その日ソンヒョク (ホヤ)はボンソク(イム・セミ)とデートをしていた。
食事をしながら新しい髪型を気づかせようとして髪の毛をわざと振ってみせるボンソクに、ソンヒョクは食べ物に髪の毛が入ると不平を言ったが、直ぐに違う髪型もかわいいとコメントした。
そして喧嘩をしたとしても二度と前の様に置き去りにはしないと約束し、ボンソクを喜ばせた。
だがその後、レジ前で支払っている男性のお財布の中に大金を目撃したボンソクは、ソンヒョクがコーヒーを買いに行き一人になると誘惑に負け彼の財布に手を伸ばした。
スチャンの病院費用が支払うのに十分な現金だと思ったからだった。
それを目撃したソンヒョクは、最初にボンソクと出会った時もお尻に触ったのではなく財布を盗もうとしていた事に今になって気づいたが、見なかったふりをすると決めた。
だが「もし次に目撃したら、ドッコ刑事になる!」 と怖い顔でボンソクに警告した。
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その後傷ついたボンスクは、スチャンの病室へ訪れベッドの傍に座った。
「スリになりたくてなったわけじゃない。もう二度とソンヒョクには会わない」 と誓って大泣きした。
その時傍でボンスクの涙に胸を締めつけられたスチャンは、再びスリをする必要がないように方法を考えて、ソンヒョクよりも良い夫を見つけることを約束していた。
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翌朝、ドンタクは暫くの間全ての事件から外してほしいとユ班長に申し出た。
そして状況を察して独りで処理できるのかどうか尋ねるユ班長に「パートナーがいる」 と答えて彼を驚かせた。
その時交通課から交通事故の調査への応援要請が入った。
それに一人で現場に向かったパク刑事は、一見単純な物損事故のように見えたものの周辺を徹底的に調べて血痕が付着したガラス破片を見つけた。
その後署に戻ったパク刑事は、強力2班の誰もが関心示さない中その証拠を法医学研究所に送った。
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タク検事長は、昨晩息子が起こした事故への揉み消しを要請するチョ会長からの電話を受けていた。
16年前の”死人警官の不正告発”を指摘する彼に顔色を変え、その後ノ警察庁ソウル局長に連絡をして処理を頼んだ。(もしかしてジアンの父親?)
そうしてノ局長から呼び出しを受けヨンパルのクラブへ訪れたパク刑事は、右手に包帯を巻いたチェ・ミンソクを紹介された。
奇妙なミンソクを敬遠するパク刑事だが、ノ局長に命じられ一緒に飲み始めた。
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その頃スチャンは、孤児院で天使の羽を見つけたことを興奮してドンタクに伝えていた。
ドゥシクは殺人犯が孤児院出身だと伝えようとしていたと解釈し、ジェヒを目撃した事へ疑惑を持った。
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マ署長 (ジョン・ヘギョン)とお茶を飲んでいたタク検事長 (チェ・イルファ)は、お茶よりもお金よりも貴重なものが子供であると発言をしてマ署長を驚かせた。
さらに自分の人生を子供に与えるだろうと告げた後、ジェヒ (パク・フン)の周辺でもし何か起これば世話をするように、と頼んだ。
その頃、彼のオフィスで待機していたジェヒは、遅くなると電話が入ると別の時間に昼食を取ることに同意した。
その時机の上にあるドンタクのファイルとスチャンの写真を見つけたジェヒは、ドンタクの過去を探っている理由とスチャンとの関係に疑惑を抱いた。
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ドンタクを孤児院ヘ連れて行ったスチャンは、壁にある天使の羽を見せた。
その時現れた孤児院の責任者であるシスターは、誰かが頻繁に絵を訪れることは認めたが、孤児院出身かどうかについてのドンタクの質問に答えようとはしなかった。
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パク刑事(キム・ヨンウン)は大量に買い出ししたスナックを机の上に広げ、強力2班のメンバーに声をかけた。
それに集まり皆が食べ始めた時、大学生の行方不明事件発生のアナウンスが入った。
これに現場へ向かったパク刑事とイ刑事は、先程の交通事故現場に戻り捨てられた女性のスニーカーを発見した。
パク刑事は、ヨンパル (イ・シオン)のクラブで交差点で鹿に命中したからCCTVの映像を消してほしいとミンソクから頼まれて、証拠となる映像を削除したことを思いだし頭を抱えた。
その上、何も知らない妻がお金を受け取った事実が事態を悪化させた。
さらに”奥さんは本当にお金を気に入っていた”とミンソクから収賄罪を示唆するメッセージさえも送られてきた。
こうしてミンソクの罠にはまったことを悟り署に戻ったパク刑事は、心配のあまりうろうろと歩き回った。
ユ班長とイ李刑事 (オ・ウシク)に打ち明けようとして言えず、代わりにドンタクに打ち明けようとして飲みに誘った。
だがそこへ強力2班全員が現れたために、その夜パク刑事は、結局言わずじまいに終わった。
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ジェヒと夕食を取りながら、タク検事長は「誰が見ているかわからないから孤児院に行ってはいけない。そして自身で勝手に行動するな」とジェヒに警告した。
ジェヒは「ドンタクがドゥシクから何を引き出すつもりかを探ろうとした」とドンタクを助けた理由を説明した。
タク検事長が子供の困難を見逃す親はいないと言うと、ジェヒはシスターが同じことを話していたと言った。
そして息子が自覚している事に満足して笑うタク検事長だが、その笑顔は宝石商からの電話を受け、ドンタクがペンダントについて調査していると知ると凍りついた。
タク検事長はペンダントを持っていると宝石商に答えたが、ジェヒは明らかに緊張していた。
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その頃、頭字「TJH」と刻印されたペンダントを受け取り退職した10人のリストを受け取ったドンタクは、スチャンにそれを見せていた。
そしてそのリストの中に、タク検事長の名を発見したドンタクとスチャンは驚いた。
そしてタク検事長が仁川(インチョン)で刑事をしていたと話していたことを思い出したドンタクは、スチャンを凝視した。
トゥーカップス 11話感想
とうとうスチャンが憑依している事実をドンタクがジアンに告白しました。
黙っている時間が長くなればなるほど、さらに騙されたと感じるでしょうからこれでよかったと思いますね。
この事態を受け入れてドンタクとつきあうかどうかはジアン次第!
今は隠れていますが、ドンタクが言う様に克服したジアンが二人の前に現れるのだと思っています。
亡くなったお父さんの捜査もあることだし、ジアンにはドンタクの協力が必要ですから。
少し”本当の天使”について考えてみると、タク・ジェヒとタク・ジョンファン親子は先ずどちらも”TJH”のイニシャルです。
結局事故当時、ジェヒが付けていた父親のペンダントを落として逃げた白いセーターの少年だったと思います。
そしてそれを落としたことを多分父親に隠したままではないでしょうか。
ですが、なぜ彼が事故現場での第一発見者だったのかとスチャンを助けずに逃げたのかは不明です。
ハンジョンを殺した”本当の天使”はジェヒの可能性も出てきました。
思えば、彼はいつも首を隠している服を着用していますよね。もしそうだとしたら少し残念ですが…。
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未だ彼がどう孤児院と繋がっているのかや、事故後孤児院に入っきたのはスチャンともう一人誰なんでしょう?
推測するのは面白いですが、怪しいタク親子の動機や理由が分からないままずっと話が続いているので、そろそろ少し種明かしが欲しい所です。
トゥー・カップス12話あらすじと感想ヘ続く…。
チョ・ジョンショク 日本公式FC