韓国ドラマ 無法弁護士 15話 あらすじ 感想 後半
タイの指圧師監禁及び殺人教唆事件 第2次公判
裁判は進んでいた。
チョン・スンボム ( パク・ホサン )検事は、スンジャが指圧師を殺す必要があると叫んでいるビデオを法廷で再生した後「ご覧の様に被告人が第三者に殺人を指示しています」 と終えた。
そして裁判長を振り返って「証人、新聞の編集長ハン・テギョンを呼びたいと思います」 と発言した。
チョン検事にスンジャがどんな人かを訊かれたハン編集長は「ビデオでのシーンは、氷山の一角に過ぎない。常にチャ家との繋がりを前面に出して権力を誇示していた。」 と証言した。
そしてチャ家に訪問する度にスンジャ( ヨム・ヨラン )から怒声や暴力を受けたと言い、虐待は有名だったと暴露した。
これにチョン検事は、タイの指圧師ヒョンジュ( ペク・ジュヒ )にスンジャが加えた虐待を目撃したチャ家のメイドの陳述言を提出した。
それにはスンジャが紙幣を床にバラ撒いてヒョンジュに一枚づつ感謝させながら拾わせるという屈辱を与えたことが記されていた。
チョン・スンボム ( パク・ホサン )検事は「この事件は被告人のこんなふるまいの末に起こったのです」 と結んで席に着いた。
ジェイが反対尋問を開始した。
「ハン・テギョン編集長、先程被告人ナム・スンジャがビデオで言及していた裁判官は誰でしょうか?」
これに質問を変えるようにとムンスクが裁定すると、ジェイは変更すると答えて質問を続けた。
ジェイは「なぜキソンメディアの有名人が何もない被告人と親しい関係にあるのか説明できますか?チャ・ムンスクの側近である被告人から利益を得ようとして近づいたのではないですか?」 と尋ねた。
これにムンスクは「未確認の情報だ」 とジェイに忠告を与えた。
「あなたはキソンで最初の韓国ジャナーリストアワードを受け取っていますが、その名誉にかけて証言できますか?」
「こんな馬鹿げた質問に、どうして私が名誉かけなければならないんです?既に証人の宣誓をしています」
「被告人ナム・スンジャが名誉をかけるほどのレベルではないとおっしゃっているのですか?」
「私は人をカテゴリー分けしたりはしません」
「被告人によると、関係を利用して多くのレベートを得ていたそうですが?」
「リベート?そんなものがあったとしたら、被告人が受け取っていたんだろう」
これに笑顔を浮かべたジェイは席に座りサンピルに交代した。
「あなたは被告人ナム・スンジャに召使いのようにへつらっていたそうですが、なぜですか?被告人への忠誠を表していたのですか?」
「忠誠?あの女は、非常に非常に非常に下品な人だ。常に金持ちの家族について吹聴して人を味方に付けていたんだ!」
怒りに我を失ったハン編集長が立ち上がって大声を上げると、スンジャも「何?証拠でもあるの?」 と叫び返した。
「あなたはかなり被告人に恨みを持っている様だ。ゴールデンシティプロジェクトのために、多くの援助をしたが何も手に入らなかったと被告人スンジャを脅したのではありませんか?」
「私が脅しただと?ゴールデンシティのために無料で多くの記事をリリースさせたくせに、プロジェクトは廃止になり何も得られなかったんだぞ!」
怒りもあらわに再度立ち上がったハン編集長が、スンジャを指さすと法廷は騒然となった。
これにハッと我に返ったハン編集長が「いいえ、発言は間違いです。」 と撤回したが遅過ぎた。
彼の汚職と証言の信憑性を疑わせようとしたサンピルの目的は、充分に達成されていた。
*
サソリが証人席に座り、弁護人の尋問を受けることになった。
「私がタイの指圧師の殺害を実行しました」
「実行とは?あなたが指圧師を殺したという意味ですか?」
「はい、そうです。殺害するように命じられたので実行しました」
