韓国ドラマ 青い海の伝説 9話 あらすじ 感想 後半
ロマンティックラブ・ホットラブ・ダーティラブ
ソウルに来て以来の友達であるホームレスの姐さん(ホン・ジンギョン)に会っているシムチョン(チョン・ジヒョン)。
シムチョンの打ち明けばなしに、いい時期よねと言った後これからが大事だと言う姐さん。
「教えて。私に夢中になる方法!それから絶対、絶対に別れない方法。そうしたら痛みを感じることなくずっとここに居られるんだけれど…」
「ミザリーなの?もし私がその方法を知っていたらこうだと思う?愛には三レベルあるの。1段階めはロマンティックラブ、2段階めはホットラブ、3段階めはダーティラブ。私ならダーティーにまっすぐ行くけど、あなたはロマンティックから始めるべきね。」
「ロマンティックってどうやるの?」
「何から何まで色々なものがあるわ。お茶を飲んで、食事をして、映画に行って、家に送ってもらって、様子を確かめるメールを新しい絵文字で送って、星を見に行く様なイベントを計画して、告白して頑張って手に入れる…etc」
と鼻を鳴らした後、結局の所ダーティーに向かっているんだけど、と言う姐さん。
「ダーティーが気になる」とシムチョンに、「あなた向きじゃない」と一喝し無鉄砲にすると痛い目にあうと苦言する姐さん。
「愛の銃で撃つだけにしたら?」
「銃?死をもたらす?」
「死ぬの。死にほど好きだって事よ。あれを見て!あのヤンガン(ヤング+ガン)彼はハートガンを撃ってるでしょ!おたがいの愛称を作ったの?」
「まだない……。何が……人魚は?」
「人魚?この世にあるものにしなきゃ」
「この世界に人魚はいないの?」
「何でアンデルセンが生き返った様な話をするの?それなら居るかもね!」と呆れている姐さんの目の前に停る赤い車。
車から降りると、どうして電話に出ない!ここで何している?と怒りながらつかつと近づくジュンジェ。
「こちら私の友達なの。挨拶して。」
「あ……」と握手を微妙に避け軽く挨拶した後、とシムチョンを引っ張ると…。
「やーお前ここに毎日来てこの乞食とつるんでいたのか?」
「聞こえているわよ」
「ハッハッハッ、すいません。行こう」
「私は乞食じゃありません。ホームレス!ストリートピープルだって!」
紙コップにお金を入れて通り過ぎる人にも「違うって言ってるでしょ!乞食じゃない。施しは受けつけないって!」
*
病室でナム部長を見舞うジュンジェ。
「おじさんは酔って運転はしない。ブラックボックスを調べたましたか?」と尋ねると、なにも録画されてなかったとの奥さんの答えにジュンジェはマ・デヨンの顔を思い浮かべた。
同じ頃同じ病院で友人の眼科を訪れているイルジョン。
「外傷性白内障のようだな。ここに小さな傷がある」と画像をみながら診断を告げる医師。
「歳だと思っていた……」とイルジョンが呟くと、「内服薬と抗生物質を処方するからちゃんと取れよ。酷くなったら面倒だぞ。移植することになる。お金よりも健康に気を配るんだな。」と言う医者。
*
ナム部長の病室の外で待っているシムチョンの前に現れるジヒョン。
「ホ・ジュンジェの家族?」
「シムチョンさんだけだな僕をジュンジェの家族だと呼ぶのは!」
「前に言いましたよね?私はジュンジェと別れないから」
分かったと笑った後「二人は仲が良い見たいだけど……結婚するのですか?」と尋ねるジヒョン。
「今の所は計画中なの」
「何を?」
「沢山のことを」
あ~と頷くジヒョンに、「でも家族って温かく甘くてお互いによく似ているものなのに、ホジュンジェとあなたどうしたの?」
そこへやって来るイルジョン。
「この人もホ・ジュンジェの家族なの?」
「ウリジュンジェをご存知なのですか?」
