会い、辞任届を渡した。
( 結局左遷されたまま辞めた形に… )
チョン理事が休息して1年後に戻ってくることもできると提案したが、ジナは「10年働いてわずか1年?不十分です」と泣き笑い顔でジョークを言った。
「他の会社にスカウトをされたの?」と尋ねるチョン理事に「同じ業界で働ける所はない」と悲しそうに答えた。
そんなジナをじっと見つめた後「あなたが好きなの、知ってるでしょ?勇気を出していたあなた、本当に素敵だった」というチョン理事に、ジナは一緒に夕食を食べる約束をして別れた。
その後エレベーターで一緒になった代表は「コン次長が恥知らずなのは変わらない。ナム理事もな。時が経ったが彼はまだ犠牲者だと言っている。あなたは勝者として笑ってそれを忘れられる」とジナに伝えた。
*
ジナは「あいさつに来たの」ギョンソンの店に入った。
そうして久しぶりに2人は向き合って座ったが、気まずい沈黙が流れた。これにギョンソン( チョン・ソヨン )は店を閉め、ビールを持って席に戻った。
「ジュニに会ったんでしょ?」
だが聞こえないふりをして、ビールを開けるように頼むジナ。
ギョンソンは「ソ・ジュニと同じね。その話題になるといつも避けている」と苦笑いした後「あなたたちがこうなった責任の一部が私にもあると思うと居心地が悪い。今更遅いかも知れないけど…」と目を伏せた。
ジナは「バカなこと言わないで。」と否定したあと、以前のような友人に戻ることができるかどうかを尋ねた。
そんな中現れたジュンヒに、2人は驚いて立ち上がった。
そして鞄を持って去ろうとするジナの前に立ち塞がって「知らない者同士じゃないんだから、挨拶くらいしたら?ユン・ジナ、私の弟なんだから。ちょっとあんたも挨拶して!姉さんの友人よ。」と言うと2人を置いて外へ出た。
そして「もう、小さな子供じゃないんだから…これは彼らの人生よ」と自身に呟きながら歩いた。
*
ジナとジュンヒ( チョン・ヘイン )の対面
沈黙したまま自分の方を見ようともしないジュンヒを、ジナは悲しそうに見た後「元気そうね」と声をかけた。
「元気だったか?」
「ええ..」
「そうか…」
「結婚式に来てくれてありがとう。あなたが来たのでちょっとびっくりしたけど…」
「びっくりする必要ないだろ?」
「まだ、とても怒っているのね…」
「そんなことないけど…」
「じゃあなんで、そんな感じで話すの?」
「それは長い間お互いを見ていないから、気まずいからだろ」
「 私にとても失望したのは分かってるけど、もう全て過去…。そうよね?」
「誰かなにか言ったか?」
「簡単なことじゃないと分かっているけど、付き合う前のようになれないかな?」
「可能だと思ってるのか?」
「できたらいいなと言ってるだけ…」
「 誰のために?」
「言い始めるべきじゃなかったわね。もし不快にしたのなら、ごめんなさい。じゃあ私先に出るから」
買い物をして帰ってきたギョンソンは、店から出てきたジナに「もう帰るの?もしかしてケンカしたの?」と尋ねた。
そして引きつった顔をしているジナに「ジュニはきっと緊張しているのよ。誰も知らない所で一人暮らししてるから。」と慰めた。
これにジナは「すべて私のせいだ」と謝罪して逃げるように去った。
店の中に入ったギョンソンは、怒った顔で座っているジュンヒの前に近づき「長い間恨みを持っている狭い心の男。まだ気持ちが残っているのね…」と覗き込んだ。
「まだ気持ちがあるって、見てはっきりとしたよ」
「でも付き合っている人がいるのよ。ジナを取り戻すつもり?」
「もししたかったらもう既にしてるよ。でも僕は姉さんとは違う。前と同じようになりたくないので強制するな。決してするつもりはない」
