韓国ドラマ あなたが眠っている間に 10話 あらすじ 感想 後半
ユン・マンホ事件
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ジェチャンの病室を訪れて、いないと分かると急いでメイクを始めるホンジュ。
だが片目だけメイクをした時にジェチャンが帰ってきたので、メイクを終わらせるためにカーテンの後ろに身を隠した。
スンウォンとヒミンから、麻酔が抜けきらず部長検事に告白したと聞いたジェチャンは、全く信じていなかった。
( 本当なのに...笑! )
その後狙撃したユン・マンホが同じ病院に入院しているので病院を移るように提案するヒミンに、都合がいいと答えた。
マンホが撃った理由を知りたいと言うジェチャンに、理由なら知っていると指摘するヒミン。
「彼が死ぬ前に会って確かめたい。そして怒りが人を殺す言い訳にならないと教えたい」
その言葉に、13年前父親を殺された自分が死のうとしている警官を助けないと言ったことをカーテンの後ろで思い出すホンジュ。
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遅れて病院へ訪れたウタクは、考え込んだままエスカレーターに繰り返して乗っているホンジュを見つけて傍に立った。
なぜジェチャンの所へ行かないのか不思議に思いながら…。
「無視した方が良いことなら知らないふりを続けた方が良いと思う?」と尋ねるホンジュに「最後まで続ける事ができれば、それは嘘ではない」と言うウタク。
( 自分の秘密の事でしょうか? )
正直な人だから真実を伝えろと言われると思ったと驚くホンジュに、ウタクは「それは合っている」と微笑んだ。
そして一緒にジェチャンを見舞いに行こうと誘うホンジュに、ハギョンの事件の誤解がなくなるまで当分会うのを控えると答えて去った。
その後ジェチャンの病室へ入る前に、ホンジュは迷った末に指に着けていた彼の指輪を取った。
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廊下でホンジュを見つけたジェチャン( イ・ジョンソク )は、「どうして今頃来たんだ?会いたかった」 と背後から抱きついた。
そこへ同じような服を着て現れるホンジュ!(笑!)
顔を上げて睨みつけているホンジュを見たジェチャンは、間違いに気づくと抱きしめている手をムン・ヒョンミ ( パク・ジンジュ )からほどいた。
だが、ジェチャンの告白だと勘違いしたヒョンミが「ジェチャン氏と呼びましょうか?」と抱きつき「遅くなってごめんなさい。」 と続けて事態は悪化!
それを冷ややかに見ているホンジュと「 ヒョンミ、周りを見なさい!」 とジェチャンから引き離そうとするチェ係長 ( キム・ウォンへ )。
「出血しているかも…」 とジェチャンが訴えても、ヒルのようにくっついたままのヒョンミ!
「誤解だよ!」と焦って言い訳をするジェチャンとヒョンミを突っつくチェ係長。
すると三人の方へ近づいてヒョンミに謝罪を始めるホンジュ。
「ジェチャンと私のせいで誤解させてしまいすみません。二度とこんなことはないようにします」
するとジェチャンの体からやっと手を放したヒャンミは、サムギョプサルのレストランの娘のホンジュが”魔性の女”だと噂されていることを思い出した。
そんな中、ヒョンミが落としたスカーフをセクシーな動きで床から取り、髪の毛を後ろに振って流し目で渡すホンジュ。くらっ、とくるジェチャン!
( 何それ、笑!)
これに唖然として見つめた後、チェ係長は、怒っているヒョンミを追い立てるようにしてその場から連れさった。!