実は…とジヒョンが説明しようとしている所へ病室から出てくるジュンジェ。驚いてお互いを見合う親子。
*
カフェに移動して久しぶりに父イルジョンと対面するジュンジェ(イ・ミンホ)。
その時、ふと昔…、熱のある自分に気付かず三人だけで食事に出かけてしまった父親の事が思い浮かぶジュンジェ。
「その顔はどうした?何をしたんだ?」
「今は気になるのか?」
「誰が言った?家を出て苦労しろと?良くやっているもんだ」
「家を離れたのではなく父さんの傍から去ったのです。それにそんなに苦労はしなかった。家にいるよりずっとマシだったさ。」
「私が何をした?ジヒョンをお前よりもかわいがったからか?息子なのに父の気持ちがわからんのか?お前は私の息子だ。だからこそ私は…」
「諦めただろ!母さんと俺。そして俺達と共に過ごした時間を放り捨てたんだ。振り返らずに…諦めて他を選んだんだから捨てた事に留まらず忘れるんですね。」
「生きている内に分かるだろう。人生は思うようには行かないんだ。私は年だし相続を分与する時が来たんだから、家に戻れよ」
「いいえ、何も受け入れるつもりはありません。お金も生き方も人の捨て方、も父さんからはなにも受け取りたくないのです。巻き込まれたくも二度と会いたくもありません。」
「こいつっ!」
「ですがお身体には気をつけて…」
「ジュンジェやっ!」
と追いかけようとするが、眩暈がして動けなくなるイルジョン。ジヒョンを無視してシムチョンと去るジュンジェ。
*
車中沈黙を続けていたジュンジェは、家に着いた途端話し始めた。
「もし望むなら行けばいい! 選んだ事は諦めるなとお前に言ったけど、全部たわごとだ。そんなものどこにある?俺だってそうだ。お前がいなかったら、もっとリラックスできてよかっただろう。」
そんな酷い言葉を口にするジュンジェに言い返すことなく、ただ心配そうに見つめるシムチョン。
*
その夜熱を出したジュンジェに「TVで見たの。こうするといいんでしょ?」と冷やしたタオルで彼を介抱するシムチョン。
「誰がしろと言った?上にいけよ!」
「そう言うけど…本当は傍にいて欲しい。そうじゃないの?諦めろとどんなに言われても、"いいえ、諦めない"と私が言うのを望んでいるのよね? 」
「嫌よ諦めない。どんなにあなたが言っても諦めずに傍にいるようにするから。望んでいる事を言えなくて怒らず、ちゃんと言って。本当に言いたい事を…」
「そう…言えなかった。父さんに本当に言いたかった事何一つ言えなかった。家を出て辛かった。父さんが嫌いだったのに俺を探してくれると思ってた。電話番号を変えず暫く待ってた。でも電話がなくて寂しかった。ずっと会いたかった。」
と気持を吐き出し号泣するジュンジェ。そんな彼をシムチョンは優しく抱きしめ慰めた。
「ちょっと落ち着いた?」
「オーさっきのアレ…あれさっ!」
「泣いたこと?」
「泣いたというより涙の粒があったというか…それより寝る前に風邪薬をとったから正気じゃなかったんだ。ナムド兄さんとテオにはこの事をいう必要はないから」
「うん。忘れるから心配しないで。ホ・ジュンジェ」
「そうか。良かった」
「これからは、言いたい事は何でも私に話して。他の人に言えない事も全部聞いて忘れるから。」
「本当に全部忘れるのか?」
「うん」
「じゃこれも忘れるつもりのか?」とキスをするジュンジェ。
*
翌朝、自分が食べたいからと言いながらシムチョンの好きなパスタを機嫌よく朝食に用意するジュンジェ。
そこへ綺麗にメイクしたシムチョンが出て来ると…
「ワオー、今日はビューティーチョンイ!」と歓声を上げるナムドと可愛いいと写真を撮るテオ。
「本当に?私可愛い?」
うんと返事をするテオの手から携帯を取り、マナー違反だと写真を消すジュンジェ。
