スーツ 韓国ドラマ 最終回16話 あらすじ 感想 後半
オフィスに現れたチョ・ウンスクに、ハヨンは「助けを求める事もできたのに…」と窓の傍で立ったまま告げた。
これに「もしあなたの会社が良好な状況だったらそうしていた。いま謝罪しても意味はないでしょうね…」 と背を向けたあと「そこに立っているのがとても似合っているわ」とハヨンに微笑んでオフィスを出た。
その後ジナの所により「キム&チョの代表として来ている。まだ破産していない会社のね」と声をかけた。
「これからどうなるの?」と心配するジナに「自分のことだけ考えてればいい」と笑った。
だがジナが「お母さん、明日昼食を一緒にしない?」と誘うと、笑顔で同意した。その後、涙を浮かべて深呼吸するジナ。
一方のガンソクは、別れの挨拶に訪れたキム弁護士と会っていた。
「申し訳ありません」
「我々の出会いは弱点と脅迫だった」
「1つ質問しても宜しいでしょうか?なぜコ・ヨヌを選んだのですか?」
「キム弁護士と違うからだ。コ・ヨヌは自首を選んだ。君も自分自身について考えてみて、今度は別の選択をするこべきじゃないか…」
そう助言するガンソクに、キム弁護士は深くお辞儀をして退いた。
その後「私がアソシエイトとなることを許した事を忘れぬな。ガンソクと戦う時には、私の傍にいるべきだ」と見送るグンソクに、微笑みながら頷いて去った。
*
ヨヌが警察に出頭する日
ガンソクは付き添いに現れた。「出会った時、私の提案を正しいチャンスだと思ったのか?」
「いいえ、危険で間違ったチャンスだと思った。」
「ではなぜそんな選択をしたんだ?」
「どうだろ…権力をもちたかったのかもしれない。偽りだとしても自慢したくて…。チャンスさえあればできる所を見せたかったんだと思う」
「心配する必要はない。弁護して刑務所に行かなくても済むようするから…」
「いいんです。卑怯なスタートだったが、卑怯な終わりにはしたくないんです。もし間違ったことをしたら修正するべきです。チェ弁護士さんや会社に影響を与えないように努力しますので、僕の最後の頼みを聞いて下さい。」
そうしてクモン雇用会社の雇用詐欺にあった被害者たちの公選弁護を頼んだ。
警察署の玄関で拳を突き出すヨヌに、ガンソク( チャン・ドンゴン )は拳を軽く付き合わせて答えた(ダップ;親友同士の挨拶)。

KBS 画面 キャプチャー
最後にガンソクと念願の親友同士の挨拶ができたヨヌは、嬉しそうに笑顔を浮かべた後、署内に入った。
*
再び対面したナム検事と取引するヨヌ( パク・ヒョンシク )
「検事さんからの取引について考えましたが、別の取引をしたいと思っています。」 と切り出した。
「検事さんは2013年8月に法律学校の試験に合格しました。だが試験は受けていない。僕が記憶がいいんだナム・ヒョクフン。 偽りの弁護士の尋問する偽りの検事。これは偶然ではなく、私たちが間違った選択をしたその時に決められていたんだ」

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「それで?私を脅かすつもりか?」
「脅しではなく、お互いの弱点を分かち合っている者同士の合理案だ。僕は間違ったことを全て自白するが、チェ弁護士とカン&ハム、いやチェ&カン法律事務所には触れないでください。」 とヨヌは彼の弱点を突いた。
*
会議室で、クモン雇用会社側の代表と弁護団を迎えて、雇用詐欺事件についての協議がされていた。
訴訟を起こすのは難しいとする相手側に対して、ガンソクは「違法雇用の証拠を検察に渡した。訴訟は勝つまで続ける」と強気で発言した。
これに「そんなことができるかのか?全ての顧客を失うでしょう。」と言う相手側の弁護士に、ハヨンは顧客を失うかどうかは気にしないと答えた。
立ち上がったグンシクは「チェ&カン法律事務所は勝つことだけを考えている。勝てば依頼人は戻ってくるでしょう。」 と鼻息荒く語った。
その後、ハヨンはハム・ギテクに電話をかけた。
