韓国ドラマ 無法弁護士 9話 あらすじ 感想 後半
チェ・デウン( アン・ネサン )殺害事件一次公判
裁判所に着いたジェイを、待っていた事務所のスタッフたちは「今日、ボン・サンピル弁護士がやっと無罪であることが判明する」 と笑顔で迎えた。
これに微笑んだジェイは「ええ、分かってる。行きましょう」 と答えた。
そんな中、現れたハ・ギホは「ボン・サンピルの為じゃない。ハ・ジェイ弁護士のファンとしてここにいるんだ。弁護士の勝負服だ」 と服を渡した。
その頃、法廷の控室で待つ間、チャ・ムンスクは「弁護士のスーツよりも囚人服のほうが似合っているわね」 とサンピルに話しかけた。
「罠にはめられて囚人服を来ている方が、法服を着て偽善者ぶって崇拝されるよりはいい。あなたも直にこの服を着るようになりますよ。自身よりも大切なジェイが、僕の弁護人だ」
「私もジェイがこの事件に勝つことを望んでいるのよ。」
そう言って見つめるチャ・ムンスクを、サンピルは「なぜあなたがそんな事を言うのか知りたいもんだ」 とサンピルは見返した。
*
父親が持参した服に着替えたジェイ( ソ・イエジ )は、傍聴席に座っている事務所のスタッフに頷いて前へ進み、前方から入ってきたサンピルと並んで座った。
サンピルは、ジェイの震える手をギュッと掴むと「緊張するなよ」 と落ち着かせた。
そして緊張していないというジェイに「ここに座っていると、依頼人にとってどれだけ弁護人が大事かよく分かるよ」 としみじみと言った。
これにジェイも「ここに座っていると、依頼人がどれだけ弁護人に頼っているかがよくわかるわ」と答えて、サンピルの手をもう一方の手で覆った。
そこへチャ・ムンスク裁判官が姿を見せると、全員起立で迎えて裁判が開始された。
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チョン・ソンボム検事が立ち上がり「被告人バン・サンピルをチェ・デヨン殺害の罪で起訴します」 と宣告した。
次に冒頭陳述を始めるカン・ヨニ検事。
「ボン・サンピル弁護士は廃墟にチェ・デウン氏を呼び出して縄で縛り付け脅しました。そしてそれが効かないと判ると刺し殺し建物から落としたのです。縄とナイフに被告人の指紋が検出されています。」
その後チョン検事は「検死の結果、被害者から局所麻酔薬のプロカイン が検出されました。そして家宅捜査の結果、容疑者の法律事務所内でプロカインのアンプルを発見しました」 と証拠写真を示した。
「容疑者はこのプロカインを使い、被害者チェ・デヨンを眠らせている間に犯行を実行しました。計画的な凶悪犯罪です。」
チョン検事が冒頭陳述を終えた後、目撃者が呼ばれて席に座り、尋問が開始された。
「あそこを歩いていた時に屋根の上に一人の男を見ました」
「何を見たのですか?」
「あの男が屋根から死んだ男を落としていました。」
そう言って目撃者はサンピルを指した。
ハ・ジェイ( ソ・イエジ )の反対尋問
反対尋問に立ち上がったジェイは、犯行現場の隣のキソン牛乳製造工場の建物の写真を見せて、証人に宣伝ボードを見たかどうかを尋ねた。
そして見たと答える証人に、犯行当日のボードの色が何であるかを尋ねた。
「赤でした」
「確かですか?」
これに確信があると答えた証人に、画面を変えて白い看板を見せると「これを見ても、あの日あなたは犯行をみたと証言するのですか?」と追求した。
証人はそこでためらって返事ができなかった。
カン・ヨニ検事が立ち上がった。
「異議あり!看板の色はこの事件にとって重要ではありません。衝撃的な場面を見れば他のことを覚えていないことは良くあることです」
直ぐにジェイは「目撃者の証言の信憑性を確かめています」 と反論した。
これにチャ・ムンスクは「双方の主張を論理的に考えて下さい」 と陪審員に向かって説明した。
*
休廷後、ボン・サンピルが証人席に座った。
