韓国ドラマ 麗8人の皇子たち 最終回20話 あらすじ 感想 後半
*スの死を知るワン・ソ( イ・ジュンギ )
ジモンから訃報を伝えられると「スがそれほど私を嫌っていた筈がない」と動転するワン・ソ。
「文を送っていたのは明らかです。どうして読まなかったのですか?」と尋ねるジモン。
慌ててジョンの文を開け、ヘ・スの文をその中に見つけるワン・ソ。
《へ・スの手紙》
人生は夢のようです。
正しかったり間違ったり、愛したり嫌ったり、
全ては時間が経つにつれ埋められ 後には何も残らない。
まだ思っているの?私の心が全てあなたの物ではないと恨んでいるの?
いつも心配でした。
愛する代わりに傷つけてあなたを置いて来たのではないかと…。
へ・ス( IU )の文を読み嗚咽するワン・ソ。
馬でヘスの元へと駆けつけながら、へ・スが残した言葉が頭の中に過るワン・ソ。
愛しています。
あなたが全てを諦め雨に濡れる私の傍に立ってくれた時から、
弓矢から体を投げ出し私を守ってくれた時から、あなたは私の人生で忘れられない人となったのです。
愛することの反対は嫌うことではなく去ることだと、今さら気付きました。
私があなたを捨てた、あなたが私を捨てたと
そうあなたは考えるかもしれないと恐れています。
とても会いたいと思っても近くにはもう行けないのです。
もう一度会えると、この囲みの中で待っています。
そう望みながら毎日あなたを待っています。
*
へ・スの骨壷を抱え茫然と座っているジョン。
知らせを聞いて入ってきたペグァ(ナム・ジヒョク)にへ・スからの文を渡す。
とそこへ乱暴に扉をあけ「スヤ!スはどこにいる?」 と喚きながら入って来るワン・ソ。
そしてペグァの胸倉を掴み「スはどこにいる?遊ぶのはやめるんだ。出て来い!」 と叫んだ。
「今まで一体何をしていたのです?今頃悲しそうなふりをするな!」
と怒声を上げるジョンに掴みかかるワン・ソ。
「お前のせいだ!お前の名前が封筒に書いてあったから、スの文が中にあると分らなかった!」
「それは…、スの筆跡が陛下のとあまりにも似ているので…だがスが死にそうなことは知っていた筈だろ?この家を密偵に見晴らせていたのだから。」
「部屋を共にし中睦まじい二人の様子を知って、陛下はやめさせていたんだ」 と叫ぶペグァ。
「スヤ、一緒に行こう」 と、骨壷を奪い取ったワン・ソ( イ・ジュンギ )は「駄目だ!私の夫人だ!」と叫ぶジョンに「退け!死んだとしてもスは私の人だ」 と叫んだ。
「スが誰と一緒にいたかったか分っているだろう?」 とジョンを止めるペグァ。
「本当にスの友達ならば陛下と争うのをもうやめるのだ。スは生涯私達の中で過ごし色々できなかった。それなのにスをもっと悲しませるつもりか?」
だが号泣するジョンの姿を見て、彼も又スを愛していたことに気付くペグァ。
*
歳月が過ぎて…
玉座に座るワン・ソに向かい息子( 5代目高麗王景宗 )に対する冷たい態度を抗議するヨナ( カン・ハンナ )。
「陛下の息子は自分の父を恐れています。陛下が彼をまるで競争相手かのように扱うからですわ。甥達も殺して…。息子くらい信頼すべきでしょう?」
「本来の自分を、見えない仮面の下に隠している人々のことを良くわかってるつもリだ。そなたもいつかは私を襲うのだろう?」
皮肉な調子でそう言ってヨナを睨みつけるワン・ソ。
「陛下はまだあの子だけなのですか?人々は皆平等だと言ったへ・スを忘れられないから、奴婢を解放しているのですよね?」
「皇后がそれを知ったとてして、何か変わるのか?」
ワン・ソの冷たい調子に、へ・スが宮殿を去った気持ちが分かる、と言い捨てるヨナ。
*
へ・スとの思い出の場所で祈りの塔の前で佇むワン・ソ。
そこへ走ってぶつかり、痛がるふりをしてごまかそうとする幼い女の子。