「誰がそれを指示したのでしょうか?被告人は殺人を命じなかったと主張しています。それでは他に誰がその命令を下したのでしょう?」
法廷中の視線が、証人サソリの上に注がれた。
「ええ、被告人ナム・スンジャは上の誰かの命令に従っているようでした。被害者が死ぬ前に名前を言いました。高い地位にいる誰かだと言いましたが名前を覚えていません。」
これにムンスクは、タイの指圧師を殺害した証人の逮捕を命じて閉廷した。
*
その後、面会室で弁護の結果に感心するスンジャに、サンピルは「まだ終わっていない。我々の切り札はあなたがムンスクの罪を証言することだ」 と主張した。
だが「今は決心できない。もっと考えなければならない!」 と即答を避けるスンジャに、サンピルとジェイは疑問を抱いた。
面会室を出たサンピルは「ナム・スンジャが問題だ。態度が変わったから、対策が必要だ」と顔を曇らせた。
これにジェイは 「アン・オジュから捜査令状を取り除く必要があるわね。私に任せて。チョン検事と話してみるから」 と返事をした。
令状を却下させるために、ジェイはコン刑事との待ち合わせ場所にスンボム( パク・ホサン )を連れていき、ノ・ ヒョンジュ ( ペク・ジュヒ )をタイのマッサージ師だった母だと紹介した。
「私は18年前にチャ・ムンスクに殺されかけました」 と言うヒョンジュに驚愕しているスンボムに、ジェイはこれがオジュの令状却下を依頼した理由だと説明した。
*
その頃オジュはムンスクの自宅へ訪れていた。
玄関にクァンドンを残し、一人で部屋に入ってきたオジュに「あなたはサンピルが渡したメモ帳のためにこんな大騒ぎを始めたのか?彼ではなく私の言葉を信じるべきだ。」 とムンスクは主張した。
これに銃を取り出したオジュが「殺すべきではない理由を一つ教えろ」 と言うと、殺し屋を密かに配置していたムンスクは、余裕の笑みを浮かべてワインを飲んだ。
「あなたがサンピルの母の殺人犯でしょ?なのにどうして彼の話を聞いて私を殺そうとするの?私の言う通りにしなさい。今までずっとそうやって生きてきたんだから。それがあなたの人生なんだから」
*
その夜、港にサンピルを呼び出したスンボムは「復讐のために利用するな警告したはずだ。お前の計画に従って踊ったりはしない」 と警告した。
だが別れ際に「ビデオを渡されて急遽捜査令状を取った。だがそれだけでは訴訟に勝つには不十分だろう。だからインターネットからではない明確な証拠を発見して再起訴するつもりだ」 と話した。
これに「この訴訟はとても重要なんです。ありがとうございました」 と告げるサンピルに、スンボムは「それはお前の問題だ」と言うと去って行った。
その後サンピルから「約束を守った。直ぐに決意しろ」と言われたオジュは「サンピルが令状却下に成功したようだ。」 と話してクァンドンを驚かせた。
そして理由を尋ねる彼に「法廷ヘ行けば理由が明らかになるだろう。」 と話した。
*
翌日、出勤してきたハ・ジェイ( ソ・イエジ )は「徹夜でもしたの?」と言いながらボン・サンピル( イ・ジュンギ )の曲がったネクタイを直した。
そして「何だか疲れた顔しちゃって…」 と彼の頬を両手で包んだ。
そこへ仲間と一緒に現れたグム・ガンは「タイミングが悪いぞ。出直して来ようと」 と言った。
だがグム・ジャは「いてもいなくても関係ないわよ。どうせあの2人は続けるんだから…」 と冷やかして笑った。
これに振り返ったサンピルは「ハ・ジェイなしでは、到底ここまでは到達できなかっただろう」 と言い、ジェイも「私も同じよ」 と見上げた。
そしてニヤニヤしながらじっと2人を見ているスタッフを手を振って解散させたサンピルは「チョン検事が令状を却下した。これでおそらくアン・オジュが裁判に出て来るだろう」 と教えた。
*