そしたシムチョンの顔を見ると、昨日のキスを思い起こし気恥ずかしくなり部屋に引っ込んだ。
「何だ?全くいつも通りか!バツが悪いのは俺だけ?」とか呟きテオから転送した写真を見て微笑むジュンジェ。
*
「あなたが知りたいだろうと思って持ってきたのよ。」とジュンジェに近づくシア(シン・ヘソン)。
説明がいるからと彼を引っ張ってプール脇へと場所を移る。
数日前に朝鮮時代の家の跡地が発見されたと写真を渡し、それがキム・ダムリョンムの屋敷だったと告げるシア。
写真を熱心に見るジュンジェ。
*
医者から出されたイルジョンの薬をすり替えるカン・ソヒ。そうとは知らず薬を取るイルジョン。
ナム部長の代わりを探しましょうか?と尋ねるカン・ソヒに、
「ナム部長はまた戻って来るから待って見よう」と答えるイルジョン。
アン・ジンジュ( ムン・ソリ )への作戦
ナムドは、ジンジュへの作戦の進行具合をジュンジェに報告した。
犬を連れジンジュが利用しているペットサロンへナムドが顔を出したナムドは、受付がオベクと犬を呼ぶのを聞いた後でジンジュに声を掛けた。
「オー!彼の名前はオベク(500)なんですか?私のはコベク(900)なんです。月に900ウォンかかるから」
「そんなに掛かっているんですの!私は子犬のロイヤルスクールに連れて行ってますけど……」
「私が連れて行っているのは、自己防衛コースと英語の礼儀作法コースなんですよ」
「そうなんですか。一つ勉強しましたわ。ありがとうございます。」
「とんでもない」
と、こうやって最初の引っ掛けに成功するナムド。
*
社交の場のサウォル会。
ジンジュが参加しているこのゴシップの会にナムドが雇ったカンナムブローカーを行かせ、ジュンジェはキム・ジェヒの噂を吹き込ませた。
高名なるキム・ジェヒは、海外滞在中不動産で富豪になりでドバイにビルを所有している人だ、と人物像を説明させ、その彼が婚約者のためにソウルに帰り買い物三昧している、というシナリオを語らせた。
とそこまで聞いた後、婚約者として女装で現れるテオ。冗談だろと笑い飛ばしたナムドは、ジュンジェに代わりにシムチョンの名前を出した。
その考えにジュンジェが渋っている所へ出て来るシムチョン。
「チョン、ちょっと聞いてくれ。チョンはドラマ好きだろ?実はテレビの中の人は小さいわけじゃなくて……」
「知ってるわ。スタジオにいるんでしょ?そこでドラマを撮っている。」
「ウリチョンは賢いな」
とついシムチョンの髪を撫ぜるジュンジェ。すかさず、ウリチョンイ?と突っ込むナムド。
「まあいいから…それから何だ?」
「俺達はドラマを撮るつもりなんだ。ジュンジェは金持ちのクールな男役」
「CEO?室長?ドラマのクールな男性はそういう役やってるわ。」
「良く分かってるな。そしてチョンの役は彼の婚約者。結婚するつもりの……」
「いいわね」
「そうか、気に入ったか?どうだ?好きだって言ってるぞ!」
「チョン、そこへ行ったらしてはならない三つの事がある。話すな。笑うな。食べるな。」
「それは(食べるな)ちょっと難しいかもね。」
「後で美味しいものを買ってやるから」
「何を?」
「甘い物は?アイスクリーム?ケーキ?」
「酢豚」
笑った後コールというジュンジェに、私もコールと微笑むシムチョン。
*
大富豪キム・ジェヒのふりをしてショッピングモールに乗り込むと服、バッグ、装飾品の買い物し放題のジェヒと婚約者。
そんな中VIPルームを使おうと現れるジンジュ。
受付で自分が入れていた予約が押しのけられた事を知りジンジュが抗議している所へ、現れるジェヒ(イ・ミンホ)と婚約者の一行。
ユナの味方をした女の顔を見つけて驚いているとドバイと言う言葉が聞こえ、キム・ジェヒ?
