韓国ドラマ 青い海の伝説 15話 あらすじ 感想 後半
ジュンジェの記憶を消そうとするシムチョン
*
その晩部屋に戻ってきたジュンジェに「良いアイデアがある!」と近づくシムチョン。
「私の為にあなたが怖がったり辛い思いをするのが嫌なの昨日の記憶だけ消しましょうよ。昨日の記憶だけをあなたの頭から消せば、以前のように戻れるでしょ。辛い思いをしなくてすむ」
「何を言っているんだ?」
「できるのよ。私、ちゃんと力をコントロールするから」と息を吸い込んだ後、「さあ~取り掛かれるわ~」とジュンジェに言うシムチョン。
「何に取りかかるんだ?」
「水の中じゃないから易しくないけど、べストを尽くすわ。だからちょっとだけ、多分一日か半日分だけ…」
「何について言ってる!?」と逃げようとするジュンジェの腕を掴んで壁ドンするシムチョン。
「ちょっと目を閉じて我慢してくれない?」
「なぜ目を瞑るんだ?」
「痛くないから!ちょっと一秒!」
「ヤー!押すなよ! 何をしている!おいっ、近づくなよ」
壁にドンと追い込まれるジュンジェ。
「痛くないから。信じて…」と突然ジュンジェの両腕を上に上げて押さえ、顔を近づけるシムチョンから腕を振り落とすとリビングに逃げ出すジュンジェ。
人魚パワーでソファを飛び越えて追いかけてくるシムチョンに逃げ惑うジュンジェ。
そんな風にリビングを走り回る二人を、”もしできるなら捕まえてみて”(映画の題名)か?と呆れながら見るナムドとテオ。
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寝る前に天窓を半開きにして下を覗きこみ、記憶の消去について尋ねるシムチョン。
「半日分だけ消したら、きっと素晴らしいわよ」
「何にも起こらなかったようにその日を消すだって?もし俺の気が変わってお前をもう好きじゃなくなったら、どうするって言ったよな?」
「私は人間の内面を沢山みているの。私が簡単に気を変える人を追って、こんな遠くまで来ると思う?あなたを見た瞬間から私には分ってた。この男だって…一生愛するのに値する人だって」
「間違っていた。うぶだった。ベストだと、この世でハンサムな男は俺だけだと思ったけど恋は盲目だった、と後悔してたよな!」
「全部聞いちゃったの?怒っていたら何でも考えるものよ。心の声を聞いて聞いて短気になったのね。いいわ、じゃそれも消しちゃうのはどう?密かに私の心の声を聞いたりして何てずるいの!」
そう言いながら梯子を降りて来るシムチョンに、身の危険を感じ警告をするジュンジェ。
「東の海に行きたくはないか?それとも飛行機のチケットを買ってどこか他所へ行こうか?ボラケイ島(フィリピン)の海は暖かくて気持ちいいぞ。サーフィンをしに行った時お前を見に行くから…」
「わかったわ。もう何もしない。だから手だけをつないで一緒に寝ましょうよ。何もしないから…。私を信じないの?」
「絶対に信じない」と布団で頭から爪先まで覆い、自身を守るジュンジェ。
ー引っかからないわ。
「全部聞こえているぞ。無知で素朴な人魚のようだが、お前は粗野で卑劣で嘘つきだよ。おとぎ話の中の祖先に、お前のような軽い奴はいないぞ」
そう言いながらシムチョンが上に上がろうとすると引き留めて、結局ベッドに入れるジュンジェ( イ・ミンホ )
。
「何もするなよ。お前の心臓がOKかどうかチェックするだけだからな」と抱き寄せるジュンジェ。
「よく鼓動してる…」
「あなたの傍だから…」
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運転手からの報告でユラン( ナ・ヨンヒ )の居場所がジンジュ( ムン・ソリ )の家だと分り、ふいに訪ねるカン・ソヒ。
先日の粗相をジンジュが改めて詫びると、酔った時は誰でもそんなものと寛大な態度を示し喜ばせた。
ソヒに気付いたもののコーヒーを置いて素知らぬ顔で去ろうとするユランに、わざと声をかけるカン・ソヒ(ファン・シネ)。
