韓国ドラマ 青い海の伝説 10話 あらすじ 感想 後半
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屋根裏部屋へ連れていき、ユナが本当に心の内を読めるかどうかを確かめるシムチョン。真実だと分るとユナ( ソン・リナ )に助言した。
「他の誰にも言ったらだめよ。さっき言ってたじゃない。人は自分と違う人を嫌うって。ホジュンジェが私を嫌いになったら大問題だから、誰にも言わないで」
「分かった。約束する」
「約束よ。約束したからね!」
*命を取り留めるナム部長
病院でナム部長を見舞うジュンジェ。
「意識を取り戻して良かった」
と言うジュンジェに、「話したり指が動かせたらどんなにいいかと思うのよ」と告げる奥さん。
「良くなりますよ。死の淵から蘇ったんですから……」
何か言いたい事でもあるのか、ナム部長の目から流れる一筋の涙。
病室から出るとジュンジェを引き止め、母親の消息を尋ねるナム部長の奥さん。
そして二年程前までは時々電話があったと教えられて驚くジュンジェ。
「誰にも言うなと口止めされてたから言えなかった」
「母さんはどこにいるんです?」
「それは分からない。あなたの事だけ尋ねて、家出したとは言えなくて…心配するな。良い大学に行って海外へ留学したと話したんだけど…」
*ジュンジェ(イ・ミンホ)のこ告白
「ホ・ジュンジェ何してるの?」屋根裏部屋の扉を開けて下を覗くシムチョン。
「降りて来るなよ」
「お酒?テレビでみたわ。これを飲んだら人は、笑い泣きお喋りになり喧嘩して通りで寝るんでしょ?」
それはナムドがする事で、飲んでも俺はコントロールを失わないからお酒を楽しめると言うジュンジェ。
「じゃ、お酒の飲み方を教えてよ」
「お前俺と飲みたいのか?」
そうして台所へ移り飲み始める二人。
シムチョンのグラスにビールを注ぐジュンジェ。するといきなりゴクゴクと飲み始めるシムチョンを見て乾杯を教えるジュンジェ。
「こういう風にグラスを持って、乾杯!」
「乾杯って大好きだわ。もう一回しましょ!」
と飲んでは、乾杯しましょ!と嬉しそうにシムチョンは乾杯を繰り返しビールを飲み続けた。
その後酔っ払い、タコのスルメを見て嘆き始めるシムチョン。
「何でこんなに乾いちゃったの?」
「乾物だ。乾燥したタコだろ?」
「人ってなんて残酷なの?どうやってタコを料理したり切ったり乾燥したりできるの?可哀想だわ」
「じゃ、刺身をたべる人は?」
「タコは別よ!私にとってタコは、あなたの様な人間にとっての犬のような物なの。どんなにタコが忠実か知らないから……」
「あなたの様な人間?じゃお前は人間じゃないのか?」
「もちろん、違うわ!」
「違うって?じゃ……何だ」
「私は…人…」と、そこで正気に戻るシムチョン。
「ちょっと前、目眩がしてたけど急に元通りになっちゃた。さあ乾杯!」
「お前のリカバリー能力って凄いな」
そこからさらにビールを飲み続け、今度はジュンジェが酔っぱらう。
そうして"俺はアルコールがそんなに好きじゃない。俺はコントロールできる"のフレーズを繰り返しつつ、その後ベロベロに酔いつぶれた。
「八ッハッ八!誰も家に帰るな。」
「ここが家でしょ?ホ・ジュンジェ」
「特にお前、お前は行けない。行けない。行くな行くな。」
「行かないわ。行く場所なんてないもの」
と突然携帯を手にするとシムチョンにかけるジュンジェ…
「家じゃない時は俺の傍にいろ。でもわかっていないし聞きもしない。」
とそう言った後、鳴る電話を取ろうとするシムチョンを止め携帯に向かってわめくジュンジェ。
「また答えない。いつも俺の電話を無視して…シムチョン、シムチョン、シムチョン!」
「こんな事のために電話を買った訳じゃないのに…動くな!どこに行くんだ?」
鳴る電話に立とうとするシムチョンを止めると、近寄り抱き寄せるジュンジェ。
「お前は行けない。どこにも!」
「私行かないわ。ホジュンジェ。アルコールって本当にいいわ。なんて偉大なの。」
「行くな、俺達が違っても、例え俺達がもの凄く違っているとしても……俺は離れない」
途切れ途切れにそう話すとシムチョンの肩に寄りかかったまま寝てしまうジュンジェ。
「これが嘘ではないと……真実であると望んでる。」と呟くシムチョン。
*
翌日の朝、ケロッとしているシムチョンに対し、酷い二日酔いでトイレに通うジュンジェ。
「ホジュンジェ死なないわよね?もう七回目だけど……」
「死の淵まで行くかもしれないが死なないよ。」
「あの……酔っ払った人が言う言葉って真実?それとも嘘?」
「半々だけど……ジュンジェの場合ぜんぶ嘘!完全に嘘。飲んだ時にジュンジェと交わした会話は全部たわごとだよ。」
「ふーん、分かった」
とがっかりとして部屋に戻るシムチョンに好奇心丸出しで尋ねるナムド。
「何故?ジュンジェ、なんて言ったんだ?」
ジンジュ(ムン・ソリ)への詐欺作戦
行きつけのペットサロンを訪れるジンジュ。そこへ偶然を装いクベクパパとして訪れるナムド。
世間話をした後、CEOに聞いてくれたかと尋ねるジンジュに難しそうだと否定的な返事をするクベクパパ。
