韓国ドラマ 知ってるワイフ 12話 あらすじ 感想 後半
不正融資事件
一週間前にヘウォン (カン・ハンナ)の父イ会長の紹介でデューデリジェンス※をせずに融資したウソングループが倒産し、カヒョン支店は閉鎖の危機に陥っていた。
※デューデリジェンス (企業の資産価値を適正に評価する手続き)
銀行から連絡したジュヒョクに、イ会長は「私も裏切られた。彼とはもう電話連絡もできない。紹介したのは私だから責任があるが、こちらも多大な損害を被った。これから緊急の理事会だ」と説明した。
その後本社の知り合いからウソンカンパニーが融資を全て受け取った直後に倒産したと聞いたジョンフは、その事実を全員に伝えて全て計画的だったと話した。
そこへ本社の監査部から戻ってきたチャ・ボンヒ ( ソン・ジョンハク ) 支店長は、黙ったまま部下の前を通り過ぎて、ジュヒョクと共に休憩室に入った。
「適切なプロセスを踏まなかったことを認めたら賄賂を受け取ったのではないかと疑われた。一万ウォンでも受け取っていたらここで死んでやる!と答えたが信じてなかった。」
そう途方に暮れた支店長は、涙を浮かべて「私は解雇されるだろう。」とジュヒョクに話した。
そして「息子の婚約の顔合わせが数週間後だ。娘もまだ大学生だし、妻はお金を使う事しか知らない」と嘆く彼に、涙を浮かべたジュヒョクは謝罪し頭を下げた。
*
「僕が馬鹿だった。慎重にするべきだったのに…。支店長に紹介すべきじゃなかったんだ。デューデリジェンスをするべきだった。」
屋上で後悔するジュヒョクに、ウジンは「自分自身を責めないで。悪いのはあなたを騙した奴でしょ?全て計画されていたんだから、どうしようもなかったのよ。」と慰めた。
そして「あなたと支店長は不運だった。どんなに不幸を避けようとしても全宇宙がそちらに押していく感じ。そんな時はただ受け入れるしかない。父さんが死んで母さんが奇妙な行動を起こした時、そう感じたわ。」と話した。
その後、ジョンフからウソン融資関連書類の中から財務書と印鑑証明書の偽装を教えられたジュヒョクは、名前のリストの中にジェイソン・リーを見つけて当惑した。
(ジェイソン・リーはイ会長のこと)
その後、元義父の元へ向かったジュヒョクは、イ会長が電話でお金の振込みと香港に滞在するようにとウソンのCEOに話しているのを聞いた。
「私の計画じゃなかったが会社設立に基金が必要だった。契約が終わってお金が入れば返すつもりだった。だが契約が成立しなかったんだ。一度だけ目をつむってくれないか?」
「できません。支店長が全ての責任を負わされることになります。」
「ではウソンがJKグループのペーパー会社だと公表するつもりか?お前がハン代表を紹介したのに無傷でいられる筈がない。お前も仲間だと見なされて全てを失うことになるぞ」
そう脅されて帰ったジュヒョクは激しく動揺してジョンフの家に戻り、パスワードが入れられなかった。
これにドアを開けて出てきたジョンフから、何が起こったんだと訊かれたジュヒョクは「後で全てを話す」とだけ言った。
*
翌日、ジュヒョクは「支店長に責任はない。JKグループのイ会長が私にハン代表を紹介し、私が彼を支店長に引き合わせた。ウソンはJKグループのペーパー会社だ。」と監査部で全てを明かした。
JKグループが不法融資の背後にいた事を知った本社は、娘婿のジュヒョクを信頼せず訴訟の準備を始めた。
その後カヒョン支店に乗り込んできた検察官たちが、ジュヒョクのデスクから書類を奪ってダンボール箱に詰めていく姿を観察していた同僚たちは休憩室に集まり話し合った。
「10年間とても頑張っていたチャ代理がこんな事になるとは信じられない。」(ビョンチーム長)
「チャ代理が不正融資に加担しているって考えているんですか?」(ヒャンスク)
「バカバカしいわ。ありえない」(チャンチーム長)
「そうだよ。だからこんな事をしているんだ!」(ファン)
「でもJKグループの義理の息子でしょ?本当にこれについて知らなかったのでしょうか?」(ヘジョン)
「お前、何年も彼と一緒に働いていたのに未だ分かっていないのか?チャ代理がJKの義理の息子だと自慢したことがあるか?疑われると分かっていながら全てを明らかにしたんだ。支店と支店長を守るために!」
(素晴らしいチーム長)
ジョンフからジュヒョクが最近離婚したと聞いていたファンは、それさえも偽装離婚だと疑われそうだと皆に明かした。
