韓国ドラマ あなたが眠っている間に 8話 あらすじ 感想 後半
* ウタク( チョン・ヘイン )への審問
参考人に対する審問前、ジェチャンは間違いのないようにしたいとして先輩検事全員にバックアップを頼んだ。
一方実務官の女性陣は、参考人として現れたウタクを見るために取り調べ室の外に集まった。
そして「警察の制服がこんなに良く見えるなんて…」 とため息を着きながら見とれた。
「検事局に彼のようなハンサムが人が誰もいないのはなぜだろう」 と嘆くヒョンミに、同僚はジェチャンがハンサムだと言っていた事を思い出させた。
「それは最初の短期間だけ!退屈な人だし検事の肩書を取ったら彼に何があるの?」
「ビジュアルと長い脚かな?」と後ろから現れてモデルの様に歩きながら傍を通り過ぎるジェチャンに青ざめるヒョンミ。
*
ジャチャンはウタクに握手で挨拶し、ウタクはマジックミラーの背後にいる他の検事たちにもお辞儀で挨拶をした。
この事件はルーキーにとっては大きすぎると心配する先輩検事たちに、起訴に失敗した事件を解決に導いたことを思い出さたパク部長検事は、彼が起訴するのは確かだと話した。
そうして参考人のウタク( チョン・ヘイン )への審問が開始された。
ト・ハギョンとの関係について問われたウタクは、高校時代の同級生でルームメイトだったと話した。
そして最初ハギョンを犯人とみなしたことをジェチャンに打ち明けた。
「ニュースでCCTVの証拠映像に映っていた唯一の人がハギョンだったから。だが直ぐにそれが誤解だとわかった。犯罪直後のCCTV映像に映ったハギョンの手足に血の跡が全くなかったからだ」
「自白する前に血を洗い流す十分な時間があった」と主張するジェチャンに、ウタクは「それは仮定であって証拠にはならない。」と答えた。
「無実を証明するために血の象徴を描かなかったことを証明する必要がある」と主張するジェチャンに、ウタクは「そうではない。ハギョンを起訴するためには、検察側が彼がしたことを証明しなければならない」 と鮮やかに切り返した。
そこで「彼以外に部屋に入った者はいないから何か道具で描いたのだろう」とチャ係長が口を出すと「道具の特定なしで罪状認否は不可能。そうなると起訴もできず裁判で混乱を引き起こすだけだ。」 とウタクは言い返した。
その様子を観察していた部長検事は「あの警察官は何者だ?弁護士か?」と驚き、首席検事は「捜査ではなくて裁判のようですね」 と意見を言った。
「もし無罪なら出頭せずになぜ逃げたのか」と訊くジェチャンに「無罪でも刑務所に入れられると恐れたからだ」 とウタクは答えた。
そして「ハギョンに罪を犯したのなら逃亡するように、無罪なら法を信じて出頭するように言うと、彼が法を信じる方を選んだ」と付け加えた。
「どうしてト・ハギョンが無実だと信じるのですか?」
「家に現れたハギョンは” 無実を証明して欲しい ”と頼み、” 真犯人を探して欲しい ”と望んだから。もし犯人なら” 無罪にしてくれ ”と頼み” アリバイを見つけてくれ ”と願うものだ」
「確かにそうだな…」とウタクのシナリオを受け入れるジェチャン。
その様子を見て怒る部長検事と考え込む主席検事。
サービスに悪い点をつけるスギョンに腹を立てドアの外で立ち止まっていたことを指摘したジェチャンは、殺す動機があったと示唆した。
すると「ではなぜ殺した人の為にその後リサイクル置き場ヘ行ってゴミを捨てたりするんです?殺すほど激怒した後に…。理由がないでしょう?」 とウタクは指摘した。
「意味をなさないな…」と同意するチェ係長と「本当に彼が犯人だったのか…」 と取調べの控室で呟く首席検事。
そうして部長検事以外、誰もがハギョンの罪を疑い始めた。
*
ウタクへの審問前、ジェチャンはチェ係長( キム・ウォンへ )に「13分以内にスギョンを殺害し血の象徴を作ってシャワーをして建物から出てくることが可能でしょうか?」と尋ねていた。
その疑念に同意したものの、他に容疑者はいないと答えるチェ係長。