「おばさん、あなたの料理の腕前はすばらしいわ。とても美味しく頂きましたわ。お辞めになるんだったら家へ来ませんか?」
「そうね。では、あなたの家へ行けますか?」
その言葉を聞いて驚くあまり、コーヒーを噴出すジンジュ。
「お宅でお料理をしましょうか?寝室は諦めないけど台所はいいの?ここで何を確かめたいのか知らないけど思い違いよ。今まで死人のように生きてきた理由は、ジュンジェを傷つけると思っていたからよ」
気詰まりになって席を立とうとするジンジュを引きとめるユラン。
「おっしゃってましたね?友達の夫を盗んで妻の座を奪った嫌な女がいると。追い出された元妻は行方不明だと…」
「私、そんなに露骨に言ったかしら?」とジンジュ
「私ですの。追い出されたその元妻は、そしてこの人がその悪意のある嫌な女なの!」
リビングから逃げるようにして寝室に入ると、早速ゴシップ好きの友に電話して起こった事を報告するジンジュ。
そして辱めてやろうとユランを訪問したソヒは、ユランの逆襲に逃げるようにその場を去った。
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ナムド( イ・ヒジュン )からべたカン・ジヨンについての報告を受けるホン刑事( パク・ヘス )とジュンジェ( イ・ミンホ )。
「この女の関る人も出来事も、疑わしいことばかりだぜ。」
「二度結婚して、夫は二人とも死んでいる」とホン刑事
「だがアリバイと診断書があるから、死後全ての保険金を勝ち取っている。その上孤児から養女になった先の家族は全員いなくなっている。鳥肌がたったろ?」とナムド。
「それで今はどうなんだ?その女はどこにいる?」とジュンジェ。
「現在の消息は全くつかめなかったが、身元を変えて暮らしていると思う。それともう一つ驚いた事に、カン・ジヨンは堤川市(チェチョン)出身でお前の母と同じ高校を卒業しているんだ」
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カン・ソヒに付き添われて車に乗り込んだイルジョン(チェ・ジョンウ)は、ナム部長の変わりに雇った秘書だとマ・デヨン(ソン・ドンイル)を紹介された。
挨拶をするマ・デヨンを疑いもせず受け入れ、彼の運転で退院するイルジョン。
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昼間の非礼を謝った後、今晩限りで辞めると言うユランを引きとめ、猫なで声で姉として滞在して欲しいと説得するジンジュ。
時代劇を例えにして応援するという。
「姐さんがイニョン王妃でカン・ソヒがチャン・ヒビン。大事なのはイニョン王妃が元の座に戻ることです!このアン・ジンジュがお助けします。イニョン王妃の輝かしいリターンを!!」
と興奮しているジンジュに「そんなつもりはないの…」と冷静なユラン。
「とにかく私が姐さんをお助けしますわ。このままにはしておけませんから!覚えて置いてくださいね」
と念を押すジンジュ。
その後ジンジュから事の次第を聞き、父親が不動産王イルジョンだとわかると頭をかきむしるシア(シン・ヘソン)。
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その晩、酒に酔い迎えに来いとテオ(シン・ウォンホ)をクラブへ呼び出すシア。
テオからクラブに行くと聞いてついて行くナムドとシムチョン。
ばっちりとした化粧と独特の雰囲気でクラブで人の視線をひきつけるシムチョン。
そんな中、踊りながら軟派を始めたナムドは、ジュンジェからの電話を受けた。
「どこに居るんだ?」
「ホ刑事、捜査からお帰りか?俺たちはクラブだよ」
「チョンはどうしてる?」
「もちろん一緒だよ。」
「何でそんな所へチョンを連れて行くんだよ。めまいがして嫌がっているだろ?」
「何を言っている?水を得た魚のように流れるままに動いているぜ」