これにビョンチーム長は「一度に悪いことが全て起きている。だが僕に考えがある。それが上手くいくかどうかは分からないが…。」とフォーラムサイト ” ビハインド ” への投稿を提案した。
そうして行員で手分けをして、ジュヒョクへの肯定的なメッセージをビハインドに投稿した。
”カヒョン支店のチャ代理は、本社から賞を受賞した偉大な男です ”、とか” チャ代理は無実です。解雇されるべきではありません ”、” 彼も騙された被害者なんです。”と次々とメッセージを書いて投稿した。
本社へ向かったジョンフとビョンチーム長の方は、ロビーで知り合いの幹部を見つけると、ジュヒョクへの疑惑が誤解だと説明しながら資料を配って周った。
そんな中、不正融資事件のニュースが報道された。
[JKグループのイ会長が 、ペーパー会社を使ってKCU銀行から12億円の融資を受けた後倒産させたとして捜査が開始された。イ会長の元娘婿でKCU銀行勤務のチャ代理も重要参考人として捜査されている。]
ジュヒョク( チソン )の解雇
本社からの通達を受けた支店長は「私は3ヶ月分の給料カット。…しかし、チャ代理は解雇される。私だけが生き残り、チャ代理を救えなかった。」と皆に明かした。
これに誰もが魂が抜けたようになり、ビョンチーム長は「どうしてこんな事ができるんだ!」と叫んだ。
一方検察から出てきた所で ” あなたは解雇された。” とテキストで通達されたジュヒョクは、階段に座り込んだ。
時間旅行
地下鉄構内に入ったジュヒョクは「最後の挨拶に来ました。もうここには来ません。」と謎の地下鉄男に持参した焼酎を注いだ。
「僕が本当はどんな人間であるかが分かった。僕は不運な男だ。僕は周りのみんなを不運にする。神の罰を受けると口にして、それを忘れて再び貪欲になったからなのか?だから呪われているんだろうか…。」
そう言うジュヒョクに、地下鉄の男はブラックホール誕生の新聞記事を見せた。
「誰もが自分の間違いに気づく訳じゃない。お前には全てを元通りにする機会がある。今日がその日だ。」
「 いや、もうしたくない。これ以上恥知らずな男にはなりたくない。それに本当に怖いんだ。」
「気が狂ったのか?あんなに元に戻りたがっていたくせに…。後悔しないのか?」
「あなたは 後悔したんですか?」
そうして二人はお互いを見て笑った。
*
夜になっても戻らないジュヒョクを心配したジョンフは、サンシクの食堂でしらみつぶしに知り合いに電話をして探してたが、誰も彼と話した人をみつけられなかった。
取り乱したサンシクが「妙な考えを持ってないよな!?警察に連絡すべきじゃないのか?ソウルに幾つ橋があったっけ?」と言い出すと、ジュウンは「止めてよ。縁起でもない!」と怒った。
そして一人でジュヒョクを探し周っているウジンについて、大都市ソウルで彼を見つけられるのかと心配した。
その頃ウジンはジュヒョクの名前を呼びながら大学内を走り回り、ヴォイスメッセージを残したりしていた。
*
ビーチに座り波を見ていたジュヒョクは、ウジンからのメッセージを受け取ると、それに耳を傾けた。
” チャ代理さん、どこにいるんですか?とても心配しているので私に連絡して下さい。テキストでもいいから送って下さい ”
だが電話を切ったジュヒョクは、呆然と海を眺めていた。
500ウォン硬貨
家に帰ったウジンは、ふと一緒に行った海にいるのではないかと思いついて、もう一度出かけようとした。
そして物音で起きて出てきた母親に、行く所があるとして去ろうとした。
「母さん許して。今すぐに行かなきゃならないの。本当にゴメンね。」
「行かなきゃならないってわかってる。これを持っていって。私よりもあなたの方必要だと思う。」
そう言ってイ・ウンミ ( イ・ジョンウン ) は、2006年発行の500ウォン硬貨をウジンに渡した。
「母さん?」
「 誰にだって戻りたい瞬間があるものよ。思うように行くという保証はないけれど、機会が何度も訪れるわけじゃない。」
「じゃあ、母さんも...?」
「行きなさい。もう時間がないわ。」
そう言って抱きしめたあと、ウンミはウジンを急がせた。
最後にもう一度振り向いてウジンが去ったあと、ウンミは独りごとを言った。
「ヨボ、良くやったでしょ?私がもう少し早かったらあなたを救えたかもしれなかった。ウジンは私よりもスピードが速く、賢くいから、望むやり方で未来を変えることができるわよね?」
