韓国ドラマ 青い海の伝説 8話 あらすじ 感想 後半
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帰宅したジュンジェは、出かけようとしているシム・チョンを見てセファの顔が浮かんだ。
「ホ・ジュンジェ!」
「出かけるつもりか?」
「ええ…私…」
「気にするな。知る必要はないから行けばいいさ。」
わかったと通り過ぎるシム・チョンに今日から門限が有ると突如言い出すジュンジェ。
「何時だ?」とテホ。
「午後8時。だから8時までに戻って来い。そうでないと鍵を閉めて中に入れないからな。」
「30分以内で戻る必要があるのにソウルのどこへ行けると?行くなと言っているのと同じだよ。」とナムド
「行けよ。誰と合うのかは知らないが…、とにかくその男が誰だとは知らないが、いや会う相手が男か女か知らないが…とにかく8時までに戻れ。それが嫌なら外にずっと居ればいい。」
「いいえ止めておくわ。明日出かけるわ。」
「そうか?じゃあ…」と部屋に戻るジュンジェ。
「変な奴だな。本当に…」と呟いた後、シムチョンに「どこに行くつもりだったんだ?チョン!」
「お金を稼ごうと思って…。」
「お金?パートタイムか?」
「違うわ。これをお金に換えようとするつもりだったの…」
とシムチョンが出したゴミ袋の中身を見て、大きな真珠の玉を指先でつまみ目を剥くナムド。
「どこで手に入れたんだ?」
「一生懸命働いた」と答えたが、その実悲しいドラマを見て一生懸命泣いて集めたのだった。
「チョンはミステリアスだな。一つ貰ってもいい?」
「だめよ。」
「分った!見るだけだから…」と言いつつ真珠玉をこっそりと盗むナムド。
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翌日、心臓のタイムリミットが近づいていると胸を押さえるジョンフンにシム・チョンは驚いた。
”生き延びる為には数時間水の中にいなければならないから、その瞬間の時に備えて川の傍に住んでいる”と話すジョンフン。
「じゃどうするの?他に方法は無いの?」とシムチョンが尋ねると、元彼女が戻ってくるとこの状態を回避できるが、もう別の男と結婚しているので不可能だと打ち明けるジョンフン。
彼の悲恋話に涙を流すシム・チョンに、”ここで死ぬか海に戻って人間界に思いを馳せながら無意味に生きるかは同じ事だ”と言う。
「鮭が泳いで故郷に戻る本能とか、人魚が陸に上がり真実の愛を探す愛の本能とか誰かが取り除いてくれれば良い、と俺は本当に願っているんだ。彼女が居なくなってから2ヶ月経った。タイムリミットが大体想像できるな?」
「かわいそうだと思うな。お前の将来だ」
と別れ間際に言われ、真珠のゴミ袋をぎゅっと握り締めるシム・チョン。
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好きになる計画
この日の夜、ジョンフン言葉が気になり眠れなかったシム・チョンは”緊急に確かめたいことが有る”と屋根裏梯子を降りジュンジェのベッドに座った。
「何だよ。」
「いつあなたが私を好きになり始めると思う?」
「何だって?」
「私を好きじゃないって知っているけど、でも将来の…」
「計画?」
「そう、計画よ。そういうのない?私を好きになる計画!」
「ない!」
「ないの!?」
「ああ、ないな!」
「でも…、直ぐに答える代わりによく考えなきゃ。本当にないの?」
と言われシム・チョンを見ながら暫し考えている風情を見せるジュンジェだが…
「ネーミングは得じゃないが、お前は馬鹿(チョン)か?もう一度答えるから良く聞いてくれ!俺は好きになる計画なんて全くない。」
「答えるのが難しいみたいに見えるけど…」
「聞かなかったのか?今かなりはっきりと返事したけど…」
「時間をあげるから…。」
