師任堂サイムダン 10話11話あらすじ 感想
師任堂 (サイムダン イ・ヨンエ) に嫌がらせをするフィウム (オ・ユナ) 堂の正体に気づきいたイ・ギョム(ソン・スンホン) はどうするでしょうか?
主要登場人物
師任堂(サイムダン) イ・ヨンエ
イ・ギョム ソン・スンホン
フィウム堂 オ・ユナ
ミン・チヒョン チェ・チェロ
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それでは イ・ヨンエ ソン・スンホン主演韓国ドラマ 師任堂サイムダン 10話11話あらすじ 感想 色の日記 (사임당, 빛의 일기 Saimdang Light’s Diary サイムダン ピチェ イルギ) を紹介します。
師任堂サイムダン 10話あらすじ 流民
「理由は分からぬが、もしそなたが誰かの心を矢で射る様な真似をしているのなら止めろ...」とフィウム堂に警告するギョム。
「そうされるのにふさわしい理由があったとしたら?眼には眼を…ですわ」と答えるフィウム堂。
フィウム堂と別れた後、ギョムは思いを巡らせた。
ー居酒屋の娘に違いない。幼い頃の面影が残っている。
雲平(ウンピョン)寺から師任堂を連れ帰ったのは彼女の筈だが、なにゆえ今敵意を持つのだ?
あの日雲平で何があった?どうやって居酒屋の娘がミン・チヒョンの夫人になれたのだ...。
ちょうどその頃、師任堂もチマの色を「ヨンジ色。てんとう虫と同じ色」と発言したフィウム堂 (オ・ユナ) が居酒屋の娘だということに気づいていた。
*
部下を引き連れ領議政の別宅へ早がけするチヒョン。
そこでは、ヨンピル (領議政の息子) が雲平寺の事件の生き残りだと言って、関係のない女を斬り殺していた。
この機を利用し殺人の罪悪感で自害したとして、厄介者のヨンピルを始末する事に決めるミン・チヒョン (チェ・チェロ)。
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家に戻りヒョルリョン (チョン・ジュンウォン) がまだ戻っていない事を知り、比翼堂に引き返す師任堂。
その事を知るや、手分けして探し回るギョムと芸術家達。
そうして、暗い書庫の片隅で泣いている所を見つけられるヒョンリョン。
だが師任堂の前に引き出されると「帰らない。僕を見捨てたのは母上ですから。これからはここに住みます」
そうヒョルリョンは宣言して屋敷の奥へと逃げた。
その様子を見て師任堂に提案するギョム。
「子供の頃のあなたと同じ、どうしようもなく頑固な性格の様だ。帰りなさい。私がヒョルリョンの面倒を見よう」と。
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暗い書庫で座っているヒョルリョンの傍に行き、幼い頃の話をするギョム。

SBS 画面キャプチャー
「お前の年の頃、生き抜くために残飯を食べ浮浪者達と暮らしていた。私には家も食べ物もなく母もいなかったが、お前には全て母親までいるではないか」
だがギョムの話を聞いても納得せず「僕を捨てて喜んでいるんだ」と泣き出すヒョルリョン。
そんな彼の肩を抱き慰めながら話し続けるギョム。
「叩かれても叱られてもいいから母がいたら...と思ったよ。私は顔さえ覚えていないんだ」
「僕は母と家族の為に勉強している。一生懸命勉強し最も尊敬される文官(タンサンガン)になって家族に良い暮らしをさせてやりたい。なのに母上は分かってくれない」
と不満を口にするヒョルリョンを自身の言葉で母上と話をしろとギョムは諭し、家に送って行った。
別れ際に、再度ヒョルリョンの後援者になりたいと申し出るギョムに「ヒョルリョンに必要なのは、金銭の助けではなく心の整理をする時間です」と拒否する師任堂。
「ウンピョン寺!あそこで何があった?私と縁と切ったのは、それと何か関係があるのか?」
20年前の真相をギョムが聞き出そうとするが、顔を真っ青にして逃げる様に去る師任堂。
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ウンピョン寺の跡地で...。
探索に来たギョムの前に、ウンピョン寺の生き残りを助けた老人を連れてくるイム・コッチョン(林巨正)。
「死体だらけだった。少なくとも百体...僧侶、子供、ウンピョン寺の紙職人達だ。救った男の首の刀傷を薬草で治療した」と告げる老人。
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出来上がった紙を売りに紙屋へ持っていくが断られ、店から追い出される師任堂。
その様子を見たフィウム堂は店主に後を追いかけさせ、色紙が人気があるとして、5000枚を五日間で納める契約を師任堂と結ばせる。
その後、知りすぎた店主に金を持たせ、キョンサンド (慶尚道) のプンギ (豊基) に行けと追い払うフィウム堂
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老人の証言からウンピョン寺周辺を調べ、20年前のプンチャン (平昌) の県令がミン・チヒョンだった事を知るギョム。
イ・ ウォンス (ユン・ダフン) は勉強に集中出来ずふらふらしている所を僧侶に見咎められ、法堂での50礼仏(仏を礼拝する事)をさせられる。
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紙を持ち逃げた紙匠のマンドクをポドチョン(逮盗庁) に知らせて紙工房に戻ってくるヒャン。
「マンドクがいても一日50枚しかできないかったのに、これからどうするのです?」
と言うヒャンに、文句を言う暇があったら手を動かせと指示する師任堂。
その様子を影から見ていたギョムは、その夜イ・フと共に紙工房に忍び込み紙作りの作業に汗を流した。
*
翌朝、作業を手伝うと付いてくる子供達と共に紙工房に現れ、皮剥と蒸し作業が終わっているのを発見する師任堂。
「マンドク紙匠かしら?」と驚く師任堂に「誰でもいいですよ~。とにかく感謝感激!」 と大喜びのヒャン。
とそこへ師任堂たちのお昼の弁当を取って逃げる少年!
