韓国ドラマ トゥーカップス 最終回16話 あらすじ 後半
スチャンの魂と共に指定場所に現れたチャ・ドンタク ( チョ・ジョンソク)は、タク検事長にライターを渡したあと椅子の上で後ろ手に縛られた。
そして友を渡すように求めたドンタクに、タク検事長はスアが頷くのを見た後「詐欺師は始末させた」と笑い「このライターには散々苦労させられた」と手の中のライターをしみじみと見つめた。
こうしてライターを取り戻し油断したタク検事長は「汚職刑事に仕立てたソン刑事をどうしたんですか?」 と問うドンタクに答えた。
「ジョンドの告解を録音したテープ持ったソン刑事と廃墟で会った時、ジアンに恥ずかしい思いさせたくないとと言う彼からレコーダーを取ろうとして争っている内に突き落として死なせた。」
そして、衝動的な犯行だったが後悔はしていないと告白するタク検事長に、ドンタクはにやりとした。
これは一度騙された人が二度目も騙される、という詐欺師スチャンの魂が企んだ罠だったからだ。
隠しレコーダーの上にさらにカメラを装着したライターを渡されたと知らず、タク検事長は犯罪を告白し映像で撮られた。
そしてビデオメールでこれを受け取ったソン・ジアン ( イ・ヘリ Girl’sDay )は、告白映像とともに事件の顛末を速報で流した。
そして「16年前汚職刑事として自殺したとされていたソン刑事、私の父親の死の真相が明らかにされて幸いです」 と涙を浮かべてニュースを終えた。
これに驚愕したタク検事長は、思わず手からライターを落とした。
だがそれでも負けを認めようとせず「最後の頼みを聞いてくれるか?」 とスアにドンタクを殺すように命令した。
だ近づいてきたスアに、ドンタクは「タク検事長。僕を死なせたいならなぜ自分で殺さないんだ?」 と尋ねた。
「私は国に偉大なことをするためのものだが、スアは殺害するために生まれたのだ」 と答えてスアを凍りつかせた。
これにドンタクは「あなたが忠実にしてきた人の正体がわかったが?」 と尋ねると、スアはタク検事長を振り返った。
そして再度頼む彼に、目に涙を浮かべて一言「いいえ」 と答えた。
そして近づいてきてナイフを取ろうとしたタク検事長を引っ張り、スアは自分を刺して床に崩れ落ちた。
スアのお腹からの出血を見ながら、タク検事長は名前を繰り返し呼び救急車の手配を手下に指示した。
その光景にコン・スチャン ( キム・ソノ )は、昨夜留置場で殺した人々に謝罪する告白文を書いていたスアを思い出していた。
これにドンタクは、スチャンを誘拐する時にベッドには別の人間が寝ていると教えたが、スアは素知らぬ顔でスチャンのベッドの拉致をしたのだった。
*
警察が建物の中へなだれ込んできてドンタクを解放し、タク検事長を逮捕した。
だがドンタクには休む暇もなかった。ヨンパルが病院から電話をしてきてスチャンの容態が悪化したと連絡をしてきたからだった。
これにスチャンを乗せたドンタクが急いで車を走らせる中、ちらつき始めるスチャンの手を見た2人は、今日が49日目であることを悟り時間内に病院にたどり着けないかも知れないと恐怖に怯えた。
*
警察に連行されパトカーに向かう途中で記者に囲まれたタク検事長は、捜査が合法ではなかったので認められず自由になるだろうと自信を表した。
犯罪などなかったと否定し、法務大臣就任前に標的になったと主張した。
だがそこに到着したジェヒ( パク・フン )は「捜査は全て自分の監督下で実行された合法的なものだ。タク検事長を殺人と殺人教唆の容疑で起訴する」と記者たちに発表した。
車に押し込まれる寸前にタク幹事長は「覚えておいてくれ。これは全てお前のためにやったんだ」と話し、ジェヒは「ええ、分かっている。私も父さんのためにしている」と答えて顔をそむけた。