「なんだよ。お前が時間をくれたら俺が受け入れると?人が他の誰かを数日で簡単に好きになるのか?この世で最も難しいことなんだ。」
「何で?」
「この世で一番たやすい事は、誰かに失望させられる事だ。誰かに告白された直後に今度はその人に失望させられる。人とはそういうものだ。失望を打ち負かしてくれる人は誰もいない。だから誰かを愛する事は一番難しいんだ。」
「違うわ。私にとって誰かを愛する事は、一番易しいことだわ。そうしたくなくても愛しているからそうせざるをえなんだから…。どんなに失望させられても、私に取っての愛は、全てを打ち負かしてしまうの。」
俯いているジュンジェにシム・チョンは頼んだ。”もし将来私を好きになる計画を立てたら教えて”、と。
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義母への御礼電話をするジンジュの電話を傍で聞いて感心するシアに、”男のハートを意のままにする方法を教えようか”と言い出すジンジュ。
「男って母親に優しい女性にはからっきしなのよ。あなたの兄さんを見てよ。プレイボーイだったけど結局母親に良くした私と結婚したじゃない。だからあなたも食事を運んでいる彼をつかみたかったら、まず彼の母親を掴むのよ。」
家族の話は聞いたことがなく気乗りがしないシアだったが、”飲ませて目覚めた時にでも聞き出せ”と姑息なアドバイスをするジンジュ。
そこへムランがコーヒーを運んでくる。
一口飲んで”フェアートレード製品以外は飲まない”と吐き出すシアに、
”遥か遠くの国のコーヒー豆の木を思慮なさるのも結構ですが、それと同じくらい同居人に対する振る舞いを考慮されたらいかがでしょう”と苦言するムラン。
ムランが去った後、唖然として顔を見合わせるシアとジンジュ。
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翌日、ジュンジェの母親情報を聞きだそうと家を訪れるシア。
初めは渋るナムドだったが、”この人魚の絵の花瓶の持ち主は、キム・ダムリョンだ”とシアから言われると”10歳の時に別れて以来探し続けている”と教えた。
「私が探してあげたいわ。お母さんどこに居るの?良くしてあげる自信あるのに…」と残念がるシア。
帰ろうとするシアを引き止めると、”男心を掴むには何をしたらいいのか”とか”もう時間がないから、早く私を好きになってもらいたい”とか言うシムチョン。
初めは取り合わなかったが家から追い出そうと思い、シアはでたらめを教えた。
「こんな風に同じ家に居る目の前にいて引っ付いてくる人は退屈みたいよ。会えない人を恋しがるタイプなの。」
だが彼女のしぐさから嘘をすぐに見抜き「嘘つきね。チャ・シア、じゃ言ったことの反対をするわ。隣に引っ付いて離れないから」と言い捨てるシム・チョン。
「何なの、あの100歳の白狐(凄く悪賢い人)!何にも知らないような顔をして…あ~あ気に触る」と出て行くシア。
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出かけようとするジュンジェに、やたらとまとわりいて早速行動を開始するシム・チョン。
最初は追い払っていたジュンジェだが、ナムドが外出しテオとシム・チョンと二人きりになると知るや態度を変え、図書館に連れて行くことにする。
「そうだな。お前は図書館へ行くべきだ。」
「そう?」
「俺が見たかぎりでは、お前はまだ学びたりてない。」
「完全に!私は完全に欠けている…。」
「そうだな。他にすることもないし…じゃあ図書舘に一緒に行こう!着替えて来い!」
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「ここで本を選んで読め。俺は歴史書コーナーで調べ者が有るから」と行きかけるジュンジェを大声で呼ぶシムチョン。
館内の周りの人が一斉に白い目で見る中
