韓国ドラマ 青い海の伝説 17話 あらすじ 感想 後半
*戦いの始まり
サロンの後マ・デヨンに連絡を入れて彼の異変に気づいたカン・ソヒは、急いで車で拾いに行った。
車が止まるのを見て最初は逃げかけたが「私よ!カン・ジヨン」と叫ぶソヒに、子供の頃の記憶が蘇ったマ・デヨンは、立ち止まった。
車に彼を乗せたソヒは「覚えている事を話して」と促した。
「カン・ジヨン孤児院の天使。そして知らない人々の死体。彼らの悲鳴が聞こえるんだ。」
「例え記憶を失っても、マ・デヨンは、マ・デヨンでしょう?」と言うソヒに「どんな人間だ?」と尋ねるマ・デヨン。
「あなたは復讐をしなければならない人よ。あなたを捨てた世の中は、そのままで幸せだった。そしてあなたは、いつもまるで罰せられているかにように生きてきた。だからあなたを捨てた世の中に復讐しているのよ」
「ではあの人々は俺が殺したのか?」
「あなたは怒りに障害があったから...、それが行動すると覚えられないのよ。大丈夫、いつもに様に私が傍に居るから。誰に復讐するかは私が話すから」
そう言うカン・ソヒを見てにやりとするマ・デヨン。
*
ジュンジェが差し出した証拠を調べた結果、角膜の傷が針による可能性はあると言う眼科医。
薬の方も不眠症患者に渡される軽度認知障害を引き起こすリスクのある、抗コリン作用薬である事が判明した。
その証拠を見せ、カン・ソヒが薬を飲ませて針で目を傷つけたのは明らかだとして令状を取ろうとするホン刑事だが、不法侵入による証拠は裁判では認められないと言う上司。
その後の張り込み中、父親に角膜手術が必要との眼科医の言葉をジュンジェに伝えるホン刑事。
その間、テオ( シン・ウォンホ )は後部座席で遺言書の証人と弁護士をハッキングしていたが、知らないふりを決め込むホン刑事。
そこへ薬の数が合わない事に気づき、家政婦に問いただすカンソヒの叫び声が盗聴器から響いた。
「ばれたかな…」と顔色を変えるホン刑事。
「明日を決行日にするから、令状を取ってくれ」と焦って頼むジュンジェ。
*
いつもの様に薬を持ってくるソヒに「 後で飲むから 」と下がらせるイルジョン( チェ・ジョンウ )。
ジュンジェの言葉でソヒを疑い始めたイルジョンは、部屋を出た頃を見計らって薬をティッシュに包みゴミ箱に捨てた。
だが、イルジョンの変化を悟ったソヒがドアの片隅でそっと目撃していたことに気づかないイルジョン。
*
その頃ナムドは、投資家のふりをして水族館を訪れていた。
管内を見て回りながら話している最中に、本物の人魚はいくらかと尋ねるナムド。
珍種のサメやくじらの途方もない高さを聞いて驚いた後だが、それよりも遥かに高い金額を提示されナムドは、高らかに笑った。
誕生日の夜、プールサイトで足先をぶつけたナムドは、記憶は思い出さなかったが何を忘れたかを探し始めていた。
そして屋根裏部屋でシムチョンの真珠を発見した後に、ジュンジェが" 不良の人魚 "とシムチョンを呼んだのを盗み聞いて、シムチョンアが人魚であると確信していた。
*
別れの準備を始めるシムチョン( チョン・ジヒョン )
友達のユナ (ソン・リナ)とホームレスのお姐さん (ホン・ジンギョン)を家に呼び出すシムチョン。
「来てくれてありがとう。ちょっと顔が見たかったの」
ーもう少ししたらここを離れるかもしれないから、サヨナラを言っておきたくて……、と心が聞けるユナに告げるシムチョン。
ユナには、初めてできた友達で辛かった時頼りに出来てお姉さんのようだった、ホームレスのお姐さんには、無知な私に色々教えてくれた先生だったと礼を言うシムチョン。
「一度ハグさせて、私の友達に」
そう言って、二人と肩を抱き合い別れを告げるシムチョン。
*
ホン刑事( パク・ヘス )とわかれた後の車中でシアから連絡が入り、カフェへ行くジュンジェ。
ジュンジェが母親の話を持ち出すと告白を始めるシア( シン・ヘソン )。