質問を開始したチョン検事は、サンピルの素性について話を始め、彼がキソンに来た理由を尋ねた。
「チェ・デヨン氏は、あなたがキソンに来るのに反対していたとの証言があります。そのことで脅かされた為に自分を守ろうとして犯行に及んだのではありませんか?」
そう質問して画面上に保険金を提示し「彼の死で容疑者は膨大な収入を得ます。この事件はキソンに行くことを反対した叔父を、大金に目がくらんだ甥が殺した計画殺人です。」 とチョン検事は結論付けた。
写真館に現れるノ・ヒョンジュ( ペク・ジュヒ )
法廷後、ジェイはグム・ジャとグァンスと共に何かを取りに実家に戻った。
そんな中、ノ・ヒョンジュが店に現れると、グム・ジャは自室にいたジェイを呼んだ。
父親がいないと言って断るジェイに「今日中にどうしてもID写真が必要だ。お嬢さんに取ってもらえないか?」 とヒョンジュは頼みこんだ。
これにヒョンジュをカメラの前の席へ座るように促すと、ファインダーを覗くジェイ。
髪の乱れに気づいてヒョンジュに近づいて直した後、ジェイは写真を撮った。
その時「母に似ている」 と呟くジェイに、ヒョンジュは一瞬泣きそうになりながら微笑んだ。
その後ジェイがネガを持って現像室に向かうと、ヒョンジュは何かをソファに隠そうとした。
だがその瞬間にギホの声が聞こえると、慌ててサングラスを付けて、ジェイの呼び止める声を無視して店から飛び出した。
*
拘置所の中で、サンピル( イ・ジュンギ )は今までの全ての手がかりを頭の中で整理していた。そしてデヨンが何かを準備していたのではないかと思いつく。
その頃、無法律事務所に行ったノ・ヒョンジュは、デヨンの手配でチャ・ムンスクの家にマッサージ師と潜り込んでいると話していた。
そしてデヨンからだと写真を渡して「私もハ・ジェイ弁護士さんと同じ様にチャ・ムンスクと戦っているんです」 と打ち明けてジェイを驚かせた。
その頃拘置所でデヨンの手下の囚人に襲われているサンピル。
第一次公判で証拠を見たデヨンの右腕からの連絡をうけた彼は、サンピルが親分を殺したと思い込んでいた。
「まだ裁判は終わっていない」 と言うサンピルをいきなり殴りつける彼に、仕方なくサンピルも戦い始めた。
だがサンピルは防御に徹して彼を殴らなかった。
そして凶器を手にした彼の手を引いて自分自身の腹を刺し「これが僕の無実を証明する唯一の方法だ」 と言うと床に崩れ落ちた。
次回のお話は⇒無法弁護士 10話 あらすじ 感想
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ドラマの放送情報は⇒キャスト 登場人物 視聴率
イ・ジュンギ 韓国ドラマ 無法弁護士 9話 感想
8話に引き続き、イ・ジュンギの迫力ある演技が光っていた9話でした。
母だけではなく叔父も殺され、殺人犯になってしまうサンピル。
証拠も証人も捏造されていて、保険金まで出されてかなりピンチに立たされていますね。
デヨンが殺されたことで、ジェイの前に姿を表すノ・ヒョンジュ。一体何をするつもりなんでしょう?
母親に似ていると思いながら、ヒョンジュを母だと思わないのは、殺されていると思っているせいでしょうか?
正体を隠して二人を助けようとする裏に、命を掛けているのでは?と言う気がしてヒョンジュの行く末が心配です。
サンピルは拘束されてしまいましたが、チャ・ムンスクとアン・オジュの悪行は、コン刑事やチョン検事そしてデヨン派へと広がっているので、もはや秘密とは言えない状況になっています。
これが気に入らないムンスクが、オジュとサンピルをまとめて処分する暴挙に出るのでは?、と推測していますが、どうなるでしょう。次回が楽しみです。
米国リメイクドラマ⇒『スーツSUITS』
イ・ジュンギの前作⇒『クリミナル・マインド コリア』
イ・ジュンギ、IUの時代劇⇒『麗・レイ』