”静かにしろよ。皆勉強しているんだから”とジュンジェが顔を近づけひそひそ声で言うと、”図書館が好きだわ。こうやってあなたに囁けるから”とうれしそうなシム・チョン。
それにくすっとジュンジェが笑っているとメモを渡す少女。
”すいませんが、うるさいので他所に移って下さい”のメモをジュンジェは握りつぶし”好きだってさ。俺がハンサムだと言っている”とでたらめを言う。
それを聞いてむっとして掴みかかろうとするシム・チョンを押さえ椅子に座らせるジュンジェ。
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キム・ダムリョンの資料を探し出し読んでいるジュンジェ。
”1572年9月生まれ、吏曹判書の娘と結婚、妻が逝去後は再婚していない。宣祖31年目(1598)江原道フッコク村の県令となる。同年12月27歳で逝去”
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寝たきりのシムチョン(チョン・ジヒョン)
「悪夢でもご覧になられたか?」
「この頃、同じ夢を見て眠るのが怖いくらいだ。何が夢で何が現実か混乱しているのだ。」
「気が弱くおなりなのでしょう。」
「そうなのか?」
と先ほどの夢を思い返し”12月の満月まで後どのくらいだ?”と医員に尋ねるダムリョン。
「今日から数えて20日残っています。」
「20日ある…、20日」
「ナウリ、言い難いですがこの女性は普通の人間ではありません。もし民が言うようにこの女性が人魚なら急いで海に返すべきでしょう。それが命を救う唯一の方法だと思われます。」
寝ているセファに翡翠の腕輪をつけるダムリョン。
図書館でダムリョンについて調査するジュンジェ(イ・ミンホ)
資料を読みながら翡翠の腕輪を触り、何でそんなに早く亡くなったんだ?と呟くジュンジェ。
その間に、シムチョンは児童書コーナーでアンデルセンの人魚物語を読んでいた。
その悲しい物語にシムチョンから涙が流れ真珠が転がった。
図書館を出た所で、ジュンジェの携帯にナム部長からのメッセージが届く。
家に送るというジュンジェにシム・チョンは、ジョンフンへに会いに行く断る。
これにムッとして”門限を守らないと追い出すぞ”と脅して去るジュンジェ。
ジョンフン(カメオ チョ・ジョンソク)の死
その後レスキュー事務所を訪れるシム・チョン。
だがジョンフンは見当たらず、仲間の隊員から心臓発作で亡くなったと言われ茫然となっている所へ、”電話を貰ったキム・ヒジンだ”と女性が入って来る。
ジョンフンからだと渡された箱にはパールピンクの真珠の指輪がはいっていた。
それを傍で見ながらヒジンにジョンフンの言葉を伝えるシムチョン。
「陸地で一度だけ幸せの涙を流したことがあるって言ってたわ。ヒジンさんと会って凄く幸せで泣いたんだって…」
その後、川ベリに座りジョンフンを偲ぶ ヒジン (カメオ チョン・ユミ) とシムチョン。
”秘密はどちらにも傷を残す。隠している方と隠されている方の両方に…”と呟いた後、シム・チョンに尋ねるヒジン。
「相手を傷つけると分っているのに、あなたが愛しているという理由だけで一緒にいくことができるの?」
「辛くて最後に死んだとしても一人の人の為にときめいたのだから、ここに来た事を後悔してないってジョンフンは言っていたわ。」
それを聞いて地面に座り込み泣き崩れるヒジンと、痛くなった胸を押さえるシム・チョン。
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その頃、ジュンジェはナム部長とのヨウンドンの約束場所に着いていた。
車を降り、人けのない薄暗い場所を見回しながら用心深く進んでいるジュンジェ。
そんな中、入ったシム・チョンからの電話に驚くジュンジェ。
「何だ?その声はどうした?気分でも悪いのか?」
「うん。なんだか痛いの…。」
「どこだ?チョン?どこにいる?家か?どうしてそんな所へ?待ってろ。直ぐそこに行くから。」