「同じ家に住んでいるので何だか友達のようで赤の他人の様に感じなかったわ。でもお母さんだった。こういうのって何かの縁じゃないかしら」
「何の?」
「ええっと…タイミングを逃がした気もするんだけど、一度ジュンジェに言いたかったの」
「分かった。言えよ」
「私、友人としてではなく男としてあなたが好きなの。7年間目じゃなくて背中ばかり見ていたけど…。好きだから待つわ」
「待つって?」
「だっていずれは、チョンさん離れるんじゃないの?変だけどユニークで可愛い女性だけどずっと居るとは思えないわ。だから...」
「チョンはどこにも行かないしずっと俺の傍にいるんだ。もしチョンがどこか他所へ行ったらついて行くつもりだ。だから待つなよ、シア。お前の目を見る男を見つけろ。もっと早くに言うべきだったのに、悪かった」
そうジュンジェに謝られ、俯いて涙を流すシア。
*
自宅前で待っていたジヒョン( イ・ジフン )にくってかかるジュンジェ( イ・ミンホ )
「ネズミみたいに家に来た!と言うジヒョンをいきなり拳で殴るジュンジェ。
「俺の父さんに会おうとしたのか?だが、詐欺師のお前には会いたくない。息子は俺一人で充分だと言ってたぜ」
と嘘を言うジヒョンの胸ぐらをつかみ叫んだ。
「黙れ!何故父さんの目があんなに悪いと言わなかった?」
「言ったさ。無視したのはお前だ」
「お前の母さんのためか?お前の母さんがしている事をよく知っているんだろ?知っていながらずっとさせていたのか?何故?この狂った奴め!最初に出来た父さんじゃなかったのか?なのにどうして?」
「離せよ!」
「お前の母さんを直ぐに止めるんだ。俺の父さんにしようとしている事を止めさせろ!俺が知ったからには黙っていない。これ以上やるなら、お前と母親を葬ってやる!」
と警告して去るジュンジェの背中に「俺を家から遠ざける為にチョンさんを使ったお前が、誰かを守る立場にいると思うのか?」と叫ぶジヒョン。
*
部屋に戻ったジュンジェは、大音量の音楽がずっと鳴りっぱなしの屋根裏部屋へ上がった。
虚ろな顔でベッドに横たわるシムチョンを見て音楽を止めるとベッドに座るジュンジェ。
「何?」
「俺に聞かれたくない思いとこんな状態になっている理由を全部今話してくれないか?」
「あなたにあげた腕輪を深海で見つけた時は偶然だと思ってた。でも今考えてみると、そうではなく、あの瞬間全てが再び始まってしまった。どうして遠路はるばる海を泳いであなたに会いに来たのか不思議だった。運命なのか……と。でも始めるべきじゃなかったのよ」
「何の話だ?」
「あなたが言った私たちの生涯物語。どうして嘘をついたの?永遠に幸せじゃなかったでしょ。あなたは私のため、私はあなたのため、そうやって私達最後に死んだんじゃないの。冷たい海の中で」
「それをどうやって?」
そう訊かれシムチョンはお父さんの家への侵入作戦に協力し、ジヒョンを呼び出した事とマ・デヨンに会った事を話した。
そしてマ・デヨンの記憶を消している最中に私達の最後を見たと話した。
その後、ジュンジェ( イ・ミンホ )が恐れている怖い夢の意味が分かった、と告げるシムチョン。
「あなたにとっての怖い夢って私でしょう?繰り返していると知っていてもこの道を取ったのね…」
「嘘だ。本当じゃない!誰が繰り返していると言った?そんな事はおこらない」
「私が、来るべきじゃなかった。そうすれば何も始まらなかったわ」
「じゃ、後悔しているのか?俺と出会った事を?ここに来て一緒にいる事を?」
「いいえ、後悔していないわ」
「俺だって同じだ。全て知った時も後悔なんてできなかったよ」
とシムチョンの頬に手をやると、切ない目で見つめたままでそう言うジュンジェ。
「私のためにあなたが死ぬんじゃないかと不安なの」
「もし恐れている事が起こっても、お前の心臓は続けて鼓動しなくてはならない。今なら分かるだろう?例え俺が傍にいなくてもお前を愛していると」
*
マ・デヨンを家の中に引き込んだソヒは、日中は誰も近寄らない地下室で暮らすようにと言った。