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人魚の脚力で疲れを知らないシムチョンのテクノダンスとそれに負けられないと酒を飲みながら激しく踊るシア。
そうして人の輪の真ん中でダンスバトルをしているシアとシムチョン。
その時クラブに到着し、人の輪の真ん中で生き生きと踊るシムチョンを見つけ唖然とした後、直ぐに「こっちへ来い。」と腕を引っ張るジュンジェ。
だが「何よ!もっと踊りたいわ~」とふくれるシムチョン。
「汗かいているのか?」
「ええ、ダンスって暖かくなるのね。気に入ったわ。」
「そうみたいだな。さあ出るぞ」
「どうして?もっと踊りたいのに…」
「来い!」とシムチョンを引きずるようにして、外へ連れ出すジュンジェ。
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大雨だから一緒に外を歩けない、と嘆くシムチョン( チョン・ジヒョン )を待たせ、急いで長靴と傘を買ってくるジュンジェ。
「どこで見つけたの?」
「これからは、したくないとかできないとか言うのは止めろよ。ここに住む人と同じ事を全部、俺がさせてやるから。そう思ってくれ」
そうして雨の中、相合傘で帰るシムチョンとジュンジェ。
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ナム部長の奥さんに電話をかけ、ジュンジェが家を出たのかどうかを確かめるユラン。
動揺させるだけだと嘘を付いたと聞いた後連絡先を尋ねたが、数字が読めないとメガネを取りに病室へ戻る奥さん。
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付き添いの奥さんが出た直後、ナム部長の病室へ忍び込むジヒョン。
「先日見舞に来たジュンジェと意思疎通をするのをみましたよ。僕の質問にも答えられますか?マ・デヨンがこんな事をしたのは、なぜですか?マ・デヨンに結びつけている人は私の母ですか?」
驚く表情を浮かべるナム部長の手を握るジヒョン。
「こんな風に横たわり一言も言えなくなって母さんは安心しているみたいだが、私達を密告するあなたの気持ちが問題だ」
とナム部長の鼻腔カニューレ(酸素吸入器)を一気に引き抜くジヒョン(イ・ジフン)。
そうして命を失う危機に陥るナム部長。
その後マ・デヨンによってナム部長の病室から密かに連れ出され、車に乗せられるジヒョン。
「あなたは誰です?」
「あんな風に酸素吸入器を引き抜けば、アラームが鳴る。スタッフのシフト交代で命拾いしたな。」
バックミラーに移る顔を見てマ・デヨンだと気付き驚くジヒョン。
「逃亡者じゃないのか?どうして父の車を運転しているんだ?」
「母親の事を考えて静かに隠れて、見ているだけにしろ」
「くだらない事を言うな!どうしてお前の様な危険な奴が、僕と母の周辺でうろうろするんだ?」
「良く聞けよ!お前は静かにして他の者がすることから利益を得ればいい。用意されたテーブルをひっくり返すな。分ったか!」
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ナム部長の容態の急変にショックを受けた奥さんが倒れてしまったと知らず、電話を待ち続けているユラン。
そこへ電話が入るが、奥さんではなくシムチョンからの誕生日パーティへの誘いだった。
ジュンジェが気になり初めは断ろうとしたが、生まれて初めてする誕生日だと聞かされたユランは行くと返事をした。
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うきうきと誕生日パーティの準備をしながら、三角帽子をテオやナムド、ユナ(ソン・リナ)に配るシムチョン。
そこへ到着するホームレスのお姐さん(ホン・ジンギョン)。
彼女を家に入れた後、シムチョンがユランを迎えに出たため仕方なく相手をするナムド。