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外に出てホンジュが指輪をしていない事に気づいたジェチャンは、リングとメモを受け取ったのかと尋ねた。
受け取ったことは認めたが、13年前のメモとその少年を覚えていないふりをするホンジュ。
ジェチャンが彼の父親についてと脱走兵に殺されて葬儀で出会ったことを言っても、覚えていないと答えた。
混乱したジェチャンがICUで目を覚ました時の会話を持ち出すと、今始めて病院を訪れたので幻覚だったに違いないと告げるホンジュ。
「覚えてなくてごめんなさい」と歩きだすホンジュの後ろ姿を落胆した顔で見つめるジェチャン。
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その夜眠れなかったジェチャンは、父親のお葬式に出会った” 栗 ”がホンジュだった事がわかったが、覚えていないと言われたとスンウォンに教えた。
「忘れる?そんなことありえるか?」と失望を隠せないジェチャンに、「10年以上前のことだし一日しか会っていないので忘れる可能性はある」と言うスンウォン。
「あの日のことは一分一秒毎に僕は覚えている。彼女には何でもなかったのか…」
と落ち込むジェチャンの手を持ったスンウォンは、単に記憶力が悪いだけだろうと慰めた。
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翌朝ユン・マンホの病室に向かったジェチャン( イ・ジョンソク )は、検察官の肩書を告げて警備に立っている二人の刑事を追い払おうとした。
懐疑的に見ている刑事たちとふいに現れたソン検事の息子は、検察になりすますと重い処罰を科されると注意して身分証明書を要求した。
仕方なく彼らの前でヒミンに電話をかけて、わざとらしく大声で肩書を叫んだジェチャンは、いつマンホと会えるのかと尋ねた。
だが刑事から離れると、叫んだことを謝罪した。
「謝るくらいならしなければいいのに...」と呟くヒミンに「それが言いたかったんです!なぜ謝るようなことをしたのですか?なぜ?」 と突然叫ぶヒョンミ。
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ジェチャンのお見舞いに病院に現れたイ検事は、ロビーでソン主席検事を見つけて近づいた。
息子のために病院に来ていたために、ソン検事は聞こえない振りをして彼を避けようとした。だが、息子のチャンホがそこへ現れたために、結局彼に紹介した。
病気かと尋ねるイ検事に、慢性腎臓病であることを打ち明けたソン検事は、毎日透析が必要なほど症状が悪化しているので移植を待っている、と告げた。
窓から雨を見ながら、以前なら傘を持参したかどうかを考えたが、子供が病気になった後は事故が増えて誰かが腎臓を寄付してくれることを期待するようになったと涙を流した。
サイレンの音は誰かが傷ついたことを意味し、誰かがひどい悲劇に苦しんでいることだが、彼女にはそれが希望だと…。
ひどいと思っていると打ち明けるソン検事に、そうではないと肩を叩いて慰めるイ検事( ミン・ソンウク )。
そんな彼に、オフィスにいる間は知らないふりをして欲しいとソン検事は頼んだ。
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看護師から、ベッドの近くで見つかったイヤリングを渡されたジェチャンは、ホンジュがICUにいた時につけていたことを思い出した。
その後昼食の時現れたホンジュにそれを返したジェチャンは「どうしてICUに来なかったと嘘を付いたんだ?13年前の”栗”も”貯水池”のことも本当は覚えているんだろ?」と尋ねた。
これに尋問されているように感じると言って別の言い訳をしようとするホンジュ( スジ )の腕を掴んだジェチャンは「なぜ避けている?何も覚えていないような行動をするのはなぜだ?「と尋ねた。
これに結局覚えていることを認めたホンジュは、心の内を打ち明けた。
「どうして私があなたを忘れることができるの?あなたは私の人生の最も悲しい日に一緒にいた人で、私が一番忘れたい日を作った人だったんだから」
何の意味か分からないジェチャンに、ホンジュはあの日彼を水から引き上げるのをためらって殆ど殺しかけていた事を教えた。
「それはちょっとした瞬間だったけど、とても怒っていた私は、あなたがあの人と一緒に死んでも関係ないと思った。でも水からあなたを出した時地獄だった。あなたを殺したと思ったから…」
そして、今でもあの日のことを考えると手が震えると言うホンジュ。
