韓国ドラマ 無法弁護士 5話 あらすじ 感想 後半
イ・ヨンス キソン市長殺人事件 4次公判
密航請負ブローカーは、殺人教唆の罪ではなく、検察側の証人として法廷に呼ばれていた。
証人席に座った彼に質問を開始するサンピル。
「殺し屋チョ・ボンジンを知っていましたか?」
「いいえ」
「イ・ヨンス市長を殺すためにチョ・ボンジンを雇いましたか?」
「いいえ、そんな事はしてません」
「質問を変えましょう。あなたがブローカーだったことを忘れていました。あなたは誰に殺し屋を紹介したのですか?」
これにカン・ヨニ検事が異議を申し立てた。
これを認めたチャ・ムンスクが「弁護人は関連する質問のみをするべきです。席に座って下さい」 と警告した。
だがサンピルは話し続けながら傍聴席の方へ向かって叫んだ。
「犯罪記録が抹消されているが、麻薬取引も含めた数多くの犯罪歴をこの場でお母さんの知られても構いませんか?」
これに傍聴席の中に座っている母親を見つけたブローカーは驚愕し、慌てて”人を助けるために証言している”と母親に手話でサインを送り安心させた。
その後もサンピルは、執拗に追及を続けた。
証人席の前に立ち顔を近づけたサンピルは「今日は証人だが次は容疑者としてあちらの席に座ることになるだろう。母親の前で犯罪者になりたいのか?」 と彼を小声で脅した。
「弁護人、誘導尋問です」と警告されても止めず「質問に答えなければならない!」 と彼に圧力をかけた。
すると密航請負ブローカーは「答えます」 と立ち上がリ、カン検事とムンスクの制止を振り切って証言を始めた。
「お金を受けとって殺し屋を紹介しました。誰かの秘書でした。」
「誰の秘書ですか?」
「アン・オジュです。だが私は彼が市長を殺すことを知らなかったのです!申し訳ありません。本当にすみません」
これに「以上で尋問を終わります。」と座ったサンピルを、ムンスクは怒りを含んだ目で睨みながら、次回の5次公判で判決を下すとして閉廷した。
その後連行されて行く彼を見ながら「ブローカーの彼でも、母親の前では良い息子でいたいのね。」 とジェイは呟いた。
「誰にでも守りたい人がいる。僕は母を救うことができなかったが…」 とサンピルはジェイを見つめた。
*
事務所に戻ったジェイ( ソ・イエジ )は、”どれだけボン・サンピル知ってるの?”と自問自答しながらサンピルについてネットで調べ始めた。
そしてサンピルの母の事件について聞き込みを始め、ヒョンマンに面会に行った。
アン・オジュの手下だったウ・ヒョンマン( イ・デヨン )は「オジュに命令を出している存在がいた。以前はそれが誰であるか分からなかったが、考えてみると、ムンスクしかいない」 とジェイに話した。
向かいの書店の店長は「あの事務所は以前女性の弁護士が借りていた。その女性は自殺し、息子は行方不明になったままだ。」 と教えた。
グム・ガンは突然ここに現れたサンピルが、” この事務所でなければならない ”と言って彼や他のチンピラも含めて事務所を借りたと教えた。
その後、チェ・ジネの自殺について調べ始めたジェイは、過労で死亡した人権弁護士の小さな記事を見つけた。
だが2000年4月17日の母の失踪日にジネが自殺したことを発見したジェイは事務所を去った。その後ジェイの検索履歴を読んだグァンスは、直ぐにサンピルに知らせた。
だがその頃、ギホに呼び出されていたサンピルは、電話を受けなかった。
チャ・ムンスクに対するサンピルの失礼な態度に失望したギホから「チェ家には恩義がある。借金は別の方法で返済するのでジェイを辞めさせて欲しい」 と頼まれていたのだった。
*
知り合いのコン・ジャンス( キム・グァンス )刑事を訪れたジェイは、チェ・ジネ( シン・ウンジョン )の自殺事件について尋ねていた。
「この事件は私の担当だった。あの人は私が今までに会った中で一番優れた弁護士だったな。」
そう言ってファイルを入れた封筒を渡したコン刑事は、ジェイが封筒から事件ファイルを出そうとすると手で止めた。
「これはコピーだ。オリジナルの事件ファイルは紛失している。この事件には何かがある。あの弁護士さんは賢い息子を捨てて自殺する様な人では決してなかった」 と話した。
*
アン・オジュとコ・インドゥ( ジョン・ジンギ )弁護士と面会し「お前を信じている」と言われたヒョンマンは「殺してやる~」と興奮してオジュに掴みかかった。
これにオジュは「犯罪を隠蔽 することは、犯行よりも100倍難しい。権力だけがそれを可能にするが、今俺はそれを持っている。」と言いながら市長が殺害される犯行場面のビデオを彼に示した。
そして自分の服を着た殺し屋が凶器を取り、自分の靴を履いて足跡をつけている光景を見て驚愕したヒョンマンは「これをどこから持ってきたんだ!」 と顔色を変えてタブレットを取ろうとした。
だがオジュは「友よ。お前をここから出せるのは俺だけだ。」 とヒョンマンに凄んだ。
その後、妻に電話したヒョンマンは、オジュが見舞いに来て入院費用を全て支払っていったと聞かされて動揺した。
その頃、面会を求めて待っていたサンピルは、ヒョンマンが拒否していると知らされて訝しんだ。
*
一方ジェイは、チェ・デウン ( アン・ネサン )に会いに彼のギャラリーへ行っていた。