この日、チャ・ムンスクは自叙伝の出版記念パーティの舞台で、本に関するインタビューを受けた。
出版会に大きな話題と旋風を起こしている事に関する感想を訊かれたムンスクは「全く期待していなかった。身に余る光栄だと感謝している」 と恐縮した。
自叙伝は売り切れ、書店に並んでいる雑誌の多くの表紙がムンスクとなった今、ムンスクは”時の人”としてマスコミに取り上げられていた。
インタビューを終えて壇上から降りてきたムンスクに、チェ上院議員は「夢のない若者の必読書だ。」 と祝福した。
その後ムンスクは、長官選考に影響力のある上層部の人たちを夕食会に招待した。
財産についての質問に「35年間判事をしていたが、持ち家ではなく財団の建物を借りて住んでいる」 と説明した。
18年前の写真については「その写真に私が悩まされていることは皆さんご存知ですね。市民が私以上に未解決事件に対して動揺しているのだと私は理解しています」 とまるで他人事のように話した。
タイの指圧師の監禁及び殺人教唆事件 第3次公判
法廷が開廷されチャ・ムンスク( イ・ヘヨン )が指示を出すと、チョン検事と同時に立ち上がったサンピルは「裁判官、被告人ナム・スンジャが証言したいと言っています」 と許可を求めた。
これに「許します」と言うムンスクを見ながらメガネを取ったスンジャは、傍聴席に座って見守っているヨニを見つめて立ち上がった。
だが「タイの指圧師は、私が…」と言った所で呼吸困難に陥ったスンジャは、まるで心臓発作を起こしたかのようにその場に倒れた。
法廷中がざわめく中、スンジャの傍に駆け寄るヨニや廷吏( 裁判所職員 )とサンピル。そして、休廷宣言をして医療チームを要請したあと退席するムンスク。
そんな中電話をしてきたオジュは「心変わりした。証言はしない。じゃあな」 とサンピルに伝えた。
これに顔色を変えたサンピルが「オジュと会ってくる。君に法廷を任せるよ」 と告げると、ジェイは「必ずここに連れて来て、アン・オジュに証言させて」 と見送った。
*
電話を切った後オジュ( チェ・ミンス )とクァンドンは、玄関へと向かっていた。そこへ迎えに現れるキム秘書。
オジュに挨拶をしたキム秘書は、後ろからオジュの背中を刃物で突き刺した。
そして抜けとオジュに命令されて一旦外したが、謝罪したあと再び襲おうとして手を振り上げた所で、クァンドンがタックルしてオジュを救った。
ちょうどそこへ到着したサンピルは、キム秘書の刃物を巧みに交わして戦い床に倒すと、腕を壊して制圧した。
キム秘書に数ヶ所刺されてしまったクァンドンは「兄さん最後まで生き残ってくれ」 と最期の言葉を残し、その場で事切れた。
クァンドンの遺体と刺されてやっと立っている状態のオジュを見て愕然とその場に立ち尽くすサンピル!!
次回のお話は⇒無法弁護士 最終回16話 あらすじ 感想
前回のお話は⇒無法弁護士 14話 あらすじ 感想
ドラマの放送情報は⇒キャスト 登場人物 視聴率
イ・ジュンギ 韓国ドラマ 無法弁護士 15話 感想
ギュッと詰まった内容がスピード展開で終わった15話でした。
サンピルとオジュの戦い2ラウンドは凄い迫力だったし、倒れるスンジャと刺されるオジュと意外な展開が続きました。
最後のキム秘書の裏切りに驚かされ、最後オジュへの忠義の末にクァンドンが最期を迎えました。
仲間を次々と始末してしまうムンスクと証人がいなくなり大ピンチに陥るサンピル。
この最悪の状況をどう挽回してチャ・ムンスクに” 最後の審判 ”を下すのか、最終回が楽しみです。
合わせて読みたい
米国リメイクの法廷ドラマ⇒『スーツSUITS』
イ・ジュンギの前作⇒『クリミナル・マインド コリア』
イ・ジュンギ、IUの大型時代劇⇒『麗・レイ』
イ・デヨン出演の犯罪ドラマ⇒「トゥーカップス」