「他の容疑者がいないと言う理由で告発はできない」と言うジェチャンに、「上司の命令を無視して起訴を却下すれば解雇される」と警告するチェ係長。
「じゃあ、どうすれば?起訴すべきなのですか?」と困り果てるジェチャンに「真実に気づくのがあなただけだと思いますか?取調室を見せれば、きっとあなたの疑念に誰もが同意するでしょう」とチェ係長は助言した。
そうしてチームの全検事を尋問に招待したジェチャンは、先輩検事たちに同じ疑念を抱かせて不起訴処分を納得させた。
*
その頃ユボムは「証拠が十分でないため、検察は起訴できない。ジェチャン( イ・ジョンソク )はホンジュ( スジ )の援助を必要としている」 と言いながら封筒を手渡した。
封筒の中には、ハギョンの父親が薬物犯罪で有罪判決を受けた書類とハギョンの学生時代の前科を記した記録が入っていた。
ユボムは、これを報道すれば情報が瞬く間に世間に広がり起訴されるだろうとホンジュに伝えた。
メディアを操作してネチズンが魔女狩りに行く様に仕向けるつもりでいたのだった。
国民感情を操作して利用する事に疑惑を抱くホンジュに「疑いなく犯人は彼だろ?自由にさせる訳には行かない。」 とユボムは告げた。
そして空になったグラスに「ナム・ホンジュさんが証拠を埋めてジェチャンを助けるんだ」 と言いながらコーラを注いだ。
*
車で会社へ戻っていたホンジュは、ユボムから渡された封筒を見てどうするかを思案していた。
その時ホンジュの脳裏に、少年ジェチャン( ナム・ダリム )と一緒に犯人の兄の車を追いかけた時の13年前の記憶が蘇ってきた。
夜中追いかけてやっとウォーターフロント近くの放棄された車に追いついた時、二人はその先で入水自殺をしている犯人の兄の姿を目撃した。
その時、体の周りにロープを縛った少年ジェチャンから助けに行くから引き上げるようにとロープを渡されたホンジュ( シン・イジュン )は、拒否した。
だがそんなホンジュを殴る少年ジェチャン。(男の子だと思って…)
「誰かを憎むことが死なせる理由にはならない。彼は僕ら同様に起こってしまった事にショックを受け、夢だったらと願い時間を戻すことを望んでいるに違いない!」
そう叫んだ後、ロープを渡したジェチャンは「僕達を救ってくれ。後悔したくないなら君が僕とあのおじさんを救うんだ。」 と命じて水に飛び込んだ。
その後、ロープを見つめてどうするかを思案するホンジュ。
*
退勤後ジェチャンを迎えに行ったホンジュは、その後カフェへ一緒に出かけた。
チェヒが「来ると思ったので準備してたんです」 とハート型のクッキーをサービスで加えた。
(救出された後、予知夢をみている?)
事件について尋ねるホンジュに「告発できないかもしれない」と伝えたジェチャンは、手を取って話を聞いて欲しいと頼んだ。
「最初はト容疑者が犯人だと思い、パズルの欠片を集めてト容疑者の絵と一致させようとしたが合わなかった。検死でも抵抗した後はなく、家中探しても血の跡がなかった」
そして、スギョンが目眩や失神を引き起こす慢性の内耳の病気( 耳石病 )に苦しんでいた事や後頭部をテーブルにぶつけ倒れた時の負傷だと判断されたことを説明した。
ホンジュが血で描かれたシンボルを説明していないと指摘すると、ジェチャンはそれが解決していないパズルの欠片だと同意した。
そして血のシンボルが1つの連続した線で描かれていると判明したが、彼にそれを描き足跡や他の痕跡の掃除までの全てを13分以内にすることはできないとジェチャンは話した。
その時、血の上を通過してシンボルを描いた後バルコニーから庭に落ちたる掃除ロボットを小さな男の子がゴミ箱に捨てるフラッシュ画像流れて…
「唯一の容疑者を釈放しようってわけ?信じられない!」
と失望した顔をするホンジュにため息をついたジェチャンは、事件を十分に証明できないのは能力が足りないからだとうなだれた。
「悪いけど否定できないわね」
顔を曇らしてしまったホンジュを見つめ、突然告白を始めるジェチャン。
