韓国ドラマ 無法弁護士 10話 あらすじ 感想 後半
サンピル( イ・ジュンギ )を見舞うジェイ( ソ・イエジ )と仲間たち
病室に入ってきたジェイの落胆した様子に、サンピルは保釈要求が拒否された事に気づき「チャ判事が許す訳がない。だけどご苦労さん!」 と微笑んだ。
その後ジェイは、サンピルを車椅子に乗せ病院の中庭へ連れ出した。
「ヘイ!無弁護士ファアミリー!」と叫んでサンピルの元へ事務所のスタッフが皆わいわいと集まった。
すると急にウッとお腹の痛みを訴えて「驚いたか?」 と直ぐに笑顔を見せてふざけるサンピル。これにドッと笑いが起こった。
「心配させて済まなかった」
「再会を祝って飲みましょう!」 とグム・ガンが言うと一気に盛り上がるが、グム・ジャは「患者の前で飲む話をするな!」 と大声で叱責した。
これに又笑いが脇奢る中、サンピルは「少し僕たちを2人っきりにさせてくれないか。気が利かないな…」 と愚痴って皆から離れた。
そこは小さな男の子が登場し「病気じゃないの?なぜ手に手錠が付いているの?」 と尋ねると「おじさんの友達が間違ってパンチしたからなんだ」 と答えて彼の頭をなぜた。
だが手錠に気づいた母親は、直ぐに子供の手を引いて彼から離れた。
ジェイは顔を近づけて「デヨン一派に入っていたことを知らなかったわ。私にはもっと知る権利がある。だってあなたの弁護士だから」 と文句を言った。
そして「それだけか?」と見つめるサンピルに「それからあなたは私のカレだから…」 と微笑んだ。
*
病室に戻ると、ジェイはノ・ヒョンジュに渡されたムンスク( イ・ヘヨン )とオジュ( チェ・ミンス )の殺人現場写真をサンピルに示した。
そして叔父さんの知り合いの女性が、渡すように頼まれて持ってきたことを教えた。
サンピルは、その上デウンがその女性をムンスクの家へマッサージ師として潜り込ませていると聞くと驚愕した。
*
マッサージを受けている所へ乱入してきたオジュに、ムンスクはボン・サンピルを刺したかどうかを訊いた。
これにオジュは「絶対に違います。多分そう疑っていると思っていましたが…。」 と否定した。
だが、ムンスクは「何かをした後で報告していくるのは、私の権威に反抗している事を示しているんですよ」 と彼を信じなかった。
「では誰が私の判事の許可なくボン・サンピルに触れたのか探し出してあなたの前に連れてきます」 とオジュは答えた。
そして「問題になるかも知れないとチェックに来ておいて、許しを求めているふりをしているのですか?」 と睨みつけているムンスクに丁寧にお辞儀をして去った。
*
昨晩実家に戻ってきたジェイに、ハ・ギホは朝食を部屋に運んだ。
ムンスクの自伝に載せる写真を撮りに行くためにめかし込んだギホは、ヒョンジュからのプレゼントのネクタイも締めていた。
ネクタイを着用しなければならない理由を聞いたジェイが顔色を変えると「なぜチャ判事を誤解しているのか分からないが、父さんの仕事を尊重してくれ」 と告げて、ギホは出かけて行った。
その後、ムンスクの家で写真撮影中に、邪魔な花瓶を動かそうとして落として割ってしまい、弁償すると頭を下げるギホ。
「支払う?1千万以上するのよ!」 と罵倒するナム・スンジェ(ヨム・ヘラン)
「大騒ぎしないで片付けて下さい。それから撮影を続けましょう」 とその場を収めるムンスク。
そこへ現れて片付けを命令されたイ・ヒョンジュは、ギホにばれないように顔にマスクをつけて手伝い初め、ギホのネクタイを見て涙ぐんだ。
その姿を手鏡で注視したあと「ジェイの母親の捜索を止めたそうですね」 と急にギホに尋ねるムンスク。
ギホは「はいもう長い時が経ちました。どこか遠くで生きてくれているものと信じています」 と答えた。
*
出社前に病院へ寄ったジェイに、サンピルは「マッサージの人を信頼できるのか?その人について何も知らないのだろう?叔父さんに起こったような事をオジュが企むかもしれない。」 と心配した。
だがジェイは「説明するのは難しいと言いますが、彼女がうそをつくようには見えないの。あの人が言っていることは全て真実だと思っている」 と答えた。