ジェイはデヨンの身元調査書を示し「ソウルのギャングのあなたの下で上手くやっていたボン弁護士が、なぜキソンに来たのか?あなたが命令したんですか?」 と尋ねた。
デヨンは「私達の関係を知らない様だ。サンピルの母チェ・ジネは妹で、サンピルは唯一血の繋がった甥だ。キソンに戻ったのは彼の意思で、これに彼は命をかけているんだ。」 と説明した。
これに驚くジェイに「お嬢さんが彼に会ったのは偶然だと思いますか?それにしてはタイミングが良すぎると思いませんでしたか?」 と問いかけた。
その後ジェイがタクシーに乗ったのを見届けた後、デヨンはサンピルに連絡をした。
「はい、叔父さん?」
「お前が言ったようにここに来た。人を簡単に信用するなよ。」
「僕は長い間あの子を観察していたんだ。信頼してる。」
「そうか、二人共注意しろよ。」
その後壁のプロジェクター画像を見ていたサンピルの中で、幼い頃の記憶、雨の中母親が殺された光景やデヨンと共に警察に追われた過去がフラッシュバックされた。
「復讐を考えるな。この呪われた世界では、法はお前や人々の信頼を裏切っている。復讐はさらなる復讐をもたらすだけだ。」のデヨンの言葉も…。
だが過去を彷徨っていたサンピルの思いは、突然ドアを開けてまるで自分のオフィスの様に歩き回るアン・オジュにより破られた。
「ボン・サンピル弁護士さん、こんな時間まで仕事ですかな?」
「どうしてここにやって来た?」
「もちろんビジネスの話だ。ここはお前の母親の事務所だったな?」
「良い記憶を持っているな。」
「馴染みの住所だ。」
「知っているように、犯罪者はいつも犯罪現場に戻るものだ。」
「お前は何か普通とは違う子供だった。覚えているか?お前はあのキャビネットの中で、息をせずに隠れていたことを…」
これにサンピルが怒って立ち上がると「座って座って!そうだ俺がお前の母親を殺したんだ。」 とオジュは不敵に笑った。
そして襟元を掴んだサンピルが「今ここでお前を殺せる。僕の母を殺したようにな!」 と凄むと、オジュは紳士的に話そうと言い出した。
「お前は法律によって復讐するつもりだ。それが弁護士としてここに来た理由だな?お前には法律があり、俺にはお金がある。ああ?俺には法律もあったな…。チャ・ムンスク判事がいるから。」
そこで襟元から手を放したサンピルが椅子に座ると「俺の命を一度救ったな。決してそれを忘れない。次は俺の家で会おう。ヒョンマンに会った方がいい。心変わりしているかもしれないから。」と忠告して去るオジュ。
サンピルは、机の上のゴールデンシティの超高層ビルの模型を見つめた。その後ビーチへ出かけて、暗い海を眺めながら思い悩んだ。
*
事務所に戻り上階に上がったサンピル( イ・ジュンギ )は、サンピルとの出会いから今までを反芻しながら待っていたジェイに対面した。
「まだ家に帰らなかったのか?僕に訊かずにどうしてこんなに遅くに仕事をしているんだ?」
「ただこの場所に興味があったの」
「突然会社を気に入ったのか?そう言えば僕も試用期間中は、部屋をきれいにしたり整頓することに興味があったな。」
「この場所には沢山の秘密がある。あなたのお母さんはここをオフィスとして使っていた。あなたの母親の自殺と私の母親の失踪は同じ日だった。だから話して。」
そう言って正義の女神像の方へ向かい、それを回した。
そして投影画像が表示されると「どうして私の母さんの写真があるの?教えて!あなたがキソンに来た本当の理由を!」と真剣な目で見つめた。
ジェイの方へ進んだサンピルは「オジュが僕の母を殺した。ここで僕の目の前で。そしてオジュに殺すように命じた人物は、チャ・ムンスクだ」
「何ですって?」
「そして...その後僕に起こった事と君の母の失踪、全てチャ・ムンスクのせいなんだ!!」
次回のお話は⇒無法弁護士 6話 あらすじ 感想
前回のお話は⇒無法弁護士3話4話あらすじ感想
ドラマの放送情報は 無法弁護士 キャスト 登場人物 視聴率
イ・ジュンギ 韓国ドラマ 無法弁護士 5話 感想
ムンスクは、サンピルに取っては単に母親の復讐相手ですが、ジェイに取っては母と慕って信じていた人。
ですがジェイは、サンピルの行動に対して叫び声も攻撃もせず、ムンスクに対して盲目にならず感情に流されず、黙々と一人で調査を始めました。
そして5話の最後でサンピルに真相を聞かされて、衝撃を受けて涙を流しました。
そんな賢くてピュアな心を持った女性を演じているソ・イエジ。
少しおふざけが多いサンピルに、クールな声のトーンと静かな眼差しを持つジェイは、一緒に戦える抜群に相性が良い相手ではないでしょうか?。
命を落とす危険もある状況で、今後2人の関係がどういう風に進展するのかに注目ですね。
そして驚いたことに、キソンを裏で支配する秘密組織 ”7人会” の市長が抜けて空いた席に、カン・ヨ二検事が座るようです。
母のナム・スンジェ ( ナム・ヘラン )秘書とは違い正義を持っていると思っていたヨ二。本当に悪の仲間に入ってしまうのでしょうか?
真相究明のための潜入捜査?ではないのでしょうか?
ロマンスも復讐劇の方も面白くなってきている次回6話が楽しみです。
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