*
ボラのいる済州島へ行く決心をしたジナは、荷物の梱包を始めていた。
そして過去を捨てる為に赤い傘をゴミ箱に捨てた。そんな中ドアベルが鳴り、ジュンヒのドアを打つ音が響いた。
ここに来ている理由を尋ねるジナに、ジュンヒは「以前の様に姉と弟の関係に戻りたいと言うのは確かか?それが望みか?」と尋ね返した。
そして「何もなかったかのように、生きることができるのか?僕に食事を奢る姉さんに戻りたいのか?」と続け「今話してんだ、尋ねてんだ!」と声を上げた。
そこで隣の人がドアを開けて出てくると、ジナは謝り「ヌナ~!」と叫んでいるジュンヒを外へ連れ出した。
そして酔いが冷めて冷静な時に私に尋ねて、と諭した。
だが、答えを聞きたいと主張するジュンヒに「それがベストだからよ。私ならできる。最初はお互いに不快かも知れないけど、私たちはきっと大丈夫になる。慣れていくでしょう。」とジナは答えた。
これに「悪い女だ。本当に超!悪い女!」と叫んでジュンヒは去った。
その後元アパートに行ったジュンヒは、ドアを開けたスンチョルに支えられるようにして中に入り、ウイスキーを取り出して飲んで、ベッドに横たわった。
*
その後、ジナはジュンヒに会いに向かい、ドアベルを鳴らした。
そしてドアを開けたサンチョル( ユン・ジョンソク )に、暫く2人にしてくれと頼んで中に入ると、泥酔してコートも脱がず寝ているジュンヒ( チョン・ヘイン )を起こした。
「どうしてだと思う?スンホの結婚式のように、またどこかでお互いを見た時に緊張したり苦しむのが嫌だからよ。少しリラックスして、痛みを減らそうと思うのがそんなに悪い?悪い女だと言われるほど悪い?」
「わかったよ。」
「私の何が間違ってたの?あなたの何が正しかったの?突然言われた私がどうすれば良かったの?我慢できなかっただけでしょ!そのための言い訳だったのよ。そうじゃなかったら何だったかを話してよ!」
(もっと早く言わなきゃ!)
ジナは震える声で今まで抑えてきた気持ちを爆発させた。
「残された私が幸せだったと思う?毎日自分を嫌って責めた。それがあなたとギョンソンに与えた痛みの代償だと思った。私はそれに値すると自分自身を呪った。それがどういうことか分かってるの?」
そう言った後背を向けたジナに、ジュンヒは「なぜ僕がそれを理解する必要がある?僕とは関係ないだろ?」と叫んだ。
振り返ってその言葉を聞いた後、ジナは外へ出た。
スンチョルは、その後ろを碧(青緑)い傘を持って追いかけ、断るジナに「濡れるよりもいい」と言って押し付けた。
仕方なくジナは傘を受け取ったが、傘を開けずに建物を離れタクシーに乗った。
そして家の間で降りたジナは、傘をタクシーに残すが、運転手は持って帰るように渡した。
仕方なくまた受け取って家に戻ったジナは、傘をゴミ箱に捨てた。
*
数日後、荷物を全て送り、アパートを明け渡したジナは、仕事を辞めて済州島に移住することを両親に打ち明けた。
そして結婚はしたくないし、彼とも別れたことを教えた。
「私のせいで?ジュニのことで反対したからなの?」と尋ねるミヨンに「恨んでないと言えば嘘。ジュニとギョンソンには返せない痛みを与えてしまったし、私には謝る資格もない」と答えた。
「人生がかかっているからもう少し考えるように」と引き止めるサンギに「気持ちは変わりません。さようなら、又電話しますね」と立ち上がった。
だが外へ出たジナを追いかけてきたミヨンは「ごめんね。 私には母としての責任があった。だから子供にしたい放題はさせられなかったのよ。」と謝罪した。
(突然の変化!)
