韓国ドラマ 無法弁護士 6話 あらすじ 後半
ビーチで幸せな時を過ごすジェイ( ソ・イエジ )とサンピル( イ・ジュンギ )
2人は流れる波と戯れ、砂の上に座った。
「いつお父さんに打ち明けるつもりだ?」
「言わないといけないけど、きっとショックを受けるわ。」
「でも大丈夫なのか?ウ・ヒョンマンを自由にしても?」
「イ・ヨンス市長を殺してないから解放しなきゃね。」
「そうだな。僕たちは弁護士なんだから」
「後で彼には罪を償ってもらうわよ。」
そう言って微笑むジェイの肩に腕を回すサンピル。そうして2人は暫く海を眺めて過ごした。
*
その頃、ジェイと話したあと心変わりしたヒョンマン( イ・デヨン )は、アン・オジュ( チェ・ミンス )とコ・インドゥ弁護士( ジョン・ジンギ )と面会していた。
その後サンピルに連絡したヒョンマンは「アン・オジュが証拠の偽装工作現場のビデオを見せて自由にすると言っているが、お前はこのビデオなしで俺を連れ出せるか?」と尋ねた。
そして、できると言うサンピルに「本当だな?それを聞きたかったんだ。ならアン・オジュにこれが言える。」と答えた後「出てけ!くずめ」と叫んだ。
立ち上がったオジュは、険しい顔つきでヒョンマンを見おろした。
「お前と二度と会うことはない。一つだけ聞くが、自分で命にとどめを刺す様なまねをする理由は何だ?」
「理由?」と立ち上がったヒョンマンは、オジュの方へ身を乗り出した。
「俺はお前のような悪い奴を捕まえる刑事だ。忘れてしまっていたが思い出したよ」
ヒョンマンの電話の後、サンピルは通話内容をジェイに伝えた。
「彼が有罪ではないのは確かだ。だが多くの証拠がある。どういうことだ?」と独り言の様に呟いた。
これにハッとしたようにサンピルを見上げジェイは「きっと証拠が捏造されたのよ。証拠に近づける人と言えば…!心当たりがある」と言った。
その後検事局に向かッタ2人は、カン・ヨニの部下ミン調査官をロビーで呼び止めた。
サンピルは、誰かがとても印象的なビデオをくれたことをミン調査官に伝えた。
「それが誰が知ったら驚くでしょう...。アン・オジュ代表ですよ!」
サンピルは、顔色を変えたミン調査官が慌てて建物から駆け出していく姿を見てほくそ笑んだ。
その後オジュの選挙対策本部に駆け込んだミン調査官は「事件関連で撮ったビデオ、そんな物ないですよね?」と尋ねた。
立ち上がったオジュは彼の頭をいきなり物で殴り「市長選の候補者を脅かすとどうなるか、これが十分な答えになるか?」と凄んだ。
*
事務所でスタッフ会議を開いたサンピル( イ・ジュンギ )は、犯行現場に停まっていたトラックを見つけてほしいと指示した。
ヒョンマンと面会して「オジュの証拠捏造ビデオの中にトラックが停まっているのが見えた。」と情報を得たサンピルは、車載カメラを発見しようとしていたのだった。
そこへ入ってきたグム・ジャは「今日から無法法律事務所で働くことになった秘書のグム・ジャです」と自己紹介した後、督促訪問して回収した未集金の袋を見せた。
「こんな能力のある人を雇わない手はない。回収が終わったらサラ金業は終了だ」
だがグム・ガンが「妹と一緒には働けない」と文句を言うと、グム・ジャは集金袋をテーブルにザーッと並べて皆を唖然とさせた。
喜んで手を叩いているサンピルをジェイが睨んでいる中、グム・ジャは「3ヶ月であなたの席を取るわよ」とジェイに宣言した。
ジェイは、ただ「分かったわ」と微笑んだ。
*
秘書の逃亡に疑惑を深めたカン・ヨニ( チャ・ジョンウォン )検事は、オジュの元へ訪ね「市長の殺人事件にどのくらい関与しているのか。秘書に市長を殺すように頼んだのですか?」と尋ねた。
そして答えないオジュに「勝手な誤解はしないで下さい。母親の知り合いだからと見逃したりはしませんよ。」と淡々と答えて立ち上がった。
だがオジュは「ここから出る前に一言だけ言っておこう。私を法廷に入れようとしたら、あなたを溺愛しているナム秘書を傷つけるでしょう。」と脅した。
その後ナム秘書に連絡をして「カン検事がここへ来て俺を犯罪者の様に扱ったぞ。娘に方針を変えると傷つくことになると教えておけ」と警告した。