へ・スを彷彿とさせるその仕草に思わず笑い…「お前がぶつかってきたんだぞ」 と昔ヘ・スに言ったセリフを言うワン・ソ。
娘と遭遇するワン・ソ( イ・ジュンギ )
「おまえは誰だ?」
とその少女に話しかけている所へ駆け寄って来るジョン。
「スの命日だったので…、」 と詫び去ろうとするジョン。
「その子はお前の?」
はい、と答えるジョンの背からひょこんと顔を出す少女。なぜか目が離せないワン・ソ。
「大きな子供だが、何歳だ?」
「陛下、国を治めるのにお忙しいでしょう。どうして私の子供に構うのですか?」
と曖昧に答えて少女を抱き上げるジョン。
だがその時、少女の頭にヘ・スに贈った簪が刺さっているのが目に留まり、娘だと悟るワン・ソ。
「待て!その子は置いていけ!」
だが膝まづいたジョン( ジス )は「あんなに怖くて孤独な場所はないから宮殿へ送らないで、とスが最後の最後まで心配していた」 とへ・ス( IU )の遺言をワン・ソに伝えた。
これにワン・ソは、娘とジョンを見つめ、ヘ・スの最後を見守ったジョンの流刑を解いた。
そして「時々宮殿を訪れてくれれば嬉しいのだが…」と言い残し去るワン・ソ。
*
宮殿を離れる前のジモンと最後の会話を交わすワン・ソ。
「約束したのにかかわらずか?そなたは王の人以外の何者でもないと。」
「はい、そうです。ですが私にとっての王はただ一人( 恵宗ム )です。私の兄弟で友であり君主だった。」
そして「へ・スはこの世の人ではなかったのだから忘れた方がいい」 と最後の助言をワン・ソにするジモン。
ジモンが宮殿の門から出た後、にわかに雨雲が広がる空。
そして太陽が黒く覆われていった。いつかの時の様に…
現代で目覚めるコ・ハジン( IU )
ベッドで目が覚めて「何で又?彼は一体誰?なぜいつもこうなの?」と涙を拭い戸惑うハジン( IU )。
その後、一年近く同じ夢を見ている、と職場の同僚に悩みを打ち明けるハジン。
「顔に傷がある男の人で仮面で隠して…昔の服を着ていて…」
「それって、一年殆ど死にかけていたのから蘇ったからじゃないの?」
「あら、でも今は健康そのものよ!」
*
ハジンの化粧品コーナーに近寄る博物館員ジモン。
ハジンの名札” コ・ハジン ”を見て「高麗時代での” コ氏 ”は” へ氏 ”の意味だと知っているか?」 と尋ねた。
「本当ですか?今たまたま高麗時代からの化粧品を特別販売していているんです。凄い偶然だわ」 と驚くハジン。
「偶然に起こることなんてありはしないのです。ただ元の位置に戻っただけです。」 と謎の言葉をハジンに投げかけるジモン。
*
ハジンが化粧品販売員として働くデパートで、高麗時代の絵画展が開催されていた。
退勤後その絵画展に入り、ナレの儀式を描いた絵を見て記憶が怒涛のように蘇ったハジンは、雨乞いをする光宗の絵の前で自分が高麗時代にいたことを悟った。
「夢ではなかった…」
茫然としなから展示の絵を一つずつ眺めていたハジンは、ワン・ソの肖像画に聖君光宗と書かれているのを見て涙ながらに微笑んだ。
そして、天徳殿前の庭で独り佇むワン・ソ( イ・ジュンギ )の絵の前に立った時、高麗時代での出来事を全て思い出いだした。
「ごめんなさい。独りにしてしまってごめんなさい。ごめんなさい…」
と絵に向かって謝りながら泣き崩れるハジン。
*
天徳殿前の庭で独り佇むワン・ソ。
ハジン( へ・ス )の謝る声が、どこからか聞こえているかのように天徳殿を見回している。
そこに現れるぺグァ。8皇子ウクの病死を告げ自分も王宮を離れると告げる。
その後ワン・ソは、ワン・ゴンが残した言葉” はかない人生 ”についてへ・スと話しながら散歩をした光景を思い浮かべた。
そなたといる限り無駄な人生などありえないと言った後、へ・スに何を隠しているのだ、と訊い時の事を…。
