韓国ドラマ 雲が描いた月明かり 5話 あらすじ 後半
翌朝、書庫で本を読んでいるヨンの傍へ行くラオン。
「熱が下がるまでここに来るなとそなたに申したであろう。」
「もう大丈夫なんです。」
そういうラオンに、安堵し笑みを浮かべたヨン。
だが「私の兄さん(ウリキムヒョン)が一晩中看病してくれたおかげで…」と言うラオンに眉をしかめた。
「ウリ…!キムヒョン?」
看病してくれた人をビョンヨンと勘違いして、さらに暴言を吐くラオン。
「はい、ウリキムヒョンは、私に風邪を移されると気を揉む誰かさんとは大違いなんです。」
唖然とするヨンに咳をしながら言うラオン。
「咳をしている私は、大事なお坊ちゃまに病気を移すからと叩かれるのでしょうね?」
とラオンが話している最中に、いきなり口に丸薬(ガムのように噛む薬?)を放り込んで黙らせるヨン。
「なっ!なにをするんです?!」
「よく噛みなさい。そなたのキム兄さん(ヒョン)より10倍も効き目があるはずです。」
その後、書庫 の外でチャン内官が呼び止められ、チュソク(秋夕)休暇の通符を貰い大喜びするラオン。
*
清の使臣モク太鑑と代理聴政について談合するキム一派
世子はまだが独り立ちしていない子供だから時期尚早、とモク太鑑に進言するキム・ホン。
ではそのように皇帝に伝えよう、とモク太鑑はにやり。
「朝鮮は綺麗な川と海に囲まれた素晴らしい国だ。それに何と言っても女人が美しい。独舞の踊り子をもう一度みたい」
と上機嫌なモク太鑑と一派が高らかに笑いながら酒を酌み交わしている中、ユンソンは席を立ちその足でヨジュンドン(資源堂)へと向かった。
そこはかってビョンヨンと世子と共に遊んだ場所。懐かしそうに思い出に浸るユンソンの所へ現れるヨン。
「どうしてここに居るのだ?」
「代理聴政を承諾した理由は何なのです?」
「朝鮮の敵を追い払うつもりなのだ。」
ユンソンに冷たい態度を取るヨン。
だが彼が去ると、ヨンも又ユンソンと共に学んだ良き日のことを思い出すのだった。
風燈(プンドウ)祭り
花火が華々しく上がる橋の上。母とはぐれた場所に佇むラオン。
涙が溢れた目で母の面影を追っていると、そこへふいに現れるヨン。
「楽しんでいるものと思っていたのだが、そなた何をしておる?」
「楽しんでいますとも、邸下」
威勢だけ良いラオンをからかい始めるヨン。
「まあ、ワン公が好きな事といえば、雪の中で遊んだり空の光りを眺めることくらいか…。」
「外出はしたくないとおっしゃっていたのに…、供も連れずここで何をなさっておいでですか?」
「そなたがいるであろう。」
「私は会う人がいるのです。」
そう言うラオンにふざけた素振りをした後、ヨンは命令をする。
「ついて来い!」
「私の休暇ですから、ご勘弁を。邸下」
だが断るラオンを強引に腕に抱えるたヨン( パクボゴム )は、雑踏の中へ繰り出した。
歌い踊る庶民の中を二人は歩く。
花火が上がり大道芸が繰り広げられ祭りはたけなわであった。
その人ごみを縫うようにしてやっと約束の橋へと着くユンソンだが、そこにラオンの姿はなかった。
*
道端で風燈売りの少女と話をしているヨン。
その時、風燈を買いたいと並んだ女人、名門チェ家、礼曹判書(イエジョパンソ)の娘ハヨン( チェスベン )。
急にお金を捜し始めるハヨンを横目で見て、ヨンは風燈を全部買うと少女に言う。
傍らできょとんと見るハヨン。
風燈を一つだけ持ち、残りは少女とハヨンへ渡し去って行くヨン。
その後姿を輝く目で見つめるハヨン。
風燈蔡の様子を宮殿の砦から眺めていた王は、傍らのハン尚膳に頼んだ。
「世子の世話を頼む、彼を助け指導してやってくれ。打ち負かされないように…。」
かしこまりました、と頭を下げるハン尚膳。
*
涙を溜め空を見つめたままのラオン。そこへ風燈を手にヨンが戻ってくる。
「そなたの願い事を言ってみよ。」
「いいえ、一つしか願いは適わないのですから邸下のお願いを…」
とお互いに譲り合った後、結局ヨンが書くことに…。
風燈を手放す前、邸下の望みが適います様にと願うラオン( キムユジョン )。
《我らの村に豊作を~》そのかけ声に合わせる様に民の手から次々と離され、願いがしたためられた風燈(プンドゥ)が夜空へ上がっていく。
星の様に流れて夜空を飾る美しい風燈群…。
ふと上空の風燈に記されたヨンの願いを垣間見るラオン。私の願いはホン内侍が母と会える事、と記されている。
「あれが邸下のお願い?」と驚くラオンにヨンは微笑む。
「そうだ。私の願いはそなたの願いが適うことなのだ。」
「でもどうして私が母と別れた事をご存知なのですか?」
その問いには答えずラオンを凝視するヨン。
「奇妙に聞こえるかもしれないが、どうしてなのかも分らないが、そなたの中に別の人間が見えるのだ」
と混乱した気持ちをヨンはラオンに打ち明けた。
「別の人?」
「そう…、女人が見えるのだ。」
驚きで目を見開き、なんと答えるべきか分からず凍りついたように立ち尽くすラオン。
「ホン内侍!」
そこへ二人に近づいて来て、ラオンと約束をしていたと言うユンソン。
だが、ヨンはそれを無視してラオンに視線を向け、ユンソンの方へ行こうとするラオンの腕を掴んだ。
そして「許さぬ…。私の人だ。」とユンソン( ジニョン )を睨みつけるヨン( パクボゴム )!
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雲が描いた月明かり 3話 4話 あらすじ パクボゴム キムユジョン
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