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犯行現場の倉庫周辺を調査した結果、フードトラックが停まっていたことをグァンスが探り当てた。
それを聞いたジェイは、コン・ジャンス( キム・グァンス )刑事がフードトラックの所有者の自殺を疑っていたことを思い出し、確かめようとした。
だがサンピルは「おい、一人で行くな。」と呼び止めて一緒にコン刑の元へ向かった。
そして裁判と関連があると説得して、フードトラックの写真を手に入れることに成功した。
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その頃、チャ・ムンスク( イ・ヘヨン )は、新聞局長からインタビューを受けていた。
キソン市長選で誰を支援しているのかと訊かれたムンスクは、選ぶ基準がキソンに何かを求める人ではなく、全てを与えることができる人かどうかだと答えた。
そして会社の全株をキソンに寄贈したアン・オジュの名前を上げた。
*
その夜、裁判所に戻り父親の像を眺めていたムンスクの中で、葬儀の日の出来事が昨日事のように甦っていた。
父の葬儀が終わった後「老いぼれがやっと死んだか。地獄で灰になるまで燃えつきろ。天罰だ。」とトイレで父親を嘲っているイ・ヨンス市長を目撃して激怒したことを…。
その後喪服のままヨンスを車で追跡したムンスクは、後ろから彼の車に追突した後、車から降りてきた彼を何度も轢いて殺した。
その後アン・オジュを呼び出して「全てあなたの仕業だ。私は知らない」と彼に後始末を任せた。
だがその光景をジェイの母親が写真撮影し、カメラに気づいたムンスクはジェイの母親の始末もオジュに指示したのだった。
過去の思いから冷めたムンスクは、父の像に話しかけた。
「最高裁判所の長官、私がどこ迄上がっていけるか見守って下さい。お父さんよりさらに偉大になりたいのです。許して下さいね」
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イ・ヨンス市長殺人事件の最終公判
一人でウ・ヒョンマンと共に法廷に座っているサンピル。
ジェイは事務所のスタッフと総出でフードトラックの車載カメラを探しに出かけていたからだった。
最初フードトラックの代表は社則を盾にして協力を拒んでいたが、毎月借金に来る彼の顔を覚えていたグム・ジャが大活躍!
お金の使途を妻に尋ねてみると脅して携帯を持つクム・ジャに、代表は大慌てで態度を変え、協力すると同意した。
そうして皆で手分けして一台づつドラックの車載カメラを見て回り、殺人事件の犯行現場のビデオ録画を探した。
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その頃法廷では、ヒョンマンが証人席に座っていた。
「刑事として働いている間権力を行使して多くの悪事を働いた。だが病気の家族がいる場合、誰もが同じ様に行動するだろう。私はアン・オジュの傘下で長い間働きました。アン・オジュ…」
ムンスクは「証明できなことを発言してはならない」とヒョンマンの言葉を遮った。
そこへサンピルは、既に二度法廷で名前が上がったアン・オジュを証人として招きたいと話し、ムンスクはそれを認めオジュの召喚を命じて休廷した。
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その後公判が再開し、ミ証人席に座ったミン調査官に、サンピルは尋問を始めた。
「あなたがとても働き者だ。犯罪現場の足跡と一致する依頼人の靴と血痕のついたズボン。決定的な証拠を刑事よりも早く全てあなたが見つけていますね。いつ証拠を見つけたのですか?」
「担当刑事に連絡を受けた後です」
その時法廷に入ってきたジェイに気づいたがサンピルは「本当ですか?私が見たのとは違いますね。」と発言しムンスク方へ振り向いて、新しい証拠を発見したことを告げた。
だがこれにカン・ヨ二が異議を唱えたため、マイクを避けて三者会談をした。
サンピルは「自分の調査官が証拠を偽造した証拠をブロックすれば、カン・ヨニ検事の評判に良くない」と主張し、ヨニもこれに同意したため、ムンスクは証拠の公開を指示した。
