無法弁護士 最終回16話 あらすじ 感想 イ・ジュンギ ソ・イエジ

韓国ドラマ 無法弁護士 最終回16話 あらすじ 感想 後半

チャ・ムンスク( イ・ヘヨン )への審判

立ち上がって傍聴席に近づいたサンピルは、ムンスクが殺そうとしたヒョンジュを救出して匿っていたと伝えた後、ムンスクを指さした。

「全てあなただった。チャ・ムンスク！あなたはそれでも未だ罪人ではないと言うつもりか？」

「休廷にします」

そう言って立ち上がったムンスクに「チャ・ムンスク判事、席に座ってください！」 と叫ぶサンピル。

これにムンスクが立ちすくんでいると「チャ判事、真実を教えて下さい！」 と傍聴人が次々と立ち上がり、法廷は騒然となった。

「例え罪を犯したとしても、自分は決して審判を受けることはないと未だ思っているのですか？」

そう尋ねたサンピルの隣に並んだチョン検事は「検事側は新たな証拠を調査して殺人教唆への起訴の修正手続きを致しますので、裁判手続きの停止を希望します」とムンスクに向かって言った。

その後執務室に戻ったムンスクは、机の上の全ての書類を床に投げつけ、置物を投げつけて暴れた。

オジュ( チェ・ミンス )の最期

裁判所の外でテ・グァンス(キム・ビョンヒ)からオジュの逃亡を知らされたサンピルは「心当たりがある」とジェイを任せて港に向かった。

そして酒をあおっているオジュが銃を構えた警官に取り囲まれている所を発見し「アン・オジュ！お前が何を考えているか知ってるぞ！」と言いながら近づいた。

「偉大なアン・オジュが臆病者のように逃亡か？お前はここで死ぬべきではない。法の下で全ての罪に対しての罰を受けるべきなんだ！」

「法だと？生涯を法を操る人間に捧げてきた俺がどうなったか見ただろう！これから俺はアンオジュ自身だ！」

そう叫んでいるオジュの手を掴んでサンピルは自分の手首に手錠をかけた。

そんなサンピルの頭に銃を置いたオジュは「お前の母さんに何が起こった？チェ・デウンは？お前はずっと苦しみの中で生きていた。」と挑発した。

黙るように言ったサンピルがオジュを殴り首を絞めたが、それでも話し続けた。

これに怒ったサンピルが銃をオジュの頭に突きつけると、オジュは「ここで終わりにしよう。撃て！撃つんだ！」 とサンピルを煽った。

だがサンピルは銃を降ろして膝をつき「過去18年間、毎日死ぬ思いで生きていた。そんな僕がお前のような奴の言う事を聞くと思うのか？僕の手にお前の汚い血が付くのは嫌だ。僕は法律でお前を破滅させる」と言った。

「最後まで法の背後に隠れるつもりか？俺はこの海岸で生まれた。ここで生まれたからここで死ぬ。お前の偉大な法でチャ・ムンスクを審判しろ。それが俺の最後の願いだ。ボン・サンピル」

オジュは自身を拳銃で撃った。

＊

”自宅で逮捕されるチャ・ムンスク！ナム・スンジャの裁判で明かされた衝撃の真実！”

「警察と検察チームがチャ判事と繋がりのある全ての人間の調査を始め、その捜査規模は拡大している。オジュグループ顧問弁護士コ・インドゥ、チョン地区検事長、ハン編集長を逮捕し尋問が開始された」と速報が流れた。

その日ジェイとサンピルは、二人の過去を明らかにするためにスンボムの元へ行き、全ての書類を渡して調査を任せた。

ジェイは「サンピルの母親の事件もムンスクの罪状に加えてほしい。この書類で事件の再捜査ができるはずです」と頼み、サンピルは「母親の事件が全ての始まりでした」と付け加えた。

これにスンボムは「そうだな。ボン・サンピル。復讐で始まったが正義で終わらせたな」と微笑んだ。

＊

スンジャの面会に訪れたカン・ヨニ(チャ・ジョンウォン)は「母さん、私やり直します」と伝えた。

これに微笑んだスンジャは「私のヨニは賢い子だ。私とは違うから大丈夫だろう。母さんは、最後まであなたを見守っている」と涙を流した。

その頃サンピルとジェイはムンスクの元へ訪れていた。

「あなた達を本当は見たくはなかったけれど…なぜ私に会いに来たの？」

「遂に裁判官の席を降りて普通の人になったわね。どう感じているのですか？」

「普通の人？席を降りた？どこにジェイ？人の汚れた心と表情を40年間見ていました。私はずっと人を改心させ審判を下してきました。あなた達が私にしたことは愚かだ」

「 違うな。あなたの欲望が多くの人々に悲劇をもたらした。だから僕はその人たちの前にあなたを連れて来た。あなたが人間なら最初に我々に許しを乞うべきだ。あなたに最後のチャンスを与えよう」

だがムンスクは謝罪せず立ち上がると「ボン・サンピル、ハ・ジェイ、あなた達はとにかく私を許すでしょう、そうでなければあなた達が辛い時間を過ごすことになるから…」と去った。