「ここにいる間は、氷の上を歩き続けているみたいに気をつけないといけないと感じている。 それで時々息が出来ない」と、遠い目をしたままで答えていたへ・ス。
「私がいてもそう感じるのか?」 と訊くと、にっこり笑いながら返事をしたへ・ス。
「もし違う世界と時間で会っていたとしたら、どんなに素晴らしかっただろう。そうしたら何も恐れず自由に陛下を愛した。」
顔の傷を触った後、心の中で呟くワン・ソ。
「もし私達が同じ世界にいないのなら、私はそなたを探しだすつもりだ、私のス。」
了
あらすじ全話一覧は⇒ 麗花萌ゆる8人の皇子たち
前回のお話は⇒ 麗 花萌ゆる8人の皇子たち 19話 あらすじ 感想
IU イ・ジュンギ 韓国ドラマ 麗8人の皇子たち 最終回20話 感想
結末について
ワン・ソの最後のセリフが気になりますね。
中国版(2014STV)の様にパート2現代版を意識しているのでしょうか?
もしこの豪華なキャストで現代版の『麗』ができれば嬉しい限りですが…。
映画のような映像美があふれる大作ドラマを、本当に堪能させてもらいました。
20回で終了は短い!24回又は30回、だったら…と名残惜しいですね。
麗 出演者 イ・ジュンギ IU カン・ハヌル について
IU(へ・ス)
生き残る為には相手を殺すしかないと言う極限の状態は、現代人のハジンには酷でした。
元々皇后の器ではなかった彼女が、耐えられなくなるのは当然の結果だった気がします。
IUちゃん、現代人の顔を残しながらの高麗の女官という難しい役を頑張っていました。
折れそうなくらい体が細いのが気になりましたが・・・。
イ・ジュンギ(ワン・ソ)
幼くして家族に捨てられ皇帝になったら、大事な人は去ってしまうという報われない彼。
最初は皇子の明るい声で溢れてていた王宮も、最後は彼一人だけなんて憐れすぎる…。
あれだけ惚れた女をどうして最後まで信じて上げられなかったのか…、
会い行っていれば、少しはお互いに報われていただろうに…、と残念でした。
ですがへ・スの残した言葉を聞いて、非人道的な所を改善し聖君として名を残しましたね。
哀しくて冷たいイジュンギ独特のカリスマ溢れた目つきに釘づけになること間違いなし!
時代劇のイ・ジュンギ!の名の通り貫禄の演技力で、『麗』が彼の新たな代表作になることでしょう。
カン・ハヌル
相続者たちに続いて二度目のカン・ハヌルも熱演でした。
時代劇を演じる彼は始めてみましたが、ヘ夫人とス(IU)と両方と絡んでの愛憎表現とどんどんとダークになっていく姿を上手く演じてくれました。
元々穏やかだったウクが権力闘争に巻き込まれた結果、哀しい人生で終わってしまいましたね。
ベクヒョン(EXO)
非業の死を遂げた10皇子ワン・ウンを演じたEXOのベクヒョン。IUと可愛いシーンが沢山ありました。
16話でスンドクと共に亡くなるシーンには涙涙でした。
どうして演技論が出たのかわかりませんが、お茶目で可愛い役を頑張って(笑)演じてくれていたと思います。
ナム・ジュヒョク(ペガ)と少女時代ソヒョン(ウヒ)
見た目も雰囲気もぴったりで、ビジュアルでは最高のカップルでした。
少女時代のソヒョンちゃんは名前のあるキャスティングは初めてだとか!
と言う割には艶のある良い演技でした。結局こちらも幸せを逃してしまう役でしたが…、
滅亡した国は忘れて自分の幸せを掴んでも良かったのに…、と残念です。
ナム・ジュヒョク君も好演でした。今後彼が人気が出ることは確実ですね。
最後まで読んで下さってありがとうございます。
それでは、又他のお話で...♪ ( *^^* )
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