「食事のスケジュールが埋まっているのと、実は今は日本で婚約者と寿司を食べているんです。食事への誘いが多いから……」
「だからクベクパパにお願いをしているのよ。私達苦労して貯めたお金の投資先を探しているんです。」
そう訴えると、自家製野菜を使用したドッグフードをクベクパパに渡し、良い知らせを待っていると言うジンジュ。
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帰宅後その話をシアにするジンジュに、一貫して詐欺だと言う態度を崩さないシア。
「詐欺ならこう何度も私を拒否しないでしょ!」
とすっかりクベクパパを信じているジンジュに、手口だとシアがそう話している傍に近づくムラン。
手間がかかるから洗濯物の服と下着の仕分けを頼むムランに、ムッとするシア。
「その為に雇っているのよ。ここでのボスは誰?あなたは義理の母なの?」
「私だってあなたの義理の母になろうなんて思いません」とムランが言い返すのを聞いて「息子の嫁になる人に同情するわ」と叫ぶシア。
そんな二人に呆れている所へ、クベクパパからの食事会OKの電話が入り大喜びするジンジュ。
アン・ジンジュの家へ
キム・ジェヒ(イ・ミンホ)の訪問に舞い上がり、朝から大騒ぎするジンジュ。
服選びを夫のドンシクに聞くが当てにならないため、ムラン(ナ・ヨンヒ)を頼った。
やれ時代遅れだの、みすぼらしいだのと丁寧だがケチをつけた後、無難なクリーム色のスーツを選ばせ、ネックレスを勧めるムラン。
*
ジンジュ邸に乗り込むナムド、ジュンジェとシムチョン。
夫と娘を連れて門まで迎えに出たジンジュは、夫にふたりを案内させシムチョンを引き止める。
「一度会いましたよね?ユナとエリザベスが小さな諍いを……こんな風に又会うなんて。エリザベス挨拶して!」
「こんにちは。」とエリザベス
「こんにちは。ユナを頼むわね。私の友達だから」
「これからはあなたのベストフレンドは誰なの?ユナよ!」と娘に命令するジンジュ。
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帰宅したシアがちょうど門を開けようとしている時、イチジクを買ってこいとのジンジュからの電話。
仕方なくシアが買い物に行ったため対面を避けられる詐欺団。
名刺交換の後部屋に隠れ、キム・ジェヒの日本支店へ電話し在任を確認するドンシク。
私用で韓国にいると答えたのが外で待機するテオだと知らず、詐欺ではないと安心する。
妙なハイテンションで台所に入るジンジュ。
「おばさん、できた?全部美味しいわよね?」
「普段の食事が一番美味しいと思って同じ様に料理しましたわ。」
「素晴らしいわ。今日のテーマは"ケア"だから!私が持っていくわ。」
食事が始まるや、直ぐに本題に入ろうとするジンジュ達を留める巧妙なクベクパパのナムド。
「今日は挨拶がわりの軽い食事会だから、詳細はお互いを知った後で…」
そう言われて先走った事を謝った後、結婚のご予定はと尋ねるドンシク。
「もう直ぐする予定です。ドバイ辺りかヨーロッパで…」
そう嘘をつくジュンジェを見つめるシムチョン。そしてその問いかける様な視線に気まずいジュンジェ。
「まあ、そうなんですか!ラッキーですね。」
と話を振るが沈黙を保つシムチョンに、慌てて話題を変え食卓の料理の説明を始めるジンジュ。
「これは、スケトウダラの魚肉をすり身にした卵焼き。レシピは独特ですけど美味しいですよ」
とそれを食べ、懐かしの味に顔色が変わるジュンジェ。
「とても美味しいです。母がかって作ってくれ味に似ています。」
「まあ!そうなんですか。良かったですわ。おばさん、卵焼きもっと運んで!」
卵焼きのお皿を「どうぞご賞味を」といい食卓に置くムラン。
聞き覚えのある声に反応し振り返るジュンジェだが、背中しか見えず母親だと気づかない。
*
そうして和やかに進んでいた食事会。だが、テオからのメッセージ"直ぐに出ろ!チャ・シアの家だぞ"で一変する。
先立って家に入ろうとするシアを見たテオは、その場しのぎに愛の告白をしてシアを家から遠ざけた。
そうして相談の名目でカフェに入り、ジュンジェ達の逃亡の時間稼ぎをしながらメールを送ったのだった。
メッセージを読み隣のジュンジェに耳打ちするナムド。すぐに反応し、ジンジュ達に火急の用ができたからと告げるジュンジェ。
そうして早々に立ち去ったお陰で、シアとの対面をギリギリのところで避ける事に成功する詐欺団。
*
家の中で言い合いを始めるジュンジェとナムド。
「身元調査を徹底的にすべきだったんだ。何てこった!もう少しで厄介な事になるところだった。」とジュンジェ
「戸籍には義理の姉は記されてないんだ。一体どうやったらわかる?全て台無しだ。」とナムド。
ナムドを振り返り尋ねるシムチョン。
「何が台無しになったの?」
「何でもない」
次にジュンジェ( イ・ミンホ )に同じ質問をするシムチョン( チョン・ジヒョン )。
「何が台無しになったの?どうしてもう少しで捕まる所だったの?」
ーホジュンジェ。詐欺師なの?悪い奴なの?