ヒョンジュ( ペク・ジュヒ )とジェイ
その夜、ジェイはノ・ヒョンジュを事務所で待っていた。約束の11時丁度に現れたヒョンジュに、ジェイはID写真を渡した。
コーヒーを出した後、ジェイは「本当にチェ・デヨンが写真をくれたのですか?なぜ?チャ・ムンスクは本当に怖い人のなのに、なぜそんな危ない事をしているのですか?」 と次々と質問した。
「本当はチャ判事のオフィスから入手した。私を信用しないと思ってデヨンからだと嘘をついた。でも彼があそこに私を送ったのは真実。私は失われた人生を取り戻したくてしています。その為に全てを捨てる覚悟で...」
「あなたの過去?」と驚くジェイを見たヒョンジュは、言い過ぎたことを悟り話を打ち切ると、オジュとムンスクの情報を与えた。
「2人は、今までの様に良い関係ではありません。直に何かが起こるでしょう」
そう告げて立ち上がったヒョンジュに、ジェイは「もし良ければお名前を伺っても宜しいでしょうか?何とお呼びしたら良いのでしょう?」 と尋ねた。
これにヒョンジュは、ムンスクの家で” ママ ”と呼ばれていると答えた。
そして「ママ?」と見つめるジェイに涙をうっすらと浮かべて頷いた。
その後、病院へ寄ったジェイは、ヒョンジュの話をサンピルにして「あの女性が信じられないなら、私を信じて」 と話した。
サンピルは「親ワニと卵の殻から出てきたワニの間に亀裂ができてるようだな」 と納得したように頷いた。
襲われるサンピルとアン・オジュ( チェ・ミンス )
ジェイ( ソ・イエジ )がグァンス達と去った後、入れ違いにオジュはサンピルの病室に現れた。
そしてチャ判事が裁判についてジェイに話したことについて聞き始めた時、黒いマスクを付けた数人の男がドアで警備していた警官を倒して病室に乱入してきた。
だがボン・サンピルを襲いにやって来た現場でオジュを見たグループの頭は、ボスであるデヨンの右腕に判断を仰いだ。
これにデヨンの右腕は電話口を抑えて、一緒に食事をしていたチャ・ムンスクにどうすべきかを尋ねた。
電話を切った後、武器を構える殺し屋にオジュは「気は確かか?俺はアン・オジュだぞ!」 と凄んだ。
そして「ベッドに縛り付けられた男とじじいが一人」 と挑発する彼らを次々と殴り飛ばした。
その後廊下で近づいてくる殺し屋の集団を見たオジュは「ここで死ぬわけにはいかない」 と警官から奪ったら鍵をサンピルに投げ渡した。
そうして廊下に出るとオジュは「あいつらを片付ける前に倒れたら殺してやる」 とサンピルを脅しサンピルは「お前を殺すまでそんな事は決して起こらない」と言い返した。
その後、2人は、襲ってくる殺し屋集団と戦い始めた。
オジュは敵の鉄バットを奪って力任せに次々と敵を殴り倒し、サンピル( イ・ジュンギ )は途中痛みだしたお腹を抑えながらも、卓越した拳法で相手を打ち負かした。
そうしてエレベーターまで逃げた2人は、お互いにパンチを浴びせた後、追いかけてきた殺し屋達と一緒に乗り込んだ。
そして1階につくまで中で戦った末に制圧した。
「我々2人を殺す為にここまでできるパワーを持っているのは誰だと思う?一人しか思いつかないな…」
そういうサンピルの刺し傷を殴り「今日は幸運だったな」 と血まみれのまま去るオジュ。
*
ジェイはグァンス達を食事に行かせて、事務所で写真を見ながら事件について整理していた。そこへ出ていったばかりの2人が連れてきた血まみれのサンピルの元へ駆け寄った。
ソファに座ったサンピルは「病院で襲われた。もしかして君も危険に遭っているかも知れないと思ってここへ来たんだ」 と言った。
直ぐにチョン検事に電話をしたジェイは、サンピルが事務所にいることを伝えた後「ここに来るべきじゃなかったのに...」と 涙を浮かべた。
「心配で途中心臓が爆発するかと思ったよ。誓ったんだ自分自身に...いつも君を守ると」
「信じられない。そんなことを誓うなんて...。大丈夫?」
ジェイはサンピルを抱きしめて泣き始めた。
*