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ナムドからシムチョンがドラマを真似て誕生日パーティをするらしい、と聞いたジェンジェはブーケを買って家路へ向かった。
一方ちょうどバスを降りて歩き始めた時にシムチョンからの電話をとったユランは、「バス停を降りた所。家に向かって歩いている」と答えた。
そこへ急に現れてサーッと手提げ袋を取ったシムチョンは袋の中身を覗いて何が入っているのかを聞いた。
これに「ウニの海鮮スープとブルコギ 、チャプチェ(春雨を炒めた韓国料理)。息子の誕生日に作っていたけど、チョンさんのお口に合うかしら…」とユランは答えた。
「今日が私の誕生日だと決めた後から、何だか生まれ変わったように感じるんです。ここで新しく生きる許可をもらったような気分?」
「私も住んでいた所を出て人生をやり直すつもりなんです。ずっと隠れていたから……。これから探したい人を探すつもりなのよ」
そうして一緒に家へと歩き出す二人。
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道の向こう側にいるシムチョンに気付いたジュンジェは、笑顔で話しているシムチョンを見て「何がそんなに楽しんだ?良く笑う奴だな…」と微笑んだ。
その後横断歩道で向き合うとやっとジュンジェに気付くシムチョン。
「あっ!」と小さく叫んで手を振るシムチョンに、笑うジュンジェ。
「誰?」とユラン。
「私のボーイフレンドよ。ホ・ジュンジェ!!」
「ああ、ばかめ。人の前では名前を呼ぶなと何度も言ったのに…」と向こう側のジュンジェ。
ホジュンジェー!!と何度も大声で叫ぶシムチョンに、苦笑いしながら手を振り返すジュンジェ。
「ボーイフレンドの名前、ホ・ジュンジェなの?」とユラン。
「ええ、恰好いいでしょ?ホジュンジェのお母さんが小さい時言ってたらしいですよ。外に出ると人がいつも抱きたがって大変だったって。どうしたんです?」とシム・チョン。
「私の息子の名と同じだわ。ホ・ジュンジェ。長い間ずっと見ていない…」
はっと思い当たり「ヘラクレスの灯台?」と訊くシムチョン( チョン・ジヒョン )。その言葉にジュンジェ( イ・ミンホ )と訪れた時の事を思い出し、顔色を変えるユラン( ナ・ヨンヒ )。
”昔人々はここが世界の果てだと信じていたの。あの灯台は世界の終わりを示すヘラクレス灯台よ。
その言われはね。毎日ここへ来て息子に会いたいと切望しているヘラクレスの母を可哀想に思った人々があの灯台を造ったんだって。
ヘラクレスが灯りを辿り広い海の中でも母を見つけて戻れるように…”
「ここで別れた人は必ず再び会うとされている?」と問うシムチョンの手を掴むユラン。
そんな様子にジュンジェの母だと確信し、心の中でジュンジェに語りかけるシムチョン。
ーホ・ジュンジェ。ヘラクレスの灯台の伝説は本当だったわ。あそこで別れた人は、必ず再び会って愛し合うという。おめでとう。お母さんに会えて…。
そう祝うシムチョンの言葉を聞いた後、ユランを見つめながら横断歩道を渡り始めるジュンジェ。
涙に溢れた目でジュンジェを見つめたまま歩き始めるユラン。
そんなジュンジェの母を気遣いながら一緒に歩くシムチョン。
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チョン・ジヒョン イ・ミンホ 韓国ドラマ 青い海の伝説 15話 感想
心臓の秘密を知ったジュンジェの記憶を消そうとして”壁ドン”するシムチョン(笑!)。
女性からは滅多とない貴重なパターンでした。
15話は、 クラブでのけばけばしい化粧と衣装でのダンス???に驚きと笑わさせてもらいました。
そして自分がシムチョンを危険にしていると絶望する目つきざ母との再会シーンでの視線。 無言だけで目で語るミンホ君が見事でした。
次回は母との感動の再会となるでしょうか?次回が楽しみですね。
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