と切り振り向いたジュンジェの前に現れる帽子で顔を隠したマ・デヨン (ソン・ドンイル)。
「俺を尾行したり警察の振りして家に押しいろうとしたのはお前か?おじさんはどこだ?どうして彼の携帯を持っている?」
「質問が多いな。」
「早く答えろ。待っている人がいるから急いでいるんだ。」
「お前は行くことができない。」
と、斧を振り上げ飛び掛ってくるマ・デオンをかわしライター催眠を仕掛けるジュンジェ。
だが、突如彼の顔に両班姿のヤン氏の顔が浮かび上がり呆然となってしまった。
その隙を突いてマ・デヨンに襲われ危機を迎えるジュンジェだが、突然けたたましく鳴らされる車のクラクションの音と明るいライト。
最近現れた怪しい男の存在を変だと感じたジュンジェは、用心にタクシーを来させてクラクションを鳴らすようナムドに指示していたのだった。
大きな音と顔をライトで照らされたマ・デヨンは逃げだし危機を脱したのだ。
その後タクシーに乗りこみ、シム・チョンが待つ漢江へと向かうジュンジェ。
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ジュンジェを待ちながら、ジョンフンとヘジンの言葉を反芻するシム・チョン。
”相手を傷つけると分っているのに、あなたが愛しているという理由だけで一緒にいくことができるの?”
”まだ戻れる内に海に帰れよ!手遅れにならない内に…”
「行くべきかしら?」
「どこへ行くんだ?」
と後から突然声がして振り向くシム・チョン。怪我をしてるジュンジェを見て驚いて尋ねた。
「ホ・ジュンジェ大丈夫?」
「お前は?どこが痛いんだ?また注意せず道路を渡って怪我でもしたのか?」
「ホ・ジュンジェどうして怪我したの?」
「俺が訊いているんだ!何で痛いんだ?」
とシム・チョンを心配するジュンジェに…
「私は何も言えないの。私は秘密だらけなの。だけどあなたを傷つけ病気にしたり、怪我をさせたりしたくはない。それにあなたを悲しませるのも嫌なの。」
「嫌だったら?」
「私戻るわ。私が居た所へ。手遅れになる前に…」
「俺に好きになる計画が有るか訊いたよな?俺あるんだ。その計画。だから行くな。」
目を覚ますセファ。
「大丈夫か?」
自分で起き上がれないほど弱っているセファを助け体を起してやるダムリョン。
思いつめた顔に涙を浮かべて話を始めるセファ。
「海に帰ろうと思っております。私達二人が両方生きるにはそれしか方法がありませぬ。最初にお別れをした時のように、記憶があるのは私だけ、あなた様にはありません。そのようにして其々の世で生きるべきだったのです。もう二度と私は戻りませぬ。ですからナウリも全てをお忘れ下され。」
「一つ訊かせてくれ。最初に別れた時、なぜそなたは私の記憶を消し去ったのであろう?」
「そうせねば、あなた様がずっと酷く苦しまれると分っていたからです。」
「もし消されてなかったならば、そなたがずっと恋しかったであろうな。だがこの度は、記憶を消してはならぬ。この記憶…この追憶…例え心が痛くとも最後まで持っていたい物、私の物なのだ。」
シムチョンを引き寄せてキスをするダムリョン。
イ・ミンホ 日本公式FC
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チョン・ジヒョン イ・ミンホ 韓国ドラマ 青い海の伝説 8話 感想
図書館で朝鮮時代のダムリョンを調べはじめたジュンジェ。
ダムリョンが27歳の若さで死んでいたとは!その原因は?難破船と関係が?とまたまた謎が増えました…。
設定も登場人物も、上手く現代と朝鮮時代が混ざっていてとても面白いです。
詐欺師のジュンジェが嫉妬作戦に騙され、シムチョンの”好きになる計画”にはまっていく姿がおかしい…。
家の中でも外でもシムチョンの周りの男たちが気になってしまうジュンジェが、コントロールに忙しい。(笑!)