「僕は君が好きだ。君を失望させるよりもむしろ死にたいくらい大好きなんだ」
「どうしたの?こんな時に何でそんな話を…」
焦って立ち上がるホンジュの手をジェチャンは、再び優しく取って続けた。
「無実の人に罪は課せない。人一人の人生を壊すことになるから。失望させてすまない」
彼の謝罪の言葉に態度を和らげ椅子に座ったホンジュ( スジ )は、ふと思いついてクッキー袋のワイヤーリボンを取り、自分の薬指を一周させてからジェチャンの小指につけた。
「これは何だ?」と不思議そうな顔をするジェチャンに「後で必要になるから」とホンジュは、はにかんだ笑いを浮かべた。
「誰かを思い出すわね。幼い頃に自分を殴った男の子…。名前も住所も知らないけど、彼は悪い人のようには見えなかった」
「女の子を殴る狂った奴を?そんな奴と僕を一緒にしないでくれ」と憮然とするジェチャン。
(自分でしょ!笑)
「分かったから!似てないって」と微笑むホンジュ。
*
翌朝ホンジュは、ユボム( イ・サンヨプ )が渡したハギョンの前科をボン先輩に見せて、ニュース価値があるかどうかを尋ねた。
「勿論だ。奴がやったと分かっていた。記事にできるか?」
その言葉に、ふと少年ジェチャンが体にロープを巻きつけて犯人の兄を助けに水に飛び込んだ瞬間がフラッシュバックするホンジュ。
川辺りに立っていたホンジュはどんどんと水の中へ沈み込んで行くロープを見つめていた。
水の中で犯人の兄の体を腕で包んだジェチャンが水面に上がろうとして力尽きると、ホンジュは泣き叫びながら必死でロープを引張り続けて2人を引き上げた。
その後意識がないジェチャンに「目を覚ませ~!」と叫びながら人工呼吸をして、ホンジュは救っていたのだった。
安堵して嗚咽するホンジュを抱きしめたジェチャンは、感謝して背中を優しく叩いた。現在の彼と同様に…
我に返ったホンジュは「ヘギョンの過去の記録は今回の事件とは何の関係もなく記事にはならない。これを報告することで検察の捜査が曇る可能性がある」とボン先輩に話した。
ホンジュに確信しているかと尋ねた後、ボンジュの判断に任せると言って、ボン先輩は記録の非公開を決めた。
*
パク部長検事がハギョンの釈放を遂に了承した。
事務所でそれを聞いた途端「気が狂った奴め!」とジェチャンを罵った後、直ぐに別の記者を呼び出すユボム。
* ジェチャン( イ・ジョンソク )の夢の中
指輪の渡し方を練習した後のジェチャンが、通りの向こうからホンジュに向かって興奮気味に手を振っている。
その時黒い服を着た男がジェチャンに向かって歩いていくのを目にするホンジュ。
その男がジェチャンにぶつかり去った後、血が滲むお腹を押さえて地面に崩れ落ちるジェチャン。
ジェチャンに駆け寄り、彼を腕の中に抱き悲鳴を上げるホンジュ。
真夜中に夢から覚めて、ベッドの上でわんわんと泣きだすホンジュ!!
”私の人生の最愛の夢が最悪の悪夢に変わった”(ホンジュの呟き)
次回のお話は⇒あなたが眠っている間に 9話 あらすじ 感想
前回のお話は⇒あなたが眠っている間に 7話 あらすじ 感想
キャスト・放送情報は⇒キャスト 登場人物 視聴率
韓国ドラマ あなたが眠っている間に 8話 感想 イ・ジョンソク スジ
ユボムが、法と戦わずにすむと上機嫌だったのが面白いです。
依頼人を汚い手を使って勝たせようとする彼ですが、間違った行為だと彼なりに認識しているのでしょうか?
検事を止めて弁護士になった理由が何なのか興味がありますが、描かれるでしょうか。
自信満々な態度で計略を図ってはジェチャンに負けているユボム、自信なさそうにしながら成功法で戦い最後は勝つジェチャン。
とても対照的な二人です。
そして遂に、ジェチャンが気持ちをハッキリとホンジュに打ち明けました。
「失望させるくらいなら死んだほうがましだ!」 このセリフは、甘さの中に苦い思いが混ざっていますね。
告白の中にジェチャンの辛い本音が見えます。 ジェチャンが刺されホンジュの悪夢が気になります。