スーツ 韓国ドラマ 15話 あらすじ 感想 後半
チェ代表とキム・ジナ( コ・ソンヒ )
ノックもせずオフィスにふいに現れた母親に、ジナは「ママ??」と唖然としていた。
すると「ハーイキム・ジナさん、今日はキム&チョ法律事務所の代表として来ている」と椅子に座ったチョ・ウンスクは「未だ諦めていないの?」とジナが読んでいる本を見て尋ねた。
だが「自分の限界を受け入れることにも勇気よね。」と言う母親に、ジナは「今は自分の限界を克服する勇気を集めている」と答えた。
「相手が強けれ強いほど、声を低くして笑顔を忘れないでね。最後に会った時より私の娘が強くなっている…」
「正確に言えば会えなかったでしょ?会わなかったではなくて…私の娘?キム&チョの代表としてここにいるのですよね。何が必要ですか、チョさん?」
「あなたには関係ないわ」
そんな中いきなり入ってきたヨヌは、ウンスクを見て直ぐに謝罪した。
これに立ち上がったウンスクは「我々の事務所に度々助けを求めている人は、あなたでしょ?名前は?」とヨヌの前に立ち尋ねた。
そして「コ・ヨンウ」だと答えたヨヌを見て「…うーん、あまり頭が良さそうに見えないわね」と言って去った。
「えっ?」と困惑するヨヌ。
その後ジナから相談していた弁護士がキム&チョの代表の母だと聞かされたヨヌは、「僕も君を理解するの迄には未だ長い道のりがあるようだな」と唖然とした。
だがヨヌの和やかな顔は、その時入ってきたハム代表から電話を見て、一瞬にして険しくなった。
チェ代表とハム・ギテク( キム・ヨンホ )代表の画策
その頃、カン代表のオフィスに入ったチェ・ウンスク代表は、合併すべきだとカン代表に提案していた。
「最近あなたのクライアントの5人が私の事務所と契約した。さらに進行中10人以程の依頼人と今日明日で契約締結になるでしょう。私の事務所に来ない?合併しましょう」
その上で「会社が危険にさらされているので救うべきです。ハム・ギテクがここに戻ってから何が起こったのかをもう誰もが知っている。あなたはの名前がついた会社から顧客はもう離れている」とカン代表を圧迫した。
そして「それほど酷くない。あなたは我々を救おうとしているのではなく、チャンスがある今に内に吸収しようとしているんだ」と反論するガンソクに「考えてみるのね。お二人と会社の両方を救う選択について…」とウンスクは話した。
*
オフィスに入ってきたヨヌに、ハム代表はガンソクから渡された公選弁護のファイルの事件名を読み始めた。
「資格のない人間が不正採用され善良な人々に影響を与えている。こういう奴らは屑だが、免許のない偽りの弁護士にこの資格詐欺事件の弁護をする事はできない。お前は才能があるが、これは酷すぎないか?」
そう言ってキム弁護士を彼女の兄の暴力事件で脅し手に入れた高校中退となっているヨヌの証書を示した。
「ガンソクに伝えろ。そろそろ合意が必要だとな。馬と虎は違う。お前はトラに乗ることはできたかも知れないが、好きな時に降りていい訳じゃない」
そう脅されてオフィスから出たヨヌは、廊下で数回深呼吸をしてネクタイを緩めて、ガンソクのオフィスに向かった。
*
カン代表のオフィスから出てきたガンソクを「全て聞いた」とグンシクは腕を掴んで引き留めた。
「お前がどれほど俺を見下しているかは知っているが我々の会社だ。エースだろ?対策はあるのか?」
だがそれに答えず去って行くガンソク。
オフィスに戻ったガンソクは、キム&チョが会社を合併しようとしている事実を、ソファに座って待っていたヨヌに伝えた。
「それだけは絶対に阻止しなければならない。」と窓から外を見ているガンソクに「僕のせいですか?」とヨヌは立ち上がった。
「合併となると人員を整理再編成するために調査が始まり、僕が偽者であることが出てくるからだ。どんなにチェ弁護士さんが隠しても、僕がチェ弁護士さんの弱点だと知られるでしょう」
「会社を守ろうとしてるだけだ。お前は私の弱点ではないと言っただろ?」
「... ハム代表は…僕が偽物だと知っています」
ゆっくりとヨヌの方へ振り返るガンソク。
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その後ハム代表がいる道場へ行ったガンソクは「カン&ハムは私の会社だ。もし合併をしたいな以前のポジションに私の名前を戻せ。さもないとコ・ヨヌの身元調査をカン代表か警察に渡す」と脅した。
「これは合意とは言わず脅迫と復讐だ」というガンソクに「これがただの競争と賭けだ。敗者は全てを失うんだ」と剣道の竹刀を向けた。
「あなたが望む時に私がいつでも戦うと思っているのですか?合意に従うべきです。」と警告してガンソクは去った。
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その後ガンソクは、ハム代表が合併前に元のポジションに戻ることを望んでいるので何もしないだろう、と心配しているヨヌに説明した。
「だが彼は蛇のような奴で何を袖の下に隠しているかはわからない。とにかく今は合併そのものを阻止する対策を練る必要がある」とヨヌに指示した。
一方、カン代表は顧客と会い契約破棄を阻もうとして話し合っていた。
「ただの噂です。カン&ハム社は強い」と説得するカン代表に、会長の意思は固いと担当者は答えた。
これに「キム&チョ社と合併作業中なので、又元の状態に戻ります。」と説得すると「わかりました。そういう事なら完了した後連絡を下さい。会長に伝えましょう」と担当者は納得して帰って行った。
彼と入れ違いに入っていたガンソクは、合併阻止計画を明日の朝までに立てるとカン代表に伝えた。
そして「彼を見たでしょう?あそこだけではなく大企業が次々と顧問契約を破棄すれば会社の倒産は免れない。」と答えるカン代表に「時間が欲しい。あなたと会社を守るので、もう一度信頼しくれ」と頼んだ。
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資料庫で、合併を阻止する方法を模索しているヨヌに、ジナは「母の会社がカン&ハムとの合併を望んでいることを知っている。だけど私はカン&ハム社のパラリーガルよ。コ弁護士さんの会社ですが私の会社でもあるのよ」と手伝い始めた。
そこへ資料箱を抱えたグンシクも現れ「一緒にやろう」と机に着いた。これにヨヌは微笑み、三人は協力して一緒に働き始めた。
その頃2階のカン代表のオフィスへ現れたハム代表は「会社の崩壊を止めるべきだ。ガンソクは時間をくれと言ったかも知れないが、それは現実的ではない。キム&チョは良い顧客を持つ会社で財務も良好だ。友好合併はできれば、それも勝利だ。」
「 友好合併?」と聞き返すカン代表に、ハム・ギテクは「 チョ代表が忍耐を失う前に契約を受け入れるようにと勧めた。
「 今あなたは私を助けているつもりなの?」
「 勘違いするな。会社を崩壊させたくないからだ。会社は存在しなければならないんだ。取り戻すためにもな」
これにカン代表はしばらく考えてチョ代表に連絡を取った。
( 後で判明しますが、この時多分合併に応じたのでしょう)
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翌朝、ヨヌは「最初に会社を救ってください。」とカン&ハム社の現在の財政状況と改革案を示す資料を渡した。
これにガンソクは「心配するな。どこにも行かず、ここで待つように」と指示をして会議に向かった。
ヨヌは自分のデスクに戻り、不正採用の公選事件ファイルを見ながら、ハム代表の言った言葉 ”偽の弁護士には不正採用された人を弁護することはできない” をぼんやりと考えていた。
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パートナー会議が始まり、ガンソクが給与カットと経費削減について提案すると「合併に合意しようとしているのに、なぜこれについて話し合っているのか?」とパートナーの一人が発言した。
「 どういうことでしょう?代表」ガンソクは立ち上がった。
「 キム&チョ社がとても友好的な合併条件を出してきました。名前を残し給料を据え置きにすると言っています。休憩後、合併についての投票をしましょう。」
「 キム&チョ側に我々を必要とする弱点があるはずだ!」と叫ぶガンソクに「弱点があるのはカン&ハム社の方よ。新しい名前はチョ&カンになる」とカン代表は力なく答えた。
そしてハム・ギテクと話したことは言わず、決めたのは私だと言った。
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オフィスに戻りコ・ヨヌ(パク・ヒョンシク)の隣に座ったガンソク(チャン・ドンゴン)は「今度ばかりは負けるようだ」と呟いた。
だがヨヌは「間違っています。チェ弁護士さんではなく僕が負けるんです。テヨン法律事務所(デイビッドの会社)が代表をしているクモン企業雇用(詐欺斡旋)収賄事件について読みましが、僕には弁護資格はありません」と反論した。
「 間違っているぞ。テヨンではなく、キム&チョが会社を代表しているんだ」
「 いいえ、テヨン法律事務所です。僕は間違ったりしません」
「 ではキム&チョはなぜ自分たちの顧客の事件をテヨンにやらせたりするんだ?」
そう話した後、2人は視線を交わして考え込んだ。
「もしかしてキム&チョは我々よりも絶望的な状況だとしたら?最初は吸収合併を望んでいたが、急に友好合併に変更した。その理由は何だ?」
「 それは、かれらが我々と同様に切望的な状況だと示しています」
「 又は最初から吸収合併できる能力がなかったことを示しているのではないか…」
「 友好合併は罠だと言っているんですか?」
「もしこれが罠なら、チョ代表が計画したとは思えない。」
こうして2人は、友好合併の裏にハム・ギテクの関与を確信した。
実は改ざんした会計データを与え友好合併をチョ代表に勧めたのはハム・ギテクだった。
ハム・ギテクは「会社に名前を残したいカン代表が合併を受け入れ、他に守る者がいるチェ・ガンソクが反対する。それぞれ守りたい者が違うので、結局どちらも崩れるだろう。」と予測していた。
これにチェ代表は「ではLAでのお仕事を楽しんで下さい。」と取引だった書類を渡していたのだった。
(LAでの職の斡旋か推薦状?でしょうか?)
*
その後ガンソクはデイビッドに会い、テヨンとキム&チョが合併について話している会話の録音を撮ったUSBチップを受け取った。
「 これで借りは返済した。その上今度はお前が返済する必要がある」
「 チャンスがあれば2倍にして返済する」
これにデイビッドは「お前を見るのが嫌だから、アメリカに戻る。お互い二度と会わないようにしよう」と言いいながら去って行った。
*
事務所に戻って来たガンソクは「合併を防げば、お前の経歴をハム・ギテクは公開するだろう」とヨヌと廊下を並んで歩きながら話した。
これに、ヨヌは「分かっています。ハム代表に脅された時、自分が何をここでしたかを思い出していたんです。」
そうして2人は振り返り、壁のカン&ハムのサインを見つめた。
ヨヌは「認識してもらいたいとは思いません。会社の役に立つことを望んでいました。」と答えてガンソクと別れた。
正体がばれるコ・ヨヌ
その後、ガンソクは、友好合併が罠であることを電話でカン代表に伝えた。
そして慌てて飛び込んで来たカン代表とグンシクに「これが罠であると確信している。詳細はわからないがハム・ギテクとチョ代表は繋がっている。彼は賭けたんだ。先輩がチョ&カンになった後私を解雇すると…」説明した。
だがこの時、ヨヌの高校中退の証明書をメールで受け取り「一体何だ!コ・ヨヌは高校校中退でライセンスのない偽りの弁護士だって!!」と叫ぶグンシク!
これに憤怒してオフィスを飛び出すガンソク!!
この時ロビーで電話を受けたヨヌも走ってオフィスに向かった。
そして二階でハム代表のオフィスを覗いているガンソクに「ダメです!チェ弁護士さん」と廊下の端から叫んだ。
これに怒りでギラギラさせた目で振り返るガンソク!!
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スーツ 韓国ドラマ 15話 感想
どんなに叩かれても又起き上がってくるハム・ギテクの執念深さとあちこちで不正行為を繰り返す凄さに呆れると共に本当に嫌な人もいるものだと思いました。
それに比べて、崖っぷちに立たされながらも、自分を犠牲にして会社の役に立ちたいというヨヌの健気なこと!
最後にあのデイビッドの協力を得て証拠を受け取り、これで一安心という所で、ヨヌの身元がメールで流れてしまいました。
ハム・ギテクの所へ行こうとするガンソクを必死で止めるヨヌですが、これで1話で見ていた拘置所へヨヌが入る話へ繋がって行くのでしょう。
何とかこの問題を解決して、ハム・ギテクに受けるべき罰を与えて欲しいですね。
次回はいよいよ最終回ですが、無事ヨヌが開放されてハッピーエンドとなるでしょうか。