韓国ドラマ あなたが眠っている間に 13話 あらすじ 感想 後半
会いに来る途中
ホンジュが一晩中撮影することに気づいたパク部長検事( イ・ギヨン )は、今夜の夜間の当直検事がジェチャンだということに気づいて心配した。
その電話を受けたジェチャンは、ホンジュが来る前に慌ててデスク周りを片付け始めた。
「無能に見えるからイ検事の部屋へ!」と膨大な数の未解決事件ファイルをヒョンミに頼んだり、法服を臭って「一度も洗濯していないが匂いはカメラには映らないですよねね?」 と確認したりした。
だが残念ながら、既にドアに来ていたホンジュ(スジ)はその醜態を全てカメラに収めて薄笑いを浮かべた。
「バイタリティ溢れた姿を撮影させてもらって感謝しています。チョン検事!」と明るく言うホンジュに絶句するジェチャン!
その後部長検事がいる間、ジェチャンは不自然だが大人しくカメラの前でポーズをしたり笑顔を浮かべていた。
だが彼が出ていった直後電話を取ったジェチャンは、振り向こうとして椅子から転げ落ちた。
その姿に不安を覚え廊下で見つめる部長検事と思わず悲鳴を上げそうになるホンジュ。
(良い所を見せようとするかわいいジェチャン!)
*
その頃、警察署で尋問された携帯の窃盗犯は「仲買人だから僕も被害者だ。携帯も捨てようとした訳ではなく手から滑っただけだ」と信じがたい主張を繰り返していた。
だが、彼が川に電話を投げるのを見たウタク達と刑事は誰もが皆、疑惑を抱いた。
その後、ジェチャンの事務所に連行される携帯の窃盗犯を見た部長検事は、ドアの外枠にガムをくっつけて中に入った様子に見覚えがあり考え込んだ。
そしてジェチャンが、部長検事と同姓同名のパク・デヨンだと言った時に、自分の名を傷つけた彼を思い出した。
かつて政府の職員だったデヨンは、ある事に巻き込まれた彼の弟を助けようとして全ての財産を失い、妻も去って行ったと過去を話した。
9歳のときに遭った交通事故で脊髄を傷つけた娘がいて彼女の世話しなければならないため、安定した仕事をすることができないという理由で窃盗したと涙を流しながら告白した。
「捜査協力し裁判にも出頭するので、投獄せず子供を見るために帰宅させてほしい」と訴える彼を信じるジェチャン。
だが「10年経った今でも泥棒の手口が全く変わっていない」と呆れて中に入ってくるパク部長検事。
「嘘をついているから騙されるな。直ぐに逮捕状を取れ!」と叫ぶパク部長検事と話をする為に別室へ移るジェチャン。
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パク(イ・ギウン)部長検事は10年前にも9歳の娘がいると話していたことを告げ、確かめに家に行くと言うジェチャンに対して時間の無駄だと叱責した。
「救急救命室で死のうとしている外傷患者がいるのに、膝の引っかき傷にバンドエイドをつけようとしている間抜けな医者と同じだ。だから手付かずの事件が溜まるんだ!」
と責められて肩を落として出てきたジェチャンに、大丈夫かどうかを尋ねるホンジュ。
「いつも怒られているわけではない。こんなケースは稀なので失望されないように」
そう言って庇うチェ係長に「騙されたことがそんなに叱られる事ですか?誰かを信頼する事は悪いことじゃないでしょう?」 と告げるホンジュ。
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その夜派出所に戻ったウタクは、自分が色を区別できないことを知っているのかどうかをギョンハンに確かめた後、黙っていた理由を尋ねた。
嘘をついたのかと尋ねるギョンハンに、テストでのエラーだったと答えるウタク。
「心配するな。僕が口にシールを貼れば何も起こらない。お前の目は、この大きなお腹と比べると何でもない。結局犯人を捕まえたのは、走れない僕ではなくお前だった」
そう言って派出所に入る先輩に涙ぐむウタク。
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パク部長検事が止めたのにもかかわらず、ジェチャンは娘が本当に家にいるかどうかを確かめに窃盗犯の家を訪れていた。
だが隣人からその男は一人で住んでいる、と言われて意気消沈して階段に座りこんだ。
そこへ「ここにいる気がしたから…」と隣に座るとホットケーキを食べはじめるホンジュ。
「容疑者にバカにされ部長検事に叱責されて惨めだから、今夜の映像場面を編集してくれ」
そう頼むジェチャンに、路の隅でホットケーキを売っていたおばあさんに尋ねた結果、犯人に事故で負傷した9歳の娘がいたことをがわかったとホンジュは教えた。
10年前同様の犯罪で逮捕され投獄されている間に、彼の娘は本当に死亡していたという。
もし10年前に出会っていた検事がジェチャンだったら、彼の娘は今も生きていたかもしれないと慰めるホンジュに、やっと笑顔がもどるジェチャン。
「今夜の映像を全てカットするから心配ない。これが放送されて他の女性があなたを追いかけてくるのが嫌だから…」
そう言うホンジュ( スジ )に不意打ちキスをした後、本当に甘いと顔をそらすジェチャン。
その後、ホンジュが自分の贈った指輪をしているのに気付き感謝するジェチャンに「今頃気づいて目が悪いの?」 とふくれるフリをするホンジュ。
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翌朝留置所を訪れたジェチャンは、窃盗犯の彼に投獄されるだろうと伝えた後、昨日の晩自宅訪問して娘の死を聞いた事を伝えた。
