雲が描いた月明かり 4話 あらすじ 宴の後で
居並ぶ重臣立ちに向かって王世子(パク・ボゴム)の戴冠式の準備をと宣言する王(キム・スンス)。
だが、戸曹判書のグンギョ、続いて領議政のキム・ホンが口を挟む。
代理聴政(摂政)ほどの重要な決断は、清国の認可なくしてはできない…と。
ご理解のほどを王様…と一斉に口をそろえる重臣達。
その思惑を知っていたかのように、「では清からの使臣も来る王様の誕生日の宴まで延ばしましょう」と同調するヨン。
*
正体を明かすヨン
チャン内官から預かった本を抱え書庫へ入ったラオンは、そこでヨンと鉢合わせた。
世子がはいって来る前に出ましょうと何度も催促するラウンに、正体を明かそうと覚悟を決めるヨン。
「そなた、私の名を尋ねたな」とラオンに近づき「イ・ヨンだ…私の名は」と教えるヨン。
と、途端に最初は大笑いするラオン。だが世子の装束を触っている内に悟り…。。
「邸下お許しを~。死を持って償います。」
「それは真か?」
「ええっ?いいえ、命をお救い下され。」
「私はそなたを殺すべきか生かすべきか、この二つの選択肢しかないと言うのか?友なのに…。」「ええっ?」
「私達が友達ではなかったら何です、と言ったのはそなたであろう?」
そう言うと呆然としているラウンににっこり笑いかけるヨン。
その夜、ラウンはビョンヨンに愚痴った。
王世子に脅かされた、暴言を吐いてしまった自分を悔やみ柱に頭を打ち付けながら…。
*
翌朝、ラウンは他所でお勤めできないかとチャン内官に尋ねる。
私が嫌なのか、とチャン内官に言われ困っていると部屋からピョイと顔を出すヨン。
その後、黙ったまま身支度を手伝うラウンに尋ねる。
「そなた東宮殿以外が良い理由は何だ。答えるのだ。」
「何でもございません。誰にお仕えするか私如きが選べる事ではありませぬ。」
「私と親しくなったのを後悔しているのか」と見つめられ目を伏せるラウン。
「そうです。もし知っていたら向こう見ずに友達になりましょうなど口にはしません。」
「だから言いたくなったのだ。だがすまぬな。」
と謝るヨンに、罰を与える為ではなくその事を言う為に家臣を下がらせたのだとラウンは悟った。
「二人の時は今まで通り友達でいなさい」と命令されて困り果てるラウン。
*
キム・ホン家の東屋で…
ユンソンは、清の使臣が金銭に強欲な人だから近づいて良いことはない…と祖父へ進言しその場を退いた。
だがキム・ホンが「横柄な使臣と血気盛んな世子が出会えば、自然に問題事は起こる」とグンギョと計略を立てている話を密かに聞いていた。
雨宿り
ラウンを書庫で巻き、ヨンは実学者チャン・ヤギャンを訪れていた。だが酒に酔い犬と戯れているうヤギャンを見て顔をしかめるヨン。
同じ頃、宴の準備をするユンソンと共に市井に出ていたラウンは、ユンソンを待ちながら店を見ていた。
刺繍が施された白色のチョゴリと珊瑚色のチマの前でふと立ち止まり、布を見ている内に、幼い頃の苦い経験を思い出すラウン。
チマチョゴリ姿のラオンをみた母が「男の子でしょ?脱ぎなさい」と平手打ちした事を…。
*
宮殿へ戻る途中、急に雨が降り出し、雨宿りをするサムノムとユンソン。
ラウンの肩に滴る雨粒を見て、ユンソンが風呂敷から長衣(チャンイ)を取り出し無理やり頭に被せた。
そして傘を調達しにユンソンが外へ走り出た所へ、入れ替わる様にして、ヨンが現れる。
上衣を羽織ったラウンに気付かず、ヨンは雨を見つめ続け…、雨に打たれながら無邪気に母と草の上を走り回った楽しい時を思い出していた。
二人がふいに声を交わす。
女人の声に聞き覚えがあるような気がしてヨンが近づきかけた時、ユンソンが戻ってくる。
顔を上げよ、と言うヨンにユンソンは告げる。
「邸下、私の女人はひどく驚いているのです。予期せぬ場所でお会いして…」
「まるでお化けでも見たかのように驚くかずとも良い…とその女人に告げよ。」とヨンは去る。
甘い蜜
その夜更け、チャン・ヤギャンが投げかけた助言の意味をヨンは考えていた。
”敵にに勝つのに血を流す必要はない。甘い蜜でも殺せるのにどうして毒を使おうとするのか?”
