韓国ドラマ 雲が描いた月明かり 12話 あらすじ 感想 後半
ヨンに会いに書庫へきたユンソンは、仲の良い二人の様子を目撃し去ろうとした。だがその時、二人の会話を耳にして驚愕した。
「どんな夢だ?」
「邸下が最初に私をラオナと呼んだ日の夢を…」
「もっと眠れ。ラオナ…。」
”ラオン…ホン・ラオン!”と名前を繰り返すユンソン。
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怒り収まらぬキム・ウィギョは「傲慢な世子をこのままにはさせない、東宮殿を襲って懲らしめてやる」と息巻いていた。
反逆はまずいのではと渋るグンギョに、思わせぶりに仮面を見せるウィギョ。
「反逆者達の仕業だとでっち上げるんですな?」とグンギョもにやりとする。
「一石で三羽の鳥を殺す事になる。世子の国婚を早め、白雲会(ベグォネ)への恐れを上昇させ、横柄な世子を膝まづかせるのだ」とウィギョ。
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ミョンウン公主の居所の周りをうろうろした後、お菓子の入った籠を門のかんぬきにつり下げていたチョン若様は、その帰り際にミョンウン公主と鉢あわせた。
「な・な・にをここでされているのですか?」
「私言いましたよね?もし又そちを見たら許さないと!」
「こ・こん主ママ、真実はですね…。」
「公主の居所でそちは一体何をしているのです?直ぐに答えなさい!」
雲に隠れた太陽が気持ちよくて…、と妙な事を口走るチョン若様に、目を白黒させるミョンウン公主。
「真実は…、私は美しい女性を忘れられないと言う事なんです。かってここに住んでいた…だから来ているのです、」
「以前ここに住んでいた誰か?私ではなくて美しい誰か?ウォリ?」
「ぁ・ぁ・あの人はもうここにはいません…。」
内人が門からお菓子の籠を渡されたミョンウン公主は、好物の菓子を食べようと口を開け、はっと我に返って止めた。
「このお菓子ウォリは好きじゃなかったけど…。持って帰って!視界から消えて頂戴。誰かは知らぬが私と好みが似ているな。行っても良いぞ。」
「はい、公主様。」
チョン若様の持つお菓子の籠を、名残おしそうに返るミョンウン公主。
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ラウンの母を訪れるハン尚膳。
「これからは私達がお二人をお守りいたします」と言う彼に、保護を断り「関係有りません。お願いだから私達を巻き込まないで」と頼むラオンの母。。
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ビョンヨンに会いに資賢堂を訪れたヨンは、部屋の中で血に染まった布と仮面を見つけた。
戻ってきたビョンヨンに怪我について問うと、昨日の練習中、訓練生の間違いが元での怪我て大した事はないと答える。
だがそんな訓練は行われてはいず、ビョンヨンの嘘に気付くヨン。
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チルソンに市井で出くわしたユンソンが理由を訊くと、「真実を突き止めたのです。ホン・ラウンと言う名の女について」と答えるチルソン。
「彼女について何がわかったんだ?」
「その女、大胆にも王宮に住んでいるんです。」
ラウンを捕まえる為に領議政に話しに行くというチルソンに、まだ誰にも話していない事を確認した後、ユンソンは一端は行かせた。
だが辺りに人影が亡くなった所まで彼を付けると首を短刀で掻き切り、彼の書状を抜きとった。
夜空を見上げ、三ヶ月を見つめているキム・ホン。
その頃、マスクをつけた刺客の東宮殿を急襲が始まろうとしていた。
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ヨンを訪れ、ラウンにつぃて話をするユンソン。
「もしサムノムの事なら何も言うな。もしあの子に何か必要なら私が助ける。」
「いいえ、邸下。言わなければならないのです。」
「ホン内官が今必要なのは、宮殿を去ることです。」
「キム・ユンソン!お前には関係ないと言ったはずだろ!」
「ホン内官はここにいてはいけない。王宮は…」
「方法は私が見つける。」
「二人が一緒にいる限り、邸下も危険です。」
ユンソンの言葉は、茶山が言った話をヨンに連想させた。
「私に降りかかるというその危険とやら何だ?」
「忘れろ。そんな事で私の気持ちは変わらない。そうでなければ初めてなどいなかった。下ってよいぞ。」
深いため息を付くユンソン。
*
茶碗が割れる音が廊下に響く。
「誰がそこにいる?」
と剣を手に扉に静かに近づくヨン。開けて目にしたのは、刺客がラオンを先頭に立たせ、その首に剣を押し当てている光景だった。
ラオンが恐怖に濡れた目でヨンを見る。ヨンの胸に憤怒の念が湧き上がる。
東宮殿の門に向かおうとしていたユンソンは、護衛の手についている血をみて異変に気付く。偽者の護衛官を殺しヨンの書斎へと急ぐ。