「渡航禁止命令が出されたのに飛行機に乗れると思っているの?LA?簡単に行くことができると思ってるの?あなたの目的地はLAではなく刑務所よ。」
電話を切って悔しがるハム。
*
ヨヌ( パク・ヒョンシク )の結審の日。
ガンソクとハヨンがグンシクとホン秘書を連れて出ていく姿を見て、ジナは青いうさぎを睨んで倒した。
そして勉強に戻ろうとするが、完全に集中力を失ってページをめくった。
そしてヨヌが残した小さなメモ『ここまで勉強したなら、もうわかっているよな?僕が君を大好きだってこと(ウサギのイラスト付き)』 を見て涙を浮かべた。
そしてカバンを持って去りかけて戻り、小さな青いウサギを座らせてから裁判所に向かった。
*
ジナが到着した時、法廷では検察側が「深刻な犯罪」として、懲役3年を求刑していた。
その後最終弁論を促されたガンソク( パク・ヒョンシク )は、ヨヌに最終陳述をする機会を与えた。
「僕は、僕の先輩のチェ弁護士が代表してくれたように、自分の間違いを認め後悔していますが、それで減刑を求めていません。」

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裁判官 「なぜですか?」
「これまで生きてきて、何度も行くべき道がわからなくなり、いつも間違った選択をしてきました。その間違った選択のためにここに立っています。与えられたチャンスの為ではないのです」
とヨヌはガンソクの方を向いて彼の微笑みを見つめた。
「僕の祖母は、人間は何度も何度も変化しなければならないと言いました。いくら傷ついて壊れて絡んでいたとしても、ゆっくりと解きほぐされていくと…。ここは僕にとって全てをゆっくりと解き放ち新しくスタートすることができる場所です。これが本当のチャンスだと思っています。」
裁判官 「終わりましたか?」
ヨヌは「はい」と返事をして席に戻り、判決を待った。
裁判官が判決文を読み上げた。
「弁護士資格を持っていないのにも関わらず弁護士業務を行った被告人の行為は、詐欺で弁護士法違反です。しかし調査によると、彼は合法弁護士よりも実際に優れており、彼は顧客のために最善を尽くしました。そして今、彼は自分の罪を後悔しています。しかし、弁護士ではないにも関わらず弁護士のふりをしたことを正当化するものではありません。」
と判決理由を読んだ後、懲役2年の判決を下した。
*
『クモン雇用会社雇用詐欺スキャンダルの被害者に補償金!会社の幹部3人逮捕!』
刑務所に行く途中で、そのニュース速報を見たガンソクは、運転しながら微笑んだ。
刑務所で対面するヨヌとガンソク( チャン・ドンゴン )

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「なぜ僕を選んだのですか? 昨夜夢を見ました。どこに行くべきか分からずに潰れそうになっていたら、チェ弁護士さんが僕を訪ねてきたので訊きました。なぜ僕をえらんだのかと…」
これにガンソクは、カバンから会社の前のフードドラックで買ったトーストを差し出した。
そして「本当にこれが食べたかった」と微笑むヨヌに、ガンソクは「負けたことのない最高の弁護士、カン&ハムのエースの弁護士は、全てが崩壊することを知っていた」と答えた。
「忘れていたか最初からそうだったかわからないが、自分を含めてあそこの誰もが痛みを知らなかった。痛みを知らないのに隣の人をどうやって理解するんだ?それは会社が生き残るために隣の人を追い出す必要があったからだった。だが痛みを知っていたお前は違っていた。被害者の心を理解しようとしていた。」
「もしそうなら、なぜ感情に流されるなと僕に言ったのですか?」
「それは私の方法ではないお前のやり方だからだ。私は今もお前のやり方が好きではない。面接にお前が来た時、私は本を読んでいた。この世で起こった最も恐ろしい事と将来に起こるもっと酷いことは、野生人や異端者によって引き起こされるのではなく…、それは...、それは…、従順な…?」