と思いながらジュンジェを見るシムチョン。その心の声にジュンジェも沈黙したままシムチョンを見返す。
そんな二人をみて「何で話もせず凝視したままなんだ?怖いぜ」とナムドが言うが反応しない二人。
ー全部嘘だったの?
シムチョンの心の声に答えるジュンジェ。
「そうだ。俺れは嘘をつく人間なんだ。人を騙して彼らから金を巻き上げるんだ。そう、俺はそういうタイプの人間なんだ。それが俺の秘密だ。じゃあお前の秘密はなんだ?」
ー私の秘密は……私はあなたと違う。人魚なの。
その心の声に、ふと水族館で見た人魚と朝鮮時代の花瓶の絵を思い出すジュンジェ。
「何で睨み合いの競走をしているんだ?話さずに……」と二人を見てつぶやくナムド。
ーもし私が誰か分かったら、あなたはきっとショックを受け傷ついて恐れることでしょう。私を去ると思うから悟られないようにしているのよ。
「おいチョン、ジュンジェ部屋に入れよ。二人とも本当に繊細だな!」
シムチョンが涙を浮かべ部屋に下がった後、ナムドに訊くジュンジェ。
「ヒョン、チョンが言ったこと聞こえたか?」
「何を?”何故もう少しで捕まったの”、か?それとも”何故厄介事になった”、か?」
「それじゃない」
「お前達は声に出さず睨み合ったままだったのに、何を俺が聞くべきだったんだ?」
*
屋根裏部屋に引っ込んだシムチョンは、真珠を悲しそうに見つめた。そして痛む胸を押さえた。
花瓶に描かれた絵の画像を呆然と見つめるジュンジェ。
ー絵の中のこの男が自分だとしたら、この人魚は…
頭に浮かぶそんな自分の思いを確かめようとて屋根裏部屋に上がったジュンジェは、空っぽの部屋を見て愕然とした。
「どこへ行ったんだ?今度は…」
胸騒ぎを感じて、シムチョンを探しに出るジュンジェ。
ー全ては繰り返し、この世の運命がそちらの世でも続いている。悪縁も同じ様に…。だからあの女人(ひと)を危険な者から守ってくれ。
街中を走り回る間、シムチョンとの思い出がフラッシュバックするジュンジェ。
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ーその昔、人魚を愛した一人の少年がいました。その少年は人魚の声が聞こえました。
「私を救って」
ー私が違うと分かったら、ホジュンジェはきっと嫌いになって去ることでしょう。
「来ないで!ホジュンジェ」
ー大事な事を彼は知らなかったのです。人魚には特別の能力がある事を。キスをしたら人間の記憶を消し去ることが出来る事を。そうやって人魚はその少年の記憶から泡のように消えてしまったのです。
次回のお話は⇒青い海の伝説 11話 あらすじ 感想
前回のお話は⇒青い海の伝説 9話 あらすじ 感想
チョンジヒョン イミンホ 韓国ドラマ 青い海の伝説 10話 感想
意外な事になぜかシムチョンの心の内が読めるようになったジュンジェ。
エピソードのラストの辺りでは記憶も戻って来た感じですね。
ちょっと急展開だったのですが、この部分の説明があとであるのでしょうか…
嘘をつかれたシムチョンがジュンジェを許せるのか?人魚と判明した後もシムチョンを受け入れるのか?
2人のラブリーな姿を見せて欲しいですね。