韓国ドラマ 雲が描いた月明かり 最終回 あらすじ 後半
副題 韓ドラ『雲が描いた月明かり』
ホン・ラオンが床から文を発見!、と部下から報告されるキム・ホン。
連れて来い、もし必要なら殺せと言うキム・ホンの命令を耳にし、同じ部屋にいたユンソン(ジニョン/B1A4)が立ち上がる。
「私が行きます。」
「あの女を好きなお前に任せる理由は何だ?」
「どれだけ私の思いが深いかを試したいのです。」
「世子といてお前を寄せ付けないあの女に失望したのか?」
「そうです。私は力の有る家門が必要なのです。私の欲するものを得るために…」
と祖父を騙して出かけるユンソン。
*
ヨンに差し出された文を開け、血の着いた手拭いを握り締める王。
「本当にホンラオンがこれを見つけたのか?」
「はい、殿下」
文を広げ震えながら読んだ王は、その後涙を浮かべ文をヨンに渡した。
ー世子、この文があなたに届いた頃、全ての悲しみと憎しみを打ち負かしていると望みつつ記しています。どうか私が命をかけて守った権威と力のためではない王座、朝鮮の希望を忘れないで下さい。
*
資賢堂を訪れラオンに一緒に来るように言うユンソンに、普段とは違う声音と雰囲気を感じてこわごわと尋ねるラオン。
「どこへでしょう?」
とそこに現れる忍びの者達。顔色を変え後ずさるラオンの腕を捕まえる二人の忍び。
ナウリっ、と叫ぶラオンの方を振り返り、ユンソンは刀を向ける。だが斬り倒したのはラオンを捕らえている二人だ。
「ナウリ!大臣(テイガン)がこの事を知ったら!」
「何故だ?驚いたのか?」
キムホンの忍びと戦い始めるユンソンだが、敵は多勢でかなりの手練(テダレ)。
ユンソン( ジニョン )の最期
果敢に戦ったものの、最初に腹を次に胸を斬られるユンソン。
そしてラオンに向かった忍びの太刀を身体で受けて庇った。
最後の敵を倒してその場に倒れたユンソンに駆け寄ったラオンは、どくどくと流れる血を見て涙を流しながら抱き抱えた。
ラオンの手を握り軽口をたたくユンソン。
「泣かないで下さい、女人を泣かせる弱い男でいたくはないのです。」
「ナウリ、酷い怪我を見てください。こんな時に冗談を?」
「悲しむのも止めて下さい。」
「ナウリを傷つけていたばかりの私なのに、いつも笑わせてくれましたね。」
「そなたは、私がをいつも描きたかった絵だった。そなたを描いている間私は、幸せだったのだ。だからどうか幸せでいて…」
と言い残し事切れるユンソン( ジニョン )を抱いたまま「ナウリっ、起きて下さい。ナウリ!」とむせび泣くラオン( キム・ユジョン )。
*
中宮殿で対面しているキムホンと中殿キム氏。
「私はただ大君(テグン)を生みたかった。いいえそのふりをしたかっただけなのです。」
「それは王后なら当然の義務と欲であろう。」
そしてその大きな理由の一つは、父であるあなたに認めてもらう為だったと涙ながらに訴える中殿。だが冷酷な態度のキム・ホン。
一度も子供としての愛情を持った事はないのかと問われて、子供を捨てた母親が言う事ではない、と冷たく言い捨てるだけ…。
「私は父上に似ているでしょ?要らなくなったら簡単に殺したり捨てたりできるのですから」
「私に認められたいだと?お前のような身分の卑しい女には不可能だな。王后の地位で満足しておれ。」
とそこへ王とヨンが捕盗庁の役人と共に入って来て、亡き王后の文をキム・ホンの前に突き付けた。
血の付いた文を見た彼の頭に、10年前の記憶が瞬時に蘇って来る。
ヨンの母后とキム・ホンは対面していた。
《チョンジュ・シリ=カトリック教則本》を持ち出し、西(洋宗)教についての危険な本を王后になる前に読まれたに違いない、と非難しているキム・ホン。
「好奇心で読んだだけで西教を信じているわけではない。ホンギョンレの反乱が王と民に深い傷を残したので、世子に一人一人の民を大事にしてもらいたいだけです」
と本について釈明するヨンの母后にキム・ホンは二者選択を迫った。