その後、二人は並んで歩きながら、変わらないムンシクの態度について話し合った。

「チャ・ムンスクは何が起こっているのか分かっていない様ね。未だに世界が自分中心に周っていると考えているわ」

「生まれた時から権力の中心にいて失ったことがなかった。正確に言えば自分の権力に気づいてもいなかったんじゃないかな」

＊

事務所に戻り投影画面の前に立ったサンピルは、母親と話していたヒョンジュがビーチでハ・ジェイの写真を見せた幼い頃の事を思い出していた。

「ムンスクは私の友人なの。だから準備がしたかったのです。この写真を下さったことに感謝します。これがきっと私の友人を助けるでしょう」

「 あなたの息子さんとっても頼りになりそうね。何歳ですか？」

「10歳です」(サンピル)

「賢く見えるわ。将来有望ね。これが私の娘よ。」

ヒョンジュから写真を受け取った母が「かわいい女の子ね」と言いながら見せた写真に、サンピルは笑顔で頷いていた。

その後母がヒョンジュの手を握り「子供たちのためにも真実を明らかにするわ」と誓うと「そう聞くと、良い仕事をしたと思える」 とヒョンジュは微笑んでいた。

＊

翌朝、スンボムに呼び出されたジェイとサンピルは裁判所に向かった。

ムンスクが控訴した話を聞いたサンピルは「どんなにチャ・ムンスクが頑張っても無期懲役は免れない」と話し、スンボムは「誰もがそう思っている。チャ・ムンスクの弁護士さえもな」 と少し笑った。

そこでスンボムの特捜部への栄転が決まった話をジェイが持ち出すと、スンボムは昇進ではないと否定した後「ボン・サンピル、ソウルへ一緒に戻ろう。ハ・ジェイ君も一緒に、特捜でやる仕事があるんだ」と誘った。

これにジェイが即座に「その命令に従います」と返事をすると、サンピルは「もしハ弁護士が行くなら、僕は従うしかないな」 と答えた。

お別れパーティ

その夜、無法弁護士事務所のスタッフ全員とジェイの両親が集合した。ソウルヘ発つサンピル( イ・ジュンギ )とジェイ( ソ・イエジ )を囲んでのお別れパーティだった。

「さあ乾杯だ！」とハ・ギホ (イ・ハンウィ)の掛け声で一斉に乾杯をして陽気に始まったが、グム・ガン (リム・キホン)が本当にソウルに行くかどうかと尋ねるとその場がシーンとなった。

「ああ、ちょっと急な決定だったが、重要な仕事が待っているんだ。だがキソンは僕らの故郷だし時々帰郷するから動揺しないでくれ。それからグァンス (キム・ビョンヒ)がロースクールへ入る準備をしている」

そう言うサンピルに、グァンスは「兄さんが歩む道が僕の取る道だと思っています。兄さん愛しています。無法！」 とポーズをして笑った。

これに「私の理想のタイプは弁護士なの」とグム・ジャは目を輝かせると 「ちょっと待てよ。もしテ兄さんが義理の弟になると、俺が兄さんの兄になるのか？」 と困惑しつつグム・ガンも大喜びした。

「私結婚するの？」 とあっけに取られて笑うグム・ジャと「あなた達ってお似合いよ！」 と笑うヒョンジュ。

ソウル特捜部へ

翌朝、ジェイ( ソ・イエジ )の運転で二人はソウルに向かった。

「途中で休憩しよう。運転を変わるよ」サンピルはノリノリで言った。

「あなたを来させた女性とキソンを離れる気分はどう？」

「全て獲得した気分だよ。復讐、正義そして愛」

「幸運な男ね」

「もちろん！僕は最高に幸運な男だ」

これに急にスピードを上げたジェイは「ボン・サンピル、もっと困難があるかもしれないけど恐れないでよ」 と警告した。

「僕が言うべき言葉だろ？オーケー！行こうぜ！」

その後検察庁についた二人を、迎えに出たスンボムは「ボン・サンピル、ハ・ジェイ無法都市にソウルに歓迎する。我々のターゲットは、政府高官の汚職事件だ。」 と説明した。

「権力の背後に隠れて人々を騙す偽善者を倒す必要がある。権力を乱用する者たちを捕まえよう」

そういうサンピルに、ジェイは「ここも無法弁護士が必要な街ですね。戦いましょう。無法スタイルで！」 と拳を出した。

そうして威勢よく拳を突き合わせた二人は、サングラスを付けて颯爽と検察庁へ向かった。

了

前回のお話は⇒無法弁護士 15話 あらすじ 感想

第一話のお話は⇒無法弁護士 1話 へ

イ・ジュンギ 韓国ドラマ 無法弁護士 最終回16話 感想

最初から最後までスピード感が衰える事なく走り続け、自己最高視聴率を更新して終了しました。

復讐で始まりましたが、正義で裁き愛を得るパーフェクトで満足のいく結末だったと思います。

ボン・サンピル、ハ・ジェイ、チャ・ムンスク、アン・オジュの4人の人物像が充分に描かれていた所が素晴らしかった。

主役のカップルだけではなく、イ・ヘヨンとチェ・ミンスの悪役の哀愁とカリスマが光っていました。

イ・ジュンギは、持ち前のアクションだけではなく、ソ・イエジとのカップル演技で甘さを、事務所のスタッフとのコミカル演技でお笑いを、悪役との対決でカリスマを見せてくれました。

繊細で多彩な演技を披露してくれたと思います。

ソ・イエジは女性にしては低い声が魅力的で、若いのに不思議な存在感がある女優さんだと思います。将来有望ではないでしょうか。

ソウル特捜部を舞台にした「無法弁護士」の続編の制作に期待したいですね。