「 私は母さんにとって完璧な娘ではなかったと分かっています。ではなんで今になってこんな事を?いつもの様にしたら?」
「もうあなたを見たいとは思わない」
そう言って泣き出したミヨンに、ジナは大きく手を広げ「母さん、ハグしましょうよ」と言った。
そして抱きついたミヨンに「私は大丈夫よ。私と母さんは別々に生きるべきなの(冗談っぽく)。また連絡するから。バイバイ」とジナは別れを告げた。
*
ジナは、済州島で新生活を始め、ボラのコーヒーショップで働き始めた。
海の風を感じながら自転車を漕ぎ、庭で水撒きをしながらボラと遊んで、笑顔を取り戻していった。
その頃、携帯の音楽を聴きながら荷物をまとめていたジュンヒは、曲の後で自動的に流れてきたジナのヴォイスメール(7話愛の証)を聞いて涙を溢れさせた。
ジナ( ソン・イエジン )の愛のメッセージ
ジュニ、ジュニ、私よ。あなたの携帯をもっていたら突然伝えたくなったの。
ありがとう。私を大切にしてくれて愛してくれて。
これまで誰かにこんなに愛されることがあるなんて知らなかった。
私がどれだけ感謝して幸せか知らないでしょうね。
私はあなたから多くのことを学んだわ。
私も惜しみなくあなたを愛するわ。ソ・ジュニが私にしているように。
ジュニ、愛しているわ。とても…。
ずっずっと永遠に、あなたを愛し続けるわ。
タクシーに飛び乗ったジュンヒは、ジナのアパートに向かった。だがインターフォンに出たのは、客に部屋を案内している不動産業者だった。
空っぽになった部屋を呆然として見た後外に出てたジュンヒは、スンホに電話して、ジナの居場所を尋ねた。
*
長い一日の終わりに店を閉めた後、ジナとボラは、一緒に座りワインを飲みながらリラックスした瞬間(トキ)を楽しんでいた。
ジナがつけているネックレスに気づいたボラがそれについて尋ねると、ジナは「見つけたから着けただけよ」と答えた。
そして「もう気持ちも残っていないし、後悔もないので着けることができる」と続けた。
「本当にもう何でもない?あなたが言ってた”名前を聞いただけでトキメク”ってのは、もうないの?」
「縁がなかったっていいうじゃない?食べることができず眠れもしなかった。毎日呼吸さえできない程の状況を避けたいって思ったの。”その人なしでは生きてはいけない”って言うけど、実際は生き残りたいものよ。」
”たった一人の男に全ての愛を捧げる。そんな女性でいることが難しい時もある。♪” Stand by Your man
ジナは窓から外を見て「だから、一つのことだけ思ってた。”これが私たちの縁の終わりだった。それだけの縁だったんだ”って。」とワインを一口飲んだ。
「…ねえワイン美味しいわね」とボラと乾杯して微笑んだ。
*
その後、雨が激しくなり、ボラは家の中の全ての窓を閉じ、ジナは看板ボードを片付けるために黄色い傘を差して外に出た。
一つを店の中に入れた後、もう一つを取りに出たジナは、自分を見つめて近づいてくるジュンヒを見て唖然としながら見つめ返した。
そしてずぶ濡れになっているジュンヒに傘を差し出した。
黄色い傘
「もう何?まだ何か言いたいことがあるの?また議論するためにここに来たの?話しなさいよ、何?」
「僕の傘はどこ?君が僕にくれたやつ」
「 私はそれを取ってないわよ。スンチョルさんがくれたの。その傘は持ってないから、これをもって帰って!」
(鈍感なジナ)
「これは僕のじゃないだろ?捨てたのか?馬鹿げてるって?」
「ちょっと!馬鹿げているって言ったのはあなたでしょ?なんておかしな男なの?なぜこんな所まで来てそんな訳のわかんないこと話すの?」
そう言って眉をひそめてジュンヒを見た後、離れようとするジナを、ジュンヒは引き寄せて抱擁した。
そして「小さいままだ」と言ってギュッと抱き締めた。
「全部、僕が悪かった。すまない。僕、ユン・ジナなしじゃ生きられないよ。」(やっと素直に…)
そう言うと柔らかくジナの髪に触れ「一度だけ許してくれる?」とジュンヒはジナを覗き込んだ。
「笑わせないで!あなたにあげる許しなんてない!」
そう怒って叩くジナに「笑ってないのに、なぜ”笑わせないで”って言うんだ」とジュンヒは笑った後、ジナを肩に拾い上げ回した。
その様子を窓から見て微笑むボラ。
”ラ・ラ・ラ・ア・リトル・スウィート・メロディー♪” ラシェル・ヤマガタ