ラオンを盾に部屋の中へ入って来る刺客。剣を抜いたまま後ずさったヨンだが、突然剣を下にがちゃんと投げ捨てた。
「武装を解いたぞ。何がしたいのか知らぬが、始める前にその子を放すんだ。」
そう言うとラオンに手を伸ばすヨン。そんな彼に刺客が切りかかろうとしたまさにその瞬間、ユンソンが部屋に飛び込んで来る。
ユンソンとヨンに向かって一気に飛び掛ってくる刺客。
刺客に向かって斬りこんで行くユンソンと男達の剣を素手でかわしながら戦うヨン。
ヨンに振りかざされた剣先を素手で受け止め防ぐユンソン。
刺客の目線が彼に向いた時、ラオンがヨンの足元へと床の剣を転がすと、それを足で蹴り上げ手に掴むヨン。
緊迫した戦いが続く中、男がラオンに襲い掛かろうとするのを見て助けに入ったヨンは、その男に剣を振りかざしている時、後ろから一太刀浴びてしまった。
次の瞬間に前からもお腹を刺され、ヨンの体が床にゆっくりと崩れ落ちる。
薄れゆく意識の中で、眼前の仮面の男がビョンヨンの顔と重なって見えるヨン。
「ビョンヨン!お前なのか?」
その言葉に答えるかの様にマスクの男を斬り倒し、姿を見せるビョンヨン。
邸下遅くなって申し訳ありません、と言うと刺客を追いかけて行く。
意識を失ったヨンを膝に抱え、「邸下、邸下、邸下!!!。」と繰り返し名前を呼ぶラオン。
*
翌朝、王を訪れた領議政は、「仮面をつけた強盗、すなわち白雲会が東宮殿を襲ったのか?」と確認する王に、そうだと嘘を教える。
激しく狼狽しあれこれと呟く王に、事態の収拾は全て私にお任せ下さいと言うキム・ホン。
ウイギョとグンギョのもとへキム・ホンがやって来る。
「全てきっちりと片をつけたんだな?」
「勿論です。殿下が自ら沈黙を保つと言ってくれて幸いなことだ。」
「だが、警護を怠るなよ。 」
「分っています。」
と答え廊下へでると声を潜めて二人は相談した。
生き残った刺客が一人逃げた事を、キム・ホンに告げるか隠すかを…。
*
意識の戻らないヨンの治療が続けられている間、ラオンはヨンの居ない東宮殿へと通っていた。
いつ戻ってくるのですか?邸下、と呟きながら座って待っていた。
*
意識を回復するヨン。傍らに控える医員に顔が分るかと問われ、かすかに頷く。
医員がとめるのも聞かず体を起したヨンは、東宮殿から必要な物があるから誰か寄越すようにと告げた。
ヨンの寝所となっている部屋の扉へと近づいたラオは、扉の外から中へ「邸下。参りました。」と声をかけた。
部屋から返事がない為、扉口で涙ながらに尋ね始めるラオン。
「大丈夫なのでしょうか?邸下…覚えていますか?私が怖がっていたのを、幸せすぎると…。そして邸下が倒れるのを見た時、恐れを抱きました。誰かがこの幸せを取り消そうとしているのでは…とそう思ったんです。どうか私の手を離さないで下さい。私も二度と邸下の手を離しません。」
すると扉口に置いたラオンの手のに重ねられるもう一つの手。
ラオンのを手を握り締めたまま後から抱きしめるヨン。涙にくれるラオンにささやく。
「何と無礼な、だれにもそなたの幸せを取らせはしない。私の許しなしで…。だから泣かないでくれ…。私もそなたの手を離すつもりはない。」
*
それから暫くした後の晴れやかな日、初めて正式に母を訪れようとしているラオン。
ヨンが通符を渡しながら尋ねる。
「そなた、いつ帰って来るのだ?」
「消灯時間の鐘の前には戻ります。」
「駄目だ。暗くなる前に戻ってきなさい。日没前にここにいるのだ。分ったか?」
「はい、分りました。」とにっこり笑うラオン。
*
ラウンの母と話す茶山。
「二人でどこへ行くつもりだ?」
「どうとっても、ラウンが宮殿で世子の近くにいるなんてできません!私がいなかったばかりにこんな事が起こって…。」
薬房にやって来たラオン。中に入ろうとして、ラオンと邸下…と言う母の言葉にはっと立ち止る。
「…が恋に落ちるなんて、それが意味する事を本当に知らないのですか?私はラウンを連れて不運な運命から逃げてきたんです。あの可愛い子を叩いて男として生きさせたのです。宮殿に一秒たりともラウンを置いておく訳にはいきません。もし誰かが知ったら、ラウンがホン・ギョンレの娘だと?」
扉がばたんと開けられた。
そこには、震えながら戸口で立っているラオンの姿!!
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韓国ドラマ 雲が描いた月明かり 最終回18話 感想
感動の親子対面から始まって、ヨンが斬られたり、ラオンが自分の正体を知ってしまったりと激動の12話でしたね。
ユンソンはやはりラウンを守りヨン側につく様です。
徐々に学者チャン・ヤギャンの登場が増えていますが、二人の関係には反対していますね。
そこは知恵者ですから、二人を助けるべく働いて欲しい。
エンディングが新しいOST「Love is over」になりましたが、別れの暗示でしょうか?
ラウンは母親と失踪するのでしょうか?
一度は別れても、最終的に元の鞘に収まってのハッピーエンドならいいのですが…。