スーツ 韓国ドラマ 10話 あらすじ 感想 (SUITS) 後半
ひき逃げ事件の法廷
「ひき逃げをして被害者を死なせたことは重罪なので罰するべきです。ですが被害者家族と和解し、原告が間違った行為を認め後悔していることや、被害者にも何らかの責任があったことを考慮します」
そうして裁判官は、パク・ジュンギュに対して、懲役1年に2年の執行猶予を付けた。
その後、キム検事は「弁護士には依頼人の守秘義務がある。それを破るあなたは、本当の弁護士ですか?」と問いかけ、ヨヌは「これで終わらせて良心が傷まないのか?」と問い返した。
そして「麻薬について原告に訊けば済んだ話だ」と主張するヨヌに、キム検事は反論した。
「チェ弁護士さんとあなたのキャリアを終わらせたいの?感謝してもらいたいわ。依頼人の情報を流すのも罪でしょ?あなたの方が恥ずべきよ」
これにより、チェ弁護士とキム検事の間に何らかの取引があることを悟るヨヌ。
*
オフィスに戻り、キム検事を雇うつもりかどうかをガンソクに尋ねたヨヌは「雇うかどうか考えても良いと言っただけだ」という返事にショックを受けた。
「僕の事件だ」と言うヨヌに、ガンソクは「パク・ジュンギュでも教授でもなく、お前を守るためにしたんだ。依頼人の情報を流したと訴えられたら、この法律事務所を調査されるからだ」と話した。
「私が君を選ぶ前の人生より、今は良くなったのか、それとも悪くなっのか?」
「両方です」
「では良い方だけを考えてそれに集中しろ。又君を守るために干渉しなければならなくなったら、ためらわずに君を解雇する」
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その後ヨヌは、過去両親の葬儀で話した弁護士に会いに事務所に向かった。
働いている彼の前に何も言わず座ったヨヌに、弁護士は何が必要なのかを尋ねた。
腕時計を脱いで机に置いたヨヌは、両親のひき逃げ事件に似た作り話を話し始めるが、自分が事故を起こしたふりをした。
すると、良心のためにこの事件を取ることができないと答える彼に、ヨヌは、過去の両親の事件と、彼がお金を断った祖母と自分をどう脅したかを語った。
だが、非常に多くの症例があり全てを覚えていないと答える彼に、ヨヌは絶対に忘れないために両親の死亡日を入れ墨した手首を見せた。
「それで?何をお望みですか?何度でも謝れるが後悔はしていない。私は仕事をしただけです」
「仕事をしただけか…。あなたが身につけている時計や靴が何であれ問題ではない。あなたと私は最初から違う人間だ。両親や犠牲者の名前を覚えておくべきだ。そうでなければ何が後悔というものか僕が示そう」
そう無慈悲な彼に対して警告した後、ヨヌは事務所を去った。
翌日、ソヌはパク・ジュンギュを訪ね、全てが終わったものとして感謝しようとする彼を止めた。
「一生後悔しながら生きるんだな。君は罪を償わなかったんだから。これを見て自分で考えて見ろ」
そう言って事件ファイルを押し付けるようにして渡し、判断を彼に委ねた。
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ガンソクは、DNA鑑定結果をハン検事に見せた。
だがハン検事は、違法行為だとして証拠として認めず「殺人犯が自白するか、目撃者が出て来ない限り追訴はしない。この紙は何の意味もない」 と全く取り付く島もなかった。
これに「公正な人だと思ったが、失望した」と言うガンソクに、ハン検事は「間違った方向に剣を振り下ろしたんだ。その刃がお前の喉を切るだろう」 と言い放って去った。
部屋の外で待っていたヨヌは「本当の弁護士になるまでは何も考えないことにします」と告げて、ガンソクに並んで歩いた。
その時DNA結果を見たパク検事から電話を受け取ったガンソクは、2人をだます計画を話す彼に笑みを浮かべた。
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キム・ジンギュを呼び出したハン・ソンテは、パク刑事から送られた2人の写真を見せて「余計なことは考えるな」と脅した。