ジナを降ろしたジュンヒは、雨の中でジナを見つめた。そうして2人はお互いを見つめ、ジュンヒはまたジナを抱きしめた。
そして泣き始めたジナに、ジュンヒはキスを繰り返した。
*
ジナとジュンヒは、手を繋いでビーチに出かけ、一緒に美しいサンセットを眺めた。
防波堤の岩の上で抱擁して、笑いあい、2人は太陽が完全に沈むまで一緒に時を過ごした。
了
前回のお話は ⇒ よくおごってくれる 素敵なお姉さん15話 あらすじ 感想
ソン・イェジン チョン・ヘイン 韓国ドラマ よくおごってくれる綺麗なお姉さん最終回 16話 感想
結末についての感想
混乱の15話の後で心配しましたが”幸せの黄色い傘”の登場で、無難なハッピーエンドでした。
最終回で良かった点は、黄色い傘を持ったシーンでの素敵な会話でしょう。
傘を取りに来たと言うジュンヒ⇒それに驚いて黄色い傘を差し出すジナ⇒僕のじゃないと断るジュンヒ⇒それに呆れるジナ(笑)
ジュンヒのユーモアを理解できず眉をひそめるジナに笑わされました。
気になった点は、急激な展開。
3年後の再会後、突然仕事を辞めて、恋人と別れて済州島へ行くジナ。
あれだけ大騒ぎをしていた母親の突然の謝罪と和解。
そして最後”5分”でのジュンヒとジナの突然の和解…。
15話からの急な展開が16話にも続いていたので、残念ながら戸惑う視聴者が増えたのではないかと思います。
”困難と別れを通して互いへの大切さを学んだ2人が惜しみなく永遠に愛し合う。”このラブリーなシーンを最後に付けてほしかったですよね。
その上で、ギョンソンは2人を援助し、ジナの母親が口出しを止める代わりに、サンギが前に出てジュンヒを支える。
自分の結婚式で2人を再会させ、ハネムーン先まで電話してきたジュンヒに、ジナの居場所を教えるキューピット役のスンホが、2人に全面協力する。
こういう感じがあったら楽しい終了だったかもしれません。私見ですけれど…。
ソン・イエジン チョン・ヘイン についての感想
どちらも素晴らしい演技だったと思います。
30歳以上でありながら成熟していないジナとジュンヒを上手く演じて、怒らせたり泣かせたり、ありえない別れもして(笑!)、かなりヤキモキさせてくれました。
チョン・ヘインは、これで主演俳優に仲間入りですね。
アクのない顔なので、史劇もいけるし色々な役で活躍して今後が楽しみな俳優さんです。
ジナの性格に時々?でしたがこういうタイプの人もいるので、ソン・イエジンの演技そのものは、期待を裏切らず素晴らしかったと思っています。
「食事をよく奢ってくれる素敵な(綺麗な)お姉さん」のタイトルについて
韓国ドラマには時々不思議な名前がつきますが「きつねちゃん何してるの」とか…
「食事をよく奢ってくれる素敵なお姉さん」も長過ぎるし漫画チックで、その内に入るのではないでしょうか。
そう思っていたらスタート直前に英語名が「pretty noona whe buys me food」から「something in the rain」に変わりました。
結局は、雨のシーンが増えて傘も需要な要素として使われていたので「something in the rain」が一番しっくりするタイトルのような気がします。
日本放送時にはどの名前が付くでしょう。
脚本キム・ウンと演出アン・パンソクについて
OSTと雨そして傘、が効果的に使われていて、オシャレな演出でした。
脚本全体は、セクハラ事件とか家族問題、恋愛がリアルに描かれていましたが、家族の反対や言葉の暴力部分が長くて時間が足らなくなったのか、終盤が描ききれず残念でした。
米国行きが唐突に描かれ二人の別れが挿入されたので、終盤がドタバタしてしまった点が残念でした。
「食事をよく奢ってくれる素敵なお姉さん」色々な意味で忘れがたいドラマとなりました。
最後まで読んで下さってありがとうございました。
チョンヘインのドラマ一覧⇒チョン・ヘインドラマおすすめランキング
ソンイエジンのドラマ一覧⇒ソン・イェジンドラマおすすめランキング
チョン・ヘイン ジス(BLACKPINK)の秘密ロマンス⇒ スノードロップ
チョン・ヘイン チェ・スビンのヒーリングロマンス⇒ 半分の半分
イ・ジョンソク スジ チョン・ヘイン出演作⇒ あなたが眠っている間に
チョン・ヘイン ハン・ジミンのメロドラマ⇒ 春の夜
ソン・イェジン ヒョンビンのロマンス⇒愛の不時着