ビデオが再生され、市長の殺人現場で証拠を捏造しているミン調査官の姿が法廷で映された。
傍聴席がざわめく中「私ではない!」と立ち上がって逃げようとするミン調査官を、ジェイは足で引っ掛けて転ばせて拘束させた。
カン・ヨニ検事は立ち上がり口を開いた。
「裁判官、起訴が間違っていると認めます。ウ・ヒョンマンを犯人だと証明する証拠は捏造されたものでした。故に、被告人への告訴を取り下げます」
ムンソクは「検察官が告訴を取り消したため、法廷は被告人の容疑を解除します。」と宣言し閉廷した。
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その後裁判所を出た所で、病院からの電話を受けたジェイは、ヒョンマン( イ・デヨン )と共に病院へ急いだ。
だがヒョンマンが病院に駆けつけたときには、彼の妻はすでに虫の息だった。
「有罪ではないと分かって幸せだ。あなたがしたことに対する赦しを求めなければなりません。私の隣にいてくれてありがとう。」
その言葉を最期に、妻はヒョンマンに見守られながら安らかに眠りについた。
その後妻が運ばれた後の病室で、ヒョンマンはタイへ電話した。
「俺だ。久しぶりだな。これが運命なのかどうかわからないが、あなたの娘が私の命を救った。だから、これから言うことをよく聞いてくれ。もし俺が死んだら…」
*
ムンスクは、カン・ヨニを7人会の会議に連れて行き「これから参加する7人目メンバーだ」と別のメンバーに紹介した。
誰もが皆、口々に歓迎の言葉を述べながらワインでヨニと乾杯し、挨拶をした。
最新の世論調査で、アン・オジュが圧倒的に優位に立っていると新聞局長が発表すると、皆立ち上がりオジュを祝福した。
その後オジュは、床に頭を擦り付けて、インタビューで自分を推したユンソクに感謝した。
ヨ二は「今まで代表について間違った考えを持っていました。おめでとうございます」とオジュに近づいて乾杯した。
*
その頃ジェイを事務所の二階に連れて行ったサンピルは、投影画像と手帳を出して復讐しなければならない人々を示していた。
キソンの秘密組織「7人会」の存在を明らかにした後、アン・オジュ以外の全てのメンバーについて話し始めた。
「コ・インドゥ弁護士、オジュグループの金を操るキソン銀行の頭取ソン・ソンシク、新聞記事を操るキソンデイリー編集長のハン・テキョン、事件を隠滅する検事局長のチャン・サンギク、ナム・ソンジャ秘書の7人のメンバーがキソンを支配している」
「私達の戦わなければならない相手なのね。」
「ウ・ヒョンマンは最初のパズルの一片だった。だがアン・オジュもチャ・ムンスクもそのままで、未だ何も変わっていない」
「無法弁護士、私たちの戦いは今から始まるのね。」
「法で!!」2人は決意を込めて拳を合わせた。
次回のお話は⇒無法弁護士 7話 あらすじ 感想
前回のお話は⇒無法弁護士 5話 あらすじ 感想
ドラマの放送情報は⇒キャスト 登場人物 視聴率
イ・ジュンギ 韓国ドラマ 無法弁護士 6話 感想
様々な重要な展開があった面白い内容でした。
ジェイとサンピルの関係は同じ夜を過ごす所まで急展開に進みましたね!
ビーチのデートシーンもあったし、手を握ったりキスをするシーンが続いて、とても甘い6話でした。
ポジティブな点は、18年前の鍵を握るウ・ヒョンマンの解放に遂に成功したこととジェイの母の生存でしょうか。
ヒョンマンがジェイの母に頼んだ願いが何なのか、ジェイの母はいつ韓国へ戻ってくるのか、先が気になります。
ネガティブな点は、アン・オジュもチャ・ムンスクも全く打撃をうけていないこと。
報道操作で市長選も優勢に転じたし、このままだと本当にオジュが市長に選出されそうです。
全ての情報をジェイに打ち明けたサンピルは、次回からいよいよキソンを牛耳る悪の秘密組織7人会と全面対決へと突入ですね。
権力を握る7人対2人。
かなりパワー負けしている感はありますが、パワフルなアクションで頑張るサンピルとそれを支えるジェイの活躍が次回も期待できそうです。
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