それを車中の盗聴器で聞き誰だと訝しむホン刑事と相棒。
そしてイルジョンも又、誰かと話すソヒの声を耳にして階段を降りた。
「新しい秘書という事になっているから、そのふりを続けて。それから携帯での連絡を防いでね。まだ何も思い出さない?しっかりしてよ!もう少しで終わりなんだから……」
との言葉に驚いて音を立て隠れている姿を、ソヒに見つかるイルジョン。
*
張り込みを抜けて家に来たホン刑事からこの盗聴内容を聞いて「誰に向かって話しているんだ?」と訊くナムド。
「マ・デヨンよ。今彼は何も覚えていないから」とシムチョン。
「何故マデヨンが覚えていないと言っているんだ?」とホン刑事
「それは捕まえてからでいいだろ?それよりも令状は?」とジュンジェ。
「明日の朝には受け取れる」とホン刑事
「ありがとう」とジュンジェ。
*
その夜遅く、「出かけるから」とコートを着たまま薬を運び出ていくカン・ソヒ。
マ・デヨンとの会話を聞かれたソヒの決断は早く、錠剤ではなく飲み物にトリカブトの毒を入れてイルジョン殺害を実行した。
用心して錠剤はゴミ箱に捨てるイルジョンだが、茶に変化している毒入りの水を、ただの水だと思い一口飲んだ後直ぐ苦しみ始めた。
胸を押さえながらジュンジェに連絡をとるが、繋がらず留守電にメッセージを入れるイルジョン(チェ・ジョンウ)。
ちょうどその頃ジュンジェは、リビングでホン刑事と父親の遺言書に関係のある弁護士の金の動きを調べていた為、寝室で鳴る携帯に気づかなかったのだ。
*
家を出てタクシーに乗っていたソヒは、ジヒョンに飲みに行こうと誘いの電話をかけた。
だが、その電話に何かを感じ急いで家に戻るジヒョン。
そうして家に戻ったジヒョンは、マ・デヨンが家に居てトリカブトの鉢を処分している姿に驚愕し、慌ててイルジョンの寝室へ駆け上がった。
*
ホン刑事が帰った後、寝室に戻り携帯に入っているイルジョン( チェ・ジョンウ )のメッセージを聞くジュンジェ。
ージュンジェ。父さんが間違っていた。
とそれを聞いて「ホン刑事に連絡してくれ。今夜は多分戻れないからチョンを頼む」とナムドに言い残し急いで出かけるジュンジェ。
そして車を走らせながらメッセージの続きを聞く。
ーお前が正しかった。父さんの決定は最初から最後まで間違っていた。認めることが、なぜこんなに難しいか分からない。
なぜこんなに長くかかったのかも分からない。
いつもお前とお前の母さんとの時間が恋しかった。あの時に戻りたかった。
何故この気持ちを認めずに生きてきたのか……どうして悪かったの言葉が言えなかったのか。今は後悔しているんだ。ジュンジェ……
もう一度生まれ変わったら俺の妻の夫であり俺の息子の父でいたい。
悪かった。ジュンジェ。愛しているよ。俺の息子
*
その後一足遅れて家につき、イルジョンの無残な姿を発見したジュンジェは、号泣した。
「嘘だ……父さん……待って!父さん、まだその時じゃない。ごめん」
次回のお話は⇒青い海の伝説 18話 あらすじ 感想
前回のお話は⇒青い海の伝説 16話 あらすじ 感想
チョン・ジヒョン イ・ミンホ 韓国ドラマ 青い海の伝説 17話 感想
ホン刑事に捜査協力しているジュンジェ、マ・デヨンの記憶を消したシム・チョン、ジンジュと奥様のサロンで宣誓布告したユラン。
各々が戦いを始めています。
シティーハンターを彷彿とさせる黒装束姿で家宅侵入したにも関わらず、父を助けられず残念でした。
シムチョンも家を離れようと考えているし、ユランは全財産を失った事を知る…と現地点では最低ラインにいる三人。
ですが、マ・デヨンの方も記憶を失い、カン・ソヒとジヒョンも今や砂の城に住んでいる様なもの。
これ以上誰かが傷つく事がないように願いながら、シムチョンとジュンジェの反撃に期待しています。
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