「盗人~」と叫びながら全速力で追いかけ彼を捕まえるイ・ヒャン (チャン・ソギョン)。
その子を叩いている子供達を止めさせ、理由を尋ねる師任堂に「病気の爺ちゃんがもう3日何見食べていないんだ!」と答える少年。
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少年の案内で流民 (ユミン)の群れへと辿り着いた師任堂は、その光景がウンピョン寺で見たものと重なり胸が痛んだ。
そうしてヒャンに家にある全ての大麦を持ってくるよう言いつける。
粥を作り配り終えた後、師任堂は紙作りの働き手が必要だと話を持ちかけた。
「飢える時は共に飢え、食べる時は共に食べましょう。私が一番に起き一番に働き、利益は平等に分配します」と説得した。
そうして師任堂の紙工房で働く事になる流民たち。
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ギョムの元を訪れ、チヒョンの汚職、紙商売での独占を示す帳簿を渡せると告げる紙屋の店主。
情報を疑うギョムに証拠として先月の金銭取引と相手と内容の記録を見せ、10年分はあると笑った。
だがその夜、チヒョンに裏切り行為がばれ、あっさりと斬られる店主。
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正殿にて比翼堂とギョムについて「趙光祖チョ・グァンジョの己卯士禍(きぼうしか、キミョサファ)の再来来だ!」と騒ぐ大臣達。
だがそんな彼らをにらみつけ「証拠と証人なしに非難するでない!」と一喝する中宗 (チェ・ジョンファン)。
その態度から、中宗がギョムを動かしていると確信するチヒョン。そして中宗は、大臣達に対する警戒を強めた。
*
師任堂の工房を訪れ、流民たちと働く師任堂の様子を伺うギョム。
確約した5000枚の紙を仕上げることに成功した師任堂の手腕に、舌を巻くイ・フの傍で考え込むギョム。
「ウンピョン寺、紙、流民...そして師任堂。師任堂はウンピョン寺の事件の後、筆を置いて普通の人となった...。」
師任堂サイムダン 11話あらすじ 高麗紙
意気揚々と紙を運んで来た師任堂と流民達に対して、紙屋の新しい店主は、契約を交わした覚えはないと店から追っ払った。
それならと、路上で行き交う民達に売り始める師任堂。人だかりになり紙が売れる中、現れたチヒョンの手下達。
師任堂 (イ・ヨンエ) と流民達を押し退けた後、売り物の紙を投げ師任堂を突き飛ばすフィウム (オ・ユナ) 堂の手下達。
それを目撃し師任堂を助けようとして手下達と争うが危機に陥ると、扇子を開けて見せるギョム (ソ・スンホン)。
「黄漆は40しかない王家の扇子。彼は王族に違いないぞ」
と怯んでいた手下達は、捕盗庁 (ポドチョン) の笛と共に退却した。
たまたまその場に居合わせたイ・ウォンス (ユンダフン) は師任堂を連れて行き、流民たちも荷車を押して逃げ去った。
その様子を遠巻きに見て「このままにはしておかない」と呟くテヒョンと「師任堂、ウイソン君、あの二人...」と悔しがるフィウム堂。
*
師任堂が作った紙を比翼堂へ持ち帰り絵を描くギョム。
その後「今日のテーマはこの色紙だ。思うままに絵や詩を書いてくれ!」
と芸術家達に言った後、師任堂の紙を配るギョム。
そうして比翼堂で大々的に宣伝し、紙作りの大変さと苦労をイ・フと共に力説した。
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昨夜心労で倒れた師任堂にプッカ(菊)茶を差し出すイ・ウォンス。
師任堂の紙作りの噂を聞いて山を降りてきたと言い訳をした後、土産として化粧を差し出す。
相変わら情けない夫に対して「こんな物は必要ない。明日家を出て下さい」と冷たく言う師任堂。
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流民たちが約束を破った事に対しての説明を待っているとして夫を振り切り出かける師任堂。
そうして言い訳をする代わりに、彼らの前にひざまずき謝罪した。