*
病院に到着したスチャンとドンタクは、心停止になったスチャンが医師から心臓マッサージを受けている姿に直面した。
消えかかっている手を見たスチャンは「死に向かっていると思う」 と怖がった。
ドンタクはミス・ボンが「友人を救いたいなら、”それを渡す”のです」と言ったことを思い出し、’’それとは、僕の身体をスチャンにあげるということか?’とパニックになった。
だが自分を悲しそうに見て「よくやったな。チャ・ドンタク」と別れを言うスチャンをドンタクは諦めきれず、傍の水を頭から被ってスチャンを身体に侵入させた。
*
ドンタクの身体に憑依したスチャンは、目の前に立っているミス・ボンに何が起こっているのかと尋ねた。
ミス・ボンは、ドンタク( チョ・ジョンソク )が身体をスチャンに与えて過去の罪を償ったと伝えた。
そしてスチャンが自分の体が死ぬまでにそこに留まっていれば、永遠にドンタクの体で生きることができると教えた。
だが「彼はもう戻ってこない」とミス・ボンから聞いたスチャンは「そんなことダメだ~」 と掌をメスで切ってドンタクの身体から飛び出した。
「どうしてやったんだ?なぜ?!」と叫ぶドンタクに「なぜしたかだって?俺をあんたの体を盗んだ泥棒にしたいのか?」 とスチャンも叫び返した。
だがその時目の前で徐々にスチャンの姿が消えていくのを見たドンタクは、ベッドに駆け寄りスチャンの身体に心臓マッサージを開始した。
そうしてスチャンを復活させるために必死に努力するドンタクだが、スチャンの目は閉じたままだった。
*
それから暫くして知らせを受けたジアンとボンスクは、スチャンのおみまいに病室を訪れベッドに座っている彼に駆け寄った。
最後の瞬間、奇跡的に身体に戻ることに成功し長い昏睡から目覚めたスチャンは、ボンスクもジアンも認識せず過去を忘れていた。
一緒に詐欺をしていたと言うボンスクを「若いのに人生を無駄にするな。まともになれ」 と諌め、ジアンには自分のタイプではないと言った。(笑!)
そして笑顔を満面に浮かべて、世話をしてくれたことを感謝しながら窓際の鉢をダジョンに贈った。
その後見舞いに訪ねたドンタクが「身体に戻れてよかったな」としみじみと言うと、スチャンは「どういう意味だ?幽霊のように歩いていたのか?」 と皮肉に尋ねた。
本当に覚えていないのかと尋ねるドンタクに、スチャンはそうだと誓った後、自分は誰だと尋ねた。
それに「僕の永遠のパートナーだ。」と答えたドンタクは、一緒に多くのトラブルに遭い、悪者を捕まえたと話した。
「俺は警官なのか?」と尋ねるスチャンに、ドンタクは「警官よりも良かった」 とドンタクは答えた。
そうしてスチャンに背を向けて数歩進んだドンタクは「お前は詐欺師だった」 と独り言のように呟いた。
それが聞こえたのかどうか、スチャンは微笑を浮かべてドンタクを見送った。(えっ?忘れたふり?)
*
その夜強力2班の刑事たち(元刑事も含む)は、タク検事長、スアそしてチョ会長まで逮捕した成功に祝杯を上げていた。
これでハンジュンも安らかになるだろうとユン班長は余分のグラスにお酒を注ぎ、ドンタクも「そのために皆ながんばったんだ」 としみじみとした。
だがそこへ合流し、そのお酒を飲み干したヨンパルは皆から非難を受けた。
これにイ刑事がもう一つグラスを出しハンジュンにお酒を注いだが、これも飛び込んできたダルホ医師が飲み干した。(笑!)
*
翌朝ケーキを買いにベーカリーに現れたソンヒョクは、「もうスリはしていない」と挑発的に言ボンスクに「つきあってくれ」 と尋ねた。
これにびっくりしてしゃっくりが出るが「デートしましょう」 とニッコリするボンスクに、ベーカリーボーイズ3人組は興奮して祝福した!
