韓国ドラマ 雲が描いた月明かり 11話あらすじ 感想 後半
キム・ホン(チョン・ホジン)とチェ・マニョン(イ・デヨン)の談合。
「 花嫁はもう決まっている。 キム家門ではない誰が花嫁の座を射止めるというのすかな?」
そう尋ねたあと、黙り込むチェ・マニョンにキム・ホンは警告をした。
「 複雑にするのは止しましょう。私の手を取るかそれとも反対側に立つか、あなたの選択はそれだけです。」
*
王の食事に入っていた毒について、尚薬内官の下で働いているトギに相談するラオン。
「 その食事を動物にあげたが死んだ物はないらしい」と言うラオンとヨンに、トギは銀のスプーンでの実験を見せた。
先ず 液体(蜂蜜イナゴの木を沸騰させできた物)の中に銀のスプーンをいれ、それから黒くなった 銀のスプーンを布でこすった。
するろするりと取れる黒ずみに「毒ではない」と結論づけるトギ。
*
匙の変色の理由を突き止めようとして茶山(タサン)の薬房を訪れるヨン。
「 毒?殿下は大丈夫ですか?」
「 紙がばら撒かれたときよりもっともがいてます。いつ戻って欲しいという私の頼みを受け入れて下さるのですか?」
「 申し訳ありません。邸下。針治療をするのが忙しくで…。宮殿にはもっと良い医員でいっぱいでしょう。」
「 医員が必要なのではなく、無実の少女を救うのに先生が必要なんです。一人の民も諦めるな、と私に言った言葉を覚えていますか?先生の助けがいるのです。」
*
中宮殿へ連れて行かれ、ソン内官が発見したチマチョゴリをについて中殿キム氏に問い詰められるラオン。
「 これは…、」と言葉に詰まるラオンに「 答えは必要ない目で確認するから…裸にしなさい!」と言う中殿。
丁度その頃、ヨンは庭で月を眺めていた。そこへ不意にやって来るハヨン。
「 怖いもの知らずだな。」
「 無礼をお許し下さい、邸下。もしお邪魔だったら…」
「 こんな時間に一人でここにいるとは、と言う意味だ。」
「 邸下のおかげで、大胆で勇気のある自分を学び知ったのです。邸下、一つお訊きしてよろしいですか?邸下が私をお嫌いなのは、初対面の時私が無礼だったからでしょうか?私が気持ちを表したから退屈だと感じていらっしゃる?」
「 好きな女人(ひと)がいるのだ。だからそなたのせいではない。答えになっているか?」
「 どんな女性なのですか?」
とそこへ「 ホン内官がぁ!!」と走り込んでくるチャン内官。急を聞いて中宮殿へ走るヨン。
*
部屋に入ったヨンは、うな垂れているラオンとチマチョゴリをちらりと見るが、平静さを保った。
「 この度は、何ゆえ東宮殿の内侍を引っ立てたのです?」
ラオンの傍に座り顎に手をかける中殿に顔色が変わるヨン。
「 この内侍、こんな可愛い顔なのに少年だなんて何てもったいないのかしら。世子、どう思う?」
「 手を外しなされ ! 」
「 こんな可愛い顔じゃ世子が引き寄せられても仕方ないわね。どんな少女よりも女っぽいんだから混乱しても仕方がないわね。でも…」
そう言った後チマチョゴリを手に取り、噂を抹消してあげましょう、と意地悪そうにヨンを見る中伝殿キム氏。
「 内官服を脱ぎなさい!」と急にラオンに叫ぶ。
「 ホン内官、中殿様の命令に従いなさい。こんなちっぽけな内侍を引っ立て悪戯し服を脱げとは!いつまでばかばかしい噂で臣下をおもちゃにするおつもりでしょうか?どちらが合っているかを今すぐ見せなさい!」
「 ええ、そうでしょうとも。服を脱ぎなさいと言ったでしょ!」
そんな緊迫した中、現れたハン尚膳は、内侍府の威厳を損なわないで頂きたいと静かに抗議を始めた。
「 その内侍は内侍府の試験に通っているのです。お国の母が子供を身籠っている時に裸の男を見るのはどうかと…、もし殿下がお知りになったらどう思われるか…」