「俺たちに叶わない夢を見させたな!」
「両班なんか信じられない!」
「殺して埋めようぜ!」
と怒りが収まらない流民たちに恐ろしい言葉を吐かれ、師任堂が危機を迎えている所へガヤガヤと入って来る比翼堂の芸術家達。
紙を見つけ歓声を上げた後「良い紙だ。ここにある全てを貰おう」
と詩人イ・モンリョン (ホン・ソクチョン) が告げ、事なきを得る師任堂。
その後、売上金を約束通り流民達に平等に分配し、彼らの労を一人づつ労う師任堂。
*
比翼堂を訪れギョムに会った後「ウイソン君は他の芸術家達と何ら変わりない」
とチヒョンに報告する大臣に就任したばかりのイ・ソジュン。
「疑われない様、これからも気をつけろ」と潜入捜査に対する報奨を銀子で支払うチヒョン。
慶尚北道(キョンサンプクト、けいしょうほくどう)
大韓民国の東南部(朝鮮半島南東部)に位置する行政区。豊基(プンギ)は、大韓民国慶尚北道栄州市 ウィキペディアより
*
紙屋で民の使臣を歓待するフィウム堂とチヒョン。
「以前の高麗紙ほど最近もらった紙は、質が良くない」
と不平を漏らす使臣に対し「ここの紙が最高です」と言い返すチヒョン。
そんな中、機転をきかせ、油処理を行い手間をかけた茶紙を見せるフィウム堂。
いい匂いだ、と笑顔を見せる使臣に1000枚の賄賂を約束するチヒョン。
その後、体面を救ってくれたとフィウム堂に礼を言い贈物の箱を渡すチヒョン。
だが、中に殺された前店主の指を見たフィウム堂は恐怖に震えた。
「信頼して下さい」と詫びるフィウム堂に「店主が紙屋の取引情報をウイソン君に漏らしていた。お前を信じているが、信頼してくれと頼む奴を信頼しない事を忘れるな」
と吐き捨てるように告げ出ていくチヒョン。
*
岩の上にござを敷きウンピョン寺の惨劇で亡くなった民達に祈っている師任堂の前に、現れる流民のチョ・パルボン。
「20年前私が描いた絵のせいで多くに人々が死んだ。その中には流民達も...」と罪悪感を吐露する師任堂。
「お嬢様のせいではなかった。最初から秘法を手に入れた後、皆殺しにするつもりだった」と真相を告白するパルボン。
そして茫然とする師任堂に、パルボンは続けた。
「高麗紙の作り方を知る者達と家族を残らず始末し独占するつもりだとは知らず、作り方を渡してしまった私は死に値するのです」
とそんなパルボンを見て、ありえない…と心で呟いた後、泣き叫ぶ師任堂。
*
その夜、三日前チヒョンの情報を提供した店主と連絡を取ろうとするギョムに、イフは彼があの日以来消え、紙屋の店主は変わっていると伝えた。
「この世で一番難しいのは子供の扱いです」
と領議政の息子の存在をギョムに明かした彼だったが、殺されたかもしれないと感じるギョム。
*
その頃、フィウム堂は赤い紅を付けながら自身がチヒョンの正室に収まるまでを回想していた。
20年前ウンピョン寺の惨劇後チヒョンに路上で拾われたスクソンは、チヒョンの義父に反逆の噂があると領議政が言っているのを盗みききしていた。
その後、チヒョンに身を任せようとしたスクソンに、チヒョンは毒瓶を渡し正妻の殺害を命じていた。
それから後に、フィウム堂が息子を生んだ後、チヒョンは「これからお前は私の正室だ。今日以前の事は全て忘れろ」と漢陽崔氏の系譜を投げ与えた。
そうしてフィウム堂と呼ばれるようになった過去を思い出した後、フィウム堂は鏡に向かって宣言した。
「ここで無にする事はできない。絶対に!」
その後、化粧直しをした顔を黒い布で隠して比翼堂へ侵入し、フィウム堂はカヤグムを引いた。
その卓越した調べに芸術家達が感動している中、音に恨みを感じると言い通り過ぎるギョム。
*
師任堂の紙工房へ突如踏み込んで来る捕盗庁 (ポドチョン) の武官達。
チヒョンに買収されたキム・ムソンに派遣された武官達は、荒地に勝手に移り住むことは法に触れるとして、作業をしていた流民たちを全員捕えた。
罪人でも奴隷でもない民達だったが、税を逃れて故郷を後にした為国への借金を払わない限り牢からは出られないのだった。
師任堂は「彼らが働いて紙を作ってくれたおかげで私達家族は暮らしている。今度は私達が彼らを助けなければ!」と決意を固めた。