「彼が残した穴があまりに大きかった私は、それに耐えられず怒りで埋めた。そしてその後悔は傷として残った。私にとって13年前のあなたは、とても深い傷痕だ」
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ホンジュの告白に混乱したまま病室に帰ったジェチャンは、ドアで彼を待っているヒミン( コ・ソンヒ )を見て驚いた。
ユン・マンホとの面会をすっかり忘れているジェチャンに爆発しそうになるのを何とか抑えるヒミン。
その後、法廷での論争のように注意書きでいっぱいのノートを持ってマンホの前に立つジェチャンに「死ぬ間際なんだからやりすぎないで」 とヒミンは忠告した。
捜査結果への誤解を明らかにするために来たと強い調子で始めたジェチャンだが、その後大切な人がいを失った喪失感を怒りで埋めたと話したホンジュを思い出して、ノートを閉じた。
そして、死ぬ間際のマンホを見すえて優しく話し始めた。
「娘さんについてインタビューしたが、良い話しか聞かず、誰かに恨みを持たれるような人ではないとわかった。それが殺人ではないという最大の証拠だったことを伝えたかった」
そう言って出ていこうとするジェチャンを、スギョンの母親は引き止めて謝罪した。そしてジェチャンが書き留めたノートを読ませて欲しいと頼んだ。
病室を出た後、態度を軟化させた理由を尋ねるヒミンに「僕がそれほど良い人間じゃないと思い出したからだ」と告げた。
そして突然点滴の針を外し病室で走って戻るジェチャン。
その頃タクシーの中でうたた寝から目が覚めたホンジュは、運転手に病院に戻るように頼んだ。
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服を着替えたジェチャンは、雨の中外へ飛び出した。だがほんの僅か歩いた所で、傘を差し出すホンジュに出会った。
「私がどこにいるのかも分からないのにこんな状態で雨の中に出てきて…」と文句を言うホンジュに、夢の中で見たのだと推測するジェチャン。
「夢の中のあなたは、まともじゃなかった。お腹から血を流した酷い状態で熱があったのに、雨の中必死で私を探し回っていた」
「それで?夢の中の僕は君を見つけたのか?」ホンジュの顔を見つめながら微笑するジェチャン。
「ええ、見つけたわ!でも半死状態だった」
夢の中でジェチャンをバス停で見つけたホンジュは、傘を落として彼に向かっていた。
(バスには映画「ボーイ・ミーツ・ガール」のサイン、バス停のポスターにはキム・グァンサブの詩「アットナイト」の一文!”あなたと私、どこへいても何をしていても又再び会うようになっている ")
「君を見つけた時、夢の中の僕は何を言った?」
「13年前、私と同じように感じていたと言っていた。水に入る前のちょっとした瞬間、入ることをためらい水から出ようと思ったって。私と同様とても怒っていた…」
「君と同じだったんだ。長い間苦労して忘れていた傷あとを君が思い出させた。」
そしてジェチャンは、二人が最後の一線を超えない選択をしたと指摘した。
「結局僕は水の中に飛び込んだし、君はロープを引っ張ったんだ!僕はあの警官を救ったし、君は僕を救った」
そして夢の中で同じことを言ってたかと尋ねるジェチャンに、ホンジュは「それから逃げるのを止めろと言ってた。探している時に消えるなって。」と教えた。
「それで?君は何と答えたんだ?」と尋ねるジェチャンの顔に、ホンジュは夢と同じように顔に触れ軽いキスをした。
これに笑顔を浮かべてフードを外すと、ホンジュにキスをするジェチャン。
「もう一度君に会えてうれしいよ、ナム・ホンジュ」 と笑顔で見つめるジェチャンに「会えてうれしいわ。チャン・ジェチャン」 と明るく見つめ返すホンジュ!!
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キャスト・放送情報は⇒キャスト 登場人物 視聴率
韓国ドラマ あなたが眠っている間に 10話 感想 スジ チョン・ヘイン
10話は、アーチェリー選手ユン・スギョンの事件が解決した後、ジェチャンとホンジュの13年前と現在の繋がりがキレイに描かれた良いお話でした。
13年前、すんなりと助けた訳ではなく躊躇していた!それに二人共に罪悪感を持って生きていたとは!
人に打ち明けられる話でもないし、なんとも痛ましい話です。
撃たれて死の淵を彷徨っていたジェチャンは、自分が予知夢通りに死んだらホンジュが壊れてしまうという思いで戻ってきましたね。
そうして 夢と現在がミックスしたキスに!雨で暗くてどちらの時なのかがはっきりしませんでしたが、素敵なシーンでした。