韓国ドラマ アルハンブラ宮殿の思い出 最終回16話 あらすじ 感想 後半
* ユ・ジヌ ( ヒョンビン )失踪から一年後
コ・ユラ ( ハン・ボルム )は、変死事件での供述で偽証したとして有罪になり女優業を引退すると、60代の資産家と再婚した。
イ・スジン ( イ・シウォン )はチャ・ビョンジュンの遺産を全て寄付して大学に財団を発足した。
スジンの財団院長の就任式に参加した後スンホは「 海外逃亡中だと思いたい。この世から虚しく削除されたのではないと...。」とジヌの行方を尋ねるスジンに、自分の心境を話した。
*
ジェイワン社がセジュのプログラムを開発して発売したAR( 拡張現実 )ゲーム『 ネクスト 』は大ヒットした。
それに伴ってスマートレンズと提携加盟店で売上急増、ジェイワン社の株価の急上昇などを引き起こし、一大ブームとなった。
だがその裏で、ゲームに没頭するあまり路上で怪我をする人が続出するなどの社会問題が出ると、政府は専門家による協議会を発足して対策に乗り出した。
それに対してソンホは、ゲームに時間制限と対象区域を設けて市民の日常生活を守ると記者会見で発表した。
そんな中、久しぶりにヒジュに会ったソンホは「 責任感でここまで耐えてきたんです。孤独すぎて、これ以上続けられません。」と引退することを伝えた。
そして健康を回復したセジュを、ジェイワン社の新子会社で開発者兼社長として迎えたいとスカウトした。
その夜、このニュースを聞いて驚く家族とセジュに、ヒジュは「 セジュが思う存分研究できる会社を作るって。天才だから...どうする?あなたの力が要るそうよ 」と励ました。
*
その日、セジュはチェ・ヤンジュ( チョ・ハンチョル )や他の社員たちからの絶大な支持を受けて、ジェイワンの新子会社に入社した。
その後セジュをオフィスに案内したヤンジュは「 リセットされた時は会社を辞めようと思ったよ。エマにあんな機能があるならもっと早く消していたのに...ショックだ!」と後悔を口にした。
これにセジュは「ID※イドの中にいるのかも。危機的な状況にマスターだけが使えるダンジョン( ゲーム空間 )です。ボクもずっとIDに隠れていたんです。」と話し始めた。
「 IDって?」と尋ねるヤンジュに「 敵の目をごまかす程度のダンジョンを作ったのに、誰にも見えない現実の異次元のような空間だった。もしユ・ジヌさんがマスターなら、僕の様にそこにいるのかも... 」とセジュは説明した。
ID( イド )※ インスタンスダンジョン( オンラインゲーム用語 ):通常のゲームエリアとは隔離された特定ユーザーのみ使用が可能な空間( ダンジョン )
その頃、ジェイワン社へセジュ( EXOチャンヨル )を連れて行った後カフェで待っていたヒジュは、ネクストゲームについて話しているユーザーたちの話を耳に挟んだ。
発売されたばかりで一位がレベル25のゲームの中で、レベル50の銃を使用して他のユーザーを助けているユーザーがいると聞いたヒジュは、会った場所を聞き出すとカフェから飛び出した。
そのIDのないユーザーがジヌではないかと思いながら、ヒジュはタクシーに乗り込んでスマートレンズをはめた。
ジヌを諦めたソンホから「 削除されたんだ。もう戻らない 」と言われても、ヒジュはいつかは戻ると信じて疑わなかった。
ログインしたヒジュは、” 誰がなんと言おうと私は信じてる。また会えると! ”と期待に胸に膨らませて、通りを走り始めた。
最後に現れるジヌのシルエット!!
( 生きていたんですよね... ?? )
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ヒョンビン パク・シネ 韓国ドラマ アルハンブラ宮殿の思い出 最終回16話 感想
アルハンブラ宮殿の思い出の結末についての感想
ゲームユーザーの話からジヌだと直感したヒジュが、スマートレンズをはめて走り出す場面にジヌのシルエットが浮かぶという、2人の対面がない魔法の結末でした。
ハッピーでもないサッドでもない、視聴者に魔法を信じるかどうかを任せるマジカルエンド (笑!)
最後の最後に『 信頼という魔法が世界を変える 』と流れましたが、これに意味があるのでしょうか?