「身分差別のない社会のについて世子に教えるなど国母のすることではない。廃位して世子邸下を罪人の息子にするか、無傷の王后として名を残すかどちらがよろしいか」
そうして後者を選んだヨンの母は、亡くなった。
とそこへ大変な事が!と飛び込んでい来る内官の声に我にかえるキムホン。
ユンソン様が…と言った後、泣き崩れてしまう内官。
*
居並ぶ重臣達の前で、罪状を読み上げるヨン。
キム・ホン、王后の身元を作り上げ王家を騙したこと、世子への毒殺企て、そして前ユン王后の殺人の罪により地位剥奪と斬首。
東宮殿襲撃の首謀者、キム・グンギョ、ウイギョも同じ刑。身元を偽り赤子を取り替えた罪により中殿キム氏は身分の剥奪。
その後捕盗庁の武官に連行されていたキムホンは、途中にあるユンソンの部屋の前で一目中が見たいと長官に頼んだ。
ユンソンの椅子に座り、8年前ユンソンとヨンの将来を観相師に占わせた日のことを思い出すキム・ホン。
あの時、観相師はヨン( パクボゴム )とユンソン(ジニョン)が衣装と撲巾(ボッコン成人以下の男子が被る黒布)を交換して遊んでいるのを知らず二人を観察して占っていたのだった。
「世子の衣装をつけたから、私は世子になるのでしょうか?」
そう尋ねるユンソンに、気持ちが理解できると答えた後、ユンソンにどう感じるかと問われてヨンは返事をした。
「お前の服は私の王家の衣装と同じほど重い、と思っている。」
そンな幼き二人を思い出した後、ユンソンが清から持ち帰った短銃で自害するキム・ホン。
*
形見を手に墓に行くヨン。母と交わした約束を思い出しながら佇んでいる。
“良い目を持った王になって下さい。上位から見下ろすだけの目線では下位の者達を見ない様になる。
それから良い耳を持つように。自分に叫ぶ者だけを聞いては駄目ですよ。
どうか一人一人の民を大切に守って欲しい、そういう王になると約束してくれますか?“
ーはい、私におっしゃった事肝に銘じます、どうか見ていて下さい、母上…。
*
ラオンに対する王命を読み上げるヨン。
反逆者の娘として大逆罪を犯したとはいえ、王家に安定をもたらした効によりそなたの全ての罪を赦免する、と。
*
世子嬪(セジャビン)を退きたいと王に願い出るチェ・ハヨン( チェ・スビン )。
いくらその座を退いても一生独りで生きていかねばならぬが、それでよいのかと訊く王。
「傍にいればいつかは心を開いて頂けると思っていた自分の馬鹿さかげんに気付いたのです。どうか願いをお聞き入れ下さい。邸下の負担として座に居座るのではなく、自信を持って生きていきたいのです。」
そうして自由の身となり港へ向かうチェ・ハヨン。
世子嬪(セジャビン)として選ばなかったことにし、幸せに暮らすようにという王の配慮が下されていた。
*
その一年後、王となるヨン( パクボゴム )。
居並ぶ重臣達の中にいるチョン若様に笑いかけ、領議政(ヨンイジョン)の場に立つタサン( アン・ネサン )と目を合わせた後、玉座に座らず階段に腰を下ろすヨン。
「邸下、どうして玉座にお座りにならないのですか?」と茶山(タサン)
「これからずっとここに座るつもりだ。私と民との間の身分の違い、そなた達との距離を縮めたいと言う私の気持ちだ。」
その言葉に頷きあう重臣達。
*
内侍候補者への選抜試験の時期になっていた。
候補生を前に訓示をするチャン尚膳。内侍の新しい顔ぶれをみつめるトギとソンヨル。
その中に女人のような顔(カメオ キム・スルギ)を見い出し、以前と同じ感覚が…、と顔を見合わせる二人。
*
バラを宮女と内官から貰い、戸惑いながら彼らの列の中を進むミョンウン公主( チョン・ヘソン )。
その先で花束を持って待っているチョン若様。
跪いて「結婚して頂けますか?」と尋ねる彼に「出世できなくてもよいのか?」と訊き返すミョンウン公主。
「あなた様といたら幸せだから、そんな事どうでもよいのです」と声を上げて笑う若様。