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正殿でのギョムの一連の行動を痛烈に批判した後、大臣達は周辺の問題人物として中部学堂のベク・インギョル (アン・シヌ) を槍玉に挙げ解雇を要求した。
その後中宗に呼び出されたギョムがインギョルを庇い助けようとすると「自分で人を判断して危険を作り、余を巻き込むのではない。余はそなたを失いたくないのだ」と耳を貸そうとしない中宗。
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その夜、比翼堂で巻き込んだ事を詫びるギョムに「お前は正しい事をしたのだ」と受け入れるインギョル。
そしてチヒョンの出世の理由と噂について執拗に尋ねるギョムに、重い口を開くインギョル。
「ウンピョン寺での惨劇の原因は、王が書いた詩によるものらしい。それを受け取った儒生もまた皆死んだ。お前の愛するシン夫人の父、私の尊敬するシン・ミンファもその一人だ」
そう聞いた後、20年前の出来事の断片が頭を駆け巡り、顔色を変え馬に飛び乗るギョム。
*
流民たちの身元保証板と担保として家と土地の証書を牢番に渡して、師任堂は解放を求めた。
借金は膨大な上に利子も付くと鼻で笑う牢番に「皆を解放して時間を下さい。そうすればきっと借金を返します。紙を作るには彼らが必要なんです」と食い下がる師任堂。
そこへ現れた捕盗庁(ポドチョン)の隊長にも「彼らは皆善良な朝鮮の民です。もし誰かが問題を起こしたら私を捕えて下さい」と言い切る師任堂。
「もし1ヶ月以内にお金が作れない場合には、家と土地を押収しお前も罪は免れないぞ」と隊長が出した厳しい条件を師任堂が受け入れ、やっと解放される流民たち。
*
工房に戻ってきた流民たちの中で問題が持ち上がっていた。
借金が返せる訳が無いと心配し捕盗庁(ポドチョン)の役人を恐れて逃げようとするものが出ていた。
そうして揉めている中へ「方法ならある」と出てくるチェ・バルボン。
ウンピョン寺で紙職人をしていたバルボンは、高麗紙の秘法を記した書を懐から出し「民の朝廷で最高級の金齢紙だと重宝されている高麗紙を作ればお金ができる」と告げた。
渡された書を手に持ち「金齢紙...金の様に変わらない。長持ちする紙!」と呟く師任堂。
*
師任堂の実家、烏竹軒 (オジュッコン) に到着するギョム。
夜中だというのに門を大声で叩き中へ入って来たギョムを追い返そうとするイ氏(師任堂の実母)。
だが「会ってくれるまでここで待つ」と庭に座り込むギョム。
師任堂・サイムダン 10話11話 感想
10話流民 感想
10話流民 感想
ギョムも隠れて助けて紙作りは成功しましたが、結局お金にはならずでした…。
あっさりと正体を明かしたフィウムダンの開き直った態度とウンピョン寺の虐殺を調べるギョムに気づいた後のチヒョン、どちらも不気味に怖いです。
破局の原因を知った後、ギョムがどうするか楽しみですね。
第11話高麗祇 感想
今まで明かされていなかったフィウム堂(オ・ユナ)の正妻になるまでが描かれましたが、その壮絶さに驚かされました。
悪役でありながら、その華やかさと残酷さと裏腹に、夫に怯える女と恋に破れた哀しさが伝わり、夫チヒョン(チェ・チェロ)ほど憎めないですね。
ここまで来たんだから…ともう引き返せないと思っている彼女が最後まで悪役に徹するのか、思い直すことがあるのか興味深いです。
綺麗ですごく眼力のある女優さんで、チェ・チェロさんと二人でドラマをとても重厚にしているなと思います。
ギョムの助けを借りてではありますが、結局紙を売ることに成功!捕まった流民の解放にも成功!と逞しくへこたれない師任堂が活躍したお話でした。
決心したらすばやく行動するその機敏さが、成功の鍵なのかも知れませんね。
最後、師任堂の実家で座り込みを始めるギョムですが、過去の真相を知ることができるでしょうか?次回が楽しみですね。
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