*
ジアンとデート中のドンタクは、タク元検事長に刺されたスアの傷は回復していると伝えた。
そしてタク元検事長は、今頃最も嫌いな検事ジェヒと会っているはずだと付け加えた。
ジアンが父親の汚名を晴らすのを助け本当の犯人を捕まえてくれたドンタクに感謝すると、ドンタクは犯罪者を捕まえるのが刑事の仕事だという。
スチャンが記憶を取り戻さない限り再び彼とは会えないと心配するジアンに、ドンタクはスチャンをまねて急に軽いトーンで話した。
「あなたの態度が好きだ。ソン!これからはずっと、僕だけを見て、僕だけに怒り、僕だけに笑顔を向けるんだ」
スチャンお馴染みの言葉を聞いてドキリとするジアンだが、ニヤリとするドンタクに「驚かせないで!」 と笑い返した。
*
ドンタクは、警官の制服でハンジュンの墓を訪れ話をした。
泣いているかどうかを尋ねるハンジュンの魂の声にドライアイだと答えた後「ついに全員捕まえたよ。兄さん」 と報告した。
「お前は俺なしでも上手く生きられるさ。よくやったな。チャ・ドンタク刑事」と言うハンジュンの声に涙ぐんだ後、置いてあった花束の上に持ってきた花を重ねて残し、ドンタクは近くのベンチに座った。
そうしてドンタクが空を見上げるのは久しぶりだと呟いている所へ、フード付きの人物が現れ彼の横に座った。
フードを取ったスチャンが「チョ刑事に友達になれと言われた」と告げると、ドンタクは「刑事がどうやって詐欺師と友達になるんだ?だがokだ。友になろう」と同意した。
「再び覚えていない振りをしたら殺してやる」と警告するドンタクに、スチャンは「ふざけるのは続ける。俺は俺のままでいたいんだ」と笑った。
そんなスチャン( キム・ソノ )に手錠をはめたドンタクは「鍵は署にある」と立ち上がった。
「これから何をするつもりだ。」と尋ねるドンタクに、「自分がうまくやれることだ。チャ・ドンタクの傍にピッタリとくっついているつもりだ」 とスチャンは答えた。
ドンタクが捜査を助ける”仲間”になるのかと訊ねると、スチャンは「そんな古い言葉じゃなくて”パートナー”という言葉があるだろ?」 と笑った。
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前回のお話は⇒トゥーカップス 15話 あらすじ 感想
韓国ドラマ トゥーカップス 最終回16話 感想
結末についての感想
狡猾なタク検事長( チェ・イルファ )を攻略し事件を解決に導きましたね。
悪は滅びて善が勝つという王道のスッキリとした気持ちの良い結末の最終回で、自己最高記録を更新し終了しました。
夢だった探偵として生きる事に決めたスチャンと刑事ドンタクは、これからもパートナーとして事件を解決していくだろうという前向きな結末でした。
アクションとサスペンス、その上にサプライズがあり、最後にロマンスとブロマンスも!と欲張りに詰めこまれた素晴らしいエンディングでした。
ドラマについての感想
全体的にドラマを振り返ると、派手なアクションと憑依というテーマで興味深く始まった初回放送と内容の濃い最終回が印象的だったと思います。
少し残念だったのは中盤でしょうか…。
ドンタクが憑依をもう少し早く受け入れて、共同捜査をもっと長くすれば良かったのではないかと思いました。
後はスチャンとドンタクのブロマンスが良すぎてヘリとのロマンスが霞んでしまった点でしょうか。(笑!)
ストーリーは最後まで驚きがあり、殺人事件を扱ってはいても残虐性はあまりなにので、軽い推理モノを見たい方にはお勧めのドラマです。
登場人物とキャストについての感想
告白が公開されるというかなり惨めな終わりを迎えるタク検事長。その上守っていた筈の息子にも裏切られる皮肉な彼の末路は痛快でした。
詐欺師スチャンは、どうなることかと最後までハラハラしましたが、生き返って良かったですね。
スクープを取って速報を担当したのが父親の身の潔白を明かす事件報道になったジアン。
ドンタクと同じくらい正義の塊の人で、2人はお似合いだったし、チョン・ジョンソクとヘリのイメージに役柄的でした。
スチャン、スア、ドンタク( ジアンははっきりしない )、全員幼いころに両親を失くしトラウマを抱えるのですが、ドンタクだけが間違いを正してくれる大人に出会った点が他の2人と違っていました。
スチャンは詐欺師として生き、スアは殺人鬼となってしまい、育った環境は似ていましたがドンタクとは全く違う人生を歩みましたね。
スチャンが目覚める事ができたのは、昔の借りを返そうとしたドンタクが己を捨てて身体をスチャンに提供しようとしたからでしょう。
そしてそれを拒否してドンタクを生かそうとしたスチャンも天からのテストに合格し、目覚めることができた様に解釈しています。
キム・ソノが憎めない詐欺師の役を好演してくれました。今後が楽しみな俳優さんですね。
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