とジンジュが連想している所へ現れるナムド。
「クベクのパパ!」
「オベクのママ!」
とお互いに呼び合った後、ジェヒが噂の主かどうか確かめようとするジンジュ。
「さっき来られた方はご一緒だったの?」
「ええ、私投資会社をしてますので中には海外の客も…」
「もしかして…ドバイの方?57階のビル所有の?婚約者にゾッコンのキムジェ匕さん?そうでしょ?」
その問いに大げさに驚いた振りをした後、騒ぎになるからと絶対に誰にも言わないでほしいと口止めするナムド。
わかったと答えるジンジュ。
モールの中を大富豪になりきって闊歩する二人。話すなという約束の為、お腹が空いたと耳打ちをして、この後の食べ物のリクエストを始めるシムチョン。
(スパイシーなお餅)トッポッキが食べたいとか、スンデ(ソフトサラミ)と場違いなシムチョンの言葉を、場にふさわしい返事に変えて歩くジュンジェ。
その時又ナムドに近づき、「一度だけ食事の席を用意してもらえないか」と頼むジンジュ。そして上目使いにナムドと見て尋ねる。
「投資にも興味があるんですけど、駄目でしょうか?」
「実は、CEOは韓国を離れて長いので韓国の手料理がたべたいとおっしゃっていまして…。」
「手料理なら任せて下さい!家にはペク・ジョンウォン(有名料理研究家)の女性版がいるんですの。」
こうして、詐欺三人衆の計画にはまるジンジュ。
*
その夜の食卓で…
夫とシアにクベクパパとジェヒの事を話すジンジュ。すっかり舞いあがっているジンジュと兄に向かって、詐欺じゃないの?と疑いを口に出すシア。
そんな彼女にむっとして、ジェヒとの食事に同席することを勧めるジンジュ。
同じ頃の車中の詐欺三人衆とシムチョン…
「チョン、今日は上手くやったな。秘密工作人(要員)の様だった。そうだろジュンジェ?」
「そうだな。言っただろ?この娘(こ)は賢いって。一つ教えたら何でも頭の回転が早い娘(こ)なんだって!」
「何だ?PTAか子供自慢でもしているつもりか?」
「言ってるだけだろ…」
「楽しかったわ。ジュンジェの善行をお手伝いできて…」
とUFOキャッチャーの店の傍を車が通り過ぎた時、店主が詐欺師だと言い出すシムチョン。
「何度試してもぬいぐるみが取れないから近所の人に聞いて回ったら、詐欺師だと教えてくれたの。悪い奴!」
苦笑いするしかない詐欺三人衆。
「でも詐欺師がいつも悪い人とは限らないぞ。もっとあくどい奴をだますただの悪い奴もいるんだぜ。」
「でも人を騙しているんだから…」
「チョン?人に嘘を付いた事一度もないのか?俺たちに秘密は何もないんだよな…?あると思うけど…」
「おいっ、止めろ!ヒョンなんで彼女を責めるんだ?」
「何だ?本当にPTAの会議中か?テオ、変だよな?二人の間の関係に変化があるとか?」
ない、あると反対の答えを言って見詰め合うジュンジェとシムチョン。
「どっちが本当の答えだ?」とナムドが嬉しそうに叫び、静かにしろとジュンジェが言っている所へシアからの電話が入ると車を降りるジュンジェ。
*
国立古宮博物館へ入るシアとジュンジェ。
「陶器に絵画、書がキム家の屋敷から発掘されたけれどあまり保存状態は良くなかった。でもこれだけ完全に密閉された箱に入れられていた。まるで後世で発見される事を望んでいるかのように…。」
一時保管所の前にくると、ちょっとだけ一人で見させてほしいと頼み中に入るジュンジェ。その途端、突然起こる停電。
暗がりの中を引き寄せられるように進み、目の前の発掘物をライターの火で照らし…。
肖像画、自分に瓜二つのキム・ダムリョンを見て驚愕するジュンジェ。
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前回のお話は⇒青い海の伝説 8話 あらすじ 感想
チョン・ジヒョン イ・ミンホ 韓国ドラマ 青い海の伝説 9話 感想
シム・チョンに隠していた本音を吐き出して、ジュンジェは少し鬱積していた気持ちがクリアになったのかしら?
こじれている父親との関係ですが…、 病気らしい父親(それか殺されかけてる?)に気付いて歩み寄ってくれたら、と思いますね。
二人の恋の方は…、 やっとジュンジェがその気になってきてロマンスがスタート♪ここまで長かった…(笑!)。
ずっと思い続けているシム・チョンと違って、恋に落ちたばかりでどぎまぎしているジュンジェはかわいい…。
あれやこれやと口は出すわ行動も怪しいわで、同居人にばれるのは時間の問題でしょう…。
遺産を狙うカン・ソヒとマ・デヨンの魔の手が近づいて来ています。
この二人がどう言う関係かは未だ謎のまま。そして 弟のジヒョンが善人なのか悪人なのかもはっきりしません。
何か企んでいそうなこの三人組から、目が 離せませんね。