あの時の検察に代わって謝るのはまったく役に立たないと知っているが、とにかく謝罪すると窃盗犯に頭を下げるジェチャン。
デヨンは今まで逮捕を避けるために同じ話を6人の検事に繰り返したが、娘をチェックしに行ったのはジェチャンが初めてだと告げた。
そして靴下から携帯のメモリカードを取り出すと「何かは知らないが、とても大事な情報が入っている筈だ。探すのは検事さんの仕事だろ。」 と言って渡した。
*
事務所に戻ったジェチャンは、持ち主が100万円払って取り返そうとした携帯のメモリーカードのチェックを始めた。
そして食品や犬の写真のあと現れた一連の写真を見たチョ係長は、顔色を変えた。
「患者さんたちのようだが携帯電話の所有者は医者だったのか?」と尋ねるジェチャンに、チョ係長は「この人達は点滴連続殺人事件の犠牲者です」と告げた。
結局19人の患者の写真を携帯電話の中で見つけたが、点滴連続殺人の犠牲者は11人だったと言うチェ係長。
「では、残りの8人の人々は誰なんです?どういう意味?ミョン・イスクに共犯者がいたの?それともは真犯人は別にいるの?」
と次々と質問を飛ばすホンジュに「まず電話の所有者に会ってくる」 と答えるジェチャン。
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部長検事に写真を持ち込んだジェチャンは「詐欺男の話を聞いたり、終了した事件を掘り下げたりするな!」と叫ぶパク部長検事に、窃盗犯には実際に娘がいたことと10年前検察官が信じなかったために死亡していたことを報告した。
そして「そのような検事にはなりたくありません!」と付け加えた。
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その頃「検察側が証拠を偽造するのは簡単だ」と言っていたユボムの言葉が頭の中から離れなかったチェ係長は、当人に確かめに向かった。
だが点滴連鎖殺人事件の証拠を偽装したのかどうかと尋ねるチェ係長に、沈黙をしたあと「あなたもそこで一緒だったでしょ?」と答えるユボム。
(どういう意味でしょうか?)
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部長検事が承認を拒否したため勤務時間外に行くしか方法がないとヒョンミに告げたジェチャンは、電話の持ち主が住んでいるコンテナへ捜査に向かった。
一方職場でボン記者から電話の持ち主の住所を手に入れていたホンジュの方も、その夜そこに向かった。
その後コンテナの中に入ったホンジュは、既に中にいたジェチャンを見て驚き、携帯窃盗犯の死体を見せられてさらにショックを受けた。
ちょうどその時、黒い服を着た人物がドアを閉めてガソリンを部屋に注ぎライターを落とした。
数秒で火の海と化すコンテナ内で、ドアを蹴って出ようとしたがビクともせず、窓に物を投げつけて割ろうとするジェチャン。
だがバリア付きの窓ではどうにもならず、ジェチャンはホンジュを近くに引き寄せて抱きしめるしかなかった。
*
コンテナに向かって必死で走っている脱走兵の兄の脳裏に、13年前の運命の日のジェチャンとホンジュの光景がフラッシュバックのように蘇っていた。
コンテナに到着した彼はドアを無駄に蹴った後、大きな石を何度も繰り返してぶつけてドアを閉じている錠を壊した。
そうしてドアを開き中へ走り込んだ彼は、煙に巻かれて窒息死寸前のジェチャンとホンジュを安全に外に連れ出した後、中に戻って死体を運び出した。
その後地面に座って咳き込んでいるジェチャンとホンジュの傍に戻った彼は「大丈夫ですか?チョン検事、ナム記者。私が認識できますか?」と尋ねた。
そしてチェ係長と認識するジェチャンとホンジュの二人を抱きしめて「良かった。生きていてくれて本当に良かった」と涙を流した。
13年前、ジェチャンがバイクを買うために成績の評価を捏造した事がバレた夜、怒声を上げるジェチャンの父の傍で、相棒の警官と一緒に見守っている若い警官がいた。
彼が脱走兵の兄のチェ・ダムドン(崔德東)だった!!
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キャスト・放送情報は⇒キャスト 登場人物 視聴率
韓国ドラマ あなたが眠っている間に 13話 感想 イ・ジョンソク チョン・ヘイン
脱走兵の兄でありジェチャンの父の部下だった若い警官がチェ係長だという事実が明らかになり、驚かされました。
これは決して偶然ではなく、予知夢を見たチェ係長がユボムの元で働きながらジェチャンを待ち、ジェチャンの赴任先が分かった地点で先に検事局へ移っていたのではないかと想像しています。
過去命を救われた恩を、ジェチャンに返そうとしているのでしょうか…。
予知夢について、命を救われた者がその人の予知夢を見るというウタクの理論があり、これまでの所、そうなっていました。
ですが今回、チェ係長と同様にジェチャンに助けられたウタクが予知夢を見ていないし、ジェチャンがホンジュの危機を予知していないのが矛盾しています。
なので、その時々で見たり見なかったりする予知夢で、最初からルールはなかったのかも知れません。
今後話の中心となると思われる点滴連続殺人事件。
緑の傘、冤罪で死亡した人の息子のテグ、ウタクの色盲、ユボムの証拠捏造とチェ係長、とこれまで散りばめられた欠片がどう繋がっていくのか。
これまでの悪行に対して一度も罪を償っていないユボムを、今度こそジェチャンが倒してくれるのを期待しています。