オフィスで頭から血を流しているオジュを見たソク・クァンドンは「兄さん、誰がこんなことをしたんです?話して下さい。直ぐに子分を連れて行きます!」 と駆け寄った。
これに「いい質問だ。一体誰がこのアン・オジュにこんな事をしたと思う?」 と恐ろしい形相で尋ねるオジュ。
その頃コン刑事と共に無法法律事務所に現れたチョン検事は、直ぐにサンピルの腕を掴んで立ち上がらせ「患者ですよ」 と言う彼を無視して引きずるようにして運び始めた。
そして心配そうに見ているジェイに「直ぐに電話をしてきたから事を大きくするつもりはない。病院からの逃亡とはしないから」 と告げ、病院へ連れて行った。
*
翌朝マッサージを受けている間、ムンスクはチェ・デヨンの右腕から聞いた情報を考えていた。
そして「あなたの名前はママですか?いい名前ね」と声を掛けて、マッサ-ジを続けるヒョンジュを興味深そうに見つめた。
危うく殺され変えたオジュは、ムンスクが自分を市長にならせた理由について、頭の中をまとめていた。
そしてクァンドンが「ソウルの方が良かった。自分ではもう何もできない!」 と嘆くのを訊いて、市長に当選して以来全てをムンスクにコントロールされている自身にようやく気づいた。
そして「甘い夢から目が覚めた。なぜチャ判事が俺を市長にさせたかわかったぞ。俺の金...手と足、全てを奪い取るつもりだったんだ」と愕然とした。
*
チェ・デヨン( アン・ネサン )殺人事件二次公判
公判前ジェイの緊張した様子に気づいたサンピル( イ・ジュンギ )は「どうしたんだ。何かあったのか?」と尋ねた。
これにジェイが「この公判で驚くことがあるわ。私は何としてもあなたの無罪を証明する必要があるの」とサンピルに警告した。そんなジェイを当惑して見つめるサンピル。
チャ・ムンスク裁判長が登場し法廷開始が宣告されると、ジェイは立ち上がった。
「裁判長、ここで証人を呼びたいと思います」
「原告に証人がいるとは訊いていませんが…」
「新しい証人です」
カン・ヨニが声を張り上げた。
「異議があります。弁護人は事前にするべき手続きをしていません」
「今朝発見した証人ですので手続きができませんでした。」
そう言って法廷の真ん中に進むジェイ。
「今朝この証人を得ました。もし証人の信頼性を疑うのでしたら、それは彼の立場が保証しています」
「誰ですか?弁護人」チャ・ムンスク裁判官がジェイに向かって言った。
「アン・オジュキソン市長です」
その時ドアがゆっくり開き、入廷してきたアン・オジュを法廷中が見守った。
「チャ・ムンスク判事、私キソン市長アン・オジュは私の名誉をかけて真実を明らかに致します。あそこに座っているボン・サンピルは犯人ではありません」
そう言ってにんまりとするアン・オジュ。
次回のお話は⇒無法弁護士 11話 あらすじ 感想
前回のお話は⇒無法弁護士 9話 あらすじ 感想
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イ・ジュンギ 韓国ドラマ 無法弁護士 10話 感想
サンピルの入院から、病院での襲撃そして二次公判へとスピード感溢れる展開で面白い10話でした。
特に良かった所は、事務所のキュートなスタッフたちが、ドロドロとした復讐劇になりそうな所で笑わせてくれる点ですね。
敵同士なのに命の危機に対して団結して立ち向かうオジュとサンピルの病院での戦闘シーンは迫力がありました。
アン・オジュの登場でチャ・ムンスクの引きつった顔が映り、どんでん返しのエンディングでした。
ムンスクがノ・ジョンジュの正体を疑い始めたことが気になりますね。
貴重な情報を持ってきているヒョンジュですが、大丈夫でしょうか?
既に多くの犠牲者が出ているので、これ以上悲劇が起こらなければよいのにと思っています。
さてサンピルが犯人ではないと証言した後、誰を犯人に仕立てるのでしょうか?
ジェイがアン・オジュと取引をしたことを知るサンピルの反応にも注目ですね。
仲間割れしたアン・オジュとチャ・ムンスクの先が気になりますね。
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