そしてジンギュにグラスを投げつけて「次はグラスではなくお前の頭が壊れるぞ。わかったか!」 と怯えさせた。
その後一人で通りを歩いているジンギュの前に立ちはだかり、パク刑事とヨヌ、ガンソクの三人で話を始めた。
ハン・ソンテの過去の行動を例に上げて「一度人を殺せば二度目、彼があなたに何をするつもりだと思う?」 と怖がらせた。
その後、ヨヌも「それよりももっと酷いことができるだろう。無実の人、ソクヒョンにしたように・・・・。正直に自白すれば5年未満の懲役だ。ハン・ソンテの脅しよりもあなたの残りの人生を考えてみて」 と説得した。
ガンソクも「5年間も生き残れない。」 と怖がって泣きそうになるジンギュに、「無実の人が12年間生き延びた」 と言った。
これに「ソンテが僕の目の前でミンジュを殺した。」 と告白したジンギュをパク検事が警察へ連行した。
ソン手がミンジュを殺した理由は、彼との付き合いを望まなかったミンジュに憤怒したからだった。
*
去っていくキム・ジンギュを見ながら、ガンソクは「生まれてきた時からの悪党は悪党のまま。裕福か貧乏な家族のせいで悪党になる人もいる。世の中は悪党だらけだ」 と呟いた。
「僕もその中のどこかにいるんですよね」
「君はそうかもしれないが、私は違う」
ガンソクに振り向いたヨヌは、もしソンテが弁護を依頼してきたら引き受けるかどうかを尋ねた。
「くだらない。利益相反行為になる。」
「それがなかったら?」
「お金次第だな。」
「あなたはアメリカの弁護士、デイビッドみたいだと思いませんか?」
「違うな。精神が全く違う。我々が取るリスクは全く違っていて、全く違う理由がある。君が君の子供時代に遭遇した弁護士と全く違うように…な」
*
翌日、ガンソクとヨヌは、晴れて自由の身になったチャン・ソクヒョンが出て来るのを刑務所の門前で待っていた。
まだ私を殺したいと思っているかどうかを尋ねるガンソクに、ソクヒョンは「心配するな。…次に何をいうか考えていない」 と黙り込んだ。
そんな彼に、ヨヌが豆腐を渡すと、彼はそれを食べながら、2人に感謝した。
その頃、パク・ジュンギュが警察に出頭していた。
*
カン代表は、過去を忘れてエースとして法律事務所に戻ってきたから、と称えて自身のブレスレットをプレゼントした。
その時「いつそこで働き始めることができるんでしょう?コ・ヨヌの本当のアイデンティティを公開してもいいんでしょうか?」 とキム検事の電話を受け、顔色を変えるガンソク!
誰かが病院で亡くなり、ハム代表が戻ってくると電話を受けて青くなるカン代表!! (なぜ?)
スーツ SUITS 11話 あらすじ 感想 へ続く…。
前回のお話は⇒ スーツSUITS 9話 あらすじ 感想
キャスト 放送情報は⇒ [ スーツ SUITS キャスト 登場人物 視聴率 ] へどうぞ。
スーツ 韓国ドラマ 10話 感想
昇進するために証拠隠滅をしていたオ地区検事長ですが、辞めた後でも彼の影響力が検事局のあちらこちらに広がっているのには、驚きです。
ガンソクが言っているように上下関係よりも先に、人権や正義を守るほうが優先されるべきなのに、酷い検事たちがいるものです。
現実でも冤罪事件はしばしばあるし…考えてみると怖いですね。
ひき逃げ事件を担当したヨヌは、苦しみならも諦めず、過去の悪徳弁護士とパク・ジュンギュにそれぞれに警告をしました。
そしてジュンギュを自白へと導くのに成功しましたね。
キム検事や悪徳弁護士の様に資格を持ってマニュアル通りに仕事をこなす法律家の中で、偽りの弁護士のヨヌが”真の弁護士”として活躍ている所が、皮肉で痛快です。
次回は、奥様が亡くなった後、ハム代表が事務所に戻ってくるようですが、何だかいわくありげな彼。
過去一体何をしたのでしょうか?
そして若いながらも出世欲に駆られているキム検事。
もし彼女がカン&ハムに入ってきたら、グンシク二番手ができて事務所内がさらに厄介になると思いますが、どうなるでしょうか。
次回が楽しみですね。