ハン尚膳の圧力に屈しラオンの服から手を離す中殿キム氏。
*
資賢堂へ戻り、ラオンを寝かせ傍らに座ったヨンは、そこへ入って来るビョンヨン(クァク・ドンヨン)に、ラオンを見つめたまま話し始めた。
「 私はただ好きな人を傍におきたいだけなのに、なぜ可哀想な事が続けて起こるのだろう」
「 邸下…。」
「 だから、お前がいてくれてありがたい。」
ビョンヨンに招かれユンソンが資賢堂に来ていた。庭で酒を呑む二人。
「 どうしたんだ?私に会いたいとは驚いたぞ。」
「 お前と同じ、過去の事を覚えていると伝えたかった。」
「 そうだな。私達は沢山の時間を一緒に過ごしたものだった。中殿でのこと聞いたが、ホン内官は無事なんだろ?」
「 邸下が一緒だ。」
「 若かった頃、私は邸下の親友になりたかったのだが、どういうわけか不快な人間となってしまった。初めて自分の傍に置きたい女人を見つけたのに…」
「 言うな。心にしまっておけ!」
「 いいや!もう閉まっておくつもりはない。初めてなんだ。これほどまでに欲するのは…。」
*
宮殿へ来た茶山(タサン)は、ちょうどすれ違ったラオンに道を聞こうとして顔に釘付けになる。
ラオンも見覚えのある顔に見入ったまま!
同時に「私のお爺ちゃんが言うのには ! ! 」と言ってひしっと抱き合うラオン( キム・ユジョン )とタサン(アン・ネサン)。
茶山(タサン)は、かってホン・ギョンレの家族を探す禁軍からラオンと母親をかくまった事があった。
とそこへヨンがやって来る。
「 二人はどういう知り合いなのですか?」
「 邸下に会いにここへ?では…、おじいちゃんがタサン先生?」
「 おじいちゃん??(ハラボジ)」と唖然とするヨン。
*
「 これが原因です、とサンチェ(葱の一種)」とサンチェの入った椀をヨンに見せる茶山。
「 三種の異なる、甘さ、辛さ、苦さの味を持つとして知られています。硫黄成分があるこれが銀のスプーンの色を変えたのです。だが毒草ではありませぬ。」
「 先生は毒物ではないとおっしゃるのか?」と疑うヨンに、突然サンチェをむしゃくしゃと食べる茶山。
その後「 宮殿の医員ならばこのことは知っているはず…、なぜ何も言わずまるで深刻な問題の様なふりをするのでしょう」と呟く彼に苦笑いするヨン。
*
キム・グンギョとウイギョが廊下で話をしている。
「 可愛そうな世子だ。領議政の不興を恐れて医員は誰も話さないだろうから真実は分らない。宮殿の中には世子の味方は誰もいないと気付くべきだな…」と画策がばれないと信じている二人。
*
毒ではないと確証しヨンは、牢屋に繋がられていた親子を放免した。
「 風燈祭りであった会ったナウリ?」
「 ひどい目に合わせて済まなかった。」
「 王様に会いたいという私の願いが適ったのですよね?邸下」
「 そうだ。私がよい国を作るのを良く見ておいてくれ。」
その様子を後で静かに見守るラオン。
*
茶山(タサン)を見送るヨンとラオン。
「 いつ私の頼みに先生は答えてくれるのでしょう?」
「 この年寄りは、大した助けにはなりませぬ。それでは、邸下。」と去って行こうとする彼を引きとめ、母親の消息を尋ねるラオン。
「 次に会う時に良い知らせを話せたらと思う。」と告げて去る。茶山(タサン)
*
夜、王の書斎に呼ばれ、国婚を進めようと思うと王に告げられるヨン。
「 お前も私が考えの足りない臆病者と思っているのか?」
「 いいえ、ただ私は愛してもいない人と婚姻をする気になれないのです。」
気持ちは分ると言いながらも、礼曹判書の娘との結婚をヨンに勧める王。
「 荒波の上を歩きつづけるより、暖かい水がもしかしたら助けになるかも知れぬと考えるからだ」
*
書庫で、チャン内官が呟いた言葉が頭の中を過ぎり、胸が痛むラオン。