*
海に向かって歩いているジュヒョクを発見したウジン( ハン・ジミン )は「ヤ~!」と叫びながら彼に向かって走って行った。
「何をしようと思っているの?こっちに来て!死ぬつもり?よくもそんな!」とジュヒョクの手を引いて海から引き離そうをした。
「ウジナ!僕は死んだりしない。どうやって死ねる?そんなバカなことはしない」
「どれだけ心配したと思っているの?なぜこんな苦労を私にさせるの!」
「結局僕はまた、君に苦労させているんだな。最後にまた…。」
「大丈夫。大したことじゃない。解雇されたからってどうなの?お金を稼ぐ方法は他にも沢山あるわ。それに私がいるもの。一緒に何だって乗り切れるわ。」
「いや、僕がそばに入れは君は苦しむ。又以前のように不幸になる。君が一番笑っていた時、僕は君の傍にいなかった。僕は君の不幸の陰だ。本当に本当に残念だが、俺たちはここまでだ。」
「いやよ。一人では行かない。一人で去るくらいならここに来ていないわ。一緒に行きましょう。一緒に耐えましょうよ。」
「行けよ!一人にしてくれ」
と手を振り切るジュヒョクに、ウジンは「それがあなたのしたいことならいいわ。じゃあ私は過去に戻って運命を変える。機会は度々来ないから。」とウジンは振り返ることなく走り去った。
そして決意を胸に謎の料金所に向かって車を走らせた。
謎の料金所
ウジンが去った後「もしそうなら、私が戻って変える。こんな機会は度々には来ないから」という言葉を反芻したジュヒョクは、ウジンがやろうとしていることを理解して月を見た。
そして二つに分かれてようとしている月にハッと我に返ったジュヒョクは、走り始めた。
その頃" あなたの人生を変えることができます。やり直そう "と言う広告版についていたウジンは「ここだわ」と周りを見てから、ゆっくりと料金所に近づいた。
そしてウンミに渡された2006年発行の500ウォン硬貨を料金カゴへ投げ込んで、そのまま待った。
赤いライトが緑色に変わりゲートが開くと、ウジンは前進した。
その時ウジンを追いかけてきて、上がっているゲートを見たジュヒョクは「どうか、お願いだ!」とアクセルを踏んで突っ込んで行きゲートの下を潜った。
そうしてウジンに追いついたジュヒョクは、ウジンの車に並んで走り窓ごしにウジンの方を見た。
その後制御不可能になった車はフルスピードで走り始め、二人の叫び声と共に忽然と消えた。
2006年6月へ
「オッパ!ドアを開けなさい。開けないなら壊すわよ!オッパ今すぐ開けて!」
ジョウンの叫び声で目が冷めたジュヒョクは、ベッドの上でガバっと起き上がり、運命の日2006年6月に戻ったことを確認した。
自宅のソファで目覚めたウジンの方は、自分の髪型と学校へ行く用意をするように注意する母親を見て、カレンダーの前に立った。
そして2006年に戻ってきた事を確認すると「凄いっ!」と目を輝かせた。
次回のお話は ⇒ 知ってるワイフ 13話 あらすじ 感想
前回のお話は ⇒ 知ってるワイフ 11話 感想 あらすじ
韓国ドラマ 知ってるワイフ 12話 感想
前の世界で自分を捨てた人だと分かった後もジュヒョクを許し、一緒に頑張ろうと別れようとしていたジュヒョクに言うウジンが頼もしかった。
そして拒み続けるジュヒョクを諦めて、時間旅行者だった母から譲られた500ウォン硬貨を投げて過去へのゲートをくぐる勇敢なウジン。
その後追いかけてきたジュヒョクと一緒に時間旅行へと向かう当たりのシーンは、スリルがありました。
そして未来の記憶を持ったまま、一緒に2006年に戻ってきたウジンとジュヒョク。
一度目の結婚でウジンを不幸にして捨て、二度目の結婚相手のヘウォンとも別れたジュヒョク。
三度目の結婚は二度あることは三度あるとなるのか、三度目の正直なのかどちらでしょうか?
もし彼が一人で帰って結婚生活を変えようとしても失敗する様な気がしますが、二人一緒に帰ったのでポジティブに運命を変えられそうですね。
けれど、” 不幸の陰 ”だとしてウジンと別れようとしていたジュヒョクと、強い大人の精神が入った高校生ウジンの二人には、波乱万丈な日々が待っている様な気がします。
新しい過去で、ヘウォンやジョンウ、サンシクとジュウンがどんな風に絡んでくるのかも楽しみです。
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