彼の言葉からヨンは思いつく。刀を抜くのではなく甘い蜜すなわち歌と踊りで敵を殺そう、…と。
妓女(キニョ)を集め王の宴に向けて訓練を始めたヨンは、これからは傍を片時も離れず全て記録するようにとラウンに命を下した。
そうして金魚の糞のように付いて来て傍で記録をとっているラオンの姿を満足そうに見つめるヨン。
だが懐柔させる為の武器となる踊りへの指導は厳しく、独舞の妓女が倒れこむ。
ヨンにもたれる妓女の姿を目撃していた中殿キム氏は、女遊びをしているのものと思い込み、ヨンをあざ笑った。
真の演技?!
ヨンの書斎で踊りの記録を整理しているラオン。ふと思いついた疑問を口にする。
「邸下、独舞後の50秒の沈黙、何を計画されているのでしょう?」
「真の演劇が始まるのを、そなた見ていてくれ。」
今度はヨンが何を書いているのかと訊くと踊りの記録をしているのです、と答えるラオン。
一度見た踊りや歌は絶対に忘れないから…と聞いてラオンの記録と本とを見比べたヨンは、その正確さに唖然とした
*
その翌朝、ヨンの寝台で目覚め、ラオンは飛び起きる。
傍で寝入っているヨンを微笑ながら眺めていたら、チャン内官の声が扉から響き大慌て。
ヨンが目覚め眠そうに、一時間後戻って来いとチャン内官に指示を出す。
男の癖に直ぐに怖がるんだな…とラオンの頭を突くヨン。
*
清国からの使臣が到着した。
先頭で迎え入れ中国語で挨拶をするソン内官を軽く交わし、ユンソンに向かって朝鮮語で挨拶をする使臣。
演劇の後で
清国の使臣を向かえ王の誕生日を祝う宴が始まった。
滞りなく進んでいた宴だが、独舞が近づくにつれ不穏な雰囲気が流れ始める。
中殿から家族の命を楯に脅された独舞の妓女がいなくなっていた。
残された衣装を見て世子への罠だと気づき、人知れず独舞の衣装を身にまとうラウン。
独舞が始まらず騒然としている中、踊り子姿のラウンが舞台へ登場する。
その優雅な踊りに母の姿を重ね合わせ魅入るヨン。そしてユンソンはラウンではないかと疑う。
踊り子達が中央にかたまり、音楽も鳴り止んだ。ヨンが言う本当の興行の開始だ。
立ち上がり、王への祝辞を領議政(ヨンイジョン)キム・ホンに任せると言うヨン。
王は東方に輝く唯一の光りとして未来永劫輝くだろう、と清の使臣の手前否応がなく読み上げるキム・ホン。
王を称え忠誠を誓いながら頭を地につけるキム・ホンと臣下達を前に、ヨンはしたり顔を浮かべた。
宴は終り走り去っていくる踊り子の後姿を見つけたヨンは、すぐに後を追った。
血でにじむ裸足で逃げるラウン。
見つかる寸での所でユンソンに手を引っ張られて茂みに身を潜めるラウン!!
[雲が描いた月明かり]キャスト(出演者)あらすじ 視聴率 感想
雲が描いた月明かり 1話 2話 あらすじ パクボゴム キムユジョン
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