”もし世子が勢力のある家族の誰かと婚姻すれば、彼の地位を強くしもっと臣下が彼の側につくだろうに…。そうなれば素晴らしい事だろうに…苛立たしい。”
本を片付けているラオンにラオナっ!と近づくヨン。
「 邸下、びっくりさせないで下さい!」
「 何をそんなに考え込んでいるのだ?」
「 資賢堂まで送って頂けませんか?」
*
月明かりの中、東宮殿と資賢堂と行ったり来たりして散歩する二人…。
「 そんなに私から離れたくないのか?」と嬉しそうなヨンに、ためらいながらも話し始めるラオン。
「 この頃私がいつ一番幸せかご存知ですか?邸下が…、ラオナと私を呼ぶ時なんです。」
「 私と同じだ。私もその時が一番幸せだ。私が呼べばそなたが前に現れる…。」
「 それ以上何がいるのでしょうか?私はそれ以上求めません。」
「 私はもっと求める。好きならもっと欲がでて当然だ。」
そうだろう、と問いかけるように見るヨンに「 はい、そうですね。私はもう邸下の者です。」と返事をするラオン。
「 ですが…私の為に危険に陥って欲しくはないのです。例え私が女人としてお傍にいられないとしても、私が邸下を恋慕う気持ちを止めたりは致しませんから…」と続けるラオンに顔色を変えるヨン。
「 それ以上言うでない。」
「 国婚を拒むのをお止し下さい。邸下」
「 止めろ、と言ったであろう!」怒ったまま去ってしまうヨン。その足音が遠ざかった頃、肩を震わせて涙するラオン。
*
部屋に戻り、茶山(タサン)との会話を反芻するヨン。
「 先生に助けて欲しいと頼んだ女人はホン・ラオンなのです。」
「 邸下が両親と家をあげたい女人のことですか?」
「 そうです。」
「 どうしてそんなに肩入れするのですか?一人の若い内侍に?」
「 内侍としてたまたま私の前に現れた…、私の恋人だ。」
「 身分違いと絡まった運命。この障害を打ち負かす助けが欲しいと頼んだのですか…。」
「 はい、そうです。」
「 ですが…、彼女が必要な人は邸下ではないのです。」
*
明るい夕日を草の上で眺めている二人…。
「 風燈売りの少女を覚えているか」
「 はい、邸下。やっと父親に会えた喜びで輝く目をまだ覚えています。」
「あの子が話してくれた。素晴らしい国を作るものが何かについて、王はもっと知らなければならないと 。」
「 邸下が夢見ている朝鮮はどんな国なのでしょう?」
「 そうだな…。子供は子供らしく、女人は女人として皆が幸せで暮らす場所であればと望んでいる。」
ラオンの手を取ったヨンの頭の中に蘇る茶山(タサン)の警告。
”そのまま知らないふりをしておいた方が、邸下とラオンは幸せに暮らせるかもしれない”
「 難しい状況になって何かを諦めるとしても私ではないと約束してくれるか?」
すぐに約束するラオンに安堵して、私の願いが叶ったと言うヨン。
「 そなたの母を見つけたぞ」
と視線を自分の背後に向けるヨンに振り向き、微笑みながら立っている母親を見つけるラオン!
そうして目に涙を溢れさせながらゆっくりとお互いに近づいていく二人。
パクボゴム 日本公式FC
韓国ドラマ 雲が描いた月明かり 11話 感想
二人の甘いシーンがふんだんにありましたね。本当に絵になる二人です。
ところで、傍にいて欲しくてラオンを引き止めたヨンですが、正体がばれそうになったり自分の国婚が進んでいたりとラオンには辛い事ばかりなのに気付いた様子…。
このままでは八方塞り…と思いラオンを手放すでしょうか?チャン先生も反対していて、かなりのピンチですね。
別れの一歩手前のような雰囲気がちょっと辛い気もします。母との約束とラウンとの約束のどちらも実行するのは容易ではない。
10話で、おとぎ話の結末を変えて末永く一緒にいるといっていたヨンはどうするのでしょう。