「あなたが全て!」と若様がキスをする姿に喝采を上げる周りの家来たち。
*
市井の中で民と戯れるヨンの様子を物見台から眺めるビョンヨン(クァク・ドンヨン)とホン・ギョンネ( チョン・ヘギョン )。
「我々(民)の上に輝く太陽のような王ではなく、雲(即ち民)の中にいてこそ月のような明かりを放つ。邸下はそういう方(王)なのだと思います。」
「そう…、だからお前は邸下の為に雲の存在でいたい。そう言う事か?」
*
雲従街の店で自分の書いた書を並べている女人姿のラオン。
そこへ顔を覗かせたヨンは、自分の顔が表紙の”雲が描いた月明かり“の書を手にとるなり文句をつけた。
「これはなんだ?」
「申し訳ないです。表紙によって売れ行きが違うから仕方がないんです。邸下」
と言って笑うラオンにぬーと顔を近づけ、では支払ってもらおうと言うヨン( パクボゴム )。
途端に焦って口を押さえるラオンを見て笑うヨン。
「何を考えているんだ?一冊売れるごとに一分(bun)払うのだ。私の貴重な顔をこんな風に使いおって…」
呆れて店を出るラオンを追いかけるヨン。
*
秋桜の群生が広がる草原を手をつないで散歩するラオンとヨン。
「雲が描いた月明かりとはどんな物語なのだ?」
「とっても遠い国に、美しい王世子が住んでいます。けれど彼は世の中の事に無知で短気なんです。」
「許しを得ず顔を使っただけでは物足らず、私の私生活まで無断で使っておるのか?」
「終わりまで言わせて下さい。その後沢山の経験を積んだその世子は、この世で一番偉大な王に円熟していく見込みなのです。」
「それがそなたの望みか?」
「いいえ、私は邸下が作っている世を覗きみしただけです」
ラオンの手を取り尋ねるヨン。
「そなたは誰だ?」
「邸下の作っている国の最初の人(民)でしょうか?」
首を振るヨンに、もう一度考えて言うラオン。
「内侍としてたまたま邸下の元に現れた初恋の人?」
またも笑って首を振るヨンに「では誰なんでしょう?」と訊きかえすラオン。
「そなたは私の世を満たしているラオン(楽しみ)だ。」
幸せそうに微笑んでいるラオンにキスをするヨン。
韓国ドラマ 雲が描いた月明かり 最終回 18話 感想
二人が出会って一緒に落とし穴に落ちるという爽やかでラブリー?な出会いで始まったこのドラマ。
権力争いや数々の試練をくぐり抜け、二人が結末で綺麗に最初のラブリーな関係に戻ってくれました。
史実とは違い(ヨンは短命、ハヨンと政略結婚)、これからラオンとヨンは幸せに長生きしていく、と思わせてくれてあり難いです。(笑)
悲恋系とか来世で幸せとかではなくドラマ内でハッピーになるのが、一番後味が良いですね…。
主演のパク・ボゴムも良かったですが、なんと言っても16歳のユジョンちゃんが素晴らしい。役に馴染んでいて演技とは思えない感じでした。
彼女の子役時代の作品を何度か見ていますが、これで一気に大人の女優さんの仲間入りを果たしましたね。これからが楽しみなユジョンちゃんです。
主演のパク・ボゴムの幼馴染の2人、クァク・ドンヨンジニョン(B1A4)がドラマを盛り上げてくれました。
もしかして、どちらかが亡くなるのでは?と心配していたのですが、残念ながらユンソンが絶命しました。
WEB小説が原作なので、完全フィクション物のロマンス時代劇だと思えば違和感はないです。
史実ではヨンの母はキム・ホンの娘だし、似てはいますが妹の名前も、ミョンオン(明温)からミョンヨン、姪も実名はヨンオン(永温)です。
チェ・マニョンの娘との政略結婚も孝明世子の早世も全て綺麗に変えてありました。
とにかく全ての問題が解決される結末だった、すっきりさわやかで気持ちが良かった。
最後まで怒涛の展開が続いた雲が描いた月明かり、お勧めの胸キュン時代劇!です。
了
最後まで読んで下ってありがとうございます。
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