もしそうだとしたら、エマにバグとして削除された( 殺された ?)ジヌが、ヒジュの信頼という魔法で復活したとも…、
セジュの様にIDに隠れて生きていたジヌが、ヒジュの信頼という魔法で別のマスターからの救出を待たずにIDから出てきたとも…、考えられますね。
ID( インスタンスダンジョン : マスター限定の空間 )
心配して泣き通しだったヒジュと、長くて困難な旅の末にヒジュを置いて犠牲になったジヌを会わせてあげても良かったのでは?と残念に思いました。
アルハンブラ宮殿の思い出のドラマ全体についての感想
韓国ドラマでAR( 拡張現実 )ゲームが題材のドラマを見たのは初めてだったので、大丈夫かなと思いながら見始めました。
ですが心配には及ばす、現実と仮想がどういう風に混在してゲームになるのか簡単に理解できるようになっていました。
仮想キャラの登場やアイテム、武器、NPCたち、全て安っぽくなくスムーズで、CGを駆使したクオリティの高い映像ドラマだったと思います。
ですが、序盤の新鮮だったヒジュとジヌの出会いやミステリアスな事件の雰囲気が、終盤で上手く展開されず終了してしまった様に思います。
魔法のストーリーだとして、あえて説明のつかない疑問を残したのかもしれませんが...、脚本家の意図は不明です。
例えば、ユーザーの悪意でゲームにバグが起こったのなら、普通のNPCであるアルゴン兵士になぜジョンフンは殺されたのでしょう。
そしてNPCマルコもバグのはずですが、削除は要らないのでしょうか?
プログラムへの人為的な操作が原因だった方が分かりやすかったと思いますが、エラーによるものにして謎のマジカルワールドを保とうとしたのかもしれませんね。
アルハンブラ宮殿の思い出の出演者についての感想
皮肉屋でタフなジヌを素晴らしい演技で見せてくれた ヒョンビン。
二度離婚したジヌが三度目の正直で本気になったヒジュと結ばれると思っていたら、バグとして削除されてしまった事に納得がいかない( 笑!)ですが、ヒョンビンの演技には満足しています。
そして、ミン・ジヌンとのブロマンス、少な目でしたがパク・シネとのロマンス、パク・フンとイ・シウォン、チャ教授との愛憎混在の関係、NPCとのアクション、全ての分野で感嘆する演技でした。
最近映画が多くて、ドラマにいつ戻って来てくれるのかわかりませんが、次作を楽しみに待っています。
そして、優しくしっかり者のヒジュとミステリアスなエマを見事に分けて表現してくれた パク・シネ
貧乏でも幸せに笑っていた前半から心配で涙にくれる後半までのヒジュを、どちらも魅力的に演じてくれました。
そして菩薩の微笑みを浮かべて平和の象徴となったり、鍵で突き刺す危険な魔女になったりする仮想キャラエマも、説得力のある演技でこなしていました。
『 麗8人の皇子たち 』のベクヒョン、『 100日の郎君様 』のディオ、に続けてEXOから3人目の EXOチャンヨル 。
序盤で消えて終盤でせっかく生還してきたのに、失踪については” 現実の誰にも見えない異次元に住んでいた ”という言葉だけで終わりでしたね。
最終回での長い回想の代わりに、もう少しチャンヨルの口から空白の一年間について話して欲しかったです。
ですが、引きこもりの天才プログラマー セジュ役を上手に演じてくれました。
そして序盤で死亡して以来NPCで活躍したパク・フン、忠義のジョンフンを演じたミン・ジヌン、キム・ウィソン、イ・シウォン、イ・スンジュン。
短い回想が多くてわかりづらい部分もあった脚本ですが、キャラクター描写については丁寧だったと思います。
そしてそれを秀悦な演技で見せてくれた俳優陣のおかげで、ドラマを楽しめました。
最後まで読んで下さってありがとうございました。
次週から tvNの後番組 イ・ジョンソク&イ・ナヨンの『ロマンスは別冊付録』を視聴します。
- パク・フン 出演のチョ・ジョンソクのラブコメ⇒『トゥーカップス』
- イ・シウォン 出演の パク・ヒョンシクの法廷劇 ⇒『 SUITS スーツ 』
- パク・ヘス 出演のイ・ミンホのラブコメ ⇒『 青い海の伝説 』
- パク・ボヨン パク・ヒョンシクのラブコメ⇒『力の強い女トボンスン』
- スジ イ・ジョンソクの予知夢ロマンス法廷劇⇒『あなたが眠っている間に』