「それは従順で優しい人が増えることによって起こる、でしょ?自信がない場合はやらないで下さい。」
「気が狂ったのか?私はお前がエリートと呼ばれるようなことはしないと確信していた。酷いことが起こった後に簡単に忘れて従順になる人のように..。生き延びるために何でも命令に従う人のように...。他の人の痛みを理解し意志を曲げない人..。もし私がそんな人を最後まで守ることができれば、私たちの会社は崩れないと思った。」
「僕の様な人を守ることが会社を守ることですか?それって僕が…」
「 私はその人が必要ではなかったが、お前はそんな人のようだった。」
「 ということは…、僕はチェ弁護士さんと違わない…、同じと?」
「そうではないと言っただろ?」
「結論はなんですか?」
「私が人々を読むことができることがもう一度証明されたんだ」
「チェ弁護士さんではなく僕についてです。いい仕事をしましたか?」
「いいや、違法なことをしたので、いい仕事をしたとは言えない。」
「うわ、何それ!」とパンを食べるヨヌ。
そこでトランプを並べたガンソクは「1つ選べ。何になりたい?」
「僕は誰かの手にあるトランプカードで生きてもできることはあまりないと思うので、カードを扱う人になりたい。」
それはかって父の質問への答え” 僕は誰かのカードを選ぶ人にはなりたくない。カードを持ってゲームをする人になりたい”と同じだった。
これにハッとしたガンソクは「お前は私と同じじゃない。ありえない」と独り言を言った。
「急に何??」
*
2年後、出所するヨヌ( パク・ヒョンシク )
車の傍で待っていたガンソクは、門から出てきたヨヌを見て微笑んだ。
「お前はまだこのスタイルが格好いいと思っているのか?」
「ええ、これが僕にとってはベストだ」
これに微笑んでガンソクは携帯を渡し、拳を差し出した。
だがヨヌは拳を上げるが突合さず、手で押して笑った
「どこに行くのですか?」と尋ねるヨヌに、ガンソクは「どうかな?」と答えた。
”人生はどこが行き先かをあなたに教えない。”
”だから、あなたの人生をかえるのは偶然ではなく選択だ。”
「さあ、行こう」ガンソクは笑みを浮かべ、ヨヌを助手席に乗せさっそうと走り抜けていった。
了
最後まで読んで下さってありがとうございました。
スーツ 韓国ドラマ 最終回16話 感想
最後までブロマンスが生きていた素晴らしい結末。
2年の月日を経てヨヌが出所するシーンが最後につけてあって、明るい2人の笑顔が見られて本当に良かったです。
ハム代表との戦いはドラマの進行に緊張を作り出していたし、そこから終わりに向かって徐々に良くなっていく結末にとても満足しています。
初回から最終回まで、各々もストーリーが創造的で楽しめるだけではなく、全体的に絡んだ部分も全くぶれない素晴らしい脚本でした。
典型的な韓国ドラマと少し違うアメリカンテイストの効いたとユーモアとオシャレな雰囲気も良かったし、扱っていた民事事件も興味深いものでした。
最初頼りなく社会的にも恵まれなかったコ・ヨヌが成長し、年齢や序列を超えて最後はガンソクの友となるストーリーが爽快でした。
始めてだったチャン・ドンゴン。韓国最高の弁護士役でしたが、シワさえも格好良くて貫禄がありました。
ガンソクを支えた2人の女性。カン代表のチン・ヘギョンとホン秘書チョン・ジョンヨンは押さえた演技で渋かった。
生意気な事務主任からヨヌを支える恋人に転身していったジナをコ・ソンヒが上手く演じていました。
パク・ヒョンシクは、純な天才青年コ・ヨヌ役を完全に消化して、演技ドルから脱皮して演技派に転じたのではないでしょうか?
最近シリーズ化されるドラマも増えてきたので、スーツのシーズン2をぜひ制作して欲しいなと思います。
前回のお話は⇒ スーツSUITS 15話 あらすじ 感想
パク・ヒョンシクの時代劇⇒ 花郎・ファラン
パク・ヒョンシクのラブコメ大ヒット作⇒ 力の強い女トボンスン
コ・ソンヒ イ・ジョンソク出演作⇒あなたが眠っている間に
コ・ソンヒ パク・シフの時代劇⇒風と雲と雨