スーツ 韓国ドラマ 14話 感想 あらすじ 後半
廊下でガンソクに合ったヨヌは、模擬法廷に陪審員が入る事と自分とグンシクが検事をすることを教えて調査ファイルを見せた。
「誰が背後にいるのかを知るために賭けなければならないんです。僕を信じますか?」
「信用しない。今から我々は…検事と被告人だ。お前が自分で決めたことだから勝つんだ。誰に対してだとしてもな」
*
その夜ヨヌは、模擬法廷への参加を拒否しているダハムの元へ訪ねた。
そしてホン秘書の証拠破棄のせいでガンソクが弁護士資格剥奪だけではなく刑務所に送られる危険に陥っていると説明した。
だが「関係ないわ。私の弁護士と話してちょうだい」と答えるダハムに「酒飲みになって生きることも全てを忘れて新しいスタートを切ることもできる。だが一生を後悔しますよ」
「誰が説教しているの?止めないと後悔するのはあなたの方でしょ?。元の場所へ戻りなさいよ!」
そう言ってヨヌを追い出すと、ダハムは又一人で酒を飲み始めた。
模擬法廷
講義室は、いつもと違い陪審員のシニアーパートナーたちや、弁護士から事務官まで皆が集まり席を埋めていた。
最初にグンシクが立ち上がった。
「被告人、あなたは正直な人だと思っていますか?」
「ええ」
「そうですねえ。どう思うかはまあ自由ですな」
そうコメントすると、グンシクは2011年まで逆上り、アソシエイトの同僚時代に重要な資料を隠し苦労を味あわせたガンソクについて語り始めた。
「大事なことじゃなかった。だたの冗談だ」
「ではあなたは、そのアソシエイトに謝罪し是正しようとしましたか?」
「いいえ」
「そう、ただの冗談だから何も悪くなかった。そういうことですか?」
「違います」
「被害者は被告人を疑っていましたが、あなたはいつも否定していました。謝りましたか?自分のしたことを改めましたか?」
「いいえ、過去のことだった。それに冗談以外の何物でもなかったからだ」
「冗談だった。ではその後で何も起こらなかったのですね?」
「はいそうです」
「これは本当ではありません。彼はその後も同じ様な行動を続け、被害者が疑うたびに否定しました。一度でも謝ったり受け入れたりしたことはなかった。どうして?それは良心のかけらもない人間だからです。」
「異議あり!検事の主張は裁判と何ら関係がありません」
「ええ確かにこの事件とは違うものです。ですが彼がそんな態度を取り続けている間に、2人家族を失っていた父親、実際は無実だった被害者がその後自殺してしまいました。」
傍聴席のあちこちにざわめきが起きた。
*
「愛は右の親指から左の小指へと通り過ぎるという諺があります。だからいつもは左の薬指にリングをしていますが、今日は外してきました。なぜなら今日は運が必要ないからです。」
弁護人への尋問を始めたカン代表は、カン&ハムでのガンソクの最初の仕事だった人員整理について質問を始めた。
「解雇を言い渡した夜、あなたが何と言ったのか思い出してくれますか?言ってみて下さい」
「代表を恨むと言いました」
「 いいえ、正確には私の顔に唾を吐きたいと言ったんです。それから無料弁護だけをしたいとか辞めたいとか、1年近くあなたは時限爆弾のようでした。どうしてそんなことをしたんですか?」
「多分成熟していなかったからでしょう。」
そう言って目をそむけたガンソクを見て、微笑んだカン代表は、会社前の通りでトーストを販売するフードトラックについて語リ始めた。
「私が働き始めた最初の頃、あそこでは老婦人が小さな屋台で売っていました。だが今は、ご存知のようにフードトラックで彼女の息子がトーストを販売していますが、実は、あのフードトラックの所有者は被告人なんです。」
そして、ある日屋台が閉じられてアルツハイマーの母親が戻るのを待っていた息子を見つけたガンソクが、救いの手を差し伸べたことを話した。
「この被告人は私の顔に唾を吐きたいと言った人と同じ人です。彼は人々や依頼人に暖かい心を持っていますが、人々にそれを知られたくないのです。」
「弁護人、 あなたの質問はなんですか?」とハム裁判官が尋ねた。
「理由は何です? なぜ人に知られたくないのです?」
「その心で守る人が増える。それは弱点が増えることになる。カン&ハムで生き残りたいのであれば弱点を持ってはならないのです。」
「それであなたは自身の性格を隠しました。彼が汚職のない弁護士になったのは運が良かったんでしょうか?利己主義だからとか冷血漢だから?私はチェ・ガンソクをよく知っています。彼はいつも勝訴しました。何の問題もなく…」
そう発言を終えると、カン代表は被告人への尋問を終えた。
休廷になり、カン代表のオフィスに入ったガンソクは「あんなことを話す必要があったのか?」と顔を曇らせた。
だがカン代表は「本当のことでしょ?裁判はこちら側に優勢に運んでいるから心配いらない」と話した。
ダハムへ反対尋問するヨヌ(パク・ヒョンシク)
原告側と被告側が法廷に戻り、裁判が再開された。その時遅れて入ってきたダハムを、ヨヌは証人席に呼んだ。
「あなたは、被告人にレポートを破棄するように命令されましたか?」
「証言を拒否します」
「では破棄しないように言われたのに自身で破棄したのですか?」
「証言を拒否します」
「証言を拒否するおつもりのようですで、質問を変えましょう。もし被告人が隠すように命令すれば、違法でも従いますか?」
「いいえ、チェ弁護士さんはそんなことを命令していません」
「それは私の質問じゃありません。被告人がもし命令したら従うかどうかです。難しい質問ですか?答えられない理由がなにかあるのですか?」
「いいえ、ありません。」
「あなたは13年間被告を知っていました。あなた被告人が命令すれば何でもしたでしょう。私の質問は難しいですか?では理解しやすい質問をしましょう。あなたは被告を愛しているのですか?」
法廷中にざわめきが起こった。
「何です?」
「被告を愛しているかどうかを私は証人に尋ねています。」
「異議を申し立てます。これは事件とは関係ありません。」
これに振り返ったヨヌは、質問した理由を説明した。
「どうしてです?証人が被告を愛していれば、どんな命令でもやるでしょう。又は愛しているから、言われなくてもやるのです。」
「 証人が被告に対してどんな感情を持っているかは、関係ありません」
「被告人がどんな人なのかも事件には関係ありません。温情のある人か冷血漢かどうかは関係ありません。もう一度あなたに尋ねましょう。あなたは彼を愛しているのですか? イエスかノーかで答えて下さい。」
「異議をもうしたてます!!」
カン代表が立ち上がって叫ぶが、ヨヌは続けた。
「被告人の人生が自分より大事なのではありませんか?」
「検察は証人を侮辱しています!!」
「 あなたは被告人を誰よりも守りたかった。私に答えて、彼を愛していますか?」
「私は ... ..」と泣いているダハムをさらに追い詰めるヨヌ!!
「私はあなたに尋ねました。あなたは彼を愛していますか?はい、いいえで…」
「私が彼女に命令したんだ。だからもうやめるんだ!」
ガンソクの怒声が響いた途端、カン代表の顔がみるみる青ざめた。ハム代表は隠そうとしても笑いが漏れていた。
静まり返る中、ダハムは泣きながら法廷を去り、ハム代表は1時間後に陪審員の投票を行うと宣言して閉廷した。
*
その後トイレでヨヌを見つけたガンソクは、彼を壁に押し付けて罵った。
「 勝てと言ったでしょ?勝つことだけに集中しろと言ったのはあなただ。今日本当の裁判をしたのは僕だけだった」
「お前は今日の裁判でホン秘書を破壊したんだ。」
「そうでしょうか?本当にホン秘書を守りたければ解雇をすべきじゃなかった。間違い、弱点、敵を作るべきじゃない。ホン秘書とカン代表は皆が守ろうとしている、あなたはどれほどの人でしょう?」
「お前は本当に…」
「自身で判断して選ばなければならなかったんです」
トイレを出たヨヌは、外で聴いていたハム代表と微笑み合ってオフィスに向かった。
*
ハム代表は「お前は本当に天才だな!」とヨヌを抱きしめた。
「生まれ持っての才能です」
ヨヌは、陪審員の投票の場へ一緒に行こうとするハム代表を断った。
「我々に有利なポイントだったチェ弁護士さんの個性が、カン代表によりなくなりました。ですのでユノモータースが協議に応じた時、チェ弁護士が彼を脅かしたことへの証言を得てきます。」
そう言って部屋を出た。
*
「コ弁護士さん、コ・ヨヌ!」
ロビーに降りてきたジナは、ヨヌに近寄り腕を掴んで止めた。
「どうしてこんなことをしたの?これほどのことをする必要があったの?一体理由は何なの!ホン秘書とチェ弁護士さんをこんなふうに終わらせるつもり?コ・ヨヌ!こんなに残酷なの?」
目に涙をためて唇をわなわなと震わせているジナに、ヨヌは何も答えず背を向けた。
秘密を守る最善の方法は誰にも話さないこと…
スーツ SUITS 15話 あらすじ 感想 へ続く…。
前回のお話は⇒ スーツSUITS 13話 あらすじ 感想
キャスト 放送情報は⇒ [ スーツ SUITS キャスト 登場人物 視聴率 ] へどうぞ。
スーツ 韓国ドラマ 14話 感想
裁判に行くとして、デイビッドとの示談を決別したガンソクですが、模擬法廷でヨヌに負けましたね。
ヨヌに「ホン秘書を壊した」と非難していましたが、これがもし本当の裁判だとしたら、汚いデイビッドにダハムはもっと攻撃されてさらし者にされると思うので、裁判を断念して正解なのかも知れません。
次回模擬法廷の判決が下りるのでしょうが、資料室のCCTV映像が未だ出てきていないのと、ユノモータースの代表がこれにどう絡んでくるのか気になる所です。
大げさなドタバタはないし、それぞれのエピソードがよく関連している脚本がとても良いと思いながら視聴しています。
来週最終回ですが、16話で終了が惜しまれる…。シリーズでぜひ続けてもらいたいドラマですね。
相手側のスパイとハム代表が連絡を取っている